中古住宅査定のポイントを解説|中古住宅の買取相場や査定方法・査定の流れ・売る時の注意点・高く売るコツもご紹介

中古住宅の売却は、不動産会社に査定を依頼することから始まります。査定は、中古住宅の売却で後悔しないための、非常に大切な要素です。

では、中古住宅の査定を受ける際には、どのようなポイントを踏まえれば良いのでしょうか?本記事では、中古住宅査定のポイントや査定の流れ、査定を依頼する方法などについて詳しく解説します。中古住宅の売却を考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

1.中古住宅査定のポイント

中古住宅をより高く売りたいと思ったら、査定でどのような点に注目して見られるのかを知っておくことが大切です。

査定で見られるポイントを知っておけば、物件の問題になりそうな部分がみえてきます。そこを事前に改善しておけば、より高額な査定価格が算出されることも期待できるでしょう。

査定価格に影響するポイントは、以下の6つです。

  • 築年数
  • 間取り・設備
  • 耐震基準
  • 住宅メーカー
  • 立地
  • 周辺環境

それぞれについて詳しく解説していきます。売却検討中の中古住宅の状態と照らし合わせてみてください。

1-1.築年数

査定価格には物件の築年数が大きく影響します。一般的には、築年数が古ければ古いほど建物の査定額は低くなります。

中古住宅で建物の価値が見込めるのは、築20年までとされています。木造住宅の住宅ローン控除適用条件の一つに、築20年以内という条件がありました。

2022年の法改正により築年数要件は廃止となりましたが、木造住宅の耐用年数は22年と定められています。そのため、中古物件としての市場価値はかなり低くなってしまうでしょう。

築年数が経つにつれて、物件の老朽化も進みます。屋根や外壁などに問題が出てくることもあるでしょう。その場合、当然査定価格は低くなります。

可能であれば、事前に修繕をしておくことがおすすめです。築年数が経っていても物件が十分にきれいな状態であれば、売却に成功する可能性が高まります。

ただし、買主は築年数を1つの目安に物件を探すため、売却に踏み切るのであれば早い方が良いでしょう。

1-2.間取り・設備

間取り・設備もまた、重要な査定ポイントです。

1-2-1.間取り

間取りは生活しやすいものであるかどうかが評価を左右します。部屋の大きさ・数だけでなく、動線の良さ・デッドスペースの有無などもポイントです。

ユニバーサルデザインであるかどうかも査定の対象で、段差の数や階段の高さなどがみられる場合もあります。

また、設備が整っていると高い査定額が期待できるでしょう。床暖房や太陽光パネルが設置されていると、物件の市場価値が高まる傾向にあります。

ただし、これらの設備は十分に機能することが条件です。故障していたり不具合を抱えていたりする場合には、逆に価値を低くする要素になってしまいます。

査定を行う前には、物件の設備が万全の状態であるかを確認しておきましょう。

1-2-2.設備

設備などの細かい査定は、担当者が実際に物件を訪問して行われます。これは訪問査定と呼ばれ、本格的に売却を行うための査定です。

訪問査定を行う前には、不動産一括査定を実施しておくと良いでしょう。不動産一括査定はサイトに物件の情報を入力するだけで行えます。

複数の会社の査定結果をみてから物件の売却に踏み切れるため、まだ売却に悩んでいる方でも申し込みやすい査定です。

おうちクラベルでも、不動産一括査定を行っています。簡単な入力をするだけで査定への申し込みが完了します。

中古住宅の売却に悩んでいる方は、ぜひご利用ください。

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1-3.耐震基準

住宅などの建築物が建てられる際には、建築基準法に定められた耐震基準に則って建築が進められます。

しかし、建築基準法は1981年に大幅に改正され、耐震基準も大きく変更されました。このことから、物件の耐震基準は1981年以前と以降で分けられます。

1981年以前の耐震基準は旧耐震と呼ばれます。旧耐震基準に則って建築された建物は、震度5強までの地震に耐えられるように設計されました。

それに対し、1981年以降の耐震基準は新耐震と呼ばれます。新耐震基準の物件は、震度6〜7までの地震に耐える設計です。

つまり、旧耐震基準で建築された物件は、新耐震の物件と比べると地震に弱いです。構造などの違いにより、旧耐震基準の物件は市場価値が低い傾向にあります。

1-3-1.建築基準法の改正

建築基準法は2000年にも改正されており、その際には木造住宅の耐震基準がさらに厳しく定められました。

木造住宅を建築する際は地盤調査を行い、柱や金物などの部品は定められたものを使用します。

耐力壁も配置しなければならないことから、旧耐震に比べるとかなり耐震性が高いでしょう。

この住宅の丈夫さが、査定価格に大きく影響します。売却予定の物件がどの耐震基準に則ったものなのか、事前に確認しておくと良いでしょう。

1-4.住宅メーカー

住宅メーカーの違いで査定価格が変動する可能性もあります。

大手住宅メーカーが建築している場合、物件の信頼性が高くなりやすいです。そのため、査定額も高くなる傾向にあります。

一方で、小規模のメーカーやほとんど知られていない会社の物件である場合、信頼性に欠ける可能性があるでしょう。

その際には、物件だけでなくメーカーについての調査も行われます。

1-5.立地

築年数や間取りといった物件自体の状態だけでなく、立地も査定価格に大きく影響を及ぼします。利便性の良い場所に建てられていると、高価格で査定してもらえる可能性が高いです。

駅が近い・周辺にお店が多くある・学校や病院に通いやすいなどの条件があると良いでしょう。

利便性が高くない場合でも、日当たりや風通しなどで良い評価がもらえることがあります。特に戸建ての場合、日当たり・風通しは重要視されやすいポイントです。

日当たりは、物件の南側が道路に面していたり、周辺に日光を遮る高い建物がなかったりすると高評価が得やすいでしょう。

物件自体が風通しの良いつくりをしていることも大切です。

1-6.周辺環境

周辺環境も査定で見られるポイントです。例えば、線路や交通量の多い道路が近くにある物件の場合、騒音や振動の影響を受けるでしょう。

そのような物件は、査定で良い結果が得られない可能性があります。

ただし、窓サッシの機能が良く防音性に優れている物件であれば、騒音がそこまで気にならないはずです。その場合は査定の際に防音性についてアピールすると良いでしょう。

1-6-1.インフラ・利便性だけではない周辺環境のチェックポイント

近隣住民の様子が査定対象になることもあります。近隣にゴミ屋敷があるなど住民トラブルが発生していると物件の価値は下がりやすいです。

また、周辺地域の治安もチェックされます。繁華街などが近くにあると治安が悪くなりやすいため、評価が低くなってしまうでしょう。

周辺環境で良い評価を得るためには、利便性の良さをアピールすることがおすすめです。大型の商業施設や公共施設などがあれば報告しましょう。

2.中古住宅の買取相場

中古住宅を売却する方法には、2種類あります。

1つは不動産会社が売主と買主の仲介人となる「仲介」という方法です。売主もしくは不動産会社が見つけた買主が物件を買取します。

もう1つは「買取」という方法です。こちらは不動産会社が買主となり、直接中古住宅を買取します。

2-1.仲介と買取の相場

中古住宅の売却相場は、方法によってそれぞれ違います。仲介相場の7割ほどの金額になることが多いです。

その理由は、不動産会社が物件を売却した際に利益を得るためです。買取金額と売却金額の間の差が少ないと、会社は利益を得られません。

より大きな利益を得るためには安く買って高く売ることが有効なので、不動産会社は高値での買取を行いません。

また、中古住宅であることも買取相場の低さに影響しています。不動産会社は物件を買取した後、リフォームを行ってから売却します。

この際にかかる費用を考慮することから、買取価格は低くなりやすいです。少なくともリフォーム代の数百万円は低くなると見積もると良いでしょう。

以上のことから、買取相場は低くなりやすいため、中古住宅を売却する際には仲介を利用することがおすすめです。

ただし、業者買取はすぐに取引が行われるため、すぐに現金が手に入るというメリットもあります。自分の希望に合った方法で売却を行ってください。

2-2.まずは価格相場を知ることが大事

おうちクラベルでは、複数の不動産会社に査定を依頼する不動産一括査定に申し込めます。不動産一括査定の後、希望の会社を選んで契約に移行することが可能です。

まずは不動産一括査定で価格相場を知り、適した方法で売却を行いましょう。売却したい物件の価格相場が知りたいという方は、ぜひおうちクラベルをご利用ください。

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3.中古住宅の査定方法は?

中古住宅の査定方法は、土地と建物がそれぞれ異なった方法で行われます。

3-1.土地の査定方法

土地の査定方法は、「比較方式」(取引事例比較法)が用いられます。

比較方式とは、査定対象となる土地と似た条件の土地が、過去にどれくらいの価格で取引されたのかを参考にして査定額を算出する方法です。

中古マンションの査定でも、この方法が用いられます。

3-2.建物の査定方法

建物の査定方法は、「原価方式」です。原価方式では、査定対象の建物をもう一度建てる場合にかかる費用を算出します。

そのうえで、築年数により老朽化した設備を考慮し、減価修正を行います。

この査定を行うには、対象となる物件の情報が欠かせません。先に紹介した査定のポイントは、正しい査定価格を算出するために必要な情報です。

3-3.不動産会社によって査定額が異なるのはなぜ?

なお、用いられる査定方法は同じですが、不動産会社によって査定価格は変動します。なぜならば、会社によって比較対象に選ぶ物件が違うからです。

査定対象に似ている条件はある程度しぼられますが、最終決定は査定を行う個人の裁量によって異なります。この条件の違いが、査定価格の差となって表れます。

また、査定を行う会社の都合によっても査定価格は変動するでしょう。中には媒介契約したいがために、相場に見合わないほどの高値を提示する会社もあります。

3-3-1.査定価格=売却価格ではないの?

査定価格はあくまで目安で、売却価格ではありません。高額の価格を提示されてもその価格で売却できるとは限らないため、注意が必要です。

より売却価格に近い査定額を知るためには、複数の不動産会社に査定を行ってもらうことが有効です。複数の結果から市場相場を分析し、売却に活かしましょう。

複数の会社への査定の申し込みは、不動産一括査定のご利用が便利です。おうちクラベルでは、不動産一括査定を簡単に申し込めます。

おうちクラベルの不動産一括査定で、中古住宅の売却をスムーズに進めましょう。

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4.中古住宅査定の流れ

これまで査定のポイントや、査定方法について紹介してきました。それでは実際に中古住宅査定はどのように行われているのかを見ていきましょう。

中古住宅査定の大まかな流れは以下の通りです。

  1. 査定依頼
  2. 媒介契約
  3. 売り出し
  4. 引き渡し

これらの流れが完了するまで、およそ6ヵ月は必要になると考えておきましょう。かなり長期間での活動になるため、事前に知識を身につけ準備を整えておくことが大切です。

この流れについて、順を追って説明します。

4-1.査定依頼

中古住宅売却の第一歩は、不動産会社に査定依頼を出すことです。物件の売却には査定が欠かせません。

売却をするかどうかを決めかねている場合でも、査定に申し込んでみましょう。物件の査定価格を知ってから、売却するか否かを決断することもできます。

この際、一つの不動産会社に依頼するのではなく、複数の会社に申し込むことがおすすめです。

算出される査定価格は、不動産会社によって異なります。複数の会社で査定を受けることで、より自分の希望に合った価格で売却をすることが可能になるでしょう。

おうちクラベルでは、複数の不動産会社に一括で査定を申し込めます。複数の結果の中から自分の希望に適した会社を選択し、契約を結ぶことが可能です。

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4-2.媒介契約

査定結果を確認し、中古住宅の売却を決断したら、媒介契約に移行します。媒介契約とは、不動産会社と結ぶ契約のことです。

媒介契約には3種類あります。

  • 一般媒介契約
  • 専任媒介契約
  • 専属専任媒介契約

4-2-1.一般媒介契約

一般媒介契約は、複数の不動産会社と結ぶ契約です。囲い込み・売り止めといったリスクが減ることがメリットになります。

しかし、不動産会社は必ず利益が得られるという保証がないため、売却活動を積極的に行わない可能性があるでしょう。

4-2-2.専任媒介契約

専任媒介契約は、自分の希望に合った1社と締結する契約です。1社のみとの契約なのでやり取りをスムーズに行いやすいことが特徴です。

ただし、契約を結ぶ会社によっては囲い込み・売り止めが発生してしまう可能性があります。

上記2つの契約では、会社に売却活動を行ってもらいながら、自身でも買主を探すことが可能です。

4-2-3.専属専任媒介契約

専属専任媒介契約では、不動産会社が提案する買主相手でなければ売却することはできません。場合によっては、買取価格に納得がいかないまま売却をすることになるでしょう。

しかし、業務状況の報告が他2つの契約に比べて頻繁に行われる点や、連絡が取りやすい点など魅力的な部分もあります。

これらの契約の中から、売却したい物件の条件や自分の希望に合ったものを選択して締結します。

中古住宅を売却したい場合、おすすめの契約は専任媒介契約です。中古住宅は知人が買取をしてくれることも多く、自分が見つけた買主に売却できる契約の方が向いています。

そうでない場合でも、会社が売却に向けてより活動的になりやすい専任媒介契約が良いでしょう。

おうちクラベルでは複数の不動産会社に査定を申し込み、その中から会社を選んで媒介契約を結ぶことが可能です。

ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトで、中古住宅売却のパートナーとなる会社を見つけてください。

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4-3.売り出し

契約を締結したら、物件を売却するための活動を行います。

不動産会社が行うのは、主に宣伝活動です。チラシの作成・Webサイトに物件情報の掲示・店頭での紹介などを行います。

それらの活動により物件に興味をもつ方が出てきたら、内覧を実施します。内覧には売主の対応が必要です。

内覧は物件売却に大きな影響を与えるので、真摯に対応を行いましょう。

売却に向けて手続きが進行すると、取引価格などに関する交渉といった業務も必要になります。

4-4.引き渡し

売却が決まったら物件の引き渡しです。まずは売買契約を締結し、手付金の受け取り仲介手数料の支払いを行います。

また、必要書類の準備登記手続きなども忘れないようにしましょう。

契約が問題なく進み、物件の最終確認でも問題がなければ、契約で決められた日に引き渡しが行われます。その際に販売代金の残額も支払われ、中古住宅の売却は終了です。

5.中古住宅を売る時の注意点

ただ不動産会社に査定を申し込み媒介契約の締結を行うだけでは、中古住宅の売却は成功しません

売却にはいくつかの注意点があり、気をつけていなければ躓いてしまう可能性があるからです。注意点には以下の4点が挙げられます。

  • 瑕疵担保責任(契約不適合責任)を負う可能性がある
  • ローンを完済していないと売却できない
  • 査定前にリフォームをしない
  • 売却にも費用がかかる

これらの注意点を事前に把握しておけば、売却の際に困ることも少なくなるでしょう。以下で詳しく解説するので、売却に進む前に確認しておいてください。

5-1.瑕疵担保責任(契約不適合責任)を負う可能性がある

中古物件を売却した際、売主には瑕疵担保責任(契約不適合責任)が発生します。瑕疵とは、故障や欠陥のことです。

つまり、売却した物件に故障や欠陥があった場合、売主がその瑕疵を補償しなければならないことをいいます。

具体的にいえば、太陽光パネルなどの設備の故障・雨漏り・シロアリ被害などです。これらの瑕疵は、注意して見なければ気づくことは難しいでしょう。

それを発見できないまま売却し、売却後に発覚すると売主の瑕疵担保責任が問われます。瑕疵担保責任が問われた場合、損害賠償請求または契約の解除が行われます。

そのような事態に陥らないために、物件の状態は売却前に念入りに確認しておきましょう。

5-1-1.2020年の民法改正について

なお、瑕疵担保責任は2020年の民放改正によって、契約不適合責任に変更になっています。

隠れた瑕疵の発覚ではなく、買主が契約の内容に適合していないと判断した場合に、売主の責任が問われます。

5-2.ローンを完済していないと売却できない

住宅をローンで購入する際には、金融機関が抵当権を設定します。抵当権とは、ローンの対象である土地や物件を担保にする権利です。

抵当権が設定されていますので、売却代金からローン完済ができない場合は差し押さえ対象となり競売にかけられることになります。

すなわち、ローンを完済していなければ、住宅を売却することは基本的にできません。

ローンを完済すれば抵当権は外れるため、事前に不動産会社に相談しながら売却価格を設定しましょう。

5-3.査定前にリフォームをしない

中古住宅の売却を検討すると、リフォームをしてきれいにしてから売り出した方が良いのではないかとも考えられるでしょう。

しかし、査定前にリフォームを行うことは避けたほうが良いです。

リフォームには数百万円の費用がかかります。決して安い買い物ではありません。

それ以上に高く物件が売却できれば良いとも考えられますが、かかった費用よりも高値で売却できないケースもあります。

また、「古い物件を買取して自分の理想通りにリフォームしたい」という買主も多いです。
そのような買主にとって事前のリフォームは不要であるため、却って物件が売れない原因になってしまいます。

5-3-1.リフォームをする場合は?

リフォームをする場合は、不動産会社に物件の査定を受けてからにしましょう。訪問査定で担当者が実際の物件の状況を確認すれば、リフォームが必要かどうかを判断できます。

売却したい物件の内装や設備などに不安がある方は、査定の後に担当者に相談してみましょう。

そのうえで、リフォームが高値での売却に役立ちそうであれば挑戦してみてください。

訪問査定を受ける前には、物件の情報を入力するだけで行える簡単な査定を受けるようにしましょう。おすすめの方法は、不動産一括査定に申し込むことです。

不動産一括査定では、必要な情報を入力するだけで、複数の不動産会社から査定を受けられます。その査定結果を踏まえ、希望した会社に訪問査定を依頼することが可能です。おうちクラベルでも不動産一括査定に申し込めるので、売却予定の中古住宅に不安がある方はぜひご利用ください。

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5-4.売却にも費用がかかる

中古住宅を売却するとまとまったお金が得られますが、費用もかかります。どれくらいの費用がかかるのかを事前に知っておかないと、売却後に思わぬ出費で困ってしまうこともあり得ます。売却にかかる費用は以下の通りです。

  • 仲介手数料
  • 印紙税
  • 住宅ローンの残債
  • 抵当権抹消費用
  • その他の費用

売却に取り組む前に、出費について押さえておきましょう。

5-4-1.仲介手数料

売買契約が成立すると、不動産会社に仲介手数料を支払います。価格は売買価格×3%+6万円+消費税です。

5-4-2.印紙税

売買契約書には印紙を貼ります。このときに必要になるのが印紙税です。
印紙税額は売買金額によって異なりますが、千円〜6万円ほどになります。

5-4-3.住宅ローンの残債

住宅ローンが残っている場合、完済する必要があります。売却したい物件のローンがどれくらい残っているかを確認しておきましょう。

5-4-4.抵当権抹消費用

不動産に付与された抵当権を外すためにもお金がかかります。一般的には司法書士に依頼するため、依頼料を含めて2万円ほど用意しておきましょう。

5-4-5.その他の費用

その他にも、譲渡所得税・住民税・固定資産税など、多くの費用が必要になります。

場合によっては新居の費用や引っ越し代などもかかるでしょう。相当な費用になることもあるため、事前に把握しておくことが大切です。

6.中古住宅を高く売るコツ

中古物件を少しでも高く売りたいと思ったら、以下の2点を意識して売却に取り組みましょう。

  • 住宅の需要が高まる時期に売る
  • 複数の不動産会社で査定する

これらのコツを押さえて売却を行うだけで、価格に大きな差が生じる可能性があります。どちらも手間がかからず、どなたでも簡単に取り組めるコツです。

これから詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

6-1.住宅の需要が高まる時期に売る

売却する時期によって、住宅の価格が高くなる可能性があります。高値になりやすいのは、住宅の需要が高まっている時期です。

需要が高いと物件が売れ残る可能性が低いため、不動産会社も比較的高値で買取を行います。それゆえ、高値での売却が期待できるでしょう。

住宅の需要が高まるのは、4月や9月あたりになります。この時期は入学や転勤などで新生活が始まる人が多いです。

新しい住居を探す人もいるため、住宅の需要が高まります。つまり、売却におすすめなのはその前月にあたる1〜3月や7〜8月です。

すぐに売却する必要がなく時期も外れている場合は、その月まで待ってみると良いでしょう。

逆に、今ちょうど需要が高い時期であるのならば、売却に踏み切ることがおすすめです。

6-2.複数の不動産会社で査定する

より高い価格で売却したいのであれば、複数の不動産会社で査定を行うようにしましょう。

査定を行ったのが1社だけの場合、その結果が良いのか悪いのか判別がつきません。場合によっては相場よりも安い価格で買取される可能性があります。

逆に、相場よりもかなり高い査定価格が出されることもあるでしょう。一見好条件ですが、価格が高すぎると買主が現れない可能性があります。

複数社に依頼を出すと、査定結果を比較することが可能です。査定価格を比べたうえで、より良い条件の会社と契約を結べるでしょう。

複数の不動産会社に査定を申し込む際には、不動産一括査定のご利用が便利です。

おうちクラベルでも、不動産一括査定を行っています。簡単な入力をするだけで物件に適した複数の不動産会社に依頼が届き、それぞれの査定結果を知ることが可能です。

中古住宅の不動産一括査定には、おうちクラベルをぜひご利用ください。

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7.中古住宅査定を依頼するなら

中古住宅査定は、物件の売却に重要な役割を果たします。査定価格は売却価格そのものではないため、より精度の高い査定を行う会社を選択することが大切です。

また、売却活動にも不動産会社の力量が影響します。宣伝に力を入れたり、取引を素早く行ったりする会社と契約すれば、売却が早く成功する確率が高いです。

一方で、契約する会社によっては売却が長引き、価格も相場よりずっと低くなってしまう場合もあります。囲い込みや売り止めをされる可能性もあるでしょう。

スムーズで高い価格での売却には、良い不動産会社との契約が欠かせません。

媒介契約は査定後に締結するため、不動産会社選びは査定依頼の段階から意識しておきましょう。

査定を依頼する・契約を締結する会社は、「信頼できる」と思えた会社を選ぶことが大切です。

7-1.信頼できる不動産会社を選ぶには?

連絡をしっかり取れる・査定価格が相場より高い・真摯な対応など、様々な観点から信頼できるかどうかを判断します。

判断が難しい場合は、口コミサイトを参考にしてみましょう。実際に取引を行った人の意見が知れるため、判断材料の1つになります。

しかし、口コミサイトには十分な情報が載っていないことがあります。自分で直接関わってから判断したいという方もいるでしょう。

その際におすすめなのが、不動産一括査定を利用することです。不動産一括査定では複数社に依頼を出すため、査定を行った会社の中から自分が信頼できると感じた1社を選べます。

おうちクラベルでも不動産一括査定を行っているため、会社選びに迷っている方はぜひご活用ください。

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8.中古住宅の査定は信頼できる不動産会社に任せよう

不動産会社が行う査定は、中古住宅の売却に欠かせないものです。

査定では、築年数・間取り・立地といった物件の条件を見て査定価格を算出します。これらの条件は売却価格にも影響する要素です。

そのため、査定価格は直接の売却価格ではありませんが、売却を検討する際の参考にできます。

ただし、依頼をする不動産会社によっては査定結果が参考にならないケースもあります。安く買取をしようと、相場や条件に見合っていない低価格を提示することがあるからです。

また、契約する会社によって、売却に影響が出る場合もあります。売却活動に積極的ではないために売却が長引いたり、低価格での売却になったりしてしまうでしょう。

このような事態に陥らないためには、中古住宅の査定を信頼できる会社に依頼することが大切です。

良い会社選びは、良い売却に直結します。中古住宅の売却をする際には、パートナーとなる不動産会社を慎重に選びましょう。

信頼できる不動産会社選びには、不動産一括査定のご利用がおすすめです。複数の会社の査定結果を比較し、自分の希望に合った会社を選択してみてください。

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