家を売り出す際は、はじめに不動産会社から査定を受けることが一般的です。
査定とは、不動産会社にその家の売却適正額を算定してもらう手続きを指します。
そして、家の査定は無料で受けられることが一般的です。
そこで今回は、家の無料査定を受ける目的や流れ、無料査定を依頼する不動産会社の探し方などについて詳しく解説します。
家の無料査定とは
はじめに、家の無料査定の概要を解説します。
家の査定とは
家の査定とは、家の売却適正額を不動産会社に算定してもらう手続きのことです。
家を売り出す際には、売り出す前に査定を受けることが一般的です。
家の査定には「簡易査定」と「訪問査定」の2つがあり、いずれも無料で受けられます。
それぞれの概要は次のとおりです。
簡易査定（机上査定）
簡易査定とは、不動産会社の担当者が家の現物を見ることなく行う査定です。
「机の上」で行う査定であることから、「机上査定」といわれることもあります。
訪問査定を受け入れる時間や手間がかからないため、多くの不動産会社に依頼しやすい点がメリットです。
また、査定結果も数時間から1日程度で確認できることが多いといえます。
一方、現地を見ないため査定結果が粗くなる傾向にあり、実際に家を売り出す際は原則として別途訪問査定が必要となります。
訪問査定
訪問査定とは、不動産会社の担当者が現地を訪問して行う査定です。
家の状態を現地で確かめたうえで行う査定であるため、査定の精度が高く、実際に家を売り出す際はこの訪問査定の結果をもとに売出価格を決めることが一般的です。
ただし、訪問査定は日程調整や実際に訪問を受け入れる手間がかかるため、あまり多くの不動産会社へ依頼すると対応するだけでも時間がかかります。
そのため、多くても5社程度への依頼に留めることが多いです。
訪問査定の結果が出るまでには、1週間程度の期間を要します。
不動産会社からの家の査定は無料で受けられる
不動産会社へ査定の依頼をする場合、費用がどのくらいかかるのか不安になることもあるでしょう。
しかし、不動産会社による家の査定は無料で受けられることが一般的です。
そのため、費用の心配をする必要はありません。
家の査定が無料で受けられる理由
査定を受けると、家の売却適正額がわかり非常に便利です。
また、訪問査定では実際に不動産会社の担当者に現地へ足を運んでもらわなければなりません。
そうであるにもかかわらず、なぜ家の査定が無料で受けられるのでしょうか？
これは、家の査定が不動産会社にとっての営業活動としての側面を持つためです。
家の売却の依頼を受けることを目指し、各不動産会社が無料で査定を行っています。
そのため、査定を依頼すると不動産会社から売却について営業がなされるのは当然のことです。
このような点を踏まえ、家を売るつもりがまったくないにもかかわらず、安易に査定の依頼をすることは避けた方がよいでしょう。
ただし、査定額を確認した結果、今は売らないと決断したり、複数社に査定の依頼をしてそのうち1社のみに売却の依頼をしたりすることなどは致し方ないことであり、問題ありません。
家の無料査定を依頼する主な目的
家の無料査定は、どのような目的で依頼するものなのでしょうか？
査定を依頼する主な目的は次のとおりです。
- 家を売るかどうかを決める判断材料とするため
- 家の売出価格を決めるため
家を売るかどうかを決める判断材料とするため
1つ目は、家を売るかどうかを決める判断材料とするためです。
家を売るかどうかを迷っており、これを決めるためにどの程度の価格で売れるのか知りたい場合もあるでしょう。
そのような際は、家の無料査定を受けるようにしてください。
無料査定によって売却想定額を把握することで、家を売るかどうかの決断がしやすくなります。
家の売出価格を決めるため
2つ目は、家の売出価格を決めるためです。
売出価格とは、売主の希望販売価格であり、家につける値札のようなものです。
家の売出価格を決めようにも拠りどころとなる価格がないと、値段のつけようがありません。
当てずっぽうで売出価格を決めると、安く売ってしまい後悔する可能性や高すぎて買い手がつかない可能性が生じます。
そのような際に査定を受けて家の売却適正額を算定してもらうことで、家の売出価格の設定がしやすくなります。
家の無料査定は、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルとは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。
おうちクラベルでは、査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の不動産会社へ査定の依頼をすることができます。
複数社による査定額を比較することで、その家の売却適正額が把握しやすくなるほか、その家をより高値で売ってくれる不動産会社を見つけやすくなります。
家の無料査定を依頼する不動産会社の探し方
家の無料査定を依頼する不動産会社は、どのように探せばよいでしょうか？
主な探し方は次のとおりです。
- インターネットで探す
- 家の近くで探す
- 友人などから紹介を受ける
- 不動産一括査定を活用する
インターネットで探す
1つ目は、インターネットで探す方法です。
インターネットで検索すると、その地域の不動産会社が多数見つかることでしょう。
見つけた不動産会社にコンタクトをとることで、査定の依頼をすることができます。
ただし、インターネットに書いてある情報が必ずしも信頼できるわけではないことには注意が必要です。
ある不動産会社がホームページに「〇〇地域の家の売却に強い」と書いているからといって、本当にその地域での家の売却に強いかどうかはわかりません。
また、ホームページがきれいであることと、信頼できる不動産会社であることは必ずしもイコールではありません。
そのため、インターネットで探した不動産会社に査定の依頼をする際は、1社のみに絞るのではなく、複数の不動産会社に査定の依頼をするようにしてください。
なぜなら、複数の不動産会社の査定額や対応などを比較することで、信頼できる会社を選定しやすくなるためです。
家の近くで探す
2つ目は、売却を検討している家の近くで探す方法です。
不動産会社の数は多く、家の近くを探すことで見つかることも少なくありません。
その地域で長年営業している不動産会社は信頼しやすいともいえます。
しかし、その地域に事務所を構えているからといって、必ずしもその地域での家の売却に強いとは限りません。
また、どの程度販売活動に力を入れてくれるのかも不動産会社によってまちまちです。
友人などから紹介を受ける
3つ目は、家の売却を成功させた経験のある友人や知人などから紹介を受ける方法です。
紹介の場合、ある程度信頼できる不動産会社であるといえ、丁寧に対応してもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、家の売却では大きなお金が動くことが多く、家の売却を成功させたことを周囲に伝えない人も少なくありません。
そのため、家の売却を成功させた友人や知人を見つけること自体が難しい場合があります。
不動産一括査定を活用する
もっともおすすめの方法は、不動産一括査定を活用することです。
不動産一括査定とは、査定依頼フォームへ1度入力するだけで、複数の不動産会社へ査定の依頼をすることができる無料サービスです。
不動産一括査定を活用すると、査定の依頼をする不動産会社を自分で1社1社探したり、コンタクトをとったりする必要がありません。
また、複数社による査定額を比較することで、その家をよりよい条件で売ってくれる不動産会社を見つけやすくなる点もメリットです。
不動産一括査定には、ぜひ「おうちクラベル」をご活用ください。
不動産一括査定を利用して査定を依頼する流れ
不動産一括査定を利用して査定を依頼するまでの一般的な流れは、次のとおりです。
- 不動産一括査定に情報を入力する
- 不動産会社から連絡が入る
- 訪問査定の準備をする
- 訪問査定を受け入れる
不動産一括査定に情報を入力する
はじめに、不動産一括査定の査定依頼フォームへ必要事項を入力します。
入力すべき項目は、査定の依頼をする家の情報と、情報の入力者である売主の連絡先情報などです。
入力時には、家やその土地に関する次の書類が手元にあるとスムーズです。
- 全部事項証明書（登記簿謄本）
- 固定資産税課税明細書
全部事項証明書は、全国の法務局において誰でも取得することができます。
固定資産税課税明細書は、毎年4月から6月頃に市区町村役場から送付される固定資産税の納付書に同封されています。
家の無料査定には、ぜひ東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
不動産会社から連絡が入る
不動産一括査定に情報を入力すると、その日や翌日以降に複数の不動産会社から連絡が入ります。
この連絡で簡易査定の結果を教えてもらえることもあります。
連絡を受けた不動産会社の中から印象のよい不動産会社を選び、訪問査定の依頼と日程調整を行います。
訪問査定の準備をする
訪問査定の日程が決まったら、訪問査定へ向けて準備をします。
主に行うべき準備は次の2つです。
- 必要書類の用意
- 家の清掃と整理整頓
必要書類の用意
訪問査定へ向けて、必要書類を用意します。
必要書類は日程調整の際などに不動産会社の担当者から案内されることが多いため、これに従って用意してください。
必要となることが多い主な書類は次のとおりです。
- 運転免許証など売主の身分証明書
- 購入時の資料、図面、売買契約書など一式
- 固定資産税課税明細書
- （ローン残債がある場合）ローン残債額がわかる書類
- その他、あれば用意すべき書類
- リフォーム時の契約書、説明書類
- 住宅性能評価書
- 地盤調査報告書
- 耐震診断報告書
- アスベスト使用調査報告書
家の清掃と整理整頓
訪問査定を受けるにあたって、ハウスクリーニングを入れる必要まではありません。
ただし、最低限の清掃や整理整頓はしておくことをおすすめします。
散らかっているからといって査定ができないわけではないものの、片付いた状態である方が家の状態を正確に確認してもらいやすいためです。
また、清掃や整理整頓がされていると家を丁寧に使っていたとの印象につながり、査定額にとってプラスとなる可能性もあります。
なお、家の登記簿謄本（全部事項証明書）は誰でも取得することができます。
一般的には不動産会社が取得してくれます。
訪問査定を受け入れる
あらかじめ取り決めた日に訪問査定を受け入れます。
一般的に訪問査定にかかる時間は1時間から2時間程度であるものの、家の状態などによってはさらに時間がかかることもあります。
そのため、訪問査定の後の予定は詰め過ぎないことをおすすめします。
訪問査定時には、家の不具合や設備の故障を正直に申告してください。
不具合を隠したまま売りに出すと、買主から補修の請求や代金減額請求、損害賠償請求などがなされてトラブルとなる可能性があるためです。
訪問査定の結果は、訪問査定から1週間程度で連絡が入ることが一般的です。
家の無料査定から家を売り出すまでの流れ
家の無料査定から家を売り出すまでの流れは次のとおりです。
- 家の無料査定を受ける
- 家の売却を依頼する不動産会社を選定する
- 不動産会社と媒介契約を締結する
- 家を売りに出す
家の無料査定を受ける
はじめに、家の無料査定を受けます。
家の無料査定には、不動産一括査定の「おうちクラベル」をご利用ください。
家の売却を依頼する不動産会社を選定する
査定結果をもとに、家の売却を依頼する不動産会社を選定します。
不動産会社は査定額の高さのみで選ぶのではなく、査定額への説明や担当者の誠実さなどを総合的に踏まえて選ぶようにしてください。
査定額はあくまでもその不動産会社が考える売却予想額でしかなく、必ずしもその価格で家を売るという確約ではないためです。
中には、家の売却依頼を得たいがために、根拠のない高めの査定額を提示する不動産会社が混じっている可能性もあります。
査定額が高い不動産会社へ依頼したからといって、その高い価格で家が売れるとは限りません。
そのため、特に他社より飛びぬけて高い査定額を提示する不動産会社がある場合は、査定額が他社より高い理由について説明を求め、その説明への納得感で依頼するかどうかを決めることをおすすめします。
不動産会社と媒介契約を締結する
家の売却を依頼する不動産会社を決めたら、その不動産会社との間で媒介契約を締結します。
媒介契約とは、不動産会社にその家の買主を探してもらったり、買主との交渉をまとめてもらったりするための契約です。
媒介契約を締結するだけでは料金は発生しないものの、その後その不動産会社の仲介によって売買契約が成立した時点で不動産会社に仲介手数料の支払いが必要となります。
媒介契約には次の3種類があります。
状況に合った媒介契約を選択してください。
| 専属専任媒介契約 | 専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
|---|---|---|---|
| 他の不動産会社へ重ねての依頼 | 不可 | 不可 | 可 |
| 自己発見取引 （自分で買主を見つけて売却すること） | 不可 | 可 | 可 |
| 指定流通機構（レインズ）への登録義務 | 5営業日以内 | 7営業日以内 | 義務なし |
| 依頼者への業務状況の報告頻度 | 1週間に1回以上 | 2週間に1回以上 | 指定なし |
一般的に、「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」を選ぶことが多いといえます。
これらは重ねて他社と媒介契約の締結ができないことから、不動産会社に販売活動に力を入れてもらいやすくなるためです。
しかし、家が人気のエリアに位置するなど、さほど販売活動に力を入れなくても買主が見つかる可能性のある物件である場合は「一般媒介契約」とすることも1つの手です。
なぜなら、複数の不動産会社と一般媒介契約を締結することで多くの購入希望者とコンタクトを取りやすくなり、その中からよりよい条件で買ってくれる買主を見つけやすくなるためです。
家を売りに出す
媒介契約を締結したら、家を売りに出します。
家を売り出す際は、売り手の希望販売価格である「売出価格」を決めますが、これが家の売却の成否を決めるカギとなります。
なぜなら、売出価格が低すぎると家を安く売ってしまい後悔する可能性がある一方で、売出価格が高すぎると購入希望者が見つからない可能性が高くなるためです。
そのため、売出価格は不動産会社の担当者とよく相談したうえで慎重に決めるようにしてください。
家の無料査定には「おうちクラベル」がおすすめ
家の無料査定には、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルの主な特長は、次のとおりです。
- 東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営している
- 査定依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかり
- 査定依頼フォームの入力が容易である
- 査定依頼後はAIによる査定結果も確認できる
東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営している
さまざまな企業が不動産一括査定を運営する中、おうちクラベルは東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営しています。
そのため、安心してご利用頂くことが可能です。
査定依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかり
不動産一括査定を活用する際、どこの不動産会社が査定を行うのかわからず不安に感じることもあるでしょう。
おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご利用いただけます。
また、査定の依頼先の不動産会社を公式ホームページ上で公表しているため、どこの不動産会社が査定の依頼先となるのかあらかじめ確認することが可能です。
査定依頼フォームの入力が容易である
おうちクラベルでは、査定依頼の入力フォームをできるだけシンプルな構成にしています。
そのため、インターネットへの情報入力に慣れていない人であっても、入力すべき項目に迷うことなくご利用いただけます。
査定依頼後はAIによる査定結果も確認できる
おうちクラベルでは、査定依頼後にAI（人工知能）が自動的に算定した査定額を確認できます。
AIによる査定結果を知ったうえで不動産会社による査定価格を見ることで、家の価値を客観視しやすくなります。
まとめ
家の査定とは、不動産会社に家の売却想定額を無料で算定してもらう手続きです。
家の売却を検討している際は、複数の不動産会社へ無料査定の依頼をすることから始めてください。
家の無料査定には、ぜひ「おうちクラベル」を活用ください。
おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。
複数社の査定額を比較することで、その家の売却相場が把握しやすくなるうえ、その家の売却に自信のある不動産会社を見つけやすくなります。
おうちクラベルの無料一括査定なら、カンタン60秒で大手から地域密着不動産会社まで、複数社の査定価格をまとめて比較することができます。
この記事の監修者
りこ行政書士事務所 代表行政書士
2017年度行政書士試験合格後、2021年沖縄県中城村にて「りこ行政書士事務所」を開業。現在は遺言書作成・相続業務、農地転用許認可申請を中心に取り扱う。実務経験を交えたわかりやすい遺言書・相続セミナー、マネーセミナーを開催中。行政書士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士など34個の資格を保有。
＜保有資格＞
宅地建物取引士｜行政書士｜ビジネス実務法務検定2級｜日商簿記2級｜測量士補｜FP2級｜賃貸不動産経営管理士｜その他多数
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