一戸建てを売却する場合、あらかじめ売却相場を確認しておきたいと考えることでしょう。
築15年の一戸建ての売却相場はどの程度なのでしょうか?
また、よりよい条件で売るためには、どのような点に注意するとよいでしょうか?
今回は、築15年の一戸建ての売却相場や売却のポイントなどについて、詳しく解説します。
築15年の一戸建ての売却相場はどのくらい?
はじめに、一戸建ての売却相場の考え方を解説するとともに、首都圏における築15年の一戸建ての売却相場を紹介します。
一戸建ての売却相場は築年数の経過とともに下がっていく
一戸建ての売却価格は、築年数の経過とともに低下することが一般的です。
公益財団法人東日本不動産流通機構(通称「東日本レインズ」)が公表している「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」からも明確です。
画像引用元:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)(公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ))
築15年あたりまでは価格の減少が緩やかであり、まだ高値での売却が期待できる築年数です。
しかし、そのまま所有を続けて築20年を超えると、価値が大きく下がってしまうかもしれません。
そのため、築15年の一戸建てに住まなくなった場合には、早期に売却へ向けて準備を進めるとよいでしょう。
首都圏における築15年の一戸建ての売却相場
築15年の一戸建ての売却相場はどの程度でしょうか?
ここでは、東日本レインズが公表している「首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況(2023年4~6月)」のデータから、首都圏における築15年前後の一戸建ての成約価格をまとめて紹介します。
2023年4月から6月における、築11年~築15年の一戸建ての売却平均額は次のとおりです。
都道府県 | 成約価格(万円) | 土地面積(㎡) |
---|---|---|
東京都 | 6,195 | 95.6 |
埼玉県 | 3,235 | 138.1 |
千葉県 | 3,215 | 156.0 |
神奈川県 | 4,607 | 127.2 |
また、2023年4月から6月における築16年~築20年の一戸建ての売却平均額は、次のとおりです。
都道府県 | 成約価格(万円) | 土地面積(㎡) |
---|---|---|
東京都 | 5,807 | 113.5 |
埼玉県 | 2,788 | 146.1 |
千葉県 | 2,865 | 170.0 |
神奈川県 | 4,166 | 136.6 |
これらはあくまでも成約価格の平均値であり、実際の売却価格はその一戸建ての立地やメンテナンス状況、構造、敷地である土地の形状などによって大きく異なります。
ご自身の所有する築15年の一戸建ての売却相場を具体的に知りたい場合は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルとは、査定依頼フォームに1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。
複数社による査定額を比較することで、その一戸建ての売却相場をより正確に把握することが可能となります。
築15年の一戸建ての売却相場を調べる方法
築15年の一戸建ての売却相場を知りたい場合、どのように調べればよいでしょうか?
ここでは、売却相場の主な調べ方を紹介します。
- 公開されている取引事例を参照する
- 固定資産税評価額から調べる
- 周辺での一戸建ての売り出し状況から調べる
- 不動産会社に査定の依頼をする
公開されている取引事例を参照する
1つ目は、公表されている取引事例を参照することです。
一戸建ての取引事例は、次のウェブサイトから確認できます。
- 国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」
- 不動産流通機構が運営する「レインズ・マーケット・インフォメーション」
いずれも、実際の成約価格が、その一戸建ての基本情報(最寄り駅名、最寄り駅までの距離、間取り、築年数など)とともに掲載されています。
自身の所有する築15年の一戸建ての情報と、実際に成約した一戸建ての情報を比較することで、その一戸建てがどの程度の価格で売れるか想定しやすくなります。
固定資産税評価額から調べる
2つ目は、固定資産税評価額から調べる方法です。
固定資産税評価額は、固定資産税課税明細書(固定資産税の納付書に同封されている、不動産の一覧が掲載された書類)で確認できます。
一般的に、土地の固定資産税評価額は売却価格の7割程度になるといわれています。
そのため、「固定資産税評価額÷0.7」を計算することで、土地の売却価格の目安を大まかに知ることが可能です。
ただし、非常に粗い参考値であり、必ずしもこの通りとなるとは限りません。
また、この計算式で参考値を算定できるのは土地のみであり、建物は固定資産税評価額から売却相場を想定することができないことにも注意が必要です。
周辺での一戸建ての売り出し状況から調べる
3つ目は、不動産の売り出し情報が掲載されているポータルサイトから、周辺での売り出し事例を確認することです。
実際に今売り出されている情報を確認することで、自身の有する一戸建ての売却相場を想定しやすくなります。
ただし、ポータルサイトに掲載されているのはあくまでも売出価格(売主側の希望売却価格)であり、その価格で成約するかどうかはわかりません。
また、地域によって不動産の売り出し事例が少なく、参考となる情報を見つけられない場合もあります。
不動産会社に査定の依頼をする
4つ目は、不動産会社に査定の依頼をすることです。
査定とは、不動産会社に不動産の売却適正額を算定してもらう手続きです。
実際にその築15年の一戸建てを売り出す際は、この査定額をベースに売出価格を決めることとなるため、査定では実際の成約価格に近い価額を知ることができる可能性が高いといえます。
査定には、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができ、複数社による査定額を比較することで、その一戸建ての売却相場をより正確に把握しやすくなります。
築15年の一戸建てをよい条件で売却するポイント
家を売りに出す場合、できるだけよい条件で売却したいことでしょう。
では、築15年の一戸建てをよりよい条件で売却するにはどのような点に注意すればよいでしょうか?
ここでは、築15年の一戸建てをより高く売るポイントを7つ紹介します。
- 査定は複数の不動産会社に依頼する
- その一戸建ての売却に強い不動産会社に依頼する
- 金利が低い時期に売却する
- できるだけ早めに売却する
- 売却を急がない
- 売出価格を高めに設定する
- 内見時に清掃や整理整頓を心がける
査定は複数の不動産会社に依頼する
よりよい条件で築15年の一戸建てを売りたい場合、査定は複数社に依頼することが鉄則です。
なぜなら、査定額は不動産会社によって異なることが多く、1社からしか査定を受けないとその会社が算定した査定額が適正であるかどうか判断することが難しいためです。
複数の不動産会社による査定額を比較することで、その一戸建ての売却適正額を把握しやすくなります。
とはいえ、自分で複数の不動産会社を回って査定の依頼をするには、膨大な手間を要します。
複数社への査定依頼には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の優良な不動産会社に査定の依頼ができるため、複数の不動産会社を回る必要はありません。
その一戸建ての売却に強い不動産会社に依頼する
よりよい条件で築15年の一戸建てを売るには、その一戸建ての売却に強い不動産会社を選んで売却の依頼をするようにしてください。
不動産会社には、それぞれ得意なエリアや物件種別、顧客層などがあることが一般的です。
数多くある不動産会社の中からそのエリアでの一戸建ての売却に強い不動産会社を見つけることができれば、よりよい条件でその一戸建てを売却できる可能性が高くなります。
しかし、どの不動産会社がその物件の売却に強いのかわからないことも少なくないことでしょう。
その際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」の活用がおすすめです。
おうちクラベルを使って複数社から査定を受け、査定額や担当者のアドバイスなどを比較することで、その一戸建ての売却に強みを持つ不動産会社を見つけやすくなります。
金利が低い時期に売却する
金利の低い時期に売り出すことで、一戸建てがより高く売れる可能性が高くなります。
なぜなら、金利が低いということは買主のローン金利が低くなるということであり、金利分の支払いが少なくなるためです。
金利が低い時期には、多少高価な物件であっても成約しやすくなる傾向にあります。
できるだけ早めに売却する
先ほど解説したように、一戸建ての売却相場は築年数の経過とともに低下する傾向にあります。
そのため、築15年の一戸建てに住まなくなる事情が生じた場合は、できるだけ早期に売却へ取り掛かることをおすすめします。
売却を急がない
築15年の一戸建てを高値で売りたい場合、売却を急ぐことは避けるべきです。
なぜなら、売却を急ぐと買主から足元を見られ、過剰な値下げ交渉をされてしまうリスクが高まるためです。
売却を急がない場合は、過剰な値下げを求められたとしても、交渉が決裂する覚悟で値下げを断ることができます。
一方、売却を急ぐと、この買主を逃すと期限までに次の購入希望者が現れないかもしれないとの焦りから、値下げを飲まざるを得なくなる可能性が高くなります。
売出価格を高めに設定する
一戸建ての売出価格を高めに設定することで、高値で売れる可能性を高めることが可能となります。
なぜなら、売出価格が低めである場合でも買主から値上げを希望される可能性がゼロに近い一方で、売出価格を高めに設定することでその高い売出価格で成約する可能性があるためです。
とはいえ、売出価格があまりにも高過ぎると、一向に買主が見つからない事態となりかねません。
そのため、買主が購入を見送るほどではないものの、相場より高めの絶妙な価格を設定することが、高値での売却を成功させるカギとなります。
このような絶妙な価格を自分で探ることは容易ではなく、その地域の不動産事情に詳しい不動産会社へ相談したうえで価格設定をするようにしてください。
その地域の不動産事情に詳しい不動産会社をお探しの際は、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルによる査定の依頼先には、全国展開をする大手不動産会社のみならず、その地域で活動する中小の不動産会社も多く含まれています。
内見時に清掃や整理整頓を心がける
よりよい条件で築15年の一戸建てを売るには、内見に向けて清掃や整理整頓を行うようにしてください。
乱雑で汚れた状態であるのときれいで片付いた状態であるのとでは、後者の方が購入意欲が湧きやすいためです。
築15年の一戸建てを売却する際の注意点
築15年の一戸建てを売却する際は、どのような点に注意すればよいでしょうか?
ここでは、主な注意点として4つのポイントを解説します。
- 不具合を隠さない
- 独断でリフォームやリノベーションをしない
- オーバーローンの場合は売却できない可能性がある
- 確定申告が必要となることがある
不具合を隠さない
築15年の一戸建てには、建物自体や設備に何らかの不具合があることもあるでしょう。
売却時には、その不具合を不動産会社の担当者や買主に正直に申告するようにしてください。
なぜなら、不具合を隠したまま家を売ることは道義的に問題があるのみならず、引き渡し後に買主から「契約不適合責任」を追及されてトラブルとなる可能性が高いためです。
契約不適合責任とは、契約内容とは異なるもの(契約内容としなかった不具合があるもの)を引き渡したことについて、売主が負うべき責任です。
具体的には、買主から次の請求がなされる可能性があります。
- 追完請求(不具合の補修請求)
- 代金減額請求
- 損害賠償請求
- 契約の解除
不具合については正直に申告したうえで、その不具合の内容を契約書に明記するようにしてください。
独断でリフォームやリノベーションをしない
築15年の一戸建てを売る場合、リフォームやリノベーションをする方が高値で売れると考えるかもしれません。
しかし、独断でリフォームやリノベーションをすることはおすすめできません。
なぜなら、売主が独断で行ったリフォームやリノベーションが買主の好みに合うとは限らないためです。
また、リフォームやリノベーションに要した費用が上乗せされて売出価格が高くなると、割安であるという築15年の一戸建てのメリットが薄れ、買主が見つかりづらくなるリスクもあります。
オーバーローンの場合は売却できない可能性がある
築15年の一戸建てにローンが残っている場合、ローン残債が売却対価を上回る「オーバーローン」とならないことを確認しておく必要があります。
オーバーローンとなる場合は、売却対価をすべて充ててもローン残債が完済できず「抵当権」を抹消できないことから、一戸建ての売却に支障が生じるためです。
抵当権とは、ローンが返済できなくなった際に金融機関がその不動産を競売(けいばい)にかけてローン残債を回収するための担保です。
この抵当権の抹消は、原則としてローンの完済と引き換えとなります。
そのため、オーバーローンとなっている不動産を売却する場合は、金融機関に相談のうえ、次の対策などを検討しなければなりません。
- 自己資金や親族からの借り入れなどでローン残債を完済する
- 他の物件に抵当権を付け替える
築15年の一戸建てはローンが残っていることが多いため、ローン残債と査定額を比較し、オーバーローンとならないことを確認しておくようにしてください。
査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
確定申告が必要となることがある
一戸建ての売却によって譲渡益が出る場合は、この譲渡益が譲渡所得税の対象となります。
譲渡所得税は国などが算定するのではなく、自ら計算して確定申告をしなければなりません。
確定申告の期限は、売却の翌年2月16日から3月15日までの間です。
ただし、譲渡所得税の計算はやや複雑であるうえ、税額を大きく軽減する特例も多く設けられており、自分で正確に算定することは容易ではありません。
そのため、査定額がわかった時点で税理士や管轄の税務署に相談し、確定申告が必要かどうか確認しておくようにしてください。
査定には、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
築15年の一戸建ての売却には「おうちクラベル」をご活用ください
築15年の一戸建ての売却を検討している際は「おうちクラベル」の活用がおすすめです。
最後に、おうちクラベルの概要と主な特長を紹介します。
おうちクラベルとは
おうちクラベルとは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。
所定の査定依頼フォームへ1度情報を入力するだけで、複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができます。
築15年の一戸建ての売却をご検討の際は、「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルの特長
他の不動産一括査定と比較して、おうちクラベルにはどのような特長があるのでしょうか?
主な特長は次の3点です。
- 優良な不動産会社に出会いやすい
- 入力が容易でわかりやすい
- 査定依頼後にAIによる査定結果も確認できる
優良な不動産会社に出会いやすい
おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は、実績豊富な優良企業ばかりです。
そのため、安心してご利用いただくことができるほか、信頼できる優良な不動産会社に出会いやすくなります。
なお、査定の依頼先である提携先不動産会社の一覧は、おうちクラベルの公式ホームページからご確認いただけます。
入力が容易でわかりやすい
おうちクラベルは入力項目をできるだけシンプルにしていることに加え、わかりやすい設計としています。
そのため、不動産に関する知識がない方や、ウェブ上のフォームへの入力に慣れていない方であっても、容易に入力することが可能です。
査定依頼後にAIによる査定結果も確認できる
おうちクラベルは、フォームからの査定の依頼後に、AI(人工知能)による査定結果を確認することも可能です。
AIによる査定結果を知ったうえで不動産会社からの査定結果を知ることができるため、その一戸建ての売却相場をより客観的に把握しやすくなります。
まとめ
一戸建ての価値は築年数の経過とともに低下することが一般的です。
築15年の一戸建てのニーズは高く、早めに売り出すことでよい条件で売却できる可能性があります。
そのため、築15年の一戸建てに住まなくなった場合は、売却相場を調べたうえで早期に売却に取り掛かることをおすすめします。
その一戸建ての売却相場を知りたい際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルとは、査定依頼フォームへ1度情報を入力するだけで複数の不動産会社へ査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。
複数社による査定額や説明、担当者のアドバイスなどを比較することで、その一戸建ての売却に自信のある不動産会社を見つけやすくなります。