【2024】築10年の一戸建ての売却相場は?高く売るコツも解説

一戸建ては、築年数の経過とともに価値が下がる傾向にあります。

では、築10年の一戸建ての売却相場は、どの程度なのでしょうか?

また、築10年の一戸建てをより高く売却するにはどのようなポイントを踏まえればよいでしょうか?

今回は、築10年の一戸建ての売却相場や売却のコツ、売却の流れなどについて詳しく解説します。

築10年の一戸建ての売却相場はどのくらい?

はじめに、築10年の一戸建ての売却相場について解説します。

新築の50%が目安

国土交通省が公表している「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、築10年の木造一戸建ての売却相場は、新築時の50%程度です。

中古戸建住宅の価格査定の例

画像引用元:中古住宅流通、リフォーム市場の現状(国土交通省)

実際の売却相場やその一戸建ての状態やエリアなどによって異なるものの、「新築の50%程度」というのは1つの目安となるでしょう。

首都圏における売却相場

首都圏における築10年前後の一戸建ての売却相場は、具体的にどの程度なのでしょうか?

ここでは、ここでは、東日本レインズが公表している「首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況(2023年4~6月)」から、首都圏における築10年前後の一戸建ての成約価格(売却相場)を紹介します。

2023年4月から6月における、築6年~築10年の一戸建ての売却平均額は次のとおりです。

都道府県 成約価格(万円) 土地面積(㎡)
東京都 5,703 100.3
埼玉県 3,503 161.3
千葉県 3,709 150.3
神奈川県 4,662 112.2

また、2023年4月から6月における築11年~築15年の一戸建ての売却平均額は、次のとおりです。

都道府県 成約価格(万円) 土地面積(㎡)
東京都 6,195 95.6
埼玉県 3,235 138.1
千葉県 3,215 156.0
神奈川県 4,607 127.2

売却しようとしている築10年の一戸建てが首都圏に位置する場合、これらが一応の目安となります。

ただし、これらはあくまでも平均値であり、実際の売却価格はその一戸建ての具体的なエリアや土地の形状、メンテナンス状況、構造など個別事情に応じて左右されます。

そのため、築10年の一戸建ての売却を検討している場合は、平均値や一般論だけを確認するのではなく、不動産会社から査定を受けるようにしてください。

査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルとは、査定依頼フォームに1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。

1社のみではなくまとめて複数社に査定の依頼をすることで、その築10年の一戸建ての売却相場をより正確に把握しやすくなります。

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築10年の一戸建てを高く売却するコツ

築10年の一戸建てを高く売却するコツ

築10年の一戸建てをできるだけ高値で売却するには、どのような点に注意すればよいでしょうか?

ここでは、築10年の一戸建てを高く売却するコツを紹介します。

  • できるだけ早期に売却する
  • 売却を急がない
  • 複数の不動産会社から査定を受ける
  • その一戸建ての売却に強い不動産会社に売却を依頼する
  • 売出価格を高めに設定する
  • 内見前に清掃や整理整頓を行う

できるだけ早期に売却する

一戸建ての売却相場は、築年数の経過とともに低下することが一般的です。

先ほど紹介したグラフからも読み取れるように、築20年を過ぎると建物部分の価値はゼロに近づき、売却使用にも土地だけの価格でしか売れない可能性が高くなります。

そのため、築10年の一戸建てを当面の間使用する予定がない場合は、早期の売却へ受けて準備を始めるようにしてください。

売却を急がない

築10年の一戸建てを手放すことを決めた理由によっては、現金化を急ぎたい場合もあると思います。

しかし、一戸建てを高値で売りたい場合は、売却を急ぐことはおすすめできません。

売却を急いでいることが買主に伝わると足元を見られ、無理な値下げを要求されるリスクがあるためです。

そのため、築10年の一戸建てを売り出す際は、期間にできるだけ余裕を持って売りに出すようにしてください。

たとえ実際は売却を急いでいるとしても、そのことを買主に悟られないよう注意を払わなければなりません。

複数の不動産会社から査定を受ける

築10年の一戸建てを売却するにあたっては、売却に先立って不動産会社から査定を受けることとなります。

査定とは不動産会社にその一戸建ての売却相場を算定してもらう手続きであり、この査定額をベースとして売出価格を決めることが一般的です。

一戸建てをより高く売却したい場合、査定は1社のみではなく、複数の不動産会社に依頼するようにしてください。

査定には各不動産会社のノウハウが反映されており、不動産会社によって一戸建ての査定額が異なることは珍しくないためです。

複数社の査定額を比較することで、その一戸建ての売却に強い不動産会社を見つけやすくなるほか、競争原理が働き不動産会社同士がこぞってその一戸建てのアピールポイントを見つけることで、査定額が高くなる効果も期待できます。

しかし、自分で1社1社不動産会社を回って査定を依頼することには膨大な時間と手間を要します。

そこでおすすめなのが「おうちクラベル」の活用です。

おうちクラベルでは、フォームに情報を1度入力するだけで複数の優良な不動産会社に査定の依頼ができ、自分から複数の不動産会社にコンタクトをとる必要がありません。

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その一戸建ての売却に強い不動産会社に売却を依頼する

築10年の一戸建てをより高値で売るには、その一戸建ての売却に強い不動産会社に依頼することがポイントです。

不動産会社には、それぞれ得意な物件種別(戸建て、マンション、投資用物件など)や顧客層があることが少なくありません。

数多くある不動産会社の中から、その一戸建ての売却に強みを持つ不動産会社を見つけることで、より高値で売却できる可能性が高くなります。

しかし、どの不動産会社がその一戸建ての売却に強いのか、外部から判断することは容易ではありません。

その際は、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。

複数社による査定額や売却へ向けた担当者のアドバイスなどを比較することで、その一戸建ての売却に自信のある不動産会社を見つけやすくなります。

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売出価格を高めに設定する

売出価格を相場より少し高めに設定することで、その一戸建てを高値で売れる可能性が高くなります。

売出価格を低く設定するとそれ以上の価格での売却が難しくなる一方で、売出価格を高めに設定する場合はその価格で成約する可能性があるためです。

多少の値下げに応じたとしても、相場相当の価格で売却できる可能性が高くなります。

とはいえ、売出価格をあまり高くし過ぎるとその一戸建てが一向に売れない事態となりかねません。

そのため、売出価格は不動産会社の担当者とよく相談したうえで設定するようにしてください。

売出価格についても相談できる信頼できる不動産会社をお探しの際は、「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、信頼できる不動産会社に出会える可能性が高くなります。

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内見前に清掃や整理整頓を行う

一戸建ての購入者は自分や家族の居住を前提としていることが多く、購入前に内見を希望することが一般的です。

その一戸建てを高値で売却するには、内見を受け入れる前に清掃と整理整頓を徹底するようにしてください。

整理整頓がされてきれいな状態である方が購入意欲が湧きやすく、相場より多少高くても買いたいと感じてもらえる可能性が高くなるためです。

築10年の一戸建てを売却する流れ

築10年の一戸建てを売却する流れ

築10年の一戸建ての売却は、どのような流れで進行するのでしょうか?

ここでは、売却する際の一般的な流れを解説します。

  1. 自分で相場を確認する
  2. 不動産会社に査定の依頼をする
  3. 不動産会社と媒介契約を締結する
  4. 一戸建てを売りに出す
  5. 内見や問い合わせに対応する
  6. 売買契約を締結する
  7. 一戸建てを引き渡す

自分で相場を確認する

はじめに、自分で周辺地域における一戸建ての売却相場を確認します。

売却相場を調べることで、その一戸建てを売却するかどうかの判断材料の1つとなるほか、相場とかけ離れた価格で売却してしまうリスクを避けることができるためです。

自分で相場を調べる際には、次のウェブサイトが参考になります。

いずれも、一戸建ての実際の売買成立価格とともに、家の築年数や所在地(町名まで)、最寄り駅名、駅からの距離、家の広さ、間取りなどが掲載されています。

売却を検討している築10年の一戸建ての情報と比較することで、その一戸建ての売却相場を把握しやすくなります。

不動産会社に査定の依頼をする

次に、不動産会社に家の査定の依頼をします。

先ほど解説したように、査定は1社のみではなく複数の不動産会社に依頼するようにしてください。

複数社への査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。

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不動産会社と媒介契約を締結する

査定額や担当者の対応などを比較してその一戸建ての売却を依頼する不動産会社を決めたら、不動産会社と媒介契約を締結します。

媒介契約には、「専属専任媒介契約」と「専任媒介契約」、「一般媒介契約」の3種類があります。

それぞれの概要と違いは、次のとおりです。

専属専任媒介契約 専任媒介契約 一般媒介契約
他の不動産会社へ重ねての依頼 不可 不可
自己発見取引
(自分で買主を見つけて売却すること)
不可
指定流通機構(レインズ)への登録義務 5営業日以内 7営業日以内 義務なし
報告頻度 1週間に1回以上 2週間に1回以上 指定なし

その一戸建ての交通の利便性がよくないなど比較的売りづらい物件である場合は「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」を選ぶことが一般的です。

これらはいずれも売買契約が成立した際に依頼先の不動産会社が仲介手数料を請求できるため、不動産会社へ販売活動に力を入れてもらいやすいためです。

一方で、その築10年の一戸建てが人気のエリアに位置しているなど比較的売りやすい物件である場合や、売却相場が高く仲介手数料も高額となることが見込まれる場合は「一般媒介契約」も選択肢に入ります。

一般媒介契約は複数の不動産会社に依頼できることから不動産会社同士に競争が生じ、よりよい条件でその一戸建てを売れる可能性が高くなるためです。

一戸建てを売りに出す

不動産会社と媒介契約を締結したら、売出価格を決めて一戸建てを売りに出します。

先ほど解説したように、売出価格の設定は売買成功のカギを握ります。

不動産会社の担当者とよく相談したうえで決めるようにしてください。

なお、家を売りに出すと複数の購入希望者から問い合わせが入る可能性がありますが、問い合わせには原則として不動産会社が対応してくるため、売主が直接対応する必要はありません。

内見や問い合わせに対応する

一戸建てを売りに出すと、購入希望者から内見の希望が入ります。

内見には可能な限り売主本人も立ち会って、丁寧に対応するようにしてください。

内見に売主自身が内見に立ち会ってその一戸建ての使い勝手を解説したり、購入希望者からの質問に丁寧に回答したりすることで、安心して購入してもらいやすくなるためです。

売買契約を締結する

買主がその一戸建ての購入を決めたら、売買契約を締結します。

売買契約書の書式は不動産会社が作成して用意してくれるため、売主が自ら作成する必要はありません。

ただし、売主は契約の当事者であるため、内容は十分理解しておいてください。

売買契約の締結時には、買主から売主に対し、売買金額の5%から10%程度の手付金が交付されることが一般的です。

これ以後、相手方が履行に着手する日、または売買契約書の手付金解除の期限のどちらか契約日に近い日までに一方的に契約を解除するには、それぞれ次の対応が必要となります。

  • 売主からの解除:手付金の倍額返し
  • 買主からの解除:手付金の放棄

一戸建てを引き渡す

あらかじめ取り決めた決済日に、買主に家を引き渡します。

決済日は、売買契約の締結から1か月程度後とすることが一般的です。

決済日には、次のことなどが行われます。

  1. 売主から買主へ一戸建ての名義を変えるための書類への署名押印
  2. 買主の住宅ローンの実行
  3. 買主から売主への売買代金全額(手付金を除く)の支払い
  4. 売主から買主へ一戸建てに関する書類や鍵などの引き渡し

その後、決済に立ち会った司法書士が法務局に名義変更登記を申請し、一戸建てが正式に買主名義へと変わります。

築10年の一戸建てを売却する際の注意点

築10年の一戸建てを売却する際の注意点

築10年の一戸建てを売却する際は、どのような点に注意すればよいでしょうか?

最後に、築10年の一戸建てを売却する際の注意点を4つ紹介します。

  • 独断でリフォームやリノベーションをしない
  • ローン残債を確認しておく
  • 不具合を隠さない
  • 一戸建ての売却には諸費用がかかる

独断でリフォームやリノベーションをしない

築10年の一戸建てを売却するために、大規模なリフォームやリノベーションをする必要はありません。

築10年程度であれば、建物の老朽化もさほど進行していないことが多いためです。

また、リフォーム費用などを加算して売出価格が高くなると売出価格が相場よりも高くなり、売りづらくなる可能性もあるためです。

水回りなどの不具合がある場合や使用感が目立つ場合は、リフォームすることで一戸建てが売りやすくなる可能性は否定できません。

ただし、独断で行うのではなく、不動産会社の担当者とよく相談したうえで行うようにしてください。

ローン残債を確認しておく

築10年の一戸建てには、ローンが残っていることも少なくありません。

ローンが残っている場合は、ローン残債を確認し「オーバーローン」とならないことを確認しておいてください。

オーバーローンとは、ローン残債が家の売却対価を上回っている状態であり、オーバーローンである場合は希望どおりにその一戸建てが売却できないかもしれません。

なぜなら、ローンが残っている場合は土地や建物に「抵当権」が付いていることが一般的であり、抵当権がついたままでは不動産を売ることができないためです。

抵当権とは、ローンの返済が滞った際に金融機関がその土地や建物を競売(けいばい)にかけ、その対価からローンの返済を受ける担保を指します。

その築10年の一戸建てが「オーバーローン」である場合は、その一戸建てを売却するために次の対策などを講じなければなりません。

  • 自己資金や親族からの借り入れによるローンの完済
  • 住み替え先の物件にローンを付け替える「住み替えローン」の活用

いずれにしても、オーバーローンとなる場合は一戸建ての売却にあたって、ローンを組んでいる金融機関と入念な打ち合わせが必要となります。

そのため、一戸建ての売却を検討している際は金融機関からローン残高証明書を取り寄せ、ローン残額を査定額と比較することでオーバーローンとならないことを確認しておいてください。

査定には、不動産一括査定である「おうちクラベル」のご活用がおすすめです。

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不具合を隠さない

築10年の一戸建てや附帯設備に不具合がある場合は、売却時にその不具合を正直に申告してください。

なぜなら、不具合を隠したまま売買契約を締結した場合、引き渡し後に買主から「契約不適合責任」を追及されてトラブルとなる可能性があるためです。

契約不適合責任とは、契約内容とは異なる物件を引き渡したことについて、買主が売主に追及する責任です。

具体的には、次の請求などがなされる可能性があります。

  • 追完請求(不具合の修補請求)
  • 代金減額請求
  • 損害賠償請求(家の雨漏りによって家財が濡れた場合におけるその家財の弁償など)
  • 契約の解除請求

とはいえ、売主が不動産のプロではない以上、一戸建ての不具合を売主がすべて予期することは困難です。

そうであるにも関わらず、売主が把握していない不具合についてまですべて契約不適合責任を負うとなると、売主にとって酷な状況となりかねません。

そのため、契約書において売主が負うべき契約不適合責任の範囲を限定したり免責事項を定めたりすることが一般的です。

一戸建ての売却には諸費用がかかる

一戸建てを売却する際は、売却価格がそのまま売主の手元に残るわけではありません。

なぜなら、一戸建ての売却にはさまざまな費用や税金がかかるためです。

一戸建てを売却する際にかかる主な費用や税金は、次のとおりです。

費用・税金 概要
印紙税 売買契約書にかかる税金。
億を超えるような高額物件でない限り、数千円~数万円程度
抵当権の抹消費用 ・登録免許税:抵当権を抹消する不動産の数×1,000円
・司法書士報酬:1万円~2万円程度
譲渡所得税 家や土地の譲渡益にかかる税金。
特例の適用を受けることでゼロとなることも多い
仲介手数料 原則として「売却価額×3%+6万円+消費税」で算定する
ハウスクリーニング費用 5万円~15万円程度
土地の測量費用 隣地との境界があいまいな場合に必要となることがある。
30万円~80万円程度
引っ越し費用 ファミリー世帯の近距離引っ越しで10万円程度

築10年の一戸建ての査定を受けたらかかる費用についても同時に試算しておくことで、最終的に手元にいくら残るのか把握しやすくなります。

まとめ

一戸建ての売却相場は、築年数の経過とともに低下するのが一般的です。

築10年前後の一戸建てはまだ価値も高く、新築の50%程度の価格で売却できる可能性があります。

そのため、築10年の一戸建てに住まなくなった場合は、その一戸建ての売却相場を具体的に確認したうえで、できるだけ早期に売却へ向けて準備を進めることをおすすめします。

築10年の一戸建ての売却をご検討の際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルとは、査定依頼フォームに1度入力するだけで複数の不動産会社にまとめて査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。

複数社による査定額を比較することで、その築10年の一戸建ての売却相場が把握しやすくなるほか、その一戸建てをより高値で売ってくれる不動産会社を見つけやすくなります。

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