家を売却する際、どの程度の相場で売却できるのか気になることでしょう。
家の売却価格は、築年数ごとにどのように変動するのでしょうか?
また、家を売却する際は、築年数ごとにどのようなポイントがあるでしょうか?
今回は、家の売却相場と築年数の関係や築年数ごとの売却ポイント、家の売却相場の調べ方などについて詳しく解説します。
家の売却相場と築年数の関係
家の売却相場は、築年数の経過とともに低下することが一般的です。
このことは、国土交通省が公表している「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」に掲載されているグラフからも読み取ることができます。
画像引用元:中古住宅流通、リフォーム市場の現状(国土交通省)
そのため、家の売却を検討している場合は、できるだけ早期に売却に向けて取り掛かることをおすすめします。
売却を検討している家の売却相場を知りたい場合は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルとは、査定依頼フォームに1度情報を入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。
複数社から査定を受けることで、その家の売却適正額が把握しやすくなります。
首都圏における築年数ごとの家の売却相場
築年数ごとの家の売却相場は、具体的にどの程度なのでしょうか?
ここでは、東日本レインズが公表している「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2023年7~9月】」をもとに、首都圏における家(戸建て)の築年数ごとの売却平均価格を紹介します。
築年数 | 価格(万円) |
---|---|
~築5年 | 4,975 |
築6年~築10年 | 4,807 |
築11年~~築15年 | 4,634 |
築16年~築20年 | 4,228 |
築21年~築25年 | 4,063 |
築26年~築30年 | 3,735 |
築31年~ | 2,335 |
これは首都圏における売却平均額であり、実際の売却価格はエリアや広さなどによってまちまちです。
そのため、価格自体に着目するのではなく、築年数ごとの価格の下落イメージに着目することをおすすめします。
自身が所有している家の具体的な売却相場を知りたい場合は、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
【築年数別】家の売却相場の考え方と売却のポイント
家の売却相場は、築年数ごとにどう考えればよいのでしょうか?
ここでは、売却相場の考え方と売却のポイントを築年数ごとに解説します。
築5年以下
築5年までは、一般的に「築浅物件」といわれます。
家は入居時点で価値が大きく下がる傾向にあり、築浅であるからといって新築と同等の価格で売却できるわけではありません。
しかし、新築とまではいかないまでも、高値で売却できる可能性が高いといえます。
築5年以下の物件を売却する際は、ローンの取り扱いに注意が必要です。
ローンを組んで家を購入した場合、築5年以下ではオーバーローン(ローン残債が家の売却価格を上回る状態)になる可能性が高いためです。
オーバーローンとなる場合は家の売却対価をすべて充ててもローンを完済できません。
あらかじめ金融機関や不動産会社の担当者とよく相談したうえで、ローンの返済の手立てを検討する必要があります。
築6年~10年
築6年から築10年の家はまだ新しく、引き続き高い水準で売却できる傾向にあります。
この時期もまだオーバーローンとなる可能性が高いため、売却にあたってはあらかじめローン残債を確認しておくことがポイントです。
築11年~15年
築11年から築15年の家は人気が高く、売却しやすい築年数であるといえます。
この築年数の家はまだ古さが目立つほどではない一方で、リーズナブルな価格であることが多いためです。
売出価格を多少高めに設定しても売却できる可能性があるため、不動産会社の担当者とよく相談したうえで最適な売出価格を設定してください。
信頼できる不動産会社をお探しの際は、不動産一括査定である「おうちクラベル」のご活用がおすすめです。
築16年~築20年
築16年から築20年の家は、少しずつ古さが目立ち始めるころです。
とはいえ、この時期の家はリーズナブルであることも多く、比較的売りやすい築年数であるといえます。
先ほど紹介したグラフからも読み取れるように、家は築20年を過ぎると建物部分の価値がなくなり、土地のみの価格で取引される可能性が高くなります。
そのため、家を売る場合は、このあたりまでの売却を目指すことをおすすめします。
この時期の家もニーズが高いため、売出価格を多少高めに設定することが売却を成功させるポイントです。
築21年~築25年
築21年を過ぎた家は古さが目立ち始め、土地のみの価格に近い価格で売買される可能性が高くなります。
しかし、適切にメンテナンスがされている家はまだ十分住むことができ、老朽化しているというほどではありません。
そのため、価格を適正に設定することがスムーズに売却するポイントです。
築26年以上
築26年を過ぎた家は老朽化が目立ち、建物自体や設備などに不具合が生じ始めます。
そのため、土地のみの価格で売却される傾向にあります。
この時期の家は買主にとって非常にリーズナブルであることから、安く家を購入し、買主の好みでリフォームやリノベーションをするといったニーズが見込めます。
そのため、価格の安さや思い切ったリノベーションのしやすさなどがアピールポイントとなります。
また、外部の専門家から建物の状態について診断してもらう「ホームインスペクション」を受けて報告書を開示することも1つの手です。
築26年以上の家は基礎の劣化やシロアリなどの被害を心配する買主も多いため、ホームインスペクションを受けることで買主が安心して購入を決めやすくなります。
家の売却相場の調べ方
家の売却相場は、どのように調べるとよいでしょうか?
ここでは、家の売却相場の調べ方を4つ紹介します。
- 過去の売却事例を調べる
- 不動産ポータルサイトで周辺の売出価格を確認する
- AI査定を活用する
- 不動産一括査定を活用する
過去の売却事例を調べる
1つ目は、過去の売却事例を調べる方法です。
家の売却事例を調べるには、次のウェブサイトが参考になります。
- 国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」
- 不動産流通機構が運営する「レインズ・マーケット・インフォメーション」
いずれも、家の基本情報とともに、実際の成約価格が掲載されています。
掲載されている家の情報は、町名までの所在地や最寄り駅名、最寄り駅からの距離、築年数、広さなどです。
近隣で同等の築年数の家がどの程度の価格で売却されたのかを知ることで、その家の売却相場を想定しやすくなります。
不動産ポータルサイトで周辺の売出価格を確認する
2つ目は、不動産ポータルサイトから周辺における家の売出価格を確認する方法です。
不動産ポータルサイトとは、家の売出情報がまとめて掲載されているウェブサイトです。
インターネットで「〇〇市 中古住宅」などと検索すると、不動産の売出情報が多数掲載されているポータルサイトが表示されると思います。
複数のポータルサイトから周辺での家の売り出し状況を見ることで、家を売却する際の相場がつかみやすくなります。
ただし、不動産ポータルサイトに掲載されているのはあくまでも売出中の情報であり、掲載されている物件が必ずしも成約するとは限りません。
また、実際に成約する際はポータルサイトに掲載されている売出価格から値引きをする可能性があることも知っておく必要があります。
AI査定を活用する
3つ目は、AI査定を活用することです。
AI査定とは、家の基本情報を所定のフォームに入力することで、AI(人工知能)が自動で売却相場を算出するウェブサービスです。
売主の個人情報を入力することなくその場で売却想定額を見ることができるものも多く、手軽に利用することができます。
一方で、AI査定は過去の売却事例などから機械的に価格を算出するため、査定の精度は高くありません。
特に、マンションではなく戸建ての場合は実際の売却にあたって個別事情によって相場が大きく変動しやすいため、参考としての活用に留めることをおすすめします。
不動産一括査定を活用する
家の売却を検討している場合におすすめの方法は、不動産一括査定の活用です。
不動産一括査定とは、所定のフォームに家の情報を1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができるウェブサービスです。
AI査定とは異なり入力した情報は複数の不動産会社が確認し、入力後は複数の不動産会社から直接連絡が入ります。
実際に家を売り出す際は、不動産会社による査定額をもとに売出価格を決めることとなるため、原則として査定を受けなければなりません。
また、家を売る際は売却を依頼する不動産会社を決める必要がありますが、不動産一括査定を活用することで、売却を依頼する信頼できる不動産会社を見つけやすくなります。
家の査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルによる査定の依頼先は実績豊富な優良企業ばかりであるため、大切な家の売却を任せる優良な不動産会社を見つけやすくなります。
家の売却相場を調べる際の注意点
家の売却相場を調べる際は、どのような点に注意すればよいでしょうか?
ここでは、売却相場を調べる際に知っておくべきポイントについて解説します。
- 自分で調べた相場のみをもとに重大な決定をしない
- 売出価格と成約価格はイコールではない
- 売却相場は時とともに変化する
自分で調べた相場のみをもとに重大な決定をしない
先ほど解説したように、家の売却相場の目安はインターネットを使って自分で調べることも可能です。
ただし、実際の家の売却価格は家の状態や買主のニーズなどによって異なっており、他の売却事例や売出情報は参考としかなりません。
つまり、たとえ売却したい家の隣地に建っている同じくらいの築年数の家が3,000万円で成約したからといって、自分の家も3,000万円で売れるとは限らないということです。
その家と自身の家とは間取りや日当たり、劣化具合、メンテナンス状況など、細かな条件が異なっていることが一般的であるためです。
そのため、自分で調べる売却相場はあくまでも参考として捉え、これだけをもって重大決定(家を売るかどうかや、住み替え先の物件購入など)をすることはおすすめできません。
重大な決定をする際は、不動産会社から査定を受けるようにしてください。
査定には、1度の情報入力で複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができる「おうちクラベル」をご活用ください。
売出価格と成約価格はイコールではない
家の売却相場を調べる際は、その価格が「売出価格」であるのか「成約価格」であるのかに注意しなければなりません。
売出価格とは、売主による希望売却価格です。
一方、成約価格とは実際に家の売買契約が成立した価格であり、売出価格より低くなることが一般的です。
売出価格と成約価格を混同していると、家が予想した価格で売却できず資金計画に支障が出てしまうかもしれません。
売却相場は時とともに変化する
家の売却価格は、時間の経過とともに変化することが一般的です。
先ほど解説したように、築年数の経過とともに価値が低下するほか、新たにショッピングモールができたなど、そのエリアの開発事情や経済情勢などによっても変動する可能性があるためです。
そのため、数年前に調べた家の売却相場は情報が古くなっている可能性が高く、家を売り出す際は改めて査定を受けなければなりません。
家を売却したい場合は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルを活用して複数の不動産会社による査定額を比較することで、現在の売却相場が把握しやすくなります。
相場よりも高く家を売却するコツ
家を売却する場合、相場より高値で売却したいことでしょう。
では、家を高く売るためのコツなどはあるのでしょうか?
最後に、よりよい条件で家を売却するコツを8つ紹介します。
- 金利が低い時期に売りに出す
- 築年数が浅いうちに売りに出す
- 査定は複数の不動産会社に依頼する
- その家の売却に強い不動産会社に売却を依頼する
- 売出価格を高めに設定する
- 内見対応に力を入れる
- 売却を急がない
- 安易に値下げに応じない
金利が低い時期に売りに出す
家を高値で売りたい場合、金利が低い時期に家を売り出すようにしてください。
金利が低い時期は、住宅ローン金利が低くなり買主が同じ負担額でも高い家を買いやすくなるためです。
たとえば、ある買主が「頭金は200万円、月々のローン負担は10万円くらい」と考えている場合、金利が高い時期は金利負担が重くなる分、本体価格に割ける額が減ります。
一方、金利が低いと金利に割かれる額が少なくなり、同じ条件でも高めの家を買いやすくなります。
築年数が浅いうちに売りに出す
先ほど紹介したグラフからも読み取れるように、家の売却相場は築年数の経過とともに低くなる傾向にあります。
そのため、家の売却を検討したら、できるだけ早期に売却を進めるようにしてください。
「適切な時期」を検討するあまり、その間に築年数が経ってしまうと、待っている間にも売却相場が下がってしまう可能性が高いためです。
家を今売却しようか迷っている場合は、1人で悩むのではなく、不動産会社の担当者に相談しながら決めるとよいでしょうか。
家の売却について相談できる信頼できる不動産会社をお探しの際は、「おうちクラベル」の不動産一括査定をご活用ください。
査定は複数の不動産会社に依頼する
家をできるだけ高値で売却したい場合、査定は1社だけでなく複数社に依頼するようにしてください。
家の査定額が不動産会社によって査定額が大きく異なることは珍しくないためです。
そうであるにもかかわらず、1社からしか査定を受けないと、その不動産会社が提示する査定額が適正であるかどうかわかりません。
その査定額を信じて家を売却してしまってから、もっと高値でも売れたかもしれないことがわかると、後悔する可能性があります。
一方で、複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、家の売却適正額を把握しやすくなります。
とはいえ、自分で複数の不動産会社を回って査定の依頼をすることには、膨大な手間を要します。
そこでぜひ、「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルを使うと、所定のフォームに1度情報を入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼が可能となるため、自分で不動産会社に1社1社コンタクトをとる必要がなくなります。
その家の売却に強い不動産会社に売却を依頼する
家が高く売れるかどうかは、売却を依頼する不動産会社の腕によっても左右されます。
そのため、よりよい条件で家を売りたい場合は、その家の売却に強い不動産会社に依頼することがポイントです。
しかし、どの不動産会社がその家の売却ノウハウを有するのか判断することは容易ではありません。
その際は、「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルを使うと、複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができます。
複数社による査定額や担当者によるアドバイスなどを比較することで、その家の売却に自信のある不動産会社を見つけやすくなります。
売出価格を高めに設定する
売出価格を高めに設定することで、家が高値で売れる可能性が高くなります。
売出価格よりも高値で成約する可能性はほとんどないためです。
売出価格は、不動産会社による査定額をベースとして設定することが一般的です。
しかし、必ずしも査定額と同額でなければならないわけではなく、あえて高めに設定しても構いません。
家の売出価格が高くても、その価格で買ってくれる人が1人でもいれば家の売買は成立します。
とはいえ、家の売出価格をあまり高くしすぎると、家が一向に売れない事態となりかねません。
家は大きな買い物であり、買主も周辺相場を調べていることが一般的であるためです。
そのため、買主が購入を見送るほどではないものの相場より多少高めの絶妙な売出価格を設定することがポイントです。
内見対応に力を入れる
内見前に清掃や整理整頓を徹底するなど家の内見対応に力を入れることで、家がよい条件で売却できる可能性が高くなります。
家の引渡し前には売主の私物が撤去されハウスクリーニングが入ることがわかっていたとしても、乱雑に散らかり使用感が目立つ状態では購入意欲が湧きにくいためです。
一方、きれいで片付いた状態であるとその家のイメージがよくなるうえ売主が家を丁寧に使っていたとの印象にもつながり、買主が安心して購入しやすくなります。
売却を急がない
家を高値で売りたい場合は、売却を急ぐことは避けるべきです。
家の売却を急ぐと買主から足元を見られてしまい、無理な値下げ要求をされるリスクが高くなるためです。
たとえ買主から無理な値下げを求められても、売却を急がないのであれば値下げを断ることができます。
その結果としてその買主との交渉が決裂しても、正当な価格で購入してくれる買主を引き続き探せばよいためです。
一方、売却を急いでいる場合は「この買主が家を買ってくれないと、希望する期限までに家が売れないかもしれない」との焦りから、値下げ要求を飲まざるを得ない事態となりかねません。
そのため、家の売却は時間に余裕を持って行うことをおすすめします。
安易に値下げに応じない
家を高く売りたい場合、安易に値下げへ応じることは避けるべきです。
家の売出価格は数千万円となることが多く、ほとんどの人が日常的に取り扱う金額とは異なることから、金銭の感覚が通常からズレてしまいがちです。
たとえば、買主からの一声だけで「端数」として数十万円の値下げに応じることもあるかもしれません。
しかし、冷静に考えると、数十万円は決して小さい金額ではないはずです。
そのため、家の値下げはその場の流れで安易に行うことは避け、たとえ値下げするとしても最終的な切り札として計画的に行うようにしてください。
まとめ
家の売却相場の考え方を築年数ごとに紹介するとともに、家の売却相場の調べ方や家を高く売るポイントなどについて解説しました。
家の売却相場は築年数の経過とともに低下し、築20年を過ぎた頃には土地のみの価格となることが一般的です。
そのため、家の売却はあまり長期間悩むのではなく、築年数が浅いうちに取り掛かるようにしてください。
家の売却を検討している際や、現在の家の売却相場を知りたい場合は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルとは、査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼ができる不動産一括査定です。
複数社による査定額を比較することで、その家の売却相場をより正確に把握しやすくなるほか、担当者によるアドバイスなどを比較することで、その家をよりよい条件で売却してくれる信頼できる不動産会社を見つけやすくなります。
おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご活用いただくことが可能です。