土地買取業者とは?仲介との違いや土地買取のメリット・デメリット・向いているケース・注意するポイントも詳しく解説

土地を売却するときは、不動産会社に仲介を依頼し、買主を探してもらう方法が一般的です。しかし、実は不動産会社に直接土地を買い取ってもらう「買取」という方法も存在し、土地の状況などによってはこちらの方がメリットがある場合もあります。

そこでこの記事では、仲介と買取との違いや、土地買取のほうが向いているケース、注意すべきポイントなどについて詳しく解説します。

目次

1.土地買取業者とは?

不動産買取業者とは、土地の直接買取を行っている不動産会社のことを指します。

土地の取引を行う不動産会社も色々ありますが、仲介業務を専門的に行う不動産会社だけではありません。買取業務を専門的に行っている不動産会社もあります。

また、仲介・買取を両方行う不動産会社も多いです。土地の売却予定があるなら、不動産会社に直接買い取ってもらう方法もあることを覚えておいてください。

条件によっては仲介による売却方法よりも、不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法の方が、売主にメリットがある場合も多々あります。

2.買取と仲介の違い

よりよい条件で土地を売却するためにも、買取と仲介の違いについて最低限の知識をおさえておきましょう。ここで買取と仲介の違いについて簡単に説明します。

買取は不動産会社が買主となり土地を買い取ってもらうことです。一方仲介は不動産会社と媒介契約をし、不動産会社に買主を探してもらいます。売却が成立したら、成功報酬として不動産に仲介手数料を払います。

2-1.土地を売却するのは買取と仲介、どちらが良い?

土地を売却する方法にも色々ありますが、不動産会社にお任せする方法が安全です。どんなに親しくても、知人や身内に土地を買い取ってもらうのは避けた方がよいでしょう。

後々トラブルに見舞われる恐れがあります。一般的には、土地の売却を不動産会社に依頼する場合は、買取もしくは仲介のどちらかになります。

ただし土地の条件・売りに出すタイミング・売主の希望などによってもメリット・デメリットは違うので、どちらの売却方法の方が優れているとは一概にはいえません。

いずれにしても、2つの売却方法は具体的にどう違うのか把握しておくと、どちらの取引方法の方がメリットが多いのか判断する手助けになるはずです。

3.土地の買取のメリット

不動産会社に直接土地を買い取ってもらう売却方法は、どのようなメリットがあるのでしょうか。主に以下の6つが挙げられます。

  • すぐに現金が手に入る
  • 仲介手数料が不要
  • 契約不適合責任を問われない
  • 現状のままで売れる
  • 売れにくい物件も買取可能
  • 近隣住人に知られず売却できる

土地を売却するとき、一般的に多いのは不動産会社に仲介してもらう方法です。

広告を出すなど宣伝活動も含め、買主を探すプロセスを最初から最後までお任せすることになります。ただ、不動産会社に直接買い取ってもらう方法で売却する売主もいます。

なぜなら、不動産会社の直接買取には、仲介による売却方法にはない独自のメリットがあるからです。

ここでは、大切な土地の売却方法を決めるときに役立つよう、不動産会社による土地の直接買取にはどういったメリットがあるのか、詳しい情報をお伝えします。

3-1.すぐに現金が手に入る

不動産会社に土地を直接買い取ってもらうメリットは色々ありますが、特に注目したいのがすぐに現金が手に入るところです。

不動産会社と売主の間で条件が合えば、一般的な仲介による土地の売却に必要なプロセスを何段階もカットすることが可能です。

できるだけ早くまとまったお金を手にしたい、と希望する売主にとって、大きなメリットになるでしょう。

3-1-1.不動産会社に売却する手順

土地の売却依頼を受けた不動産会社は、買取価格を決めるために査定を行います。買取金額など不動産会社側が提示する条件に納得し、契約手続きを行えば売却完了です。

売りに出してから、たった1ヶ月前後で現金を手にできるケースもあります。このスピード感は直接買取の魅力です。

一方、同じ土地でも仲介による売却を選んだ場合だと現金を手にできるのは、早くても3ヶ月はかかることが予想できます。

条件によっては、1年近く買主が現れないケースも珍しくありません。あまり人気のない土地だと、売りに出してから1年経過しても買主が見つからないこともあるでしょう。

時間はかかっても少しでもよい条件で売却したいのか、売却価格が多少下がってもすぐに現金を手にしたいのか、売主の希望によってよりよい売却方法は違います。

3-1-2.少しでも早く現金化をしたい場合は?

少しでも早い現金化を希望しているなら、不動産会社による直接買取がおすすめです。仲介による売却よりも早く現金を手にできる可能性があります。

仲介か買取か決めかねている人も、一度土地がいくらで売れる可能性があるのか、チェックしておいて損はありません。

土地の価格をチェックするときは、おうちクラベルの不動産一括査定サイトを是非ご利用ください。査定の最高価格と相場価格の両方を調べられます。

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3-2.仲介手数料が不要

不動産会社による土地の直接買取では仲介手数料がかかりません。一般的な不動産取引には高額な仲介手数料がかかるので、この特徴は見逃せないメリットの1つです。

土地を売るとき、買主を探すために不動産会社に仲介を依頼すると、仲介業務に対する手数料が発生します。

土地を売り出すための宣伝活動1つとっても、プロセスがいくつも必要です。土地はもちろん周りの風景や近隣施設も撮影しなくてはいけません。

3-2-1.土地の売却における不動産会社の役割

買いたいと思ってもらえるようなアピールポイントを探すのも、不動産会社の役割です。買主候補者が連絡してきたら、土地の説明を行い現地に案内する仕事もあります。

買主と売主の条件が最初から一致するとは限らないので、双方の希望をまとめて折り合いをつけるための話し合いも欠かせません。

契約締結や決済、引渡しなど、数え切れないほどの代行業務をお願いすることになります。代行してもらうために、売主は不動産会社に仲介手数料を支払うシステムです。

しかし、不動産会社による土地の直接買取では、こういった仲介業務が発生しません。そのため、仲介手数料を支払わずに済むメリットがあります。

3-3..契約不適合責任を問われない

不動産売却のときに売主側に発生する責任のことを、契約不適合責任といいます。

以前は瑕疵担保責任と呼ばれていましたが、民法の改正が行われた2020年4月より、この名称に変わりました。契約不適合責任は、不具合がない土地なら問題ありません。

しかし、土地の売買契約を交わした時点では発覚していなかった何らかのトラブルが、土地の売却後に見つかるケースもあります。

契約締結後であっても、不具合が発見された場合は売主に契約不適合責任が生じ、ときに損害賠償請求に応じなければならない状況に陥る可能性もゼロではありません。

この契約不適合責任は、不動産会社に土地を直接買い取ってもらう売却方法では基本的に発生しないことになっています。

3-3-1.万が一契約不適合責任が免除されない場合は?

もし免除されない場合でも、対象が限定されるなど緩和処置がとられるケースが大半です。意図的に不具合を隠蔽しているなら、しかるべき責任を問われても仕方ありません。

しかし売主自身が把握していないところで後にトラブルが発生し、損害賠償を請求されたら大変です。

直接買取による取引では、契約成立後はトラブルに巻き込まれにくくなります。金銭的なリスクはもちろん、精神的なストレスが軽くなることも魅力的なメリットになるのではないでしょうか。

3-4.現状のままで売れる

現状のままで売れることも、不動産会社による土地の直接買取のメリットです。

不動産会社に仲介を依頼し、個人の買主を探す方法の場合、土地によっては売り出す前に色々と手を入れる必要があります。

長年放置してあった土地など、そのままでは買主候補が現れにくい状態になっていることも少なくありません。

その点、不動産会社に直接買い取ってもらう方法なら、現状のまま契約が可能です。手直しをする手間も省けるのでスピード契約も実現しやすくなります。

さらに余計な費用をかけずに済むので、一石二鳥のメリットといえます。

3-5.売れにくい物件も買取可能

もし所有している土地が、なにか売れにくい物件の要素をはらんでいる場合、不動産会社による直接買取の方が向いているかもしれません。

不動産会社による土地の直接買取では、仲介による売却方法では売れにくい物件も買い取ってもらえる可能性があります。売れにくい土地の代表的な条件を挙げてみましょう。

  • 最寄りの駅から離れている
  • 日照や乾湿の状態が著しく悪い
  • 土壌汚染や地中障害物などの問題を抱えている
  • 高い建物が隣にある
  • 三角形・細長い土地・旗竿地など利用しにくい形状
  • 敷地面積があまりにも狭い
  • 敷地に接している道路より低い(ポンプアップしないと雨水や下水を道路の本管に排水できない)
  • 近隣にゴミ屋敷などの問題物件がある
  • 線路や高圧線の鉄塔が近くにある
  • 墓地や火葬場の近くにある

他にも、隣地所有者との裁判リスクを伴うため、境界がはっきりしていない土地もスムーズに売れない傾向があります。

3-5-1.無道路地

また、無道路地といって敷地に道路が接していない土地の場合、都市計画区域内で建物を建てられない決まりです。そのため、利用価値が極端に低くなってしまいます。

あまりにも状況が悪いと、不動産会社に買取や仲介を断られてしまう恐れもあるので、要注意です。

3-5-2.不動産会社は不動産の専門家です!

ただ、こういった売れにくい土地でも、土地の直接買取に強い不動産会社は快く買い取ってくれる可能性があります。

仲介による売却方法で買主が現れなかった場合でも、諦めずに不動産会社の直接買取を打診してみましょう。

最適な売却方法を決めるためにも、所有している土地が現在の状態でどれぐらいの値段がつくのか、不動産一括査定サイトで調べてみることをおすすめします。

よい条件で直接買取をお願いできる不動産会社を探すためにも、おうちクラベルの不動産一括査定サイトをご利用ください。査定の最高価格と相場価格を確認できます。

3-6.近隣住人に知られず売却できる

土地の売却を希望している売主の中には、土地を売りに出すことを近隣住民に知られたくないと希望する人も少なくありません。

特に噂好きの近所の人がいる場合、あれこれ詮索されることが予想できるので、警戒するのも無理はないでしょう。

自分の大事な土地がいくらで売りに出されているのか、売却価格を周りの人に知られるのもあまりよい気持ちはしません。

他にも、何らかの事情で土地の売却を秘密裏に進めたいケースも珍しくないはずです。このようなとき、不動産会社の直接買取がおすすめです。

3-6-1.土地の売却を秘密裏に進められるか?

一般的な不動産会社の仲介によって土地を手放す方法だと、周りに知られずに買主を探すことは簡単ではありません。

通常、買主を見つけるために、チラシやホームページなどで土地を売り出していることを大々的に宣伝します。

そういったチラシやホームページを見つけなくても、不動産会社の関係者の動きで土地を売りに出しているとわかってしまうこともあるでしょう。

仲介によって土地を売りに出すと、宣伝のための写真撮影や測量のために、不動産会社の関係者が土地に足を運ぶ機会は多々あります。

しかし不動産会社による直接買取の場合は、買主を探すために行う宣伝のプロセスを挟みません。そのため、近隣住人に土地の売却を知られずに契約を結べます。

不動産会社による直接買取は、不動産取引のプライバシーを守りやすい売却方法です。

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4.土地の買取のデメリット

土地を不動産会社に直接買い取ってもらう方法は、売主にとってメリットになる特徴がいくつもあります。

ただ、不動産の取引方法は色々ありますが、どの方法もメリットだけではなくデメリットも併せ持っているものです。買取による売却方法も例外ではありません。

所有している土地を不動産会社に直接買い取ってもらう方法に主に以下の2つのデメリットが挙げられます。

  • 買取価格が低い
  • 対応エリアが限定される

4-1.買取価格が低い

「所有している土地を1円でも高い金額で売却したい」と考えている売主にとって、不動産会社による直接買取は少し不満を感じてしまう方法かもしれません。

なぜなら、一般的に直接買取による売却方法だと、仲介による売却方法に比べて売却価格が安くなる傾向があるからです。

不動産会社に仲介を依頼し買主を見つける方法と比較すると、直接買取は相場の70〜80%程度まで価格が下がってしまいます。

土地を少しでも高い金額で売却したい、と望まない売主はいません。そのため、最初は仲介による売却方法を検討する売主が大半です。

4-1-1.買取価格が安くなってしまう理由とは?

買取価格が安くなってしまうのには、きちんと理由があります。仲介では購入希望者が現れにくい条件の土地を買い取ってくれることも少なくありません。

買取業者としても最終的に買主が見つからないリスクも踏まえた上で契約することもあるので、相場価格よりも低い金額で契約することになっても仕方がない一面があります。

また、直接買取によって土地を売却する場合は、現状のままでOKです。売主側が土地を掃除したり雑草を抜いて整えたりする作業を行う必要はありません。

その代わりに、不動産会社が契約後にそういった売るための準備をしてくれます。

4-1-2.それでも直接買取をお願いしたい場合は?

色々な事情を考慮して「それでも直接買取でお願いしたい」と考える売主も大勢います。

まずは最新の相場価格を把握するためにも、おうちクラベルの不動産一括査定サイトをご利用ください。現状でどれくらいの価格がつくのか確認できます。

条件などの入力はたった60秒で済むので、お待たせしません。

4-2.対応エリアが限定される

土地の直接買取を不動産会社にお願いしたい、と売主が希望しても、断られてしまう可能性があります。この特徴も直接買取のデメリットの1つです。

そもそも、土地の直接買取を行っていない不動産会社もあります。また、土地の直接買取を行っている不動産会社でも、対応エリアが限定されていることが珍しくありません。

例えば、首都圏限定で土地を買い取っている不動産会社も目立ちます。「対応エリア外です」と土地の買取を断られてしまう確率が高いのは、地方の土地です。

過疎地域など都心からかなり距離があり、住んでいる人がほとんどいないような土地だと、購入希望者が現れる可能性は非常に薄くなります。

4-2-1.現地確認の交通費や時間がネックに?

しかも、契約手続きや現地確認などに行く際も、交通費や往復する時間もかかります。もちろん、資産価値が飛び抜けて高い土地なら買取交渉に応じてもらえる可能性はあるでしょう。

しかし資産価値が乏しく場所も遠方にある場合、長期スパンで考えても不動産会社の利益につながりにくい、と判断される可能性大です。

もし地方にある土地を直接買取で手放したい、と希望している場合、全国規模で不動産の取引を行っている不動産会社を探しましょう。

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5.土地の買取が向いているケース

所有している土地の条件や売主の希望によっては、不動産会社に土地の直接買取を依頼した方がメリットが多くなります。

一般的には不動産会社に仲介を依頼して買主を見つけてもらう方法が第一選択肢になりますが、条件によっては直接買取が向いていると判断できるケースも少なくありません。

ここでは、どのような条件だと不動産会社による直接買取が向いているのか、3つの具体的なケースを出して解説します。

  • 早くまとまった現金が必要
  • 仲介では売れなかった
  • 手続きが面倒

5-1.早くまとまった現金が必要

不動産会社による土地の直接買取は、早くまとまった現金が必要な売主に向いています。例えば、転勤などお仕事の都合で急に引越しが決まることもあるでしょう。

早くまとまった現金を手にしたくなる状況です。特に現在住んでいる土地から遠い場所に引越しする予定の場合は厄介なことになります。

契約などの度に、毎回現地や不動産会社に足を運ばなくてはなりません。海外に引っ越してしまう場合も、出発前に早急に契約を成立させる必要があります。

5-1-1.離婚などで土地を手放す場合

また、離婚によって土地を手放す場合も、急いで現金化したいと望む売主が少なくありません。元配偶者と早く関係をすっきりさせたい、と切望する人も多いでしょう。

慰謝料などを支払うためにまとまった現金が必要になります。他にも、結婚や出産、同居など家族構成が変化し、新たな住まいが必要になることもあるでしょう。

家族構成の変化で土地を売り出す場合も、仮住まいなどの住居をおさえるために、現金は欠かせません。

5-1-2.土地の売却益で住宅ローンを返済するなど

住宅ローンが払えずに土地を手放す場合も、経済的に逼迫している状態なので早く現金が手に入ると助かるはずです。

その他、騒音トラブルやゴミ屋敷など近隣住民と揉め事が起きて土地を手放す決意をした場合も、嫌な環境から早く逃れたい心境になるでしょう。

新しい住まいを見つけるためにも、何かとまとまった現金が必要な場面は出てくるはずですが、そのようなときこそ不動産会社による直接買取が便利です。

不動産会社に仲介を依頼して買主を見つける方法に比べ、集客のための宣伝活動、現地確認など必要なプロセスを大幅にカットできます。

5-2.仲介では売れなかった

仲介では売れなかった土地を、不動産会社が買い取ってくれることもあります。不動産会社を通じて買主を探した結果、成約に至らなかったケースも多いでしょう。

もちろん、根気よく購入希望者が見つかるまで待つ方法もあります。ただ、売りに出してから一定期間が経過しているなら、楽観視は禁物です。

どこかで見切りをつけて、不動産会社に買い取ってもらう方法を検討してもよい時期かもしれません。また、はじめから条件つきで不動産会社に買取を依頼する方法もあります。

最初は仲介業務を依頼し「売れなかったら直接買取に切り替える」という条件で、不動産会社に土地を買い取ってもらうことも可能です。

5-2-1.即時買取と買取保証

不動産会社による一般的な直接買取を即時買取と呼ぶのに対し、この売却方法は買取保証と呼び分けます。

買取保証は仲介と買取のよい部分を享受できるので、人気のある契約方法の1つです。仲介から買取に切り替える期間は不動産会社によっても異なります。

大体3ヶ月ぐらいが1つの目安になることが多いでしょう。いずれにしても、不動産会社に直接売却すると、仲介による売却に比べて低い価格で契約する確率が高くなります。

5-2-2.納得できる売却価格を調べるには?

納得できる金額で大切な土地を手放すためにも、自分の土地は大体いくらぐらいで売却できる可能性があるのか、早い段階で把握しておきましょう。

売却金額を調べるときは、おうちクラベルの不動産一括査定サイトを是非ご利用ください。条件を入力するだけですぐに査定価格を調べられます。

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5-3.手続きが面倒

不動産会社による土地の直接買取は、不動産取引における煩雑な手続きをなるべく避けたい売主に向いています。

不動産を取引するとき必要な手続きは、想像以上に多くあるため、売主にかかる負担は相当なものです。

特に仲介による売却はさまざまな手続きが発生します。仕事や家のことで日々多忙な毎日を送っている売主は、時間を捻出するのに苦労する場合もあるでしょう。

そもそも、仲介をお願いする不動産会社を絞り込むプロセスも中々スムーズにいかないものです。ようやくお願いする不動産会社が決まった後も、売却活動が待っています。

その点、直接買取では簡素な手続きで済みます。現地確認対応の必要もないため、手続きをできるだけ避けたい売主に向きの売却方法です。

6.土地の買取で注意するポイント

不動産会社に直接土地を買い取ってもらう方法のメリット・デメリットを把握した上で、「自分にとってメリットが多い」と感じた売主もいるでしょう。

一般的には仲介による売却方法が第一選択肢になることが多いものの、土地の条件や売主の希望によっては直接買取の方が向いています。

ここでは、実際に土地の直接買取を依頼するときに注意したいことをお話しします。

  • 買取にも費用が必要
  • 買取を拒否される場合もある
  • 土地の相場を知っておく
  • 複数の土地買取業者を比較して選ぶ

6-1.買取にも費用が必要

土地を直接買取で手放すとき、売主もお金を支払う必要があります。仲介による土地の売却方法とは異なり、仲介手数料の支払い義務はありません。

ただし、支払うお金は0円ではありません。例えば契約時に必要なのが、売買契約書に貼る収入印紙の代金です。具体的な金額は売却金額によって異なります。

例えば1,000万円以上5,000万円以下の金額で契約が成立した場合なら、2万円(軽減税率適用後:1万円)です。その他、契約後の確定申告では譲渡所得税も納めなくてはいけません。

所有していた土地を不動産会社に買い取ってもらい、土地の売却金額から取得費と譲渡費用を差し引いてプラスとなれば売主の利益になります。

この利益に対して発生する税金も、確定申告で納税する必要があります。

6-2.買取を拒否される場合もある

不動産会社による直接買取を希望しても、買取を拒否される場合もあることは、頭に入れておいた方がよいでしょう。

買取を拒否される場合、以下の3つのパターンが考えられます。

  • あまりにも遠方にある土地
  • 資産価値が乏しい場合
  • 周りに問題がある場合

6-2-1.あまりにも遠方にある土地

まず、あまりにも遠方にある土地も買取を拒否されやすい土地の条件の1つです。

船でしか行けない離島の土地や、交通の便が極端に悪い土地は、調査のために不動産会社の関係者が現地を訪れるのも一筋縄ではいきません。

交通費もかかる上に、場所によっては半日どころか泊りがけの調査になることも予想され、人件費がかかってしまいます。

いくら地方でも人気のあるリゾート地で将来的に有効活用できそうな土地なら、不動産会社が買い取ってくれる可能性はあるでしょう。

しかし、住人がほとんどいないような過疎地域で、特に資産価値も高くない土地の場合、遠方という理由で断られてしまう確率が高くなります。

6-2-1.資産価値が乏しい場合

2つ目のパターンが、資産価値が乏しい場合です。狭い土地ほど家が建てにくいので、土地の面積が極端に狭い場合、不動産会社に買取を拒否されることがあります。

しかも、面積が狭い上に形も三角形などいびつな形状をしている土地は要注意です。買主が現れにくいと判断され、買取を拒否されてしまうケースが珍しくありません。

買取を依頼すると、不動産会社は土地を慎重に調査します。隣接している道路の状況など総合的にチェックするのが、不動産会社の査定のプロセスです。

土地を買い取った後、新しい建物を建てにくい土地だと判断されれば、契約成立は難しくなります。

6-2-2.周りに問題がある場合

3つ目のパターンは、土地に問題はなくても、周りに問題がある場合です。異臭や虫のトラブルが起きているようなゴミ屋敷・施設・飲食店が近くにあると、査定でもマイナス要素になります。

一般的に考えて、そういった土地を好んで買おうとする買主はいません。騒音が気になる建物・墓地・火葬場など、一般的にあまり歓迎されない施設の存在も、直接買取を断られてしまう代表的な理由の1つです。

6-3.土地の相場を知っておく

所有している土地の売却を決めたら、不動産相場を確認しておきましょう。買取をお願いする不動産会社に調べてもらう予定の人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、同じ土地でも買取の相場は不動産会社によって差があります。なぜなら、不動産会社によって売却ルートや土地活用の方法は異なるからです。

極端な話だと、A社では価値がないと判断されても、B社では価値があると判断されることもあります。

そのため、少しでも高い金額で土地を売却するためにも、複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。

複数の不動産会社に査定を依頼すれば、大体の査定金額がわかります。しかも、自分の土地にさらに高額の価格をつけてくれる不動産会社もわかるので、一石二鳥です。

不動産一括査定サイトは、おうちクラベルをご利用ください。不動産会社への不動産一括査定依頼を行った後に、高精度なAIによる査定価格をすぐに確認できます。

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6-4.複数の土地買取業者を比較して選ぶ

土地を直接買い取ってくれる不動産会社を探すときは、必ず複数社を比較して最終候補を絞り込みましょう。

直接買取による土地の売却は、仲介による売却方法よりも一般的ではありません。そのため、買取を承諾する不動産会社が見つかると、すぐに契約したくなるかもしれません。

しかし、どのような条件の土地でも、買い取ってくれる不動産会社は何社かあるものです。さらに高い価格で土地を買い取ってくれる不動産会社がある可能性もあります。

いきなり契約をして高額売却のチャンスを見逃してしまうと、後悔することになりかねません。もちろん、土地の契約が一旦成立したら覆すことは不可能です。

6-4-1.後悔しない不動産会社を選びたい場合におすすめ

「さらに高く買い取ってくれる不動産会社にすればよかった」と後から悔やんでも仕方ありません。

複数の不動産会社を見比べるためにも、不動産一括査定サイトが便利です。是非おうちクラベルをご利用ください。一括査定依頼とAI査定価格がわかるので、査定の最高価格と相場価格が比較でき満足のいく売却活動ができるでしょう。

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7.土地買取業者を探しているなら

土地買取業者である不動産会社を探しているなら、まずは複数の候補をピックアップして特によい条件の会社を絞り込むことが大切です。

同じ土地でも、不動産会社によって買取価格には相当な差があります。せっかく売却するなら、少しでも高い金額をつけてくれる不動産会社と契約しましょう。

土地の買取を行っている不動産会社を探すためには、不動産一括査定サイトが便利です。

ただし、大事な個人情報を入力するので、信頼できるサイトかどうか見極めた上で利用しましょう。

7-1.不動産一括査定はおうちクラベル

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8.自分に合った土地の売却方法を選ぼう

不動産会社に土地を直接買い取ってもらう方法は、仲介による売却方法とはどう違うのか、ご紹介しました。

どちらの方法もメリット・デメリットは違うので、一概に優劣は決められません。それぞれの特徴を把握し、自分にとってどちらの売却方法の方がメリットが多いのか、所有している土地の条件に照らし合わせて総合的に判断する必要があります。

いずれにしても、土地の直接買取を行っている不動産会社によって査定金額の差は決して小さくはありません。

不動産会社を決めるときは、必ず複数社を見比べた上で最終的に決めることが大切です。

この記事の監修者

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