売りたい土地はあるものの、相場がわからないことでなかなか売却に踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。 そんなときは、インターネットで売却価格を予測できる「土地査定シミュレーション」が便利です。 本記事では土地査定シミュレーションの特徴と、利用するメリット・デメリットについて解説します。合わせて活用したいサービスについても紹介しますので、賢く土地を売却するためにもぜひ最後までご覧ください。
- 1 1.土地査定シミュレーションの仕組み
- 2 2.土地査定シミュレーションのメリット
- 3 3.既存の査定方法との違い
- 4 4.土地の査定シミュレーションをする前に知っておくべきこと
- 5 5.査定シミュレーションができるサイトの一例
- 6 6.土地の査定シミュレーションはこんな人におすすめ
- 7 7.実際に売却を検討しているなら不動産会社へ査定依頼を
- 8 8.不動産一括査定なら複数の不動産会社へまとめて査定依頼できる
- 9 9.不動産一括査定サイトを利用するときの手順
- 10 10.不動産一括査定サイトを選ぶときのポイント
- 11 11.土地の一括査定をするときの注意点
- 12 12.土地の無料査定は「おうちクラベル」がおすすめ
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1.土地査定シミュレーションの仕組み
「土地査定シミュレーション」とは、AIを活用した土地の査定システムを指します。AIに過去の土地の取引データを学習させることにより、独自の価格査定アルゴリズムが土地の価格を算出するというものです。
価格を調べたい土地の面積や所在地などの情報を入力すると、AIが過去の成約事例をもとに価格を算出し、査定額を提示してくれます。全てAIが自動で査定を行うため、情報を入力すれば数十秒で結果を受け取れるうえ、周辺の成約データが多ければ多いほど、正確な価格を算出できるのも特徴です。
また、土地査定シミュレーションは、土地の価格だけでなく住宅の価格も査定可能です。土地と家を合わせて売却したい場合にも利用できます。
2.土地査定シミュレーションのメリット
AIによる土地査定シミュレーションを活用することには、不動産会社による土地査定では得られない、下記の4つのメリットがあります。
- すぐに査定価格が分かる
- 24時間いつでも査定ができる
- 匿名で査定を依頼できる
- 膨大なデータを使った査定が可能
1つずつ詳しく解説します。
2-1.すぐに査定価格が分かる
土地査定シミュレーションを活用した土地査定では、情報を入力してすぐ査定結果を得ることが可能です。
不動産会社による土地査定の場合は、「机上査定」と呼ばれる物件資料などを使った簡易的な査定の場合でも、結果を受け取るまでに数時間から3日程度かかります。
一方で土地査定シミュレーションの場合は、査定結果が表示されるまでの時間が数十秒程度と、結果を得られるスピードが圧倒的に早いため、土地の価格をすぐに知りたい場合に役立ちます。
2-2.24時間いつでも査定ができる
土地の査定シミュレーションは、オンライン上で24時間365日常に稼働しているため、時間を気にせず査定を受けられるという点も大きなメリットです。
不動産会社に査定を依頼する場合、「机上査定」の段階であれば、メールで査定依頼から結果の受け取りまでできますが、現地に足を運ぶ「訪問査定」ともなると、立会いのための時間を確保する必要が出てきます。
その点土地の査定シミュレーションは、土地の査定を全てAIが行うため、利用する曜日や時間帯の縛りがありません。日中忙しい人であっても、査定したいと思ったタイミングで自由に査定できて便利です。
2-3.匿名で査定を依頼できる
不動産会社に土地の査定を依頼する場合、売主の氏名や住所・連絡先といった個人情報を提供するのが一般的です。これは不動産会社が売主に対して査定結果を送付するために利用されるものですが、はじめて問い合わせる会社に個人情報を開示することに抵抗がある方も少なくないでしょう。
AIが査定を行う土地査定シミュレーションを利用する場合は、結果もインターネット上で閲覧できるため、個人情報を入力する必要がありません。情報の取り扱いに不安を感じる方や、不動産会社からの営業電話への対応を面倒に感じる方でも、安心して土地の価格を知ることが可能です。
2-4.膨大なデータを使った査定が可能
AIによる土地査定シミュレーションは、膨大な取引データをもとにして土地の価格を算出するため、相場に近い正確な価格を算出できます。
不動産会社が土地の査定を行う場合も、自社で過去に取り扱った売買の実績や、周辺の類似した条件の不動産の成約データをもとに、売却価格を推測・算出します。しかし人の手で行うため、参照できるデータの量に限界があるということはいうまでもありません。
土地の査定シミュレーションは、不動産業界にこれまで蓄積されてきた、人の手には負えないほど膨大な量のデータを、圧倒的な処理速度を持つAIにより処理することができます。多くのデータを参照できることで、不動産会社よりも正確な査定額を算出できる可能性もあるのです。
3.既存の査定方法との違い
これまでもインターネットを活用した土地査定サービスはありましたが、土地査定シミュレーションには、既存の査定方法とは異なる点が2つあります。
3-1.査定シミュレーションは不動産会社を通さない
査定シミュレーションは不動産会社を通さず、売主自身で土地の査定額を調べられるシステムです。不動産会社とコンタクトを取る必要がないため、まだ売却するかどうか決まっていない方でも利用できます。
それに対して既存の不動産査定サイトは、物件情報や売主の情報が、サイトと提携している不動産会社に送信される仕組みになっています。そのため、既に売却することを決めていて、媒介を依頼する不動産会社を探しているという人にとっては便利な仕組みだと言えます。
3-2.AIによって査定価格を算出する
これまで解説したとおり、査定シミュレーションで不動産の価格を算出するのはAIです。過去の膨大な取引データをもとに決まったアルゴリズムで価格を出すため、不動産市場の流行や、土地や建物の個別的要因に左右されない価格算出が可能です。
一方、既存の不動産査定サイトの場合は、価格を算出するのはマッチした不動産会社の担当者です。売主から提供された資料や国が公開している土地の価格、過去の成約データや周辺の売り出し状況など、さまざまな観点から土地を評価します。AI査定と比較すると参照するデータは限られますが、売却時期の不動産市場の流行りや、不動産の個別性(日当たりや劣化状態など)を考慮した査定を行えます。
4.土地の査定シミュレーションをする前に知っておくべきこと
査定シミュレーションを利用する場合、土地の売却活動をスムーズに進めるために、あらかじめ知っておくべき注意点がいくつかあります。納得のいく形で売却活動を行えるよう、下記の4つのポイントを押さえておきましょう。
4-1.現地確認しなければわからない土地の状況は反映されない
土地の個性や周辺環境は考慮されないというのが、AIによる土地の査定シミュレーションを利用する際の1つ目の注意点です。
AIが土地の査定を行う際に参照するのは、あくまでも過去に取引された類似した土地の成約価格です。土地の価格は面積や地域だけでなく、形状や日照・周辺の騒音といった要素にも大きく左右されるため、実際に現地を見てみないと正確な価格はわかりません。
そのため査定シミュレーションで価格を算出しても、不動産会社による訪問査定の金額や、最終的な取引価格が大きく異なる可能性もあるという点は覚えておきましょう。
4-2.AIには買主個別のニーズは予想できない
土地を購入する人の中には、「多少高くても○○へのアクセスがいいなら購入したい」「屋根に太陽光パネルを設置したいから、日当たりのいい土地が欲しい」といった希望を持っている場合もあります。不動産会社による査定の場合は、こうした買主による特定のニーズもある程度は予想できるため、「過去の取引データではこれくらいの価格でも、もう少し高く設定しても売れそう」といった査定をすることが可能です。
その点査定シミュレーションは、過去のデータや取引実績をもとにした査定に一貫しています。つまり、買主の事情や希望、地域のニーズも考慮した査定額を知りたい場合は、不動産会社の力を借りる必要があるということです。
4-3.売却依頼する不動産会社は自分で探す必要がある
査定シミュレーションを利用する場合、そのまま不動産会社に売却の依頼をすることはできません。
既存の不動産査定サイトでは、物件の情報や売主の情報をもとにして不動産会社に査定依頼を出し、売却する場合は依頼した不動産会社の中から仲介してもらう会社を選びます。一方査定シミュレーションは、ほとんどの場合匿名で土地の価格を査定するため、不動産会社とつながることができません。
査定シミュレーションで価格を知り、そこから実際に売却活動を始める場合は、売主自身で不動産会社を探して比較する手間が発生するということは覚えておきましょう。
4-4.売却まで依頼する予定ならAI査定だけでは不十分
土地にはそれぞれ個性があり、さらに不動産市場には流行りもあるため、過去の取引データや周辺の売り出し状況だけでは、正確な価値の判断ができません。そのため、土地を売却することが確定している場合はAIによる査定シミュレーションではなく、はじめから不動産会社による査定を受けることをおすすめします。
また、不動産会社によって異なる査定価格が提示されるケースも少なくないため、最終的には複数の不動産会社を比較することが重要です。
その場合は「不動産一括査定サイト」の利用がおすすめ。不動産会社への不動産一括査定を依頼するのと同時にAI査定も行える唯一のサイトで、売却したい土地の相場を把握しながら売却活動をスタートできます。
5.査定シミュレーションができるサイトの一例
土地の査定シミュレーションができるサイトは多くありますが、ここでは一例として下記3つのサイトを紹介します。
- 10秒でDo
- HowMa
- SUMiTAS スピード査定
それぞれ異なる特徴を持つ査定シミュレーションサイトなので、用途に合わせて選びましょう。
5-1.10秒でDo
「10秒でDo」は、WEB版のほかにアプリでの査定も可能な不動産一括査定サービスです。不動産の査定を申し込み、出た査定結果の内容を3件まで保存できるという点が特徴です。
より詳細な査定を希望する場合は、AI査定のあとにメールから追加依頼できるという点も、不動産の売却をスムーズに進めることに役立ちます。
ただし、匿名性での査定が可能なサイトが多い中、「10秒でDo」は個人情報の入力が必要になる点に注意が必要です。
5-2.HowMa
完全匿名での査定を希望する方に多く利用されているのが「HowMa」です。不動産会社による介入が一切ないため、査定後に営業電話を受けることなく、不動査定を申し込むことが可能。まだ売却するか決断していない場合でも、ひとりでゆっくり考える時間を持てるという特徴があります。
さらに、「単に不動産の価格を知りたいだけ」という場合でも利用できます。売却時以外に、「賃貸しているこの部屋を買いたい」「近くの土地を買いたい」という場合でも、おおよその価格を知るのに役立ちます。
5-3.SUMiTAS スピード査定
「SUMiTAS スピード査定」は、匿名での土地査定シミュレーションが可能なサービスです。土地だけでなく、戸建てやマンションの売却を考えている場合でも活用でき、査定額は不動産会社を通じて売却する「仲介」と、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」の2通りを提示してもらえます。 また、収益物件や事業用物件の査定もできるため、土地や建物以外に、投資用マンションなどの売却を考えている人にも多く利用されています。
6.土地の査定シミュレーションはこんな人におすすめ
他にも土地の価格を調べる方法がいくつもある中、土地の査定シミュレーションの利用が向いている人には、大きく分けて2つの特徴があります。
6-1 .なんとなく不動産の価格を知りたい人
すぐに土地を売却する予定はないものの、いくらくらいで売れそうかを知っておきたいという人には、土地査定シミュレーションの利用をおすすめします。
不動産会社に問い合わせて行う土地の査定では、査定後に営業を受けるだけでなく、不動産会社とのやり取りが発生するため、時間や手間がかかってしまいます。
査定シミュレーションは不動産会社とやりとりする必要がないため、「高く売れそうなら売却を検討したい」といった場合にも利用できます。
6-2 .将来的な売却を見据えて参考価格を知りたい人
将来的に土地を売却することが決まっていて、先に参考価格を知っておきたいという場合にも、査定シミュレーションを有効活用できます。
実際に売却活動をスタートさせる際には、不動産会社による詳細な査定を行う必要があります。しかし、売却額のめどが全くついていない状態では、いざ査定額が提示されたときに、その金額が妥当かどうかを判断できません。また、新しい不動産を購入する予定の場合は、資金計画を立てるために、土地の売却金額を含めた自己資金・自己資産の状況を把握しておくことも大切です。
査定シミュレーションでおおよその売却予定額を知っておくことは、将来的に損をしないためにも重要なのです。
ただし、不動産市場や不動産の価格は常に動いているため、AI査定から不動産会社の査定までに期間が空いてしまうと、2つの査定結果に大きな差が生まれる可能性もあります。売却することが決まっているようであれば、AI査定後すぐに不動産会社を探すか、AI査定と不動産会社による査定の両方を同時に行える「おうちクラベル」を利用するといいでしょう。
7.実際に売却を検討しているなら不動産会社へ査定依頼を
AIによる不動産査定で調べられるのは概算の査定額のため、実際に売却する場合は、別途不動産会社を探してこなくてはなりません。
そのため、売却を検討している段階の査定の場合は、はじめから不動産会社に査定依頼するか、AI査定と不動産会社による査定を併用することをおすすめします。
ここで、不動産会社による査定の特徴と、利用する際に覚えておきたいことを解説します。
7-1 .不動産会社の査定は基本的に無料
不動産会社に依頼した場合の土地の査定は、基本的に無料で受けることが可能です。
不動産会社は、売主から依頼を受けて売却活動を行った不動産が成約になった際に、はじめて報酬を受け取る権利を得ます。査定依頼の段階においては売主はあくまでも見込み客であり、査定額や自社の販売力・そのほかのサービスを売り込むことで、媒介契約(売主が不動産会社に正式に売却を依頼する契約)を獲得しようとするのです。
つまり不動産会社にとって、査定は見込み客獲得のための営業ツールとも言え、自社の魅力をアピールするために無料で行うものということです。
7-2 .査定方法は不動産会社によって異なる
依頼する不動産会社によって、異なる方法や視点から土地の査定を行います。
一般的に不動産会社が査定を行う際、「不動産流通推進センター」という団体が作成した査定マニュアルにそって土地の価値を見極めます。しかしこのマニュアルの査定方法や査定基準は法律で明確に規定されているものではなく、さらに大手の不動産会社の場合は自社独自の査定マニュアルを作成していることも少なくありません。
使用するマニュアルが異なれば、必然的に査定価格も異なる結果になります。そのため、不動産会社ごとの査定価格に大きな差が生まれることもあるという点は知っておきましょう。
7-3 .査定は必ず複数の不動産会社へ依頼すべき
できるだけ高く売却するためにも、必ず複数の不動産会社に査定を依頼するようにしましょう。
先述のとおり、不動産会社によって査定の際に使用するマニュアルが異なるため、査定金額に差が生まれます。それに加え、不動産会社ごとに得意とする不動産の種類や地域などがあるため、売買を有意に進めるためには、売却したい土地や建物を専門に扱う会社を探すことが重要です。
自分に合った不動産会社を探すには、根気と時間が必要です。後述する不動産一括査定サイトを上手に活用することで、かける時間と手間を最小限に抑えることが可能になります。
8.不動産一括査定なら複数の不動産会社へまとめて査定依頼できる
複数の不動産会社を比較する際に、1社ずつ問い合わせて査定依頼をするのは面倒に感じる人も少なくないでしょう。そんな手間も時間も節約しながら、高く売却してくれる不動産会社を探せるのが「不動産一括査定」です。
8-1 .不動産一括査定ってどんなサービス?
不動産一括査定は、一度に複数の不動産会社に対して査定依頼を送れるサービスです。
不動産一括査定サイトは、土地や建物・マンションの売買を行っている不動産会社と提携しており、売却したい不動産の情報を入力することで、物件の条件に合う不動産会社を提案してもらえるというもの。一度の申し込みでさまざまな不動産会社に査定を依頼でき査定結果を比較検討できるため、不動産の売却活動の入り口として便利なツールです。
8-2 .不動産一括査定のメリット
土地の売却を始めるにあたって、不動産一括査定を利用することにはいくつものメリットがあります。
中でも特に実感しやすいメリットとしては、複数の不動産会社を比較できる・競争原理が働く・時間と労力を節約できる、という3つが挙げられます。
8-2-1 .複数の不動産会社を比較できる
不動産一括査定では、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定依頼できるため、不動産会社同士を比較することにより、いい条件で売却してくれる会社に出会える可能性が高まります。
土地の売買やマンションの売買など、得意分野や取引実績は不動産会社によって異なるという理由から、高値で売却してくれる不動産会社を見極める必要があります。査定結果が1社分だけでは、その価格が高いのか安いのか判断できませんが、複数社の結果を並べることで、所有する土地がどれだけの価格で売れる可能性があるかを知ることができるのです。
また、複数社を比較して分かることは、査定金額の違いだけではありません。営業担当者の販売力や誠実さ、会社の広告宣伝力や強みなど、各不動産会社が持つ個性を知るきっかけを得られるのも、不動産一括査定を利用する大きなメリットです。
不動産は取引価格が大きい分、売却活動を開始してから成約に至るまで、数ヶ月から1年かかることも珍しくありません。希望条件で売却できるかだけでなく、長期にわたり誠意のある対応をしてもらえるかどうかも、複数社の比較が重要とされる理由と言えます。
8-2-2 .競争原理が働く
不動産一括査定サイトを利用すると、不動産会社側には依頼主が他社にも査定を依頼していることが伝わります。
既に解説したとおり、不動産会社は売買契約が成立しなくては仲介手数料を得られないため、できるだけ多くの見込み客を得る必要があります。そのため、せっかく自社に問い合わせてくれた顧客を逃がすまいと、誠心誠意対応してもらえるのです。
8-2-3 .時間と労力を節約できる
売却依頼をする不動産会社の選定は、売却活動の中で最も時間と手間がかかると言っても過言ではありません。自分で一から不動産会社を調べて問い合わせ、査定してもらって結果を比較する、ということを何社もやっていては、いい不動産会社に出会う前に挫折してしまう可能性があります。
不動産一括査定サイトでは、不動産会社のリサーチと査定依頼をサイトが一貫して行ってくれます。物件に合った不動産会社を提案してもらえるため、自分の目で会社のホームページを見て比較検討する必要はありません。
また、不動産一括査定サイトではさまざまな地域の不動産会社が登録されており、遠方にある不動産会社にも問い合わせられます。それまで知らなかった優良企業と出会えるきっかけにもなるため、ぜひ積極的に活用したいところです。
8-3 .不動産一括査定とAI査定の併用がおすすめ
土地の売却で損をしないためには、不動産会社が提示する査定額を鵜呑みにせず、売主自身でも所有する不動産はいくらが相場なのかを把握しておくことが重要です。そのため、不動産一括査定サイトとAIによる査定シミュレーションを併用して、不動産会社の選定を進めることをおすすめします。
不動産一括査定とAI査定は、それぞれ別のサイトで行っても問題ありませんが、1つのサイトで両方の査定を同時に行える「おうちクラベル」というサービスもあります。「おうちクラベル」は不動産会社に査定依頼をし、結果が送られてくるまでの間にAI査定を行うことも可能。限られた時間を有効活用できるだけでなく、高い精度のAI査定を受けられると人気のサービスです。
不動産一括査定とAI査定を1つのサイトで行えるのは「おうちクラベル」のみです。実績豊富な優良企業も多く提携しているため、スムーズに売却を進められます。どなたでも簡単にご利用いただけますので、ぜひ一度お試しください。
9.不動産一括査定サイトを利用するときの手順
これから不動産一括査定サイトをはじめて利用するという方向けに、サイトの利用方法を簡単に解説します。あらかじめ手順を知っておき、スムーズに査定結果を受け取りましょう。
9-1 .まずは必要な情報を整理する
不動産一括査定サイトを利用する前に、まずは査定に必要な情報をまとめておきましょう。
不動産一括査定で必要な情報は、下記のとおりです。
- 土地の面積
- 建物の有無
- 土地の名義(登記簿上の所有者)
- 売却理由
- 希望条件
建物も合わせて売却する場合は、築年数や面積・間取りなども把握しておきます。
査定の精度を高めるためには、正確な情報を提供することが重要です。上記の情報が記載された書類が見当たらない場合は、法務局で登記事項証明書を取り寄せておくことをおすすめします。
また、売却時期や価格といった希望もまとめておくと、売却活動開始時の条件設定の参考になります。
9-2 .不動産一括査定サイトの申込みフォームに情報を入力する
必要な情報が揃ったら、不動産一括査定サイトの申込みフォームに、売却する土地の基本情報のほか、依頼者の個人情報や売却条件・方法に関する希望も入力していきます。
情報を入力すると、土地の条件に合った不動産会社を、サイト側が自動的にピックアップしてくれるので、その中から査定依頼を送る会社を選択しましょう。依頼する不動産会社が多いほど、比較する情報も多く集まります。しかし依頼した不動産会社の数だけ、営業の電話やメールへの対応が必要になるため、その点も考慮したうえで依頼する会社の数を絞るようにしましょう。
9-3 .査定結果から比較検討して仲介依頼を行う
不動産一括査定の依頼を送ると、早くて即日、おおむね3日以内には査定結果が届きます。中には電話でヒアリングを行う不動産会社もありますが、正確な査定額を算出するために必要なケースも多いため、可能なかぎり対応することをおすすめします。
査定結果が揃ったら、営業担当者の対応も含めて、信頼できそうな不動産会社を選定しましょう。選定した不動産会社に訪問査定(現地を訪れ、より正確な査定を行う方法)を行ってもらい、訪問査定の結果に納得できれば、正式に仲介を依頼するという流れになります。
10.不動産一括査定サイトを選ぶときのポイント
土地の売却を成功させるためには、信頼のできる不動産会社に出会うことが重要です。そのため、不動産会社とマッチする場である不動産一括査定サイトの選び方にも、十分に注意しなければなりません。ここではサイトを選ぶ際に注意したい5つのポイントについて解説します。
10-1 .サイトの運営会社は信頼できるか
信頼できるサイトかどうかを見極めるには、まずは運営会社をチェックするようにしましょう。
運営会社が上場企業であったり、運営会社自身が豊富な土地の売買実績を持っていたりするようであれば、不動産会社と提携する際に、独自の厳しい審査基準を設けている可能性が高いと言えます。
土地の売却をはじめて行う人にとっては、不動産会社の選定基準は悩みやすいポイントです。信頼できる運営会社の不動産一括査定サイトであれば、販売力や提案力のある不動産会社と巡り合える可能性が高まるでしょう。
10-2 .提携している不動産会社の数は十分か
自分に合った不動産会社に出会うためには、多くの不動産会社から査定を受けられるサイトを利用することが重要です。
提携している不動産会社が少ないサイトでは、売却を検討している不動産の条件に合う会社も少ない可能性が高く、高く売却できるチャンスを逃してしまうことに繋がります。
不動産一括査定サイトのトップページに、提携している不動産会社の数が掲載されていることも多いので、可能なかぎり多くの会社が登録しているサイトを選ぶようにしましょう。
10-3 .査定依頼したい土地は対象地域に含まれているか
不動産一括査定サイトの多くは、対象地域を全国としていますが、中には対応外の地域も存在するという点には注意が必要です。
売却したい土地が対象地域に含まれていないサイトの場合、査定してもらえる不動産会社が少なく、査定価格の比較を十分にできないばかりか、査定してもらうことすら難しいケースもあります。
利用する前には必ず対象地域を確認し、売却予定の土地の所在地が含まれているかもチェックすることを忘れてはいけません。
10-4 .売却に向けたサービス・サポートはあるか
ただ単に土地の査定を受けられるだけでなく、安心して売却まで完了できるようなサポート体制が整っているサイトを選ぶことも重要です。
不動産一括査定サイトの中には、不動産の売却を検討している向けの、相談窓口が用意されている場合もあります。「急いで売却するためにはどうしたらいい?」「こんな物件でも売れるの?」といった、不動産の売却に関する疑問を解決できるため、不動産売買がはじめてで不安という人は、お客様サポートのあるサイトを探してみましょう。
10-5 .利用者のクチコミは悪くないか
利用を検討している不動産一括査定サイトを、過去に利用した人の口コミが見つかるようであれば、どのような意見があるかを見ておいてもいいでしょう。
おすすめのサイトを探すというよりも、「このサイトはこんな部分が不便だった」「ここを改善して欲しい」といったマイナスの部分に目を向けると、利用した際に「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクを減らせます。
ただし、サービスの質や担当者の人柄に対する感じ方は人それぞれ違います。また、極端にいい評価をつけている口コミは、自作自演の可能性も否定できません。鵜呑みにせず、参考程度にとどめておきましょう。
10-6 .個人情報保護に関する措置は講じられているか
不動産一括査定サイトを利用する際、住所や氏名・電話番号といった個人情報を入力する必要があります。これらは査定結果を受け取る手段としてだけでなく、査定依頼を受けた不動産会社が、依頼者に合わせた提案ができるように活用されるものですが、情報管理が適切に行われていなければ、個人情報が漏洩してしまうリスクがあります。
そのためサイトを選ぶ際には、個人情報保護に対する姿勢もチェックしておくことが肝心です。情報保護のための独自のシステムや体制を構築しているサイトや、プライバシーマークを取得しているサイトがあれば、安心して売却活動をスタートできると言えます。
11.土地の一括査定をするときの注意点
土地の一括査定は、少ない時間と労力で多くの不動産会社に問い合わせられるのが魅力です。ただし利用にあたって注意点もあるため、あとで戸惑うことのないよう、あらかじめ押さえておきましょう。
11-1 .複数の不動産会社から営業される可能性がある
一度に複数の不動産会社に査定依頼するということは、問い合わせた数だけ営業の電話やメールがくる可能性があります。
それらすべてに対応することを面倒に感じる場合もあるかもしれませんが、受け取った査定結果の根拠を尋ねたり、各社の営業スタイルや担当者の人柄を比較したりできるチャンスでもあります。疑問点に対して誠実にスピード感をもって回答してくれる担当者であれば、豊富な知識と経験で、売却活動をスムーズに進めてくれるだろうと想像できます。
そのため、かかってきた電話には極力対応するようにしましょう。万が一電話できない時間帯がある場合は、不動産一括査定申し込み時の備考欄に、対応可能な時間帯を記載しておくのがおすすめです。
11-2 .相場から離れた査定額を提示されることもある
不動産会社による査定は、その実績や営業力であれば「これくらいの価格で売れる」という予想金額です。そのため場合によっては、売主自身で調べた相場とかけ離れた価格を提示される可能性もあります。
不動産はそれ自体の価値が毎日少しずつ変化しているだけでなく、売主と買主のそれぞれの事情によっても、最終的な売却価格が大きく変動します。そのため、最初の査定価格と売却金額にも開きが出る可能性があるということは、頭に入れておく必要があるのです。
さらに、不動産会社の中には、査定によってより多くの見込み客を獲得して、相場よりも高めの査定額で売主の気を引こうとする会社もあるため注意しましょう。
11-3 .全ての不動産会社を比較できるわけではない
不動産一括査定サイトは、全ての不動産会社を網羅しているわけではない、という点は留意しておく必要があります。
不動産一括査定サイトを通じて査定依頼を送れるのは、サイトと提携している不動産会社に対してのみです。特に、同じ地域で何十年も不動産売買を行っている店舗や、地方都市の郊外の不動産会社は、不動産一括査定サイトと提携していないケースが多く、サイトを利用しても査定依頼を送れない可能性が大いに考えられます。そのため、古くからの付き合いがある、もしくは特別に査定を依頼したい不動産会社がある場合は、サイトを利用せずに直接問い合わせたほうがいいかもしれません。
しかし、不動産一括査定サイトを利用することは、自分でリサーチしただけではたどり着けないような優良企業に巡り合えるチャンスでもあります。個別で査定依頼したい不動産会社がある場合でも、不動産一括査定を併用しながら進めると、より土地の売却を有利に進められる可能性が高まるでしょう。
12.土地の無料査定は「おうちクラベル」がおすすめ
土地の査定シミュレーションは、時間や場所を選ばず、個人情報を開示しない状態で、AIによる土地の査定を受けられるという大きな利点があります。しかし実際に売却活動を開始しようとすると、土地が持つ個性や、そのときの不動産市場の動向を踏まえた価格設定が必要です。それに加えて、売却を依頼する不動産会社を自分で探さなければならないため、売却活動をスタートさせることを億劫に感じてしまう人も多くいます。
そのため、土地の売却を前向きに考えている場合は、複数の不動産会社に査定依頼を出せる、不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
「おうちクラベル」は、売却したい土地の情報を一度入力するだけで、同時に最大で15社に査定依頼を送れる便利なサービス。提携する不動産会社は、独自で定める厳しい審査基準をクリアした優良企業ばかりのため、安心して不動産の売却を進められます。さらに、不動産一括査定の依頼後にはAI査定も利用できるため、限られた時間を有効活用できるという点も、多くの方に支持される理由の1つです。
土地の売却を成功させるためには、自分に合った不動産会社を探すことが何よりも重要です。「おうちクラベル」の不動産一括査定を上手に活用して、賢く売却活動をスタートさせましょう。