マンションを売却する際には「買取」という方法が選べます。
買取とは、不動産会社が買主となり直接マンションを購入する方法です。買取にはさまざまなメリットがありますが、通常の仲介が良いのか買取が良いのかは状況によって異なり、一概に言えるものではありません。
そこでこの記事では、買取で売却を行うことが向いているケースやマンションの買取を依頼する不動産会社の選び方などについて詳しく解説します。
1.マンション買取を依頼する不動産会社の選び方は?
マンションの買取を成功させるためには、査定を依頼する不動産会社の選び方が重要です。
好条件でマンションを買い取ってもらうために、不動産会社を選ぶ際には以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 査定価格が最も高い
- マンションの買取の実績がある
- 価格交渉に応じてくれる
マンションの査定価格は、買取を行う不動産会社によって異なります。
できるだけ高い価格で売却するためには、いくつかの不動産会社に査定依頼を出して、結果を比較すると良いでしょう。
1-1.査定価格が最も高い
査定価格が最も高い不動産会社を選ぶことは大切です。
買取における査定価格は買取価格と同じであるため、査定価格が最も高い不動産会社に依頼することで、買取価格が高値になり損する可能性が低くなります。
1-2.マンションの買取の実績がある
マンション買取の実績がある不動産会社を選ぶことも大切です。買取の実績が豊富で、毎年多数の依頼を受けている不動産会社であれば、安心して買取を任せられるでしょう。
また、そのような不動産会社は再販の経験も豊富であることから、利益が得られる再販価格のラインを把握している可能性が高いです。
そのため、買取価格が高値になることも望めるでしょう。
1-3.価格交渉に応じてくれる
そして、価格交渉に応じてくれる不動産会社であるかどうかも重要なポイントです。
通常、買取価格は市場相場よりも安くなります。しかし、安すぎる価格を提示してくる不動産会社には注意が必要です。
価格に納得がいかない場合は、価格交渉を行ってみましょう。交渉に応じてくれない不動産会社は、マンションを安く買い叩かれる可能性があるためおすすめできません。
以上の3点が、不動産会社を選ぶ際に重要なポイントです。
1-3-1.不動産会社を選ぶ際には
不動産会社を選ぶ際には、不動産一括査定サイトを利用してみてはいかがでしょうか。複数の不動産会社に一括で査定依頼が申し込めるため、査定結果が比較しやすいです。
おうちクラベルは、不動産一括査定サイトの1つです。マンションの査定価格が知りたい方は、ぜひご利用ください。
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2.マンション買取が向いているケース
不動産会社を介するマンションの売却方法として、買取と仲介の2つが挙げられます。
それぞれが違う特徴をもつため、売主やマンションの状況によって、向いている売却方法は異なります。
以下の4つの条件に当てはまる方は、買取で売却する方が向いているといえます。
- 短期間で売りたい
- 離婚などの事情で売りたい
- 相続したマンションを手放したい
- リフォームが必要な物件
それぞれの条件について以下で詳しく紹介するので、買取による売却を検討している方は参考にしてみてください。
2-1.短期間で売りたい
マンションの売却を不動産会社の買取で行う場合、仲介に比べて短期間で売却が完了できます。
仲介の場合は、売却が完了するまでにはある程度時間がかかります。なぜなら、買主を探す売却活動を行う必要があるためです。
仲介の売却で必要な期間は、およそ3〜6ヶ月といわれます。それに対し、買取に必要な期間はおよそ1週間〜1ヶ月です。
2-1-1.状態が悪いマンションの場合
特に状態が悪いマンションの場合、買主からの需要が低く売却までに時間がかかるケースがあります。買取であれば、マンションの状態は売却のスピードに関係しません。
そのため、マンションの売却を早く終わらせたい方は買取を依頼すると良いでしょう。マンションの現金化を急ぐ方や、急な引っ越しが必要になった方などにおすすめです。
2-2.離婚などの事情で売りたい
マンションを売却したいという方の中には、あまり人に知られたくない事情を抱えている方もいるでしょう。例えば、離婚や借金の返済などです。
その場合、マンションの売却を行うことを近所の方に知られたくないと考える方が多いのではないでしょうか。
仲介による売却の場合、多くの人に売却が知られるリスクがあります。不動産会社がマンションの買主を探すことを目的に、チラシやWebサイトなどで広告を出すためです。
広告を出さないまま売却もできますが、買主が見つかりにくくなってしまうでしょう。
2-2-1.買取にする
買取であれば、売主と不動産会社の間だけで取引が成立するため、近所の方に売却がバレる心配はありません。精神的な負担が少なく、売却を完了させられます。
また、離婚が原因でマンションを売却する場合は、早く確実に売却したいと考える方も多いでしょう。
仲介による売却では、買取よりも売却完了までに時間がかかる他、売れるかどうか分からない状況が長く続くケースもあります。
そのため、マンションをすぐに手放したいという方には買取がおすすめです。
2-3.相続したマンションを手放したい
「マンションを相続したけれど、特に使い道がないから手放したい」という方は、買取による売却を検討してみてください。
仲介での売却では、売却の完了までに時間がかかります。内見の対応や、様々な手続きなどの手間もかかるでしょう。
特に相続したマンションが遠方にある場合、それらの対応が大きな負担になってしまいやすいです。
買取であれば、時間や手間をかけることなくマンションを売却できます。価格を重要視せず、とにかく早くマンションを手放したい方におすすめです。
さらに、買取で売却することにより、売却益を節税できる税制を利用できるケースがあります。
2-3-1.相続したマンションを売却した場合に利用できる控除
相続したマンションを売却した場合に利用できる控除は、以下の2つです。
- 相続財産の取得費加算の特例:支払った相続税の一部を取得費に加算できる
- 相続空き家の3,000万円特別控除:被相続人の居住用不動産を売却した場合、譲渡益から最大3,000万円まで控除を受けられる
これらの制度を利用するためには、マンションの売却を定められた期間内に行う必要があります。
「相続財産の取得費加算の特例」では相続開始から3年10ヶ月以内、「相続空き家の3,000万円特別控除」では相続開始から3年以内です。
これらの制度は、仲介による売却でも利用できます。しかし、物件によっては売却に時間がかかってしまい、制度を利用できない可能性も考えられるでしょう。
そのような事態を避けるためにも、相続したマンションを手放したい場合には速やかに売却できる買取という方法が向いています。
2-4.リフォームが必要な物件
マンションの状態が悪くリフォームやリノベーションが必要な場合は、買取で売却した方が良い可能性があります。
建物や設備に劣化がみられると、買主からの需要が低くなります。高値での売却が望みにくくなるため、リフォームをしてから仲介での売却をすることを検討する方もいるでしょう。
しかし、リフォームにはそれなりの費用と時間がかかります。売却したいマンションに住んでいるのであれば、リフォームの間の仮住まいを探すことも必要です。
2-4-1.買取で売却する場合
買取で売却をする場合は、自分でリフォームやリノベーションを行う必要はありません。買取を行った後、不動産会社が必要に応じてリフォームなどを行います。
また、マンションのリフォームを行っていたとしても、仲介では買主が見つかる保証はありません。
場合によっては、リフォームに費用をかけたのに買主が見つからず、損をしてしまうリスクもあります。
2-4-2.不動産会社に相談
リフォームの判断に迷った場合は、不動産会社に相談してみると良いでしょう。実際にマンションの状態を見てもらい、リフォームが必要かどうかアドバイスを受けてみてください。
まずは不動産一括査定サイトに申し込むことがおすすめです。査定結果から希望に合った不動産会社を選び、改めて訪問査定を依頼しましょう。
査定を受けたいと思った方は、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトにお申し込みください。マンションの条件に合った複数の不動産会社から査定を受けられます。
3.仲介が向いているケース
仲介は、買取よりも一般的に行われている売却方法です。不動産会社が仲介者となり、売主の売却活動をサポートします。
仲介で売却することが向いているのは、以下のようなケースです。
- 高く売りたい
- 立地などの条件が良い
- 住宅ローンが残っている
これらの条件に当てはまる方は、仲介での売却を検討すると良いでしょう。それぞれの条件について、以下で詳しく解説していきます。
3-1.高く売りたい
せっかくマンションを売却するのであれば、できるだけ高く売りたいと考える方は多いでしょう。その場合は、仲介で売却することがおすすめです。
買取では、市場相場の7〜8割ほどの価格で売却することになります。そのため、高値で売りたい方に買取は向いていません。
売却を急がず、高値での売却を希望している方は仲介を検討してみましょう。ただし、マンションの状態が悪い場合は、高値での売却が難しいケースがあります。
売却活動を行ってもなかなか買主が見つからず、最終的に値下げをしての売却になる可能性があるためです。
3-1-1.仲介での査定価格を調べるには
仲介でどれほどの価格で売れるのかを知りたい方は、不動産査定を受けてみると良いでしょう。査定価格は売却価格とは異なりますが、おおよその売却価格を知る参考にはできます。
まずは不動産一括査定サイトに申し込むことがおすすめです。インターネット上で申し込めるため、隙間時間にでも利用できます。
おうちクラベルの不動産一括査定サイトでは、マンションの情報を入力することで査定に申し込めます。マンションの査定価格を知りたい方は、ぜひご利用ください。
3-2.立地などの条件が良い
立地などの条件が良いマンションは、買主からの需要が高いです。そのため、仲介の売却活動で早く買主が見つかり、高く売れる可能性があります。
買主の需要に関係する条件は、立地・築年数・間取りなどです。
立地に関していえば、マンションの周辺環境が大きく関係します。環境が整っていて利便性が高いと、買主が見つかりやすいです。
例えば、駅から近い場所にあるマンションは人気があります。交通の便が良く、住みやすい環境といえるためです。
3-2-2.周辺施設の充実度
その他の周辺施設の充実度も重要です。病院や学校など、公共施設が近くにある場合は条件が良いといえます。
スーパーマーケットや大型商業施設などがある場合も、買い物に行きやすくなるので利便性が高いです。
また、物件の日当たりの良さも立地に関係しています。周辺に高い建物があると、南向きのマンションでも日が当たりにくいでしょう。
日当たりの良い物件は住み心地が良いため、買主からの人気が高いです。そのため、仲介での売却でも買主が見つかる可能性があります。
3-3.住宅ローンが残っている
住宅ローンが残っている場合、売却をするためにはローンを完済して抵当権を抹消することが必要です。
ローンが多額に残っており、手持ちの資金でローンが完済できない場合は、マンションの売却代金からローンの費用にあてることになります。
つまり、多額のローンが残っているケースでは、ローンが完済できるほどの高い価格で売却することが望まれるでしょう。
買取の売却価格は相場よりも低いため、ローンが完済できるほどの金額にならない可能性があります。
マンションの売却代金をローンの返済にあてるのであれば、より高い価格が望める仲介がおすすめです。
4.マンション買取のメリット・デメリット
マンションの買取には、以下のメリットがあります。
- 早く売れる
- 内見の対応が不要
- 契約不適合責任がない
これらのポイントを重視するのであれば、仲介よりも買取で売却を行うことがおすすめです。ただし、買取には以下のようなデメリットもあります。
- 仲介より価格は低め
買取を行う際には、デメリットもあることを踏まえたうえで依頼することが大切です。
ここからは、マンションの買取におけるメリット・デメリットについてそれぞれ紹介していきます。買取を検討している方は、事前に把握しておきましょう。
4-1.早く売れる
買取の大きなメリットとして、所有のマンションが早く売れることが挙げられます。
仲介による売却方法を選択した場合、売却完了までにはおよそ3〜6ヶ月かかると考えておきましょう。これは、仲介では買主を探す必要があるためです。
仲介の場合、媒介契約を結んだ不動産会社は売却活動を行います。例えば、チラシやWebサイトでの宣伝や、店頭での紹介などです。
これらの活動によってマンションの買主が見つかり、売買契約を結んで引き渡しが完了すれば、マンションの売却は終了です。
これらの手順が必要になるため、仲介では3ヵ月以内に売却が完了すれば早い方といわれます。
4-1-1.マンションの状態が悪いケース
マンションの条件が悪いケースでは、さらに時間がかかることも考えられます。場合によっては売却完了までに1年ほどかかることもあるでしょう。
一方で、買取で売却を行う場合では、不動産会社が直接買主となります。そのため、売却活動を行う必要がありません。
売却が完了するまでの期間は、およそ1ヶ月です。仲介よりも大幅に早いペースで売却が進められます。
早急な引っ越しが決まってしまったなど、マンションの売却までに時間があまり取れない場合におすすめの方法です。
4-2.内見の対応が不要
買取での売却を行う場合、内見の対応をする必要がありません。内見とは、マンションの購入希望者が物件を訪れ、実際の物件の様子を見学することです。
仲介においては、多くの購入希望者が実際に物件の状態を確認してから購入を検討することから、物件の内見が必要になります。
しかし、内見の前には物件の清掃や片づけを行わなければいけません。場合によっては大がかりな清掃などが必要になることもあるでしょう。
買取では内見の必要がないので、汚れや傷などを放置したままでも売却が行えます。そのため、清掃にかかる時間や手間の負担が抑えられます。
4-2-1.内見の立ち会い
また、居住しているマンションを仲介で売却する場合には、内見の立ち会いが必要です。
しかし、内見の度に立ち会いを行うことが負担に感じる方もいるでしょう。また、内見は主に週末に行われることが多いため、土日の予定が埋まってしまうことになります。
一方、買取では不動産会社が一度訪問調査を行うことで売却価格が決まるため内見の立ち会いの必要がなく、対応にかかる手間を抑えたり、週末に時間を割かなくて済んだりするメリットあります。
内見の立ち合いが不要であることに加え、内見に伴う修繕等の準備を行わなくて済むこともメリットの一つです。
内見の立ち合いに負担に感じる方は、買取での売却を検討してみましょう。
4-3.契約不適合責任がない
買取での売却の場合、契約不適合責任がないことも大きなメリットです。
契約不適合責任とは、2020年4月1日から施行されている制度です。民法改正により、これまでの瑕疵担保責任と置き換わる形で施行されることになりました。
契約不適合責任とは、契約により引き渡された目的物が種類・品質・数量に関して契約の内容に適合しない場合、売主が買主に対して負う責任のことです。
マンションの売却においては、マンションの設備の故障(エアコンの室内機・室外機や温水器など)・給排水管の詰まり・壁や床の傷といったものが該当対象となります。
売却したマンションにこれらの不備があった場合は、売主が買主に対して損害賠償することになったり、場合によっては契約を取り消されたりする可能性があります。
特に、築年数が古いマンションは劣化によって不備が生じやすいため、契約不適合責任が問われるリスクが高いです。
しかし、マンションを買取で売却した場合は、契約不適合責任を負う必要がありません。買取を行った不動産会社が責任を負うことになります。
そのため、築年数が古いマンションでも安心して売却しやすいでしょう。
4-4.仲介より価格は低め
先に紹介したように、マンションの買取にはいくつかのメリットがあります。これらのメリットを魅力的に感じた方は、買取を依頼することを検討してみても良いでしょう。
ただし、買取には仲介での売却よりも価格が低くなりやすいという大きなデメリットもあります。
買取で売却されたマンションは、不動産会社がリフォームや修繕を行って改めて売却を行います。
相場と同程度の価格で購入したマンションにリフォーム価格などを上乗せして売却すると、値段が高くなるために買主が見つかりにくいです。
そのため、買取では相場よりも低い売却価格になる傾向にあります。相場の7〜8割ほどの価格になるケースがほとんどです。
立地などの条件が良いマンションであっても高い価格にはなりにくいため、高価格での売却を望む方は買取を避けた方が良いでしょう。
4-4-1.買取保証
なお、マンションの売却では「買取保証」というサービスを受けられるケースがあります。買取保証とは、買取と仲介の良いとこ取りのようなサービスです。
具体的にいえば、仲介によって売りに出した物件が一定期間売れないまま残ってしまった場合、不動産会社が買取を行ってくれるというものです。
ただし、買取保証はすべての不動産会社が行っているサービスではありません。さらに、対象となるマンションには、間取りなどの条件が設定されているケースがほとんどです。
また、一般媒介契約では基本的に買取保証が受けられません。専任媒介契約・専属専任媒介契約でのみ受けられるサービスであることがほとんどなので、注意しましょう。
5.買取の流れ
マンションを買取で売却する場合、売却完了までにはどういった流れになるのでしょうか。買取の大まかな流れは、以下の通りです。
- 不動産会社を探す
- 査定
- 売買契約
- 引き渡し
事前に買取の流れや内容をおさえておけば、マンションの売却がスムーズに行いやすくなります。
ここからは、マンションを買取に出す際の流れについて、順を追って説明していきます。買取での売却を考えている方は、ぜひ事前の知識として身につけておきましょう。
5-1.不動産会社を探す
マンションを買取へ出すことに決めたら、まずは買取を行っている不動産会社を探しましょう。
全ての不動産会社が買取を行っているわけではないので、事前に情報収集しておくことが大切です。
先に紹介したように、不動産会社を選ぶ際に注目したいポイントは買取価格の高さ・実績の多さ・価格交渉への対応です。
複数の不動産会社を比較して、より適切な会社を選ぶようにしましょう。
5-1-1.複数の不動産会社をクラベルならおうちクラベル
複数の不動産会社を比べる際には、不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。一度の申し込みで複数社から査定が受けられるため、何度も申し込む手間が省けます。
興味のある方は、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトにお申し込みください。査定結果を比較し、より良い不動産会社を選ぶことにご活用いただけます。
5-2.査定
適切な不動産会社を選んだら、マンションの査定を依頼します。
売却の前に行われるのは、訪問査定です。不動産会社の担当者がマンションを訪問し、実際の状態を詳しく調査して査定価格を算出します。
また、周辺の相場や環境なども価格に加味されるでしょう。
買取の場合、訪問査定の価格がそのまま売却価格になります。そのため、より高い価格で売却するためには、複数の不動産会社から訪問査定を受けることがおすすめです。
ただし、査定結果だけでなく、不動産会社の対応にも注目するようにしましょう。真摯な対応をしてくれる、信頼できる不動産会社と売買契約を結ぶことが大切です。
5-2-1.信頼できる不動産会社をお探しなら
信頼できる不動産会社をお探しなら、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトをご利用ください。
多数の信頼できる不動産会社が参画しており、マンションの条件に合った不動産会社から査定が受けられます。
興味のある方は、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトをチェックしてみてください。
5-3.売買契約
査定結果や対応から買取を依頼する不動産会社を選んだら、売買契約を結びます。
売買契約を結ぶ前に、不動産会社から売買契約のための契約日や決済日などが提案されます。自分の希望日も伝え、予定をすり合わせて正式な日を決定しましょう。
その他にも、引き渡しまでの具体的なスケジュール・諸費用・税金・登記・不用品の処分なども不動産会社との協議によって決めていくことになります。
不明な点などがあれば、契約を結ぶ前に不動産会社に相談して解決しておきましょう。
引き渡し条件・契約不適合責任の有無・売買金額などについて合意ができたら、売買契約書にサインしてください。
多くの場合、売買契約を締結したら、不動産会社から手付金として売買代金の10%が支払われます。残りの売買代金は、引き渡し時に振り込まれることになります。
5-4.引き渡し
買取の売買契約が成立したら、引き渡しに向けての準備を進めていきましょう。引き渡し日までに、不用品の整理や処分・引越しのための荷造りなどを行います。
なお、買取を行う不動産会社によっては、不用品の処分などを受け持ってもらうことが可能です。
買取時のサービスは不動産会社によって異なるため、どのようなサービスがあるのかは事前に確認しておきましょう。
また、不用品の処分や引越しの準備とともに、引き渡し時に必要な書類などの準備も行いましょう。
5-4-1.必要となる書類
必要となる書類は、権利証又は登記識別情報・実印・印鑑証明書・住民票・写真付き本人確認書類・マンションの管理規約などです。
この他にも、住宅ローンの残債がある場合は、抵当権抹消手続きを済ませておきましょう。また、マンションの名義を売主から買主に変更することも必要です。
抵当権抹消手続きや名義変更の手続きは複雑で難しい部分もあるので、分からない場合は司法書士に代理で行ってもらいましょう。
必要な手続きが完了し、引き渡し日に不動産会社に部屋の鍵を渡したら、マンションの買取は終了です。
6.マンション買取の注意点
マンションを手放したいと思った場合は、買取を依頼することですぐに売却が行えます。ただし、マンションの買取には以下の3つの注意点があります。
- 相場を調べる
- 引き渡し時の条件を確認する
- 査定は複数の不動産会社で受ける
買取を行う際には、これらの注意点を意識したうえで売却を進めることが大切です。以下で詳しく説明するので、買取による売却を考えている方はチェックしておきましょう。
6-1.相場を調べる
買取での売却を成功させるためには、事前に市場相場を調べることが大切です。
買取価格は、市場相場の7〜8割程度の価格になるケースがほとんどです。しかし、不動産会社によっては、相場よりも大幅に安い価格での買取になってしまうことがあります。
安く買い叩かれないようにするために、相場は事前に把握しておきましょう。売却したいマンションの周辺地域の相場や、似た条件のマンションの相場を調べることがおすすめです。
また、事前に査定を受けておくことも良いでしょう。査定を受ければ、売却したいマンションのおおよその売却価格が分かります。
6-1-1.売却価格の正確性を上げるために
価格の正確性を上げるためには、複数の不動産会社から査定を受けることが有効です。査定結果を比較することで、より実際に近い価格が予測できるでしょう。
査定結果を比較するなら、おうちクラベルの不動産一括査定サイトを利用してみてください。マンションの情報を入力することで、複数の不動産会社から査定が受けられます。
6-2.引き渡し時の条件を確認する
マンションを引き渡す前には、引き渡し時の条件を改めて確認するようにしましょう。
売買契約前に不動産会社と確認した事項でも、契約書に書かれていなければ法的には無効になってしまいます。その場合、再度交渉が必要になる可能性があります。
確認しておきたい事項は、以下の通りです。
- 所在地や部屋番号などマンションの基本情報
- 売買金額
- 契約時に受領する手付金の額とその割合
- 残代金の支払い期日(特に引き渡し日と異なる場合)
- 物件の引き渡し日時
- 契約解除における違約金について
- 契約不適合責任の有無
これらの事項をチェックし、契約書に記載がない場合や自分の認識との間に齟齬があった場合は、不動産会社に確認するようにしてください。
6-3.査定は複数の不動産会社で受ける
マンション買取を行う前には、不動産査定を依頼することがおすすめです。査定結果から、マンションがどれほどの価格で売却できるのかが予測できます。
ただし、査定を受ける際は複数の不動産会社に依頼するようにしましょう。査定を受けるのが1社だけでは、その査定額が適正なものか判断しにくいからです。
また、複数社からの査定は、より正確性の高い売却価格を知ることにも役立ちます。査定結果を比較することで、実際の売却価格により近い値が予測できるでしょう。
6-3-1.複数の不動産会社から査定を受けるならおうちクラベル
複数の不動産会社から査定を受けるなら、不動産一括査定サイトの利用が便利です。インターネット上で申し込めるため、自宅から査定を依頼することが可能です。
おうちクラベルの不動産一括査定サイトでは、マンションの情報が分かればすぐにでも査定にお申し込みいただけます。
マンションの売却を進めたい方は、ぜひチェックしてみてください。
7.マンション買取の不動産会社で悩んだときは
マンションの買取を行う際には、不明な点が多くある・手続きをどのように進めれば良いか分からないなど、売却を進める上で悩んでしまうこともあるでしょう。
マンションの売却では、多額のお金をやり取りすることになります。そのため、売却はできる限り成功させたいと考える方が多いでしょう。
買取での売却に関して不安や悩みがある場合は、不動産会社に相談してみてください。不動産会社は売却のプロなので、相談すれば悩みの解消につながるアドバイスがもらえます。
ただし、相談する相手は、信頼性の高い不動産会社である方が良いでしょう。適切なアドバイスがもらえる可能性が高くなりますし、相談も行いやすくなります。
7-1.信頼性のある不動産会社を探すには
信頼性のある不動産会社を探している方は、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトをご利用ください。
多数の不動産会社が参画しているため、査定を受ければ「信頼できる」と感じられる不動産会社と出会えます。
不動産会社を選ぶなら、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトで査定にお申し込みください。
8.不動産会社を厳選してマンション買取を成功させよう
マンションの売却には、買取という方法があります。買取では、仲介よりも短期間での売却が望めます。
特に、建物の劣化などで状態が悪いマンションを売却する場合、買取がおすすめです。そのような物件は買主の需要が低いため、仲介ではなかなか売却が進めない可能性があります。
その他にも、買取には契約不適合責任がないなどのメリットがあります。
ただし、買取では高値での売却は望みにくいです。買取価格は、市場相場の7〜8割程度の価格になります。
できるだけ高い価格で買取をしてもらうためには、買取を依頼する不動産会社の選び方が大切です。
複数の不動産会社を比較して、より適切な不動産会社と売買契約を結ぶようにしましょう。