中古マンションが売れるまでの期間は約4か月!売れない場合の対応策を解説

中古マンションを初めて売却する場合、売れるまでにどの程度の期間がかかるのか予想しづらいかもしれません。

中古マンションを売りに出す場合、売れるまでの期間は平均してどのくらいかかるものなのでしょうか?また、売れるまでの期間を左右する要素にはど中古マンションが売れるまでの平均期間は約4か月のようなものがあるでしょうか?

今回は、中古マンションが売れるまでの期間を紹介するとともに、一定期間を経過しても売れない場合の見直しポイントなどについても詳しく解説します。

中古マンションが売れるまでの平均期間は約4か月

中古マンションが売れるまでの平均期間は約4か月

中古マンションが売れるまでの期間は、平均して4か月程度であるといわれています。ここでいう「売れるまでの期間」は売り出しからマンションを引き渡すまでの期間です

公益財団法人東日本不動産流通機構(通称「東日本レインズ」)が公表する「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」で、レインズへの登録から成約に至るまでの平均日数が71.4日(おおむね2か月半)とされており、成約後にはマンションの引き渡しにおよそ1か月程度かかります。これらの期間をすべて合計すると約4か月となります。なお、これはあくまでも平均であり、実際には前後することが少なくありません。

実際には準備期間として不動産会社による査定を受けたり、不動産会社を選定したりする期間のほか、不動産会社が中古マンションの情報をレインズに登録する期間があります。査定の為の清掃や片づけを考えると準備期間は1~2ヵ月ぐらいの余裕をみておいた方が良いでしょう。

そのため、実際に中古マンションを売却する際は、売却を考えてからマンションを引き渡し、さらに売買代金が入金されるまでに、半年程度がかかると想定しておくとよいでしょう。

【総まとめ】中古マンションが売れるまでの期間

【総まとめ】中古マンションが売れるまでの期間

中古マンションを売却するまでの全体の流れを解説するとともに、それぞれのステップでかかる期間の目安をまとめます。

ただし、これはあくまでも目安であり、必ずしもこのような期間でスムーズに進行するとは限りません。

そのため、実際にマンションを売却する際には、期間に余裕をもって行うことをおすすめします。

査定までにかかる期間

中古マンションを売却する際は、はじめに査定を受けます。査定とは、不動産会社にそのマンションの売却想定額を算定してもらう手続きのことです。

査定には次の2種類があります。それぞれの概要と違いは次のとおりです。

簡易査定(机上査定) 訪問査定
概要 不動産会社の担当者が現地を見ずに、基本情報をもとに行う査定 不動産会社の担当者が現地を見て行う査定
査定結果がわかるまでの期間 数時間から1日程度 1週間~10日程度
査定の精度 低い 高い
査定を依頼できる不動産会社の数 多くの不動産会社に依頼しやすい 手間や日程調整の関係上、多くても3社から5社程度

マンションを売り出す際の売出価格は、このうち訪問査定による査定額をベースに決めることが一般的です。そのため、賃貸中のマンションなどでない限り、売り出し前に1度は訪問査定を受けなければなりません。そのため、次の2つのパターンのいずれかで進行することとなるでしょう。

  1. 簡易査定を受けて不動産会社を絞ったうえで訪問査定を受ける
  2. 初めから訪問査定を受ける

これを踏まえると、訪問査定の依頼から査定結果がわかるまでの期間はおおむね次のとおりです。

  1. 訪問査定の依頼をしてから実際に訪問査定を受けるまでの期間:2週間程度(売主と不動産会社とのスケジュールが最短でいつ合うかによる。室内の清掃・片づけの期間も含む。)
  2. 訪問査定を受けてから結果がわかるまでの期間:1週間~10日程度

なお、中古マンションをよりよい条件で売却するには、査定は1社のみではなく複数の不動産会社に依頼することが鉄則です。しかし、自分で1社1社不動産会社を回って査定の依頼をするには膨大な手間と時間を要するでしょう。

そこでおすすめなのが、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」の活用です。

おうちクラベルは、1度の入力で複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができる不動産一括査定です。おうちクラベルを活用することで、自分から複数の不動産会社にコンタクトをとることなく、複数社から査定を受けることが可能になります。

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媒介契約締結までにかかる期間

査定額や説明、担当者の対応などを総合的に踏まえてそのマンションの売却を依頼する不動産会社を選定し、不動産会社と媒介契約を締結します。査定の結果がわかってから媒介契約を締結するまでの期間は、数日から1週間程度であることが一般的です。

媒介契約には次の3種類があります。状況や希望に合った媒介契約を選定してください。

専属専任媒介契約 専任媒介契約 一般媒介契約
他の不動産会社へ重ねての依頼 不可 不可
自己発見取引
(自分で買い手を見つけての売買)
不可
指定流通機構への登録 5営業日以内 7営業日以内 義務なし
報告頻度 1週間に1回以上 2週間に1回以上 指定なし

築古のマンションなど比較的売りづらいマンションでは、「専属専任媒介契約」または「専任媒介契約」を選択することが多いでしょう。これらは他社と同時期に契約することができないため、依頼先の不動産会社に責任をもって販売活動をしてもらいやすくなるためです。

一方、築浅のマンションやブランドマンションなど比較的売りやすいマンションである場合は、「一般媒介契約」を選択するとよいでしょう。なぜなら、他社と重ねて契約できる一般媒介契約では、不動産会社同士が競い合って買い手を探すことで、より短い期間で中古マンションが売れる可能性があるためです。

媒介契約締結からレインズに登録されるまでの期間

専属専任媒介契約と専任媒介契約では、不動産会社にレインズへの登録義務が課されています。レインズへの登録は、売買契約の締結後5営業日以内(専任媒介契約では7営業日以内)に行わなければなりません。

そのため、契約締結からレインズへの登録までには1週間程度を要すると考えておくとよいでしょう。

レインズへの登録から中古マンションが売れるまでの期間

レインズへの登録から中古マンションが売れるまでの期間は、後ほど解説する「中古マンションが売れるまでの期間を決める主な要素」などによって大きく変動します。

先ほど解説したように、平均期間は首都圏で71. 4日です。この期間内に、購入希望者からの問い合わせに不動産会社が対応したり中古マンションの内見に対応したりします。

売買契約書を取り交わすまでの期間

買主が中古マンションの購入を決めたら、売主と買主とで売買契約を締結します。売買契約書は不動産会社が用意してくれるため、自分で作成する必要はありません。

買主が購入を決めてから売買契約を取り交わすまでの期間は、1週間程度となることが多いでしょう。

マンションを引き渡し代金を受け取るまでの期間

売主が中古マンションに住んでいる状態で売買契約を締結する場合は、遅くとも引き渡し日までに引っ越しをして、売主の私物をすべて撤去します。併せて、ハウスクリーニングを入れることが多いでしょう。

また、買主側もローンの締結に向けて金融期間と最終的な調整をしたり、中古マンションへの引っ越しに向けて準備を進めたりします。

それぞれに準備期間が必要となるため、マンションの引き渡し日は売買契約の締結から1か月程度先の日付とすることが多いでしょう。なお、引き渡し日には、次のことなどが行われます。

  1. 売主から買主に中古マンションの名義を変えるために必要となる書類への署名押印
  2. 買主側の住宅ローンの実行
  3. 買主から売主へ売買代金全額の支払い

また、売り手側に住宅ローンが残っている場合は、次のことも併せて行います。

  1. 住宅ローン残債全額の返済
  2. ローン契約先の金融機関から、抵当権(担保)の抹消に必要な書類の受領

その後は、当日中に司法書士が名義変更の登記を申請して、マンションの名義が買主へと変わります。併せて、売り手側の抵当権が抹消され、新たに買い手側の抵当権が付されます。

中古マンションが売れるまでの期間を決める主な要素

中古マンションが売れるまでの期間を決める主な要素

中古マンションが売れるまでの期間は、どのような要素によって左右されるのでしょうか?売れるまでの期間に影響を与える主な要素は次のとおりです。

  • そのマンションの人気度合い
  • 売却を依頼している不動産会社の販売力
  • 売出価格
  • 売り出し時期
  • 内見対応の丁寧さ

そのマンションの人気度合い

1つ目は、そのマンションの人気度合いです。人気のあるマンションであるほど、早く売れる傾向にあります。

マンションの人気を左右する要素と、売れるまでの期間の傾向は次のとおりです。

  • エリア:人気のエリアほど売れるまでの期間が短くなる
  • 駅からの距離:駅からの距離が近い方が売れるまでの期間が短くなる
  • ブランド:大手デベロッパーによる施工などいわゆるブランドマンションであれば売れるまでの期間が短くなる
  • 階数や間取り:階数や間取りが買い手のニーズに合うと売れるまでの期間が短くなる
  • 築年数:築年数が浅いほど売れるまでの期間が短くなる

これらは、売主や不動産会社側の努力では変えることが難しい要素です。

売却を依頼している不動産会社の販売力

2つ目は、売却を依頼している不動産会社の販売力です。独自のネットワークを持っていたり、その中古マンションを存分にアピールしてくれたりする不動産会社に売却を依頼することで、マンションが売れるまでの期間が短くなる可能性があるでしょう。

一方、売却を依頼した不動産会社が販売活動に力を入れていなかったり、そのマンションの魅力を十分にアピールできていなかったりすると、マンションがなかなか売れないかもしれません。

不動産会社にはそれぞれ、得意なエリアや物件種別があることが少なくありません。そのマンションの売却に強い不動産会社をお探しの際は、「おうちクラベル」の活用がおすすめです。

おうちクラベルでは、1度の入力で複数の不動産会社に査定の依頼をすることができます。複数社による査定額や説明などを比較することで、そのマンションの売却に強い不動産会社を見つけやすくなるでしょう。

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売出価格

中古マンションを売り出す際は、売り手の希望販売価格である売出価格を設定します。この売出価格が適切であれば、中古マンションが売れるまでの期間が短くなりやすいでしょう。

ただし、売出価格を低くし過ぎないよう注意しなければなりません。売出価格を相場より安くすると、早く売却できる可能性は高くなる一方で、安く売り過ぎた場合に後悔してしまう可能性があるためです。

売出価格を適切に設定するには、そのマンションの売却へのノウハウがある不動産会社に売却を依頼するとよいでしょう。不動産会社をお探しの際は、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。

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売り出し時期

一般的に、マンションは2月から3月がもっとも売りやすいとされています。なぜなら、この時期は4月からの新生活へ向けて引っ越し先となるマンションを探す人が増えるためです。

そのため、2月から3月にかけて中古マンションを売りに出すことで、売れるまでの期間を短縮できる可能性があるでしょう。

内見対応の丁寧さ

中古マンションの買い手は、購入を決める前に内見をすることが一般的です。

マンションが売れるまでの期間を短くしたい場合は、内見に丁寧に対応するとよいでしょう。内見時に丁寧に対応することで、買い手が安心して中古マンションの購入を決めやすくなるためです。

また、内見を受け入れる際は、マンション内の清掃や整理整頓をしておくことをおすすめします。きれいで片付いた状態である方が買い手の購入意欲が湧きやすく、成約する可能性が高くなるためです。

中古マンションが売れない場合の見直しポイント

中古マンションが売れない場合の見直しポイント

中古マンションが売れるまでにかかる一般的な期間は、先ほど解説したとおりです。しかし、中には売り出してから相当の期間を過ぎても中古マンションが売れない場合もあるでしょう。その場合は、次の点を見直すことでマンションが売れるようになるかもしれません。

  • 売却を依頼している不動産会社を変える
  • 媒介契約の種類を変える
  • 中古マンションの掲載写真を変える
  • 売り出し時期を変える
  • 内見時に清掃や整理整頓を心がける
  • 売出価格を変える
  • マンションのアピールポイントを変える
  • ホームインスペクションを実施する

売却を依頼している不動産会社を変える

中古マンションがなかなか売れない場合は、依頼先の不動産会社が販売活動に尽力していない可能性があります。その場合は、依頼先の不動産会社を変更するとよいでしょう。

マンションの売却を依頼する不動産会社をお探しの際は「おうちクラベル」をご利用ください。おうちクラベルを活用することで、そのマンションの売却に強い信頼できる不動産会社を見つけやすくなります。

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媒介契約の種類を変える

先ほど解説したように、媒介契約は3種類あります。売りにくいマンションではないと考えられるにもかかわらずなかなか売れない場合は、媒介契約を見直すとよいでしょう。

中古マンションの掲載写真を変える

中古マンションがなかなか売れないのは、ウェブサイトなどに掲載されている物件写真でマンションの魅力が十分にアピールできていないからかもしれません。

そのため、写真が暗い場合は晴れた日に撮影し直したり、散らかったままの状態の写真が載っている場合は片付いた状態で撮り直したりすることで、マンションが売れる可能性があります。

売り出し時期を変える

ニーズが高くない時期に売り出していることで、中古マンションが売れるまでの期間が長くなっているかもしれません。この場合は、他の問題を検証したうえで、そのままニーズが高まる時期を待つことも1つの手です。

ただし、長期にわたって物件情報が掲載されたままになると、閲覧者から「売れないマンション」との印象がついてしまう可能性があります。そのため、いったん売り出しを取りやめて2月から3月に改めて売り出すとよいでしょう。

内見時に清掃や整理整頓を心がける

内見までは進むものの、その後成約しない場合は、内見への対応や室内に問題があるのかもしれません。この場合、内見前に清掃や整理整頓を徹底するとよいでしょう。長期間売れない場合は、家具の配置や照明を変えてみることも1つです。

また、特に室内でペットを飼っていた場合や喫煙をしていた場合などは、部屋の臭いが原因となっている可能性もあります。この場合は、消臭の対策を検討してみてください。

売出価格を変える

売出価格が高すぎることが原因で中古マンションがなかなか売れない可能性もあります。この場合は、不動産会社の担当者に相談のうえ、売出価格を改めて検討するとよいでしょう。

ただし、売却時期を急ぐ事情が特にない場合は、相場以上に価格を引き下げることはおすすめできません。大切なマンションを安く売ってしまうと後悔する可能性があるためです。

マンションのアピールポイントを変える

マンションのアピールポイントを見直すことで、マンションが売れる可能性があります。その際は、購買層を絞り、メリットとなりそうな情報を中心にアピールするとよいでしょう。

たとえば、老夫婦世帯をターゲットとする場合は、病院が近いことや静かな住環境であること、近くに公園がありウォーキングがしやすいことなどをアピールすることなどが考えられます。

ホームインスペクションを実施する

売ろうとしている中古マンションが築古である場合は、ホームインスペクションを検討するとよいでしょう。

ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家に第三者的な立場から住宅の劣化状況や不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期などを診断してもらい、報告書の交付を受けることです。この報告書を提示することで、買い手が安心して中古マンションを購入しやすくなります。

まとめ

不動産会社が売り出しを始めてからマンションが売れるまでの期間は、おおむね4か月程度です。この期間を1つの目安としてマンションの売却を進めましょう。

中古マンションが売れるまでの期間をできるだけ短くする最大のポイントは、そのマンションの売却に強い不動産会社に売却の依頼をすることです。マンション売却のノウハウがある不動産会社は、そのマンションの魅力を存分にアピールしてくれるほか、独自のネットワークで買い手を見つけてくれる可能性が高いでしょう。

しかし、どの不動産会社がそのマンションの売却に強いのか見極めることは容易ではありません。そこでおすすめなのが「おうちクラベル」の活用です。

おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。査定依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご利用いただけます。

複数社による査定額や担当者の対応などを比較することで、そのマンションの売却に強い信頼できる不動産会社を見つけることができるでしょう。

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この記事の監修者

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