さまざまな事情から、マンションを買ってすぐ売る場合もあるでしょう。たとえば、家族構成の変化やご近所トラブル、転勤などが挙げられます。
では、マンションを買ってすぐ売る場合は、どのような点に注意すればよいでしょうか?
今回は、マンションを買ってすぐに売る場合の注意点や、よい条件で売るためのポイントなどについて詳しく解説します。
マンションを買ってすぐ売る主な理由
マンションを買ってすぐ売る理由はさまざまです。考えられる主な理由は次のとおりです。
- ご近所トラブルが生じたから
- 家族構成が変わったから
- 転勤や介護などでその地域に住めなくなったから
- 思ったよりも生活に不便だったから
- ローンや管理費などの支払い負担が重いから
ご近所トラブルが生じたから
マンションを買って住んでみたものの、ご近所トラブルに巻き込まれてしまう場合もあるでしょう。
この場合、我慢をして暮らしたり関係構築に努めたりすることも1つの方法です。しかし、ストレス軽減やトラブルが悪化するリスクを避けるため、マンションを売って住み替えを決める場合もあります。
家族構成が変わったから
マンションの購入後に、家族構成が変わったことからマンションを売る場合もあります。たとえば、婚姻や離婚、子どもの誕生などが挙げられます。
転勤や介護などでその地域に住めなくなったから
マンションを買ったものの、転勤や介護などでその地に住めなくなる場合もあるでしょう。これが理由で、買ったマンションをすぐに売る場合もあります。
思ったよりも生活に不便だったから
買ったマンションに住んでみたところ、思ったよりも生活に不便である場合もあるでしょう。
たとえば、コロナ禍でリモートワークが中心であったときにマンションを買ったものの、通勤が解禁され、毎日の出社が大変である場合などが挙げられます。この場合は、マンションを売って住み替えることが選択肢の1つとなります。
ローンや管理費などの支払い負担が重いから
マンションを買うと、購入代金のローンの他に月々の修繕積立金や管理費の負担が生じます。また、駐車場代が別途かかることも多いでしょう。そのため、これらを加味すると毎月の支払いが多くなってしまいがちです。
特に、購入時から収入が減ったり、家族が増えて出費が増えたりした場合は、これらの負担が家計を圧迫する可能性があります。このような金銭面の理由から、買って間もないマンションの売却を検討する場合もあるでしょう。
この場合には特に、そのマンションがいくらで売れるのか気になると思います。マンションの売却をご検討の際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルで複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、そのマンションの売却適正額を把握しやすくなり、資金計画が立てやすくなるでしょう。
マンションを買った後すぐに売ると価格はどうなる?
マンションを買ってすぐに売る場合、価格はどうなるのでしょうか?ここでは、基本的な考え方について解説します。
築年数が浅いほど高く売れる可能性がある
一般的に、マンションは築年数が浅いほど高く売れる傾向にあります。これは、公益財団法人東日本不動産流通機構が2023年2月にリリースした「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」からも明らかです。
下のグラフは、中古マンションの築年帯別の平均価格を示したものです。
画像引用元:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)(公益財団法人東日本不動産流通機構)
このグラフから、築年数の経過とともにマンションの価格が下がる傾向が見て取れます。
そのため、マンションを買ってすぐ売る事情が生じた場合は、早期に売った方がより高値で売れる可能性があるでしょう。悩んでいるうちに築年数が経過すると、徐々に価格が下がるおそれがあります。
人気エリアやブランドマンションは価格が下がりにくい
そのマンションが大手デベロッパーの施工したいわゆる「ブランドマンション」である場合や、人気のエリアに位置するマンションの場合、価値が下がりにくい傾向にあります。このようなマンションは需要が高く、多少築年数が経過しても高値での購入希望者が現れやすいためです。
そのため、マンションによっては購入時とほとんど変わらない価格で売却できるかもしれません。
マンションを買ってすぐ売る際は、「おうちクラベル」をご利用ください。おうちクラベルでは、1度の入力で複数の不動産会社に査定の依頼をすることができます。複数社による査定額を比較することで、そのマンションの現在の売却想定額を把握しやすくなるでしょう。
マンションを買ってすぐ売る場合のポイント
マンションを買ってすぐに売る際のポイントは次のとおりです。
- 賃貸に出すか売るかを慎重に検討する
- 築年数の浅いうちに売却する
- ニーズが高まる時期に売る
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 売り急がない
- 不動産買取ではなく仲介を選ぶ
賃貸に出すか売るかを慎重に検討する
マンションを買ってからすぐに退去すべき事情が生じた場合は、そのマンションを売ることのほか、貸すことも選択肢の1つとなります。マンションを貸す最大のメリットは、継続的な賃料収入を得られることです。
一方、マンションを賃貸する場合は、引き続き管理費や修繕積立金、固定資産税などを負担しなければなりません。また、希望の条件での入居者が見つからない可能性があるほか、トイレなどの設備が故障した際には修理の手配や対応などが必要となります。
管理会社に管理を任せる方法もあるものの、その場合には月々の費用負担が必要です。このような点を総合的に踏まえ、マンションを売るか貸すかを慎重に検討するとよいでしょう。
築年数の浅いうちに売却する
先ほど解説したように、マンションは築年数が浅いほど高く売れる傾向にあります。そのため、マンションを売る場合は、できるだけ早く売った方がよりよい条件で売れる可能性が高くなるでしょう。
ニーズが高まる時期に売る
一般的に、マンションは2月から3月がもっとも売りやすいとされています。なぜなら、4月からの転勤や異動、子どもの進学などに合わせて引っ越し先を購入する人が増える時期であるためです。
そのため、この時期にマンションを売りに出すことで、よりよい条件で売却できる可能性があるでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
マンションを買ってからすぐに売る場合は、売却で損をする事態はできるだけ避けたいことでしょう。
そのため、マンションを売却する際の査定は、1社のみではなく複数の不動産会社に依頼することをおすすめします。なぜなら、査定は法令などで一律の計算式が決まっているわけではなく、不動産会社によって査定額に差があることは珍しくないためです。
そうであるにもかかわらず、1社のみにしか査定を依頼しなかった場合は、その査定額が適正であるかどうか判断するのが難しいでしょう。
複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、そのマンションの売却適正額が把握しやすくなります。また、査定額や説明、対応などを比較することで、そのマンションの売却に強い不動産会社を選定しやすくなるでしょう。
しかし、自分で複数の不動産会社を回って査定の依頼をすると、膨大な手間や時間を要します。そこでおすすめなのが、不動産一括査定「おうちクラベル」のご利用です。
おうちクラベルでは、1度の入力で複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できます。査定の依頼先は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご利用頂くことができます。
売り急がない
場合によっては、マンションをできるだけ早く売りたいと考えることもあるでしょう。しかし、よりよい条件でマンションを売るには、売却を急ぐことはおすすめできません。
なぜなら、マンションの売却を急ぐと買い手から足元を見られ、安い価格で買い叩かれてしまう可能性があるためです。
不動産買取ではなく仲介を選ぶ
マンションを売却する方法には、主に「仲介」と「不動産買取」の2つがあります。
仲介とは、不動産会社に依頼をして買い手を見つけてもらう方法であり、もっともスタンダードな取引形態です。
一方、不動産買取とは、不動産会社に直接マンションを買い取ってもらうことを指します。不動産会社は取引がスピーディーであるほか、市場で売りづらいマンションでも買い取ってくれる可能性があることがメリットです。ただし、売却価格は仲介による場合の7割から8割程度となることが多いでしょう。
そのため、マンションを買ってすぐ売る場合は、仲介を選択することをおすすめします。
マンションを買ってすぐ売る場合の注意点
マンションを買ってすぐに売る際の注意点は次のとおりです。
- 売却を依頼する不動産会社を慎重に検討する
- オーバーローンとなる可能性がある
- 譲渡所得税が高くなる可能性がある
- 不具合がある場合は正直に申告する
売却を依頼する不動産会社を慎重に検討する
マンションを買ってすぐに売る場合は、できるだけよい条件で売りたいことでしょう。よりよい条件で売るには、そのマンションの売却に強い不動産会社に売却の依頼をすることがポイントです。
しかし、どの不動産会社がそのマンションの売却に強いのかわからない場合も少なくないと思います。その場合には、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルでは、1度の入力で複数の優良な不動産会社に査定の依頼をすることが可能です。複数社による査定額や説明、対応などを比較することで、そのマンションの売却に強い信頼できる不動産会社を選定しやすくなるでしょう。
オーバーローンとなる可能性がある
マンションを買ってすぐに売る場合は、「オーバーローン」に注意しなければなりません。オーバーローンとは、マンションの売却対価を充ててもローン残債が完済できない状態のことです。
オーバーローンとなってしまうと、マンションの売却ができない可能性があります。なぜなら、マンションを売却して引き渡すまでには「抵当権」を抹消する必要がありますが、ローンが完済できない場合は原則として抵当権を抹消することができないためです。
抵当権とは、ローンが契約どおりに返済できなくなった場合において、金融機関がそのマンションを競売(けいばい)にかけてその売却対価からローン残債の回収を確保するためにマンションにつけられた権利のことです。
なお、たとえオーバーローンになったとしても、自己資金や親族からの借り入れなどでローンを完済できれば問題ありません。また、住み替え先のマンションなど、別の物件への担保付け替えが認められる場合は、売却するマンションから抵当権を外せる可能性があります。
いずれにしても、オーバーローンとなるかどうかを確認しておくことが重要です。査定を受けたら、マンションの査定額とローン残債を比較してください。
譲渡所得税が高くなる可能性がある
譲渡所得税とは、マンションなどを売って得る利益に対してかかる税金です。
マンションを買ってすぐに売る場合、譲渡所得税が高くなる可能性があります。なぜなら、譲渡所得税の税率は、売ったマンションの所有期間に応じて二段階となっているためです。
それぞれの税率は、次のとおりです。
長期・短期の別 | 税率 | |||
所得税 | 復興特別所得税 | 住民税 | 合計 | |
課税長期譲渡所得 | 15% | 0.315% | 5% | 20.315% |
課税短期譲渡所得 | 30% | 0.63% | 9% | 39.63% |
ただし、マンションが居住用の場合は、「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」などの特例の適用を受けることで譲渡所得税がゼロとなることも少なくありません。また、そもそもマンションの売却で利益が出ていない場合は、譲渡所得税の納税は不要です。
譲渡所得税については注意点が少なくありません。そのため、マンションを売却する際はあらかじめ税理士や管轄の税務署に相談しておくとよいでしょう。
不具合がある場合は正直に申告する
居住していた期間が短くても、中古マンションの場合は水回りや設備などに不具合がある場合もあるでしょう。不具合がある場合は、売却の依頼をする不動産会社や買主に対して正直に申告することが必要です。
なぜなら、不具合を隠したままマンションを売却し引き渡してから不具合が発覚すると、買主から代金減額請求や修補の請求、損害賠償請求などがなされる可能性があるためです。
マンションを買ってすぐ売る場合の基本的な流れ
マンションを買ってすぐ売る場合における基本的な流れは次のとおりです。
- 不動産会社に査定を依頼する
- 売却を依頼する不動産会社を決める
- マンションを売りに出す
- 内見や問い合わせに対応する
- 売買契約を締結する
- マンションを引き渡す
不動産会社に査定を依頼する
はじめに、不動産会社に査定の依頼をします。査定は、複数の不動産会社に依頼するとよいでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼することで、そのマンションの売却適正額が把握しやすくなるほか、そのマンションの売却に強い不動産会社を見つけやすくなるためです。マンションの査定には「おうちクラベル」をご利用ください。
売却を依頼する不動産会社を決める
査定の結果を踏まえて、マンションの売却の依頼をする不動産会社を選定します。不動産会社は査定額の高さのみではなく、査定額への説明や対応の誠実さなどを総合的に判断して選ぶことをおすすめします。
不動産会社と媒介契約を締結する
依頼先の不動産会社を決めたら、不動産会社と媒介契約を締結します。媒介契約には次の3種類があります。状況や希望に合った媒介契約を選択してください。
専属専任媒介契約 | 専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
---|---|---|---|
他の不動産会社へ重ねての依頼 | 不可 | 不可 | 可 |
自己発見取引 (自分で買い手を見つけての売買) | 不可 | 可 | 可 |
指定流通機構への登録 | 5営業日以内 | 7営業日以内 | 義務なし |
報告頻度 | 1週間に1回以上 | 2週間に1回以上 | 指定なし |
一般的に、築古のマンションなど比較的売りにくいマンションの場合は、「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」を選ぶことが多いでしょう。なぜなら、専属専任媒介契約や専任媒介契約の方が、不動産会社が販売活動に尽力しやすくなるためです。
一方、そのマンションがいわゆるブランドマンションなど比較的売りやすい場合は、「一般媒介契約」も選択肢に入ります。なぜなら、複数の不動産会社へ重ねて売却の依頼ができる一般媒介契約では、不動産会社同士が競って買い手を探すため、マンションをよりよい条件で売れる可能性があるためです。
マンションを売りに出す
媒介契約を締結したら、マンションを売りに出します。マンションを売り出す際は、売り手側の希望販売価格である「売出価格」を設定します。
売出価格が低すぎるとマンションを安く売って後悔する可能性がある一方で、売出価格が高すぎるとマンションが一向に売れないかもしれません。そのため、売出価格は不動産会社の担当者とよく相談したうえで、慎重に決めることをおすすめします。
内見や問い合わせに対応する
マンションを売りに出すと、購入希望者から問い合わせが入ります。問い合わせには原則として不動産会社が対応しますが、質問に回答するために不動産会社から売主へ連絡が入ることがあります。その際は速やかに対応しましょう。
また、マンションに居住中である場合、内見には売主も立ち会うことが必要です。丁寧に内見に対応することで、マンションがよりよい条件で売れる可能性が高くなるでしょう。
売買契約を締結する
購入希望者がマンションの購入を決めたら、売買契約を締結します。
この時点で、買主から売主へ手付金が交付されることが多いでしょう。手付金の額に明確な決まりはないものの、売買代金の5%から10%程度とされることが一般的です。
マンションを引き渡す
契約で取り決めた日において、マンションを引き渡します。この日には、次のことが行われることが一般的です。
- マンションの名義を売主から買主へ変えるための書類への署名押印
- 買主のローンの実行
- 買主から売主への売買代金全額(手付金を除く)の支払い
その後、この場に立ち会った司法書士が法務局へ申請を行い、マンションの名義が正式に買主へと変わります。
まとめ
マンションを買ってすぐ売る場合、築年数が浅いほどよい条件で売れる可能性が高くなります。特に、ブランドマンションや好立地のマンションは価値が下がりにくい傾向にあり、買った額に近い金額で売れる可能性もあるでしょう。
買ってから間もないマンションがいくらで売れるのか知りたい場合は、複数の不動産会社に査定の依頼をするのがおすすめです。複数社による査定額を比較することで、そのマンションの売却適正額が把握しやすくなります。
しかし、自分で複数の不動産会社を回って査定の依頼をするには、膨大な手間がかかります。そこで、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。おうちクラベルから査定の依頼をできる不動産会社は、実績豊富な優良企業ばかりです。
おうちクラベルから複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、そのマンションの売却に強い信頼できる不動産会社を見つけやすくなるでしょう。