マンションを売却する際は、売りに出す前に相場を確認したいことでしょう。
売却価格を踏まえて売却するかどうかを検討したり、資金計画を立てたりする必要があるためです。
では、マンションの売却相場はどのように調べればよいのでしょうか?
今回は、マンションの売却相場の調べ方を解説するとともに、2023年最新のマンション売却相場も紹介します。
2023年マンションの最新売却相場
マンションの売却相場の調べ方について解説する前に、主な地域における2023年最新の売却相場を紹介します。
ここで紹介する情報は、公益社団法人東日本不動産流通機構、公益社団法人中部圏不動産流通機構、公益社団法人近畿圏不動産流通機構、公益社団法人西日本不動産流通機構の4社が合同で公表している「2023年6月度Market Watch」によるものです。
不動産流通機構は「レインズ」とも呼ばれており、国土交通省から指定を受けた指定流通機構です。
不動産会社が売主からマンション売却の依頼を受けた場合に、その契約形態に応じてレインズに情報を登録しなければなりません。
そのため、すべてのマンション取引が網羅されているわけではないものの、多くの取引情報が反映されています。
参照元:2023年6月度Market Watch(公益社団法人東日本不動産流通機構、公益社団法人中部圏不動産流通機構、公益社団法人近畿圏不動産流通機構、公益社団法人西日本不動産流通機構)
東京都のマンション売却相場
2023年6月における東京都での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 95.69万円 |
売却平均価格 | 5,713万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 59.71㎡ |
平均築年数 | 22.90年 |
千葉県のマンション売却相場
2023年6月における千葉県での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 37.71万円 |
売却平均価格 | 2,725万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 59.71㎡ |
平均築年数 | 26.86年 |
神奈川県のマンション売却相場
2023年6月における神奈川県での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 54.99万円 |
売却平均価格 | 3,705万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 67.38㎡ |
平均築年数 | 24.30年 |
大阪府のマンション売却相場
2023年6月における大阪府での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 42.91万円 |
売却平均価格 | 2,877万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 67.04㎡ |
平均築年数 | 26.57年 |
愛知県のマンション売却相場
2023年6月における愛知県での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 32.91万円 |
売却平均価格 | 2,460万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 74.74㎡ |
平均築年数 | 23.36年 |
福岡県のマンション売却相場
2023年6月における福岡県での中古マンションの売却に関する相場は次のとおりです。
売買平均㎡単価 | 31.98万円 |
売却平均価格 | 2,112万円 |
売買されたマンションの平均専有面積 | 66.05㎡ |
平均築年数 | 25.72年 |
マンションの売却相場の調べ方
マンションの売却相場は、どのように調べればよいのでしょうか?
売却相場の主な調べ方は次のとおりです。
公表されているデータを参照する
1つ目は、公表されているデータを参照する方法です。
先ほど紹介した不動産流通機構(レインズ)では、不動産取引に関するさまざまな統計情報が公開されており参考になります。
また、次のウェブサイトでは、実際のマンションの取引事例が、売買価格や最寄り駅、建築年、間取り、専有面積などの情報とともに掲載されています。
- 国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」
- 不動産流通機構が運営する「レインズ・マーケット・インフォメーション」
このように公表されている情報と自身の所有するマンションの情報を比較することで、そのマンションの売却相場を把握しやすくなります。
AI査定を活用する
AI査定とは、入力した情報をもとにAI(人工知能)が自動的に売却予想額を算定するウェブサービスです。
個人情報を入力することなく手軽に利用できることから、マンションをすぐに売るつもりがないものの、相場を大まかに掴みたい場合などに活用するとよいでしょう。
ただし、AI査定の精度は粗く、実際にマンションを売りに出す際に別途不動産会社から査定を受ける必要があります。
不動産会社に査定の依頼をする
マンションを売却する前提でそのマンションの売却相場が知りたい場合は、不動産会社に査定の依頼をするとよいでしょう。
査定とは、不動産会社にそのマンションの売却相場を算定してもらう手続きです。
マンションを売りに出す際に、この査定額をベースとして売出価格を決めることとなります。
査定は、1社のみではなく複数の不動産会社に依頼をするとよいでしょう。
なぜなら、不動産会社によって査定額が異なることは珍しくないためです。
複数社による査定額を比較することで、そのマンションの売却適正額が把握しやすくなります。
とはいえ、自分で複数の不動産会社を回って査定の依頼をするには、膨大な手間や時間が必要です。
そこでおすすめなのが、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定「おうちクラベル」の利用です。
おうちクラベルでは、1度の入力で複数の不動産会社に査定の依頼をすることができ、自分で複数の不動産会社を探したり回ったりする必要はありません。
不動産鑑定士に依頼する
マンションを売る予定はないものの、マンションの価格を正確に知りたい場合もあるでしょう。
たとえば、故人の遺産を分けるにあたって、故人と同居していた長男が唯一の遺産であるマンションを取得し、その代わりにマンションの半値を長男から二男へ支払う場合などが挙げられます。
この場合は、不動産鑑定士に鑑定を依頼することとなるでしょう。
不動産鑑定士とは、土地や建物などの不動産を鑑定評価する国家資格者です。
不動産鑑定士による鑑定には20万円から50万円程度の費用がかかるものの、裁判資料としても活用することができます。
査定の依頼によるマンションの売却相場の調べ方
査定の依頼によってマンションの売却相場を調べるには、どのような流れを踏めばよいのでしょうか?
査定を依頼する基本的な流れや手順は次のとおりです。
- 不動産一括査定で査定の依頼をする
- 不動産会社から連絡が入る
- 訪問査定を受け入れる
不動産一括査定で査定の依頼をする
はじめに、不動産一括査定に必要事項を入力して、査定の依頼をしましょう。
査定の依頼には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご利用ください。
不動産会社から連絡が入る
不動産一括査定で情報を入力すると、その日や翌日などに複数の不動産会社から連絡が入ります。
この段階で、入力した情報をもとに算出した簡易的な査定結果を教えてもらえる場合もあります。
連絡があった複数の不動産会社の中から、訪問査定の依頼をする不動産会社を選定します。
訪問査定は、何社に依頼をしても構いません。
しかし、訪問査定では不動産会社の担当者の訪問を受け入れる時間と手間がかかります。
そのため、3社から多くても5社程度に絞って依頼することが多いでしょう。
訪問査定を受け入れる
あらかじめ取り決めた日時に、訪問査定を受け入れます。
査定に備えてハウスクリーニングまでを入れる必要はないものの、来客を受け入れられる程度の清掃や整理整頓は行っておいた方がよいでしょう。
マンションの売却相場を調べる査定依頼の注意点
マンションの売却相場を調べる際は、次の点に注意が必要です。
- 不動産会社から営業の連絡が入る可能性がある
- 査定額は不動産会社によって異なる
- 査定額は売却額の保証ではない
不動産会社から営業の連絡が入る可能性がある
不動産一括査定で情報を入力すると、不動産会社から連絡が入る可能性があります。
なぜなら、査定は不動産会社にとって営業活動としての側面が強いためです。
このことを知らず、マンションを売るつもりがないのにAI査定などと間違えて不動産一括査定を活用すると、不動産会社から連絡が入ることに驚いてしまうかもしれません。
そのため、不動産一括査定は原則として売却を依頼する不動産会社を探すためのツールであることを理解し、マンションを売る予定がまったくない場合は利用を避けた方がよいでしょう。
査定額は不動産会社によって異なる
査定はそれぞれの不動産会社のノウハウに基づいて行われるため、不動産会社によって査定額が異なることは珍しくありません。
そのため、査定は1社のみではなく複数の不動産会社に依頼するとよいでしょう。
複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、そのマンションの売却適正額を把握しやすくなるほか、そのマンションの売却に強い不動産会社を選定しやすくなります。
複数の不動産会社へ査定の依頼をする際は、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルで査定の依頼ができる不動産会社は、実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご利用頂けます。
査定額は売却額の保証ではない
査定額は、あくまでもその不動産会社が考える売却予想額であり、その価格でマンションが売れるという保証ではありません。
そのため、マンションの売却を依頼する不動産会社は、査定額の高さのみで決めるのではなく、査定額への説明や対応の誠実さなどを総合的に踏まえて決めるとよいでしょう。
他社より飛びぬけて高い査定額を提示している不動産会社に依頼をしたからといって、その高い価格で実際に売買が成立するとは限らないためです。
1社だけ飛びぬけて高い査定額を提示している場合、マンション売却に依頼を受けたいがために、根拠のない高めの査定額を提示しているだけである可能性も考えられます。
マンションの売却価格を引き上げる方法
マンションの売却相場を引き上げてより高値で売却するには、どのような対策を講じればよいのでしょうか?
主な対策は次のとおりです。
- そのマンションの売却に強い不動産会社に売却を依頼する
- 築年数の浅いうちに売る
- マンションの利点を存分にアピールする
- ニーズの高い時期に売りに出す
- 売出価格を高めに設定する
- 内見時に清掃や整理整頓を心がける
- ホームインスペクションを受ける
そのマンションの売却に強い不動産会社に売却を依頼する
不動産会社には、それぞれ得意とする物件種別(マンション、更地、投資用物件など)やエリアがあることが少なくありません。
そして、得意とする物件に関しては、よりよい条件で売却するノウハウが蓄積されていることが多いといえます。
そのため、マンションをより高値で売却するには、そのマンションの売却に強い不動産会社に売却を依頼することがカギとなります。
しかし、どの不動産会社がそのマンションの売却に強いのかわからない場合も多いでしょう。
その際は、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。
おうちクラベルとは、1度の入力で複数の不動産会社に査定の依頼をすることができるサービスです。
複数社による査定額や説明、対応などを比較することで、そのマンションの売却に強い不動産会社を見つけやすくなります。
築年数の浅いうちに売る
マンションの売却価格は、築年数の経過とともに下がる傾向にあります。
このことは、公益財団法人東日本不動産流通機構による「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」に掲載されている、中古マンションの築年帯別平均㎡単価のグラフからも明らかです。
参照元:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)(公益財団法人東日本不動産流通機構)
そのため、マンションの売却に悩んでいる場合は、できるだけ築年数の浅いうちに売却した方がよいでしょう。
マンションの利点を存分にアピールする
マンションを売り出す際は、そのマンションの利点を十分にアピールしましょう。
利点をアピールすることで、よりよい条件で買い手が見つかる可能性が高くなります。
そのマンションの利点をしっかりとアピールするには、その地域の不動産ニーズを熟知した不動産会社に売却を依頼するとよいでしょう。
ニーズの高い時期に売りに出す
一般的に、マンションは2月から3月頃がもっとも売りやすいとされています。
なぜなら、4月からの転勤や子どもの進学などへ向けて引っ越し先となるマンションの購入を検討する人が増えるためです。
そのため、この時期に合わせてマンションを売りに出すことで、よりよい条件でマンションが売却できる可能性が高くなります。
売出価格を高めに設定する
マンションは、必ずしも相場価格で売り出さなければならないわけではありません。
たとえ相場より高い価格で売りに出しても、買い手が見つかるのなら原則として問題ないでしょう。
とはいえ、あまりにも相場から外れた高値で売りに出す場合、買い手が一向につかない可能性が高くなります。
そのため、マンションを売る際は、相場より多少高いものの、買い手が購入を見送るほどではない価格を慎重に探ることが必要です。
内見時に清掃や整理整頓を心がける
マンションの買い手は、購入前に内見を希望することが一般的です。
居住中のマンションを売却する場合でも、内見は積極的に受け入れた方がよいでしょう。
また、内見の前に清掃や整理整頓を心がけることをおすすめします。
なぜなら、汚れて乱雑な状態ときれいで整然とした状態とでは、買い手の購買意欲に大きな差が生じる可能性があるためです。
ホームインスペクションを受ける
ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家が第三者的かつ専門家の見地から住宅の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極めてアドバイスを行う業務です。
ホームインスペクションには5万円から10万円程度の費用がかかるものの、購入希望者に診断結果を開示することで安心して購入してもらいやすくなります。
結果として、マンションをよりよい条件で売却しやすくなるでしょう。
まとめ
マンションの売却相場の調べ方について解説しました。
売却を前提に売却相場が知りたい場合、複数の不動産会社に査定の依頼をすることが近道です。
複数社による査定額を比べることで、そのマンションの売却適正額が把握できるほか、そのマンションの売却に強い不動産会社を見つけやすくなります。
しかし、自分で1社1社不動産会社を回って査定の依頼をするには膨大な手間を要します。
そこでおすすめなのが、「おうちクラベル」のご利用です。
おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。
1度の入力で複数の優良な不動産会社に査定を依頼できるため、自分で複数の不動産会社を回ることなくマンションの売却相場を調べることが可能です。