AIの技術は日々進歩しており、様々な場面で活躍しています。
AIを活用したサービスも多く展開されており、不動産の査定にも活かされていることをご存じでしょうか?既に実用化されており、それなりの成果を上げています。
一方で課題も多く、現状では改善の余地があるのも、正直なところです。
そこで本記事では、不動産売買におけるAIでの査定とは?その仕組み・信頼性・メリット・デメリットについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
1.不動産のAI査定とは?
不動産の査定では不動産会社に依頼するのが一般的でしたが、不動産業界もIT化が進み、AI査定の導入が行われるようになりました。そもそもAI査定とは何なのでしょうか。
AIはArtificial Intelligenceの略で人工知能のことです。コンピュータが自ら学習しながら短時間で処理をする技術を指します。
AIを一言でいうと情報やデータの集合体で、質問すると最も近い値を瞬時に答えてくれる仕組みです。
不動産のAI査定では、膨大なデータから迅速な査定が可能です。これにより、人間が行う査定よりも正確かつ短時間で査定結果を算出できます。
1-1.AI査定とは
AI査定とは、不動産の査定をコンピュータが行うことです。コンピュータの性能はそこまで求められませんが、データの量と質がポイントとなります。
不動産のAI査定におけるデータの量とは、単純に過去の取引実績の件数を指しますが、質の部分は単純ではありません。
同じ間取りと床面積のマンションと戸建てでは全く異なりますし、同じ町でも人口密集地帯とそうでない場所とでは相場が変動します。
つまり詳細な情報があればあるだけAI査定の精度が高められるため、不動産売買におけるデータの蓄積は現在進行形で行われています。
通常のように人間が不動産を査定するとなると、現地を訪問して詳細を確認した上で査定を行い、少し時間をかけて査定結果を出します。
AIが不動産査定を行うと、膨大なデータから短時間で査定が可能です。
2.AIによる不動産査定の仕組み
一般的な不動産査定では机上査定と訪問査定がありますが、AI査定は机上査定に分類されます。
AIによる不動産査定は、蓄積されている膨大なデータから査定を行いますが、仮にこの処理を人間が行うと膨大な時間がかかってしまいます。
人間にAIのようなスピードを求めることは不可能です。
一般的に訪問査定と比較し机上査定は査定の正確さに欠けますが、AI査定では机上査定の段階でも比較的正確に短時間で査定結果を算出できるのです。
では、なぜAI査定は正確に短時間で査定結果を算出できるのでしょうか。それは主に次の3つが関わっています。
- 過去のデータを照会する
- 情報が蓄積される
- 査定する不動産の計算方法
2-1.過去のデータを照会する
AIによる不動産査定では、過去のデータを照会して査定額を導いています。
過去のデータとはどのようなデータがあるのでしょうか。AIが参照している主な過去のデータを3つ紹介します。
- 類似物件の公開情報
- 過去の取引事例や売却データ
- 類似物件の売買データ
AI査定は上記のデータを参照しますが、実は人間が行う机上査定も、上記と同じデータから査定を行います。査定時に必要なデータはAIも人間もほとんど変わらないのです。
しかし、大きく異なる点はAIによる机上査定は参照するデータの量と、処理に要する時間が人間を遥かに凌駕しているという点です。
人間が見落としてしまった事例でも、AIが見落とすことはほぼありません。
AIを活用することでデータ処理の時間や正確性が改善され、客観的な査定額を導き出せます。
過去の膨大なデータから査定対象の物件に類似するデータを参照することで、より精度の高い査定額の算出が可能です。
2-2.情報が蓄積される
不動産におけるAI査定の精度を上げるため、日進月歩でデータが蓄積されています。
そして、実際にAI査定を活用して査定額を算出するには、査定対象の不動産についての情報が必要です。
不動産のAI査定に必要な情報は、最低でも以下の7つが挙げられます。
- 物件の所在地
- 面積
- 建物の構造
- 築年数
- 居住状態
- 方角
- 階数(マンションの場合)
上記の情報は、AI査定に限らず人による査定でも必要です。過去の売買データと不動産の情報をもとに、比較し計算することで査定額を導きます。
不動産に関する情報が少ないと、査定を希望する不動産とは異なるデータを参照する可能性があります。できるだけ詳細な不動産の情報をAIに与えてください。
2-3.査定する不動産の計算方法
査定する不動産が戸建てかマンションかによっても計算方法は異なります。
戸建ての場合は面積・築年数・構造などの情報を基に算出する方法が主流なのに対して、マンションの場合は過去の売買データから算出する方法が主流です。
そして、マンションの場合は過去の売買データに加えて、階数や方角が査定に加味されます。
交通の利便性・都市計画による将来性・周辺環境などは、戸建て・マンションに関係なく、査定における共通データという認識です。
少しでも正確な査定額を算出するためにも、これらの情報は非常に重要だと解ります。
仮に今回の査定が売買まで至らなかったとしても、査定データが将来の査定に活きる、それもAI査定の魅力の1つです。
実はAI査定は簡単に行うことが可能で、今すぐ査定額を知りたい人にはおすすめのサービスです。
2-3-1.AI査定にもおうちクラベル
おうちクラベルでは複数の不動産会社への不動産一括査定の申し込みに加え、AI査定も可能で、多くのお客様から定評を頂いております。
ぜひ、売却を検討している不動産の情報を入力してみてください。60秒でカンタンに申し込みが可能です。
3.AIによる不動産査定は信頼できる?
結論から申し上げると、AIによる不動産査定は信頼できますが、鵜吞みにはできません。
AI査定のサービスやアプリは年々増えており、本当に信頼できるのか気になる人も多いでしょう。
AIは人工知能のことで、コンピュータが自ら学習しながら短時間で処理が可能だと解説しました。
それはあくまでも膨大なデータから一番近いデータを抽出しているに過ぎず、AIにとって初体験な不動産査定に直面することは日常茶飯事です。
そのためにAI査定は、これまで売買したデータや物件データなどを学習してデータを蓄積し、その蓄積したデータを査定の精度を向上させるために活用します。
3-1.査定精度の向上
AIは膨大なデータを短時間で参照できます。膨大なデータを人間の目で確認するとつい見落としてしまうこともあるでしょう。
しかし、AI査定はコンピュータによってデータの照会を行うため人間なら見落としてしまう過去の事例も、AIは見落としにくいです。
これらの事実から、AIによる不動産査定は非常に信頼性が高いといえます。一方で、その結果がAIにとっては初体験な場合もあり、この点から鵜吞みにできないといえます。
査定したい物件と近いデータをもとに査定額を算出するため、データの量が多いに越したことはありません。
そのために日進月歩でAI査定へのデータ蓄積が進んでいます。将来、もしかしたら完全にAIが不動産の査定している時代になるかもしれません。
3-2.AI査定の信頼性
AI査定の信頼性は、戸建てとマンションでもやや異なります。
分譲住宅であっても数件しかデータの量がない戸建てと、似たような間取りを多く保有するマンションでは蓄積されるデータの量が異なるからです。
これらの事実を踏まえた上で、不動産の種類ごとにAI査定の信頼性・特徴・注意点などを解説します。
- 戸建ての場合
- マンションの場合
- AI査定はマンションに向いている
3-2-1.戸建ての場合
AIによる戸建ての査定は、あくまでも参考価格としてとらえる方がいいでしょう。AI査定は過去の売買データや査定の算出に必要なデータを参照しますが、戸建ての場合はAIのデータでは算出しきれない可能性もあるからです。
戸建てはデザイン・構造・機能性などその物件特有のものが多く、物件ごとに情報が細かくなり、それらが価格に大きく関わります。
また、注文住宅など一品ものも多く、同じ築年数の物件を比較してみてもメンテナンスや耐久性から状態の良し悪しも変わります。
戸建ての場合、価格に関わるポイントがそれぞれによって異なるため、最終的には人の目で確かめて査定する方が正確です。
AIの査定の精度はあまり高くない
現段階ではAIが戸建てを査定するための蓄積データがやや少なめで、査定の精度としては低くなりがちな点も否めません。
こうした現実からも、AI査定を参考価格としてとらえた上で、不動産会社への査定を併用するとよいでしょう。
3-2-2.マンションの場合
マンション価格の査定において、条件次第ではAIも人間も近い査定額を算出することが可能です。
なぜなら、マンション価格の査定を行う上で参照する立地条件や築年数などのデータがAIも人間も同じだからです。
マンションの売買は自然とデータ量が多くなるため、AIによるマンション価格の査定は適しているといえます。
そして、AIによるマンション価格の査定の精度を大きく向上させる条件が、以下の3つです。
- 築10年以上であること
- 大規模マンション(200戸以上)であること
- リフォームやリノベーションをしていないこと
築10年以上であること
1つ目の条件ですが、マンションは築10年を超えると、入居者が入れ替わるだろうという前提です。ですから、築年数が浅く入居者の入れ替わりが少ないと当然AI査定の精度も低くなります。
実際、築10年を超えたマンションはそれなりの取引事例を蓄積しているため、AI査定の精度も相対的に高くなります。
大規模マンション(200戸以上)であること
2つ目の条件ですが、200戸超える大規模なマンションは必然的に売買実績が多くなるため、売買のデータも多くなります。結果的にAIが価格を査定しやすくなるのです。
戸数の条件に加えて築年数も経過すると、より情報が蓄積されるため、さらにAIの精度も上がります。
リフォームやリノベーションをしていないこと
3つ目の条件ですがリフォームやリノベーションを行ったマンションは、不動産の価値が上がります。そのためAIによる査定の精度は逆に落ちてしまいます。
現状では、リフォームやリノベーションをしているマンションは、人間が現地訪問で状態を確認する必要があります。
クロスやフローリングの貼り替え・住宅設備を新しくした場合も、売り出し時より手が加わっていることから、同じく人間の目で確認しなければなりません。
これらの問題については近い将来、解消されるのではないかと、期待が高まっています。なぜなら、AIによる査定は頻繁に行われており、常にデータが蓄積されているからです。
リフォームやリノベーションのデータが集まることで、どの様な付加価値が付くのか、AIも判断しやすくなります。今後に向けてAI査定における精度向上の動向には目が離せません。
AI査定自体は簡単に利用できるサービスですので、機会があれば試してください。
3-2-3.AI査定はマンションに向いている
これまで不動産におけるAI査定について解説しましたが、AI査定は戸建てよりもマンションに向いていることがおわかり頂けたと思います。
マンションの方が戸建てに比べて取引が多くなるため、自然とデータの量も多くなります。
過去の売買データが多くなれば査定の精度も向上し、ますますAI査定を利用しやすくなります。
人が膨大なデータを処理するのは大変ですが、AIの場合は処理するコンピュータの性能に起因します。ですからデータが膨大になっても問題ありません。
AI査定の信頼性について最後にまとめます。
- 戸建ての査定は精度が下がる
- 将来的には戸建てにも活用できる
- 不動産査定とAI査定を併用できるおうちクラベル
戸建ての査定は精度が下がる
戸建てはそれぞれの物件情報が細かく異なるため、類似データが少なく査定額の精度は下がりがちです。
前述したとおり、戸建てにはデザイン・構造・機能性などその物件特有の価値が多く、物件ごとの細かい情報が価格に関わってきます。
メンテナンスの状況や耐久性についてもそれぞれの物件によって異なるため、AIと訪問の査定額が大きく異なる可能性があります。
類似した物件の売買履歴から査定額を算出するため、結果的に、マンションの方が戸建てより精度の高い査定額を導くことが可能なのです。
将来的には戸建てにも活用できる
あくまでもマンションの方がAI査定に向いているというだけで、戸建てはAI査定に向いていないわけではありません。
戸建ての査定・過去の売買データも日々、蓄積されています。AIによる戸建ての査定も、近い将来、今よりも精度が上がると考えられています。こちらの動向にも注目しましょう。
不動産査定とAI査定を併用できるおうちクラベル
おうちクラベルの査定では、複数の不動産会社による不動産査定とAIによる短時間での査定をセットで行うことが可能です。
一度の物件情報の入力で、不動産会社とAIの視点から査定を受けることが可能なため、複数の物件の売却価格の相場を調べられます。
インターネットで簡単に申し込みが可能ですので、お試しください。
4.AI査定のメリット
AI査定は短時間で簡単に査定ができるとお伝えしましたが、その他にも5つのメリットがあります。
- 手間なく売却額を調べられる
- 査定額がすぐわかる
- 不動産会社が得意・不得意とするカテゴリーを把握できる
- 匿名で利用できる
- 不動産会社からの営業がない
AI査定のメリットを知ることで、情報を正しく判断できます。物件の売買を考える時や査定額を知りたい時に有効活用していきましょう。
4-1.手間なく売却額を調べられる
AI査定の1つ目のメリットとして手間なく売却額を調べられることが挙げられます。
従来は机上査定で不動産会社を訪問して査定額を依頼していましたが、AI査定では不動産会社へ行かずインターネットで査定を完結することが可能です。
いつでも場所を問わずインターネット上で必要な物件情報を入力するだけで、売却額を算出できるのはAI査定の強みでしょう。
「売却額の相場を知りたい」「不動産会社に相談する前に査定情報を入手したい」といった情報収集の段階でもAI査定は役に立つのです。
4-1-1.おうちクラベルのAI査定がおすすめ
おうちクラベルでは、不動産一括査定完了後に、AIによる査定額も算出可能です。
AI査定には参考価格としての側面もありますが、訪問査定に近いオンラインによる不動産一括査定と併せることで、情報の精度が増します。
売却額を知りたい人は、複数の査定額を算出し比較検討できる、おうちクラベルのAI査定・不動産一括査定をご利用ください。
4-2.査定額がすぐわかる
AI査定の2つ目のメリットは査定額がすぐにわかることです。不動産会社に依頼し訪問査定を行ってもらう場合、査定額がわかるまでに1週間程度かかることもあります。しかし、AI査定は膨大な過去のデータをもとに瞬時にコンピュータで査定を行うため数分で査定額がわかります。そのため、すぐに査定額を知りたいという人にはおすすめの査定方法といえます。
4-2-1.不動産査定の3つの方法
一般的な不動産の査定には、3つの方法があります。それぞれの査定と結果算出までの時間を比較してみましょう。
- 不動産会社や不動産鑑定士による訪問査定:数日~約1週間
- オンライン完結の不動産一括査定:当日~約1日
- AI査定:数分(物件やサービスによっては数秒~数十秒で終わる場合もある)
人による訪問査定は、実際の物件を訪問し査定額算出のためのデータを取得していきます。
物件に合った正確な査定額がわかることから、約1週間は必要となります。明確な売却の意思があり、正確な査定額を知りたい人は訪問査定を依頼しましょう。
オンライン完結の不動産一括査定は、一度に複数の不動産会社に査定を依頼できるため不動産会社の選定に悩んでいる人におすすめです。オンラインで完結する不動産一括査定では、約1日という早さで査定額がわかります。訪問査定より格段に必要な時間を短縮できるのです
さらにオンライン完結の不動産一括査定よりも早く査定額が算出できるAI査定は、ほとんど待ち時間がかかりません。とにかく早く査定額を知りたいという人は、AI査定を行うとよいでしょう。
4-3.不動産会社が得意・不得意とするカテゴリーを把握できる
AI査定では不動産会社が得意・不得意とするカテゴリーを把握できます。
AI査定では過去に行われた取引の膨大なデータから査定額を算出します。そのため、AI査定の結果から売却したい不動産の相場価格が把握可能です。
一方、不動産一括査定の場合は、過去のデータだけでなく担当者の経験や主観などをもとに査定額が算出されます。そのため、不動産会社によって査定結果が大きく異なるケースがあります。
不動産会社が不得意とする物件の査定を行った場合、相場価格とは異なる査定額が算出される可能性が高いです。
たとえばマンションを売却しようとして不動産一括査定を行ったとします。相場よりも高すぎたり低すぎたりする査定額を提示する不動産会社は、マンションの売却は不得意としているかもしれません。
不動産会社から査定を受けた場合は、AI査定の結果と比較して、査定額が相場と大きく乖離していないか調べると良いでしょう。
不動産会社によって得意・不得意とするカテゴリーは異なります。査定額から判断できることもあるため、しっかり確認しましょう。
4-4.匿名で利用できる
AI査定の4つ目のメリットは、サービス提供者によっては匿名で利用できることが挙げられます。
AI査定では、メールアドレスや物件情報の入力だけで査定を受けられる形式がほとんどです。
誰にも知られずに査定をしたい人には、匿名利用ができるAI査定サイトをおすすめします。
当然ですが、最低限の不動産情報の入力は必要です。不動産情報を入力しないと、AIはデータを参照できず、査定もできません。
物件情報を入力したくない人は、最寄り駅との距離・物件面積・マンションか戸建てかなどの簡単な情報の入力で査定額が算出できるサービスもありますので、そちらをご利用ください。
ただし、AI査定自体が簡易的な査定という位置付けのため、本当にざっくりとした査定であることを理解しておかなければなりません。
査定額算出のためのデータ入力を行い、それ以外の個人情報は入力不要で匿名で利用できるところもAI査定のメリットの1つです。
4-4-1.おうちクラベルではAI査定が受けられる
おうちクラベルでは、不動産一括査定後、AI査定も受けられます。
必要な情報を伝えることで、実績豊富な優良企業からの査定額とAIの査定額から、最高価格と相場価格を調べられます。
複数の査定結果から、スムーズに売却できるパートナーを見つけられるでしょう。
4-5.不動産会社からの営業がない
AI査定の5つ目のメリットは不動産会社からの営業がないことです。これは匿名で利用できる点と共通しています。
誰しも名前・住所・電話番号・メールアドレスなど一度個人情報を登録したことにより、複数の会社から電話やメールが届いた経験があるのではないでしょうか。
個人情報は入力しなければ、流出することはありません。AI査定が普及する前は不動産会社と直接話をすることで査定を依頼する形式が一般的でした。
自社で扱う不動産を探している不動産会社にとって、売却を検討している人からの問い合わせは、絶好の機会といえます。
業務のやりとりをする中で個人情報を得ると、他の不動産会社に契約を奪われたくない一心から、後に連絡を取りたがるものです。
AI査定では査定結果を調べるだけで、不動産会社と直接やりとりを行わないため営業を受けずに済みます。
4-5-1.物件に合った精度の高い査定額を算出できる
おうちクラベルの不動産一括査定サイトでは、AI査定と複数の不動産会社からの査定を一括して受けることが可能です。
複数の不動産会社への査定依頼後には、AIが算定した査定額を確認することもできます。
複数社による査定額を比較することで適正額を把握しやすくなり、売却を依頼する不動産会社を選定しやすくなるでしょう。
5.AI査定のデメリット
AI査定には前章のようなメリットがありますが、その反面、デメリットもあります。
考えられるAI査定のデメリットは以下の4つです。
- 実際の査定額と差がある
- 地方の物件はデータが少ない
- 個別の条件を設定できない
- 売却する会社を選べない
AI査定のデメリットを理解することで、メリットを有効に活用できます。メリット同様に参考として捉えてください。
5-1.実際の査定額と差がある
AI査定の1つ目のデメリットとして、実際の査定額と差があることは否めません。
AI査定は、あくまでも膨大なデータから近似値を抽出するのみです。
そっくりな人間はいても、同じ人間は存在しません。不動産も同様に、似ている不動産はあれど、同じ不動産は存在しないからです。
仮に同じ不動産が2度、公開されていたとしても、1度目と2度目では築年数が異なります。このことからも、不動産の査定が複雑であることが伺えます。
とはいえ、膨大なデータをもとに査定しているのに実際の査定額と差があることを不思議に感じる人もいるでしょう。
それにはREINS(レインズ)という、不動産会社だけが利用できる不動産物件情報サイトの存在が大きく関係しています。
5-1-1.REINSとは
REINSとはReal Estate Information Network Systemの略で、国土交通大臣に認定された不動産流通機構が運営する不動産情報サイトで、一般の人はアクセスできません。
REINSで管理している売り出し中の不動産や成約済みの情報はAI査定には組み込まれておらず、不動産会社の査定よりもAI査定の方が、精度が低くなってしまうのが現状です。
その点が、結果的にAI査定と不動産会社の査定額に差異を生じさせているのです。
ですから、正確な査定額を知りたい人は、不動産会社に査定を依頼しましょう。
反対に、今すぐ売却をするのではなく大体の査定額を知りたい人は、インターネットで情報を入力するだけで算出できるAI査定がおすすめです。
不動産会社に依頼するかAI査定を行うか、必要に応じて使い分けてください。
5-2.地方の物件はデータが少ない
AI査定の2つ目のデメリットは地方の物件はデータが少ないことです。
AI査定はデータ量を蓄積し、過去の売買や類似物件などのデータを抽出して査定します。
前章でも解説したとおり、AIが査定時に参照するデータの蓄積が少ないと、査定の精度が低くなってしまうのです。
例えば、街の中心地の物件や規模が大きいマンションなど、過去の売買データが多い土地は査定の精度は高くなります。
しかし、地方の物件は過去の売却歴や売り出されている事例が少なくAI査定に必要なデータも少なくなり、AI査定の精度も低くなります。
データが少ない地方の物件は、AI査定による査定額と実際の査定額で差が大きく生じる可能性があることを知っておきましょう。
情報収集段階として大体の査定額を知りたい人は、AI査定で算出すると簡単に査定額を調べられるので、お試しください。
5-3.個別の条件を設定できない
AI査定の3つ目のデメリットは物件に合った個別の条件を設定できないことです。AI査定は過去の売買や類似した不動産情報のデータに基づく査定で、主に客観的なデータから査定を行うため、リフォーム歴や維持管理状況などの細かな条件を設定できないことが難点に挙げられます。
反対に、人による訪問査定では、物件の維持管理状況・リフォーム・改修工事の有無などの個別の条件に鑑みて物件の正確な査定額の算出が可能です。
個別の条件設定は査定額に大きく影響することから、AI査定と実際の査定額では差が生じてしまいます。
リフォームやリノベーションの有無に関わらず、個別の条件設定ができない課題については戸建てが影響を受けやすいといえます。
戸建ての場合は類似物件が少なく、個別の条件を設定できないことから、実際の査定額とAIによる査定額では差異が生じやすくなるからです。
そのため、すでに売却を検討している人は不動産会社で査定を依頼しましょう。あくまでも情報収集として査定額を知りたい人には、AI査定がおすすめです。
5-4.売却する会社を選べない
AI査定の4つ目のデメリットは物件を売却する会社を選べないことです。
不動産一括査定を依頼した場合、複数の不動産会社から査定額の提示を受けて、その中から気に入った不動産会社を選べます。
AI査定で提示された査定額はあくまでも参考価格です。仮にその査定額に納得して、不動産会社に依頼したいと考えても、選択した不動産会社が同じ査定をするとは限りません。
この様な観点から、AI査定では売却する会社を選べないといえるのです。
おうちクラベルの不動産一括査定サイトでは、複数の不動産会社に査定を依頼できる不動産一括査定とAI査定を申し込めます。
情報収集の段階として不動産会社による査定を行いたい人や、不動産会社の選定も行いたい人にはおすすめのサイトです。
60秒のカンタン入力で、査定額と不動産会社情報の両方が得られます。インターネット上で簡単に調べることが可能ですのでぜひご利用ください。
6.AI査定では不動産売却はできない?
AI査定では不動産売却はできません。不動産売買は人間の介入が不可欠だからです。
売却手続き中の不動産に物理的瑕疵が生じた場合、解決するのは人間です。
不毛な争いを避けるために、不動産の取引は宅地建物取引業法という法律に則り、宅地建物取引士のサポートを受けながら取引することが望ましいとされています。
以上の観点から、査定結果に簡易的な側面しか持たないAI査定では不動産売却はできません。
AI査定はあくまでも、不動産の基本的な情報を入力するだけで簡易的な査定がすぐにできるものだと理解しておきましょう。
6-1.訪問査定において
不動産鑑定士が実際に目で見る訪問査定においても、AI査定では加味しなかった不動産の特徴を捉えられます。
対象不動産がリフォームをしている・デザイン性が高いなどは、AIの査定額よりも高い査定額がつくこともあるでしょう。
ただし、そのような不動産が必ずしも高く売却できるとは限りません。ご注意ください。
訪問査定ではAI査定では加味しなかった不動産の特徴を捉えられます。AI査定と不動産会社への依頼を併用するとよいでしょう。
6-2.おうちクラベルの不動産一括査定サイト
不動産会社が多くあって選定できない場合は、おうちクラベルの不動産一括査定サイトがおすすめです。
60秒のカンタン入力で、複数の不動産会社から一括して査定額の提示を受けられます。
不動産一括査定で得た情報から、希望売却価格と査定額が近い不動産会社を選べます。
この機会に、おうちクラベルの不動産一括査定サイトをご利用ください。
7.正確な査定額を知りたいなら不動産一括査定サイトがおすすめ
AI査定は、机上査定という簡易的な査定方法に分類されます。正確な査定額を知りたい場合は不動産一括査定サイトから情報収集を始めることがおすすめです。
AI査定は過去の売却データや類似物件のデータなどから客観的な査定額を算出することが可能ですが、不動産の詳細な特徴まで加味することはできません。
膨大なデータの処理を数十秒で済ませて、短時間に査定額がわかるよさを活用しましょう。
併せて、AIに蓄積されたデータが少ない地方の物件や戸建ては、査定の精度が低くなってしまうことも理解する必要があります。
7-1.不動産会社の比較検討
売却を希望していない人や相場を知りたい人にはAI査定がおすすめですが、物件に合った正確な査定額を知りたい人は不動産一括査定を活用してください。
不動産一括査定サイトでは、1度の情報入力で複数の不動産会社へ査定を依頼が可能です。相場もわかりやすく、不動産会社の比較検討の際にも役立ちます。
不動産会社ごとに得意な分野があれば、担当者との相性もあります。これらを加味して複数の不動産会社から売主にとって1番の会社を選ぶことは非常に重要です。
おうちクラベルもまた、不動産一括査定サイトとしてお客様から定評を得ています。
不動産会社からの支持も得ており、実績豊富な優良企業から多くのお問い合わせを頂いている点も魅力の1つです。
不動産一括査定申し込み後にはAI査定での査定額も調べられるため、客観的な相場も確認できます。下記のリンクよりご利用ください。
8.AI査定も使って売却価格の相場感を把握するのもおすすめ
AI査定では過去の売買データや類似物件などから客観的な査定額を算出できるため、相場感を把握するのにおすすめです。
しかしAIがもつデータ量が少ない場合や、リフォーム済みなどの個別の条件が設定できないことから、実際の査定額と差異が生じる点には注意しなければなりません。
AI査定と不動産会社による不動産一括査定の両方のいいとこ取りができるサイトが、おうちクラベルの不動産一括査定サイトです。
おうちクラベルの不動産一括査定を申し込むことでAI査定を受けられます。
複数の不動産会社による査定額とAIによる査定額を知ることで、不動産会社の提示する査定額が相場から大きく逸脱していないか確認できるのです。
そして、複数の不動産会社からお気に入りの1社を選べます。
忙しい人や面倒ごとが苦手な人でも自宅にいながらパソコン・スマートフォンを使って、60秒のカンタン入力だけでご利用いただけます。
ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトを活用してください。