不動産一括査定サイトの仕組みとは?メリット・デメリットと選ぶ際のポイントも解説

不動産の売却を検討していると、ネット上で「不動産一括査定サイト」というサービスを見かけることがよくあります。上手に利用すれば不動産売買をスムーズかつ有利に進められる一方で、利用したことのない人にとっては「どうやって使ったらいいの?」「危ないサイトじゃないの?」などといった疑問が浮かぶかもしれません。

そこで本記事では、不動産一括査定サイトとはどういうものなのかを解説しつつ、利用するメリット・デメリットと、不動産一括査定サイトを選ぶ際に着目したいポイントについても紹介します。

目次

1.不動産一括査定サイトとは?

まずは、不動産一括査定サイトとはどのようなもので、どのような仕組みになっているかを知っておきましょう。

1-1.不動産一括査定の仕組み

不動産一括査定サイトは、一度に複数の不動産仲介会社に対して査定依頼をできるインターネットサービスです。

不動産の売却を検討する際に、所有している土地や建物がどれくらいの価格で売れるかを知るために、不動産仲介会社に査定依頼を出します。査定依頼を出す先の不動産仲介会社が1社のみだと、相場感や適正な価格がわからず、納得のいく取引ができない可能性があります。しかしその一方で、いくつもの不動産仲介会社に1社ずつ査定依頼を出すとなると、多くの手間や時間がかかります。

そこで利用できるのが不動産一括査定サイトです。インターネット上で申し込むことにより、複数の不動産仲介会社からの査定結果を受け取れます。一括査定は無料で受けられ、利用者はその中から希望に合った不動産仲介会社を選択し、売却活動をスタートすることになります。

一方で、提携する不動産仲介会社にもメリットがあります。それは、見込み顧客を獲得できるチャンスが増えるということです。通常であれば、不動産仲介会社は顧客から直接問い合わせが来るのを待つしかなく、見込み顧客にアプローチする手段は多くありません。不動産一括査定サイトに登録すると、不動産の売却を検討している顧客を簡単に見つけられ、仲介の依頼を受けられる可能性が高まるのです。

1-2.なぜ無料なのか

不動産一括査定サイトを無料で利用できるのは、サイト運営会社と提携する不動産仲介会社との間で、提携するにあたっての契約を交わしているためです。

この契約では、サイトを利用するなかで、不動産仲介会社側に料金が発生する条件についての取り決めをします。査定依頼が発生した際に料金を支払うものや、サイトに会社情報を掲載したり提携会社として登録したりした際に、掲載料・登録料を支払うものもあります。不動産仲介会社からサイト運営会社に対して支払われるこれらの利用料が、運営会社が不動産一括査定サイトを運営するための資金になっているのです。

利用料が発生するとはいえ、一括査定を通して獲得した顧客の売買契約が成立すれば、不動産仲介会社は売主から仲介手数料を受け取れます。つまり、不動産一括査定サイトを経由して査定依頼を受けることで、不動産仲介会社にとっても大きな利益につなげられる可能性が高まるのです。

2.そもそも不動産査定とは

それでは、そもそも「不動産査定」とはどのようなもので、なぜ土地や建物を売却する際に不動産査定を受けることが重要とされるのでしょうか。

2-1.不動産査定とは

不動産査定とは、土地や建物といった不動産を売却しようとしたときに、いくらくらいで売却できそうかという見込み額を算出するもので、不動産仲介会社が行います。

不動産を売却する際、誰もが「できるだけ高く売りたい」と考えます。だからといって、相場からかけ離れた価格に設定してしまうといつまでも売れず、逆に安く売りだしてしまうと大きく損をしてしまう可能性があります。そのため、不動産の売却活動を始めるには、まずは所有している不動産が、現在の市場でどれくらいの価値を持っているかを知る必要があるのです。

不動産仲介会社は、対象の不動産が所在するエリアにある類似物件の取引価格や、国が公表している土地の価格、周辺環境や市場動向をもとにして、不動産の価値を算出します。その査定額をもとに売却価格を設定し、売却活動や購入希望者との条件交渉をします。つまり、不動産査定を行うことで、所有する不動産の本来の価値を知り、希望に近い価格での売却を目指せるのです。

2-2.不動産は同じものが存在しない

不動産の価値を知るためには、多くの場合で不動産仲介会社に依頼して査定を行う必要があります。こうした、通常の商品売買とは異なるステップを踏む理由の1つとして、「不動産には2つとして同じものは存在しない」という点が挙げられます。

通常の品物であれば「一物一価の法則」が成立します。「同じ市場・同じ時点における同じ商品は、同一の価格である」という経済学における概念ですが、これが成立しないのが不動産です。

不動産においては、1つ1つの土地や建物が全て異なる性質・状態・条件を持っており、すべてが唯一無二のものです。同じような構造・間取りの建物であっても、住所までまったく同じということはあり得ませんし、日当たりや風通し、外観の状態や室内設備、使用開始からの経過年数などすべてがバラバラです。さらに、たとえ同じ不動産であっても、売買が行われる時期によって価格も大きく変わる可能性もあります。

こうした理由から、個別の物件ごとに価格を設定する必要があり、プロの目による査定が必要なのです。

2-3.査定の種類

不動産の査定には、「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類があります。

簡易査定とは、物件の情報や過去の売買価格のデータ、市場動向を示す各種資料をもとにして、査定金額を算出するものです。

不動産会社が簡易査定において参照するものとしては、レインズ(指定流通機構)や土地情報システムといった、日本全国の不動産取引情報を閲覧できるサービスのほか、近隣エリアでの類似物件の取引実績などがあります。

それに対して訪問査定では、不動産仲介会社の担当者が実際に現地を訪問して、不動産の状態や周辺環境などを確認したうえで、より正確な売却価格を算出します。建物の使用状況や日当たり、所在するエリアの住環境などにより、不動産の価値は大きく変化します。そのため、最初は気になる不動産仲介会社にいくつか簡易査定の依頼をし、その中から実際に売却活動を依頼する不動産仲介会社を選ぶという流れが一般的です。

3.不動産一括査定サイトの利用の流れ

ここからは、実際に不動産一括査定サイトを利用し、売却活動をスタートさせるまでの流れについて解説します。

3-1.事前準備

不動産一括査定サイトにアクセスする前に、査定して欲しい不動産の情報を整理しておきます。必要になる情報は主に下記の5つです。

  • 築年数
  • 住所
  • 土地面積
  • 建物面積
  • 間取り

手元にある情報が正確であるほど、一括査定によって算出される価格も相場に近くなります。正確にわからない場合や、情報を確認するのに必要な書類が見つからない場合は、法務局に問い合わせて登記事項証明書を取り寄せましょう。手続きは法務局の窓口での申請か、インターネット・郵送で行えます。

登記事項証明書は実際の売買契約で必要になる書類のため、査定の段階で取り寄せておくと便利ですが、とりあえず査定だけ受けたいという場合は、WEBで利用できる登記情報提供サービスで、必要な情報のみ取得することも可能です。

また、一括査定を依頼した不動産仲介会社の中から、実際に売却活動を依頼する会社を選ぶことになります。スムーズに相談できるように、売却したい時期や希望の価格・条件などを整理しておくのもおすすめです。

3-2.個人情報・物件情報を入力

売りたい不動産の情報が集まったら、不動産一括査定サイトにアクセスし、必要情報を入力します。入力する情報によって、不動産仲介会社による査定の精度が変わってくるため、できるかぎり詳細に入力することが重要です。

個人情報の欄には、査定結果を受け取るための連絡先を入力します。日中仕事などで電話に対応できない場合は、コメント欄や備考欄に、メールでの連絡を希望する旨を記載しておきます。

ただし、受け取った査定結果の根拠や不明点について質問したり、営業担当者との相性を把握したりするためには、メールよりも電話の方がおすすめです。電話対応が可能な時間帯を記載しておくだけでも、不動産仲介会社の選定がスムーズに進みます。

3-3.不動産仲介会社を選択

不動産の種類(土地・戸建て・マンションなど)やエリアに合わせて、不動産一括査定サイトがピックアップした不動産仲介会社が複数表示されるため、その中から査定を依頼したい不動産仲介会社を選択します。

この段階では複数の不動産仲介会社を選択できます。複数の不動産仲介会社に一斉に査定依頼を送ることで、自分に合った不動産仲介会社を選ぶための材料になります。気になる会社があったら積極的に査定依頼を出すことをおすすめします。

不動産売買の仲介を行っている会社は、大手の有名不動産会社から地元密着型の中小企業までさまざまです。不動産一括査定サイトではそうしたバリエーション豊かな不動産仲介会社に、一度に査定依頼を出せるため、知名度や会社規模にとらわれずに依頼することが可能です。

3-4.簡易査定を申込

査定依頼をしたい不動産仲介会社をいくつか選んだら、査定方法を選択します。

先述のとおり、不動産の査定には簡易査定と訪問査定の2種類がありますが、最初のうちは簡易査定を選ぶのが一般的です。

急いで土地や建物を売却したい場合は、最初から訪問査定を選択することも可能です。ただし後に解説しますが、訪問査定は不動産仲介会社と訪問日時の調整を行う必要があるため、あまりに多くの会社に一度に依頼してしまうと、対応できなくなってしまう可能性があります。

また、不動産仲介会社の立場としても、訪問査定には一定の時間や労力、経費が発生します。そのため、簡易査定よりも積極的な営業活動を受ける可能性がある点は押さえておきましょう。

3-5.不動産仲介会社からの返答を待つ

不動産一括査定サイト経由で簡易査定を依頼した場合、通常1週間以内に査定結果が届きます。

申し込んだ際にメールでの連絡を指定した場合は、メールで連絡が来ますが、特に指定していなければ、依頼した不動産仲介会社から電話がかかってくる可能性もあります。

多くの不動産仲介会社に査定依頼をすると、何件も電話がかかってきて億劫に感じる場合もあります。しかし、ただメールで査定結果を受け取るだけよりも、直接営業担当者と話したほうが、査定金額の根拠を詳細に聞けるため、結果的に不動産売買を有利に進めることが可能になります。

また、実際に売却活動を進めるなかでは、営業担当者と密に連絡を取り合ったり、不明点や不安を相談したりといったやりとりが必要になります。電話で直接話すことで、自分にとって相談しやすい担当者かどうかを見極められるということもあります。点も覚えておきましょう。

3-6.訪問査定を依頼

不動産仲介会社から査定結果が届いたら、その中から訪問査定を依頼する会社を選定します。

訪問査定では、土地や建物を訪れて現地の状況・状態だけでなく、駅やバス停から物件までの道のりなども確認します。慎重に査定を進めるため、査定開始から完了まで数時間かかることも少なくありません。担当者から売主に対してのヒアリングも行われるため、余裕のある日時を確保しておく必要があります。

あまりにも多くの不動産仲介会社に訪問査定を依頼してしまうと、立ち合いのためだけに多くの時間を割くことになってしまいます。そのため、訪問査定を依頼する不動産仲介会社は、簡易査定を依頼した会社のうち2〜3社程度を目安にするのがおすすめです。

3-7.納得できた不動産仲介会社に仲介を依頼

訪問査定の結果が届いたら、売却を依頼する不動産仲介会社を選びます。

不動産の売却をする際には、売主と不動産仲介会社との間で「媒介契約」という契約を締結する必要があります。依頼する不動産仲介会社によって、成約までのスピードや売却価格などが大きく変わるため、慎重に比較検討することが重要です。

査定結果をもとにして、売却方法や金額、売却する時期などを、営業担当者へ詳細に相談します。この段階で不動産仲介会社の売却力や、営業担当者の知識や経験の豊富さもチェックするために、少しでも不安点や疑問点がある場合は、必ずその場で質問しましょう。親身かつていねいに応えてくれる担当者であれば、満足度の高い売却活動を実現できると言えます。

納得できる不動産仲介会社が見つかったら、正式に媒介契約を締結し、いよいよ売却活動がスタートします。

4.不動産一括査定サイトを使うメリット

不動産査定は、売主から不動産仲介会社に直接依頼することも可能です。それでも不動産一括査定サイトを利用することには多くのメリットがあります。

4-1.無料で利用できる

不動産一括査定サイトでの査定申し込みは、インターネット環境があれば完全に無料で行え、費用負担なしで複数社の結果を受け取れるという点が魅力です。

不動産の査定自体は、一括査定サイトを利用しない場合でも無料で受けられますが、不動産仲介会社に直接足を運ぶとなると、最低でも交通費が発生します。しかも、最初のうちは不動産仲介会社選定のためにも複数の会社に相談する必要があり、相談のたびに多くの費用や時間がかかってしまうのです。

その点不動産一括査定サイトでの査定申し込みは、交通費すらもかからず自宅で完結できるという点が大きなメリットです。物件を売却することを決めている人だけでなく、「売るかどうかはまだ決めていないけど、高く売れそうなら前向きに検討したい」といった人でも、気軽に利用できます。

不動産売買では、売主側にもさまざまな費用や税金が発生するため、相談の段階から無駄な支出をなくせる点は大きな利点と言えます。

4-2.一度の入力で複数社に査定依頼ができる

一度物件の情報を入力するだけで、複数の不動産仲介会社に査定依頼をできることは、不動産一括査定サイトを利用する最大のメリットとも言えます。

不動産は2つとして同じ条件のものが存在しないばかりか、不動産仲介会社による査定の基準も明確な定めがありません。同じ不動産売買を専門にする会社であっても、土地・戸建て・マンションといった得意分野があることも珍しくなく、査定する会社によって査定価格に百万円以上の差が出ることも珍しくないのです。

不動産一括査定サイトを利用して、一度に複数の不動産仲介会社に依頼して査定結果を比較することで、所有する不動産の取引相場を把握することが可能になります。相場を把握していることで、購入希望者から取引価格の減額を持ちかけられた場合でも、対等または有利に交渉を進められる可能性が高まります。

また、具体的に売却を検討していなくても、周辺相場を把握するためだけに気軽に利用できるというのも便利なポイントです。

4-3.優良な不動産仲介会社が見つかる

不動産一括査定サイトで一度に複数の不動産仲介会社を見比べると、自分と相性のいい会社が見つかりやすくなります。

不動産売却を検討し始めた場合に、まずインターネットで検索して売買を行っている不動産仲介会社を検索するという人も多いですが、インターネットの検索結果で上に表示される会社が、必ずしも相性のいい会社とは限りません。

売却する不動産の情報に合わせた会社を提案してもらえる不動産一括査定サイトでは、自分で不動産仲介会社を検索して探すよりも、少ない手間と労力で多くの会社に出会えるだけでなく、それらを一度に比較することで、自分や自分の物件と相性のいい不動産仲介会社が見つかる可能性が高まるのです。

インターネットで検索すると、大手の不動産仲介会社や多額の広告費を投じている会社に目が留まりがちですが、不動産一括査定サイトを利用することで、そうした先入観の少ない状態で、会社比較ができるという点は大きなメリットです。

5.不動産一括査定サイトを使うデメリット

一度に複数の不動産仲介会社に査定依頼を送れ、かつ無料で利用できるという魅力ばかりの不動産一括査定サイトですが、利用にあたって知っておきたいデメリットもあります。

5-1.個人情報を入力する必要がある

不動産一括査定サイトを利用して依頼する際、住所や氏名・電話番号といった個人情報を入力する必要があるため、情報の取り扱いに不安を感じる人もいます。

不動産一括査定サイトで個人情報の入力を求められる理由は、物件の情報をより多く集めたり、不動産仲介会社が顧客に合った提案を行えるようにするためです。つまり、個人情報を入力することで、簡易査定の段階であっても、査定結果の精度が上がり、より自分に合ったアドバイスを受けられる可能性が高まるのです。不動産一括査定サイトによっては、匿名査定を可能としているケースもありますが、個人情報を入力する場合と比較すると、精度が下がってしまう可能性は否定できません。

不動産一括査定サイトの中には、個人情報の二次利用や提携する不動産会社の審査が不十分なケースも存在します。利用する際は個人情報を適切に取り扱ってくれるサイトか、信頼できる不動産仲介会社と提携しているかも含めて確認しておくことで、安心して不動産売却を進められます。

5-2.複数社から営業を受けることがある

不動産一括査定サイトでいくつもの不動産仲介会社に査定依頼を送ると、依頼した会社の数だけ、一斉に営業電話やメールを受ける場合があります。

先述の通り、売却を依頼する不動産仲介会社を選ぶ際には、査定額以外のサービスや営業担当者の質なども確認する必要があるため、査定結果に関する電話やメールの連絡は必要なことです。

しかし、不動産仲介会社も日中の営業時間帯に連絡を行っている都合上、平日の日中に連絡が来ることがほとんどです。仕事で忙しい時間帯に電話がかかってきたり、家事の妨げになってしまうことも考えられます。また、査定結果について営業担当者と詳細に話す場合には、それなりの通話時間がかかるということも頭に入れておく必要があります。

不動産一括査定サイトから依頼する際には、備考欄に連絡を希望する時間帯や、対応可能な連絡手段などを記載しておくと、自分のペースで査定結果と向き合えます。

5-3.掲載されていない不動産仲介会社もある

不動産一括査定サイトを通じて査定依頼を出せるのは、あくまでもそのサイトと提携している不動産仲介会社のみで、日本にあるすべての不動産仲介会社に依頼できるというわけではありません。

駅前に昔からある地場の不動産仲介会社は、不動産一括査定サイト自体を利用していないことも少なくありません。また、サイトによっては提携する会社を大手企業に絞っているケースや、投資用不動産に限定して取り扱っているサイトも存在します。できるだけ多くの不動産仲介会社を比較したい場合は、複数の不動産一括査定サイトを同時に利用することをおすすめします。

それでもなお、どこのサイトとも提携していない不動産仲介会社も存在します。自分で調べる中で「この不動産仲介会社に査定してもらいたい」という特別な希望がある場合は、不動産一括査定サイトでは希望を満たせない可能性もあり、その場合は別途自分で問い合わせる必要があるという点は押さえておきましょう。

6.不動産一括査定サイトおすすめ7選

不動産一括査定サイトは数多く存在するため、どのサイトを利用すれば希望に合った不動産仲介会社が見つかるのかがわかりにくいところです。ここからは、特におすすめの7つの不動産一括査定サイトをセレクトし、それぞれの特徴を紹介します。

6-1.おうちクラベル

大手企業が運営する安心感と確かな査定力が魅力なのが、ソニーグループのSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」です。

おうちクラベルの魅力は大きく分けて3つあります。

1つ目は、運営会社の信頼性。実績豊富な不動産仲介会社を厳選して提携しており、どこをとっても安心した査定を受けられます。

2つ目は、不動産仲介会社による査定額とAIによる査定額を比較できる点。一括査定申込後にAIによる査定も行え、一括査定の結果と見比べながら、相場観を正しく把握できます。

3つ目はAIによる査定のスピード感。AI査定サービスでは、物件の条件や周辺相場などの膨大なデータから、対象物件の価格を瞬時に知ることが可能です。不動産仲介会社からの簡易査定の結果を待っている間にも、売却に向けての動きができる点は大きな魅力です。

提携する不動産仲介会社の信頼度が高く、売買活動がスムーズに進む工夫がされているため、不動産売買が初めての人でも安心して利用できます。

6-2.すまいValue

「とにかく大手の不動産仲介会社に依頼したい」という人におすすめなのが「すまいValue」です。すまいValueを運営するのは、日本を代表する大手不動産仲介会社である下記の6社です。

  • 三井不動産リアルティ
  • 住友不動産販売
  • 東急リバブル
  • 小田急不動産
  • 野村不動産ソリューションズ
  • 三菱地所ハウスネット

大手企業が運営しているということもあり、運営会社6社にして、相談可能な店舗は全国で900店舗にもおよびます。

年間40万件以上の査定件数と、12万件以上の成約件数を誇るのも特徴。不動産売買の確かな経験と実績があるため、適正価格で不動産を売却できるだけでなく、不安が残りやすい売却後のサポートも手厚いという点が魅力です。

6-3.イエウール

「イエウール」は、東証スタンダード上場企業であるSpeeeが運営する不動産一括査定サイトです。広い対応エリアと、提携する不動産仲介会社の多さが大きな特徴で、大手の不動産仲介会社だけでなく、地域密着型の中小企業とも数多く提携しています。幅広い会社の中から、自分にぴったりの会社を厳選したいという人におすすめです。

月間利用者は2万人以上、提携企業は2022年11月時点で2,000社以上にもなります。ただ提携不動産仲介会社が多いだけでなく、サービスの質の悪い会社は利用できないようにするシステムが導入されているのも、安心して不動産売却を進められる重要なポイントです。

6-4.SUUMO不動産売却

大手の不動産仲介会社だけでなく、地域密着型の会社にも幅広く査定依頼をしたいという人におすすめなのが、リクルートが運営する「SUUMO不動産売却」です。

SUUMO不動産売却は全国2,000店舗以上と提携しており、それらの不動産仲介会社はすべてSUUMO独自の基準を満たした優良企業です。不動産仲介会社選びに迷ってしまっても、失敗したり不満が募ったりすることが少ないという魅力があります。

また、SUUMO無料で注文住宅や新築マンション購入相談ができる、対面型の店舗「スーもカウンター」を展開しており、WEB上でそれぞれの店舗やスタッフの特徴を見られる親しみやすさも人気の理由です。

6-5.LIFULL HOME’S

とにかく多くの不動産仲介会社を一度に比較したい人におすすめなのが、日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」が展開する不動産一括査定サービスです。

提携している3,780社の不動産仲介会社は、HOME’Sが独自に設けた掲載基準に則った会社のみ。サービス利用者の累計が838万人(2022年1月現在)という実績もうなずけます。

査定依頼する不動産仲介会社を選択するページには、それぞれの会社の特色や長所が詳細に掲載されているため、多くの会社から自分に合ったものを選ぶ手助けをしてくれます。

6-6.HOME4U

物件に合ったぴったりの不動産会社を提案してもらいたいという人には、NTTデータの子会社・NTTデータスマートソーシングが運営する「HOME4U」をおすすめします。

HOME4Uは国内初の不動産一括査定サイトで、提携している優良不動産仲介会社1,800社の中から、入力した不動産の特徴に合った会社を提案してもらえる仕組みになっています。

また、大手NTTデータグループが誇る高いセキュリティシステムも特徴で、利用者の個人情報保護のためのプライバシーマークを取得しているだけでなく、セコムのSSLサーバー証明書を使用しているという安心感も支持を集めています。

WEBだけでなく電話でのユーザーサポートも充実しているため、不動産の売却が初めての人にもおすすめのサイトです。

6-7.マンションナビ

マンションの売却を検討している人におすすめなのが、マンションの査定に特化した「マンションナビ」です。

運営会社であるマンションリサーチは、2011年に日本初のマンション価格公開サイトの運営を始めた不動産仲介会社で、マンション売買市場での業務経験のあるスタッフがサポートしているという点で、信頼度の高さが評価されています。

全国2,500店舗の不動産仲介会社と提携し、2020年時点での利用者は累計約500万人にのぼります。

不動産一括査定サイトの多くは、売却査定のみ可能としていますが、マンションリサーチでは同時に賃貸査定も行うことが可能です。マンションを売却せずに、投資用物件としての活用も検討している人にも多く利用されています。

7.不動産一括査定サイトを選ぶ際のポイント

本記事で紹介したサイト以外にも、不動産一括査定サイトは多くあるため、自分に合ったサイトを見つけるために、以下のポイントに着目してみましょう。

7-1.サイト運営会社が信頼できる

まず注目しておきたいのは、不動産一括査定サイトを運営している会社が信頼できる会社かどうか、という点です。

一括査定を依頼する際、不動産に関する情報の他にも、所有者の個人情報を詳細に記載する必要があります。個人情報の取り扱いが不十分な会社が運営しているサイトを利用してしまうと、個人情報が外部に漏れてしまう可能性も否定できないため、売主が安心して査定依頼をできるよう対策がされているサイトかどうかを、慎重に見極める必要があるのです。

特に近年では個人情報の取扱いに慎重な消費者も増えていますが、一方でサイト運営会社も、サービスを安心して利用してもらえるように工夫をしています。プライバシーマークを取得して個人情報管理の徹底をアピールしていたり、カスタマーサポートの窓口を設けたりしているサイトなどがおすすめです。

利用する前にはそのサイトが、個人情報の取り扱いについてどのような取組を行っているかをチェックしておくことが重要です。

7-2.優良な不動産仲介会社と提携している

不動産一括査定サイトを選ぶ際は、提携している不動産仲介会社の質や口コミもチェックしておくと安心です。その理由は、希望する条件で不動産を売却できるかどうかには、不動産一括査定サイトと提携している会社の質が大きく関係しているからです。

不動産一括査定サイトを利用して査定依頼をした場合、実際に不動産の査定をし、売却成立のための営業活動や契約業務、条件交渉などを行うのは、サイトの運営会社ではなく、サイトと提携している不動産仲介会社です。

優良な不動産仲介会社と提携していれば、それだけ正確な査定結果を提示してもらえ、実際に売却を活動を開始したあとも、ていねいなサービスを受けられる可能性が高いと言えます。

不動産一括査定サービスによっては、運営会社独自の基準にもとづき、提携する会社を厳選している場合もあります。提携者数の多さだけでなく、どんな会社と提携しているかを確認することも、安心して不動産売買を進めるためには重要です。

7-3.所有する不動産の対象エリアにある

意外と見落としがちなのが、利用を検討している不動産一括査定サイトが得意とするエリアが、売却する不動産の所在地と合っているかという点です。

多くの不動産一括査定サイトは、日本全国を取引の対象としていますが、提携している不動産仲介会社によって、得意なエリアとそうでないエリアがある場合があります。

特に大手の不動産仲介会社を主として提携しているサイトの場合、日本全国に店舗こそあるものの、郊外や主要駅から離れたエリアには店舗がないケースもあります。いざ査定依頼を出そうと思っても、遠くの不動産仲介会社しか提案してもらえないということも考えられるのです。

もちろん離れた場所の不動産仲介会社にも、査定依頼を送ることはできます。しかし、実際に売却活動を開始したり契約を締結したりする場合には、不動産仲介会社の店舗に出向く必要が出てきます。不動産売買をスムーズに進めるためにも、可能な限り近くのエリアの不動産仲介会社に査定依頼を出すほうが好ましいと言えます。

主要都市から離れた物件の売却を検討している場合は、大手の不動産仲介会社以外にも、地元密着型の会社と多く提携しているサイトを選ぶことで、査定依頼を送れる会社の選択肢が増えるでしょう。

7-4.売りたい不動産の種類に対応している

ひとくちに不動産と言っても、土地・戸建て・マンションとさまざまなように、不動産一括査定サイトにも得意・不得意がある場合があります。

不動産一括査定サイトの中には、不動産と呼ばれるすべてを対象としている場合もあれば、宅地や居宅といった住居用不動産のみを対象としているサイト、マンション査定のみを取り扱っているサイトなど、売却できる不動産の種類が限定していることがあります。

売却したい不動産を専門または得意としている不動産一括査定サイトを選ぶことで、一括査定を申し込む際に、より多くの不動産仲介会社を提案してもらえます。不動産仲介会社の選択肢が増えれば、それだけ物件に合った不動産会社が見つかる可能性が高まるため、サイトがどの分野を得意としているかは無視できないポイントです。

利用を検討している不動産一括査定サイトが、どの分野の不動産を得意としているかを知るには、運営会社をチェックするのがおすすめです。運営会社の中には、自社でも土地や建物の査定を行っている会社や、マンションの売買を専門にしている会社もあるのです。

不動産一括査定サイトのホームページだけでなく、運営会社やリンクも確認しておくと、売りたい物件にぴったりのサイトが見つかりやすくなります。

8.まとめ

安心して不動産の売却を行うためには、信頼できる企業が運営する不動産一括査定サイトを利用することが肝心です。

「おうちクラベル」は、東証プライム上場企業ソニーグループの「SREホールディングス」が厳選した、優良不動産仲介会社と多く提携しており、これまで多くの売主様に支持されてきました。

不動産仲介会社による簡易査定だけでなく、膨大なデータを活用したAI査定もご利用いただけるため、納得のいく不動産売却を実現できています。

不動産一括査定サイト「おうちクラベル」をご活用いただき、不動産売却をスムーズかつ効率的に進めてください。

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