何らかの事情で店舗を売却したい時、できるだけ高い価格で買い取ってもらいたいと考えます。
こちらでは店舗の買取り方法や、失敗するとしたらどのような理由が多いのかなどを解説しています。
価格を決めるための要素について、また買取りを成功させるポイントや買取り業者を選ぶコツについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1.店舗を買取りしてもらう方法は？
店舗を買取りして貰う方法には、引継ぎ売却と居抜き売却の2つの売却方法があります。
例えば店舗は売却したいけれど、ブランド力・付いている顧客・培った技術など形のないものも含めて買取りしてもらう方法が引継ぎ売却です。
居抜き売却は店舗の内装をそのまま残し、設備や備品ごと買取りしてもらう方法です。
どちらを選ぶかは店舗の経営状況や形態にもよるでしょう。
また引継ぎ売却にも居抜き売却にもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
2つの方法について、詳しく解説していきます。
1-1.引継ぎ売却
引継ぎ売却とは営業を続けたまま、営業権を譲り渡すことです。
閉店することなく次のオーナーに引継げます。
今まで贔屓にしてくれた顧客にもそのままの状態で来店してもらえる店舗の売却方法です。
経営方法・技術・顧客・商標などもそのまま引継げる他、引継ぎ売却には次のメリットがあります。
1-2.引継ぎ売却のメリット
メリットとしては以下のようなものが挙げられます。
- オーナーが変わったことが知られにくい
- 従業員も解雇されない場合が多い
- 自分の意思を変えることなく引継げる
1-2-1.オーナーが変わったことが知られにくい
オーナーが変わったことを告知する必要がないため、そのまま周りに気付かれることなく店舗名は同じまま営業を続けられます。
特別仲のよい顧客は別として、ライトユーザー的なリピーターには、引き続きご愛顧頂ける可能性は非常に高いです。
1-2-2.従業員も解雇されない場合が多い
新オーナーにもよりますが、従業員も引き続いて雇用される場合が多いため従業員や顧客に不安を与えることが少ないです。
ただし、オーナーが代わることに不安を示す従業員は非常に多いといえます。
その人たちへの気配りには、配慮しましょう。
1-2-3.自分の意思を変えることなく引継げる
自分が培ってきた経営方針や技術などを含めて譲渡できるので、自分の店に対する思いもそのまま残る可能性が高くなります。
また、売却までに時間的な余裕があれば新オーナーを選定する上で、自分の意思が尊重されるかどうかで選んでもよいでしょう。
1-3.引き継ぎ売却のデメリット
もちろんメリットのみでなく、引継ぎ売却を行うことで次のデメリットも発生する可能性があるので注意してください。
- 従業員への待遇が変わる可能性がある
- 店舗の雰囲気・方向性・顧客層が変わる恐れがある
- 充分な話し合いが必要になる
新オーナーの方針により、従業員への待遇が変わる場合は、注意が必要です。
事前に通達も必要なため、よく確認しましょう。
1-3-1.従業員への待遇が変わる可能性がある
新オーナーの方針で待遇が変わる可能性があります。
主な変更点は、給与・賞与・シフト・休日などです。引き継ぎ売却を行う前に、特に確認が必要なポイントです。
1-3-2.店舗の雰囲気・方向性・顧客層が変わる恐れがある
飲食店などで、味が変わるなども、店舗の雰囲気・方向性・顧客層が変わってしまいかねません。
極端な例では、飲食店から雑貨店に変わるなども考えられます。
この問題も従業員への配慮が必要です。
1-3-3.充分な話し合いが必要になる
従業員への待遇や店の雰囲気を変更するなどは、事前に充分な話し合いで解決することが望ましいといえます。
例えば給与の面では、一定期間は同じ額を保障するなど、様々な方法があります。
どうしても折り合いがつかないなど、交渉が決裂した場合には、売却を諦める判断も必要です。
1-4.居抜き売却
居抜き売却とは、店舗の内装や備品の一部を現状維持したままで売却することをいい、特に飲食店などで多く行われる売却方法です。
原状回復の必要がないことや比較的早い売却が可能なため、多くの店舗売却はこの居抜き売却の方法で行われています。
内装や備品をそのまま売却できるので、買い手がつくまで営業を続けられるなどのメリットがあります。
1-5.店舗売却で掛かる費用
店舗を売却する場合、原状回復工事費用・契約予告期間の賃貸料・償却費用などさまざまな費用がかかります。
居抜き売却の場合には、まず原状回復工事が不要です。
また契約予告期間が短くなるので、賃貸料も少なくて済みます。
売却のための費用が抑えられるのは居抜き売却の大きなメリットでしょう。
現状維持のままでの売却なので、備品・調度品などを含めた売却価格が期待でき、高く売却できる可能性があります。
店舗営業を続けながら契約手続きを行えるので、営業しながら比較的早く売却できるのもメリットです。
その他にもメリットがありますので、それはまた後述します。
売主にとって、良いことばかりのような居抜き売却にもメリットだけでなく次のデメリットが存在します。
- 契約完了まで赤字経営となることがある
- 周囲に閉店が知られてしまう
- 現在の店の評判で売却の可否が決まる
1-5-1.契約完了まで赤字経営となることがある。
居抜きで店舗を売却する場合には、買い手が見つかるまでの間経営を続けてしまいがちです。
もしも赤字経営が続いているとしたら、その間も赤字での経営となる可能性が高く、負債を広げてしまう結果にもつながります。
1-5-2.周囲に閉店が知られてしまう
居抜きでの売却は広く広告されることが多く、周囲へ閉店が知られやすくなるでしょう。
従業員への周知が遅れた場合には、広告などから閉店を知った従業員などの不信につながる可能性もあります。
1-5-3.現在の店の評判で売却の可否が決まる
口コミなどの評判が良い場合は問題ありませんが、口コミ評価での評判が悪い場合にはなかなか買い手が見つからないことがあります。
現在の店の評判によっては買い手がつかない、などということもあるので注意が必要です。
店舗の売却は複数の不動産会社で不動産一括査定をしてもらうことで、有利に進めることが可能です。
おうちクラベルの不動産一括査定サイトを活用して、少しでも有利な店舗売却を行ってください。
2.撤退するなら居抜き売却がおすすめ
居抜き売却は、店舗の内装・設備・備品にいたるまで一部現状を維持したままでの売却をいいます。
買い手側でも居抜きで買う方が、移転や開店にともなう経費の節減になるため居抜き物件を探すことが多いです。
解約予告期間が長い場合は賃料の支払いも長引き、特に赤字経営の場合などは赤字状態が長引く結果となります。
居抜き売却では、この解約予告期間が短縮できるため、撤退を決めたオーナーなどには多く利用される売却方法です。
赤字経営などが理由で経営を撤退するのなら、居抜き売却がおすすめといえます。
先ほど少し述べたメリットについて、ここで詳しく説明します。解説します。
2-1.居抜き売却のメリット
居抜き売却のメリットは以下の4つです。
- 備品などの処分費用がいらない
- 売却寸前まで営業が可能
- より高い金額での売却が期待できる
- 比較的スピーディに契約ができる
居抜き売却は売主だけではなく、買い手にもメリットがあるため、盛んに取引されるようになりました。しっかりとメリットを把握しましょう。
2-1-1.備品などの処分費用がいらない
先に述べたように原状回復工事がいらないだけでなく、今ある備品などの処分も不要な場合があり、そのまま有効的利用されることが多いです。
再利用など、SDGsの観点からも注目されています。
2-1-2.売却寸前まで営業が可能
通常は顧客のことも考えて、できるだけ営業を続けたいと考えます。
居抜き売却は契約と同時進行できるため、売却寸前まで店舗の営業が可能です。
結果的に顧客を失うリスクを軽減できます。
2-1-3.より高い金額での売却が期待できる
大きな設備がある場合、付加価値が付き売却価格が高くなる可能性もあります。
設備を処分する費用も抑えられて二重の利点が期待できます。
2-1-4.比較的スピーディに契約ができる
原状回復の必要がないため、比較的早く売却ができるのも居抜き売却のメリットです。
いつまでも経営を続けることで赤字状態が長引く不安がある場合などは、できるだけスピーディーに売却できる方法を選びましょう。
特に店をブランドごと引き継いでもらいたい場合には、引継ぎ売却を選ぶ方が良いでしょうが、そうでない場合には居抜き売却がおすすめです。
3.店舗の買取りが失敗しやすい理由
店舗を売却する時には引継ぎ売却と居抜き売却がありますが、どの場合も店舗の立地状態などで買い手が見つかりにくい場合があります。
同地域に同じような店舗がある場合や、あまりに広い店舗の場合も買い手が見つかりにくく、駐車場がない場合もまた買取りされにくいです。
また経営している店の口コミ状況が悪い場合には、そのまま引継ぐことは難しいでしょう。居抜きの場合も同様で買い手が見つかりにくいです。
3-1.店舗の買取条件
不動産会社でも物件によっては、買取りしにくいものがあることを頭に入れておく必要があります。
特に引継ぎ売却の場合には、現状店自体は繁盛していて口コミ状況も良好なことが条件となるので、そうでない場合には売却が難しい可能性もあります。
店舗の買取りでの売却が失敗しやすい理由はこのようにさまざまです。
失敗を回避するためにも、専門家の意見をしっかりと聞いて売却する必要があるでしょう。
不動産会社の買取りを利用する場合も、買い手が見つかりやすいように店舗の状況を良好なものにしておく必要があります。
3-2.買取りは仲介より価格が低い
不動産会社の買取りを利用する場合は、通常の居住用不動産同様に買取りにすることで、比較的スピーディーな店舗売却が可能です。
不動産会社に直接店舗を買い取ってもらう方法なので、少しでも早く店舗を売りたいと考えるなら不動産会社への買取りを検討するのも良いでしょう。
ただ、直接買取りしてもらう場合の価格は通常の居抜き売却などと比べると、約4割低い価格設定になる場合が多いです。
3-3.買取価格をあげるためには
不動産会社によっては少しでも売主の利益になるようにと、買取り価格を高くしてくれる場合もあります。
不動産会社は買取りの後リフォームやリノベーションを行ない、店舗を希望している顧客に売却します。
リフォームやリノベーションを最小限に抑えられるように、少しでも良い状態で売却すればそれだけ買取り価格を上げてもらえるかもしれません。
不動産会社への直接買取りについては、不動産会社へ相談して良い方法がないか確認してください。
しかし基本的には不動産会社の仲介で買い手を見つけて、契約を進めていく方法が主流です。
一般的に買取りは仲介よりも低い価格で売買が進められるため、買取り額については充分に確認することが大切でしょう。
3-4.店舗の買取り実績が少ない不動産会社だった
店舗買取りでの失敗の多くは、不動産会社の実績の少なさが原因として挙げられます。
店舗の買取り経験が少ない不動産会社は多いです。
不動産会社の中には一般家屋の不動産売買には強いけれど、店舗の売却はあまり実績がないため得意でないという場合も多いでしょう。
3-5.店舗売却の仲介の依頼
そのような不動産会社に店舗売却の仲介を依頼した場合には、思い通りの結果にならないこともあります。
不動産会社を選ぶことも、店舗の売却の大切なポイントの1つです。
店舗買取りの知識をしっかりと持っている不動産会社を選びましょう。
店舗を売却する時に、不動産会社を選ぶために注意したい点や押さえておきたいポイントを挙げましょう。
- 店舗買取りの実績が豊富
- 迅速に対応してくれる
- 柔軟な対応をしてくれる
- 人柄の良い担当者がいる
- 自分の売りたい物件に強い
まず大切なのは店舗買取りの実績が豊富な不動産会社を選ぶことです。
どのような物件を取り扱ったことがあるかも確認しましょう。
問い合わせなどに、スピーディーに回答を返してくれる不動産会社を選ぶことも重要です。
問題が起こった時にも柔軟な対応や、落ち着いて売主の立場に立った対応ができる担当者がいることも、不動産会社選びのポイントの1つです。
3-6.買取り実績を確認しよう
不動産会社によっては得意な店舗物件が違ってきます。
飲食店舗を売却したい場合には飲食店舗に強い不動産会社を選ぶことが大切です。
これらのポイントは店舗の買取り実績が豊富で、さまざまなケースの店舗買取りの経験が豊富な不動産会社を選ぶことでおさえられます。
どのような店舗買取りを行ったことがあるのか、内容などもしっかりと確認して不動産会社を選ぶと良いでしょう。
店舗の売却は複数の不動産会社に不動産一括査定を依頼して、不動産会社を選びましょう。
不動産一括査定なら、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトを活用してください。
4.物件の価格を決める要素は？
物件の価格の価値はどのように決められるのでしょうか。価格を決める要素はさまざまです。
価格の決定には、買い手が付きやすいかどうかが大きな要素となります。
立地の他に顧客が付いているかどうかなど、主なものを挙げてみましょう。
- 物件価格の要素
- 店舗の規模
- 店舗の価格要素
- 立地が良いか
- 清潔感があるか
他にも考えられることはありますが、上記がほとんどの店舗に共通する要素といえます。
上記のポイントを押さえて、査定額に結び付けましょう。
4-1.物件価格の要素
店舗の広さ・築年数・駐車場の有無も価格を決める要素です。
居抜き売却の場合は設備や備品によっても価格は違ってきます。
建物だけでなく、競合する他店舗の有無も価格設定の大きな決め手となります。
同じ地域に似た店舗がある場合は価格が低くなる場合もあるでしょう。
ただ一概に同じタイプの店があるからといって、必ずしも不利になるとは限りません。
フレンチとイタリアンでも価格帯が同じであれば、充分ライバルになり得ます。
どれだけ顧客がついているか、また口コミ状況の良し悪しも、価格を決める要素となることが多いです。
店舗の売却価格は、このようにさまざまな要素によって判断されます。
4-2.店舗の規模
店舗の規模は価格設定の大きなポイントになります。
必ずしも大きい店舗が高く売却できるという訳ではありません。
商品の内容・これまでの営業状況・顧客など、総合的に判断されます。
ただし、店舗の敷地が広く、単純に土地が高いという理由で高く売却できる可能性も加味しましょう。
4-3.店舗の価格要素
維持費がかかる大規模な店舗は、カフェには向かないと考える買い手が多いのが原因です。
店舗の業務内容によって規模が価格を決める要素になり、適切な価格の決め手となります。
業務内容によってはかえって小さな店舗が向く場合もあり、趣きのある小さな店舗に買い手が付きやすい場合もあります。
価格を決める要素には規模の大きさだけでなく、業務内容に合っているかどうかも必要と考えましょう。
4-4.立地が良いか
店舗物件の場合は特に、立地の良さが価格設定の重要な要素となります。
駅に近く、人の流れが多い場所にある店舗には人が集まりやすいです。
当然価格も高めに設定されるでしょう。
このように立地が良く、少しでも多く人が訪れやすい店舗なら評価も高くなり思う通りの価格設定が期待できます。
また店舗が1階にあるのか2階以上の階にあるのかでも価格は違ってきます。
店舗の価格の相場を知った上で不動産一括査定を利用しましょう。
おうちクラベルでは、店舗売却の不動産一括査定が可能です。ぜひ活用してください。
4-5.清潔感があるか
価格を決める要素の1つに築年数や建物の状態がありますが、特に飲食店の売却の場合には店舗に清潔感が求められます。
きれいにクリーニングされた清潔な店舗は評価も高く、価格設定も高い場合が多いです。
店舗を売却する時にはきれいに清掃し、備品や設備も清潔にした状態で不動産会社に依頼してください。
その他にも店舗周りを清掃して清潔にするなど、少し手を加えるだけで店舗の売却価格は大きく違ってきます。
店舗の売却は少しでも高く評価され、高い価格設定で設定されたいものです。
そのためには複数の不動産会社の不動産一括査定で査定額を見比べる必要があります。
ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトを利用してください。
5.店舗を買取りしてもらう際のポイント
店舗を売却で少しでも有利に買取りしてもらうためには、いくつかのポイントがあります。
主なものを挙げてみます。
- 店舗の清掃は丁寧にしておく
- 実績の多い不動産会社を選ぶ
- できるだけ迅速な方法を選ぶ
- 複数社に査定を依頼する
同じ店舗でもきちんと清掃され清潔感のある店舗は有利に買取りしてもらいやすいです。
特に飲食店は外周りにも気を付けて綺麗な店舗を心掛けましょう。
設備や備品ごと買取りしてもらえることが多いので、故障などがないか確認しておく必要があります。
5-1.店舗の清掃は丁寧にしておく
立地条件が良いことは買取りのためには重要なポイントですが、立地としてはあまり良好ではない物件でも不動産会社次第で売却額も変ります。
さまざまな物件取引の実績が多い不動産会社に依頼することで、売却が有利に進むことも多いです。
スピーディーに売却を進められる方法を選ぶことも大切です。
また有利に売却するために複数社に査定を依頼すると良いでしょう。
店舗を有利に買取りしてもらうためのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
5-2.実績の多い不動産会社を選ぶ
同じ店舗売却でも不動産会社によって高価格で買取りが可能となる場合があります。
店舗買取り実績が多い不動産会社なら、立地条件の良し悪しだけでなく店舗の状態や設備・備品にいたるまで考慮して対応してもらえる可能性もあります。
店舗売却の知識も豊富で、スムーズに取引を進められるのも実績豊富な不動産会社ならではといえるでしょう。
安心して依頼するためにも、実績が多い不動産会社に依頼することは店舗の売却時の重要なポイントです。
店舗の買取り実績が多い不動産会社には、経験豊富なスタッフも多く売却をより有利に行うためのアドバイスなども期待できます。
5-3.できるだけ迅速な方法を選ぶ
店舗売却ではスピード感も重要なポイントになります。
居抜き売却の場合は特に買い手が見つかるまで売主は家賃を支払い続ける必要があります。
できるだけ早く買い手を見つけてもらい、手続きが迅速に完了できるスムーズな売却が重要です。
迅速な対応のできる不動産会社は、やはり実績も豊富で知識やノウハウを持った不動産会社といえます。
そういった不動産会社を選ぶことも、店舗を有利に買取ってもらうための重要なポイントの1つです。
充分に検討した上で、特に売却したい店舗形態の買取り経験豊富な不動産会社を選ぶ必要があります。
中には特に居抜き物件の売買に精通した不動産会社もあります。
1社だけでは実際に居抜き物件に対してどれだけの知識があるか分かり難いです。
複数社の中から、迅速対応のできる店舗の居抜き物件の売買で実績豊富な不動産会社を選ぶことが大切です。
5-4.複数社に査定を依頼する
同じように経験や実績が豊富な不動産会社でも、価格設定に差が出ることもあります。
そのため1社の不動産会社に依頼するのではなく、複数の不動産会社に査定してもらい比較することが大切です。
1社だけでは、その評価や価格が正当なものかどうかはっきりしない場合もあり、複数の不動産会社の査定を比較して見極める必要があります。
もちろん価格を比較するだけでなく、費用面やその不動産会社がどれだけ店舗買取りの実績があるか、知識を豊富に持っているかなども確認できます。
不動産一括査定サイトで複数の不動産会社を比較することが、店舗売却には必要なポイントになるでしょう。
ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトを活用して、店舗の売却をスムーズに有利に進めてください。
6.店舗買取り業者を選ぶコツ
店舗の売却で特に大切なことは、売却物件の状態をより売却しやすくすることと、店舗買取りの不動産会社をしっかり選ぶことです。
売却物件の清掃を隅々まで行い、建物の中だけでなく周囲もきちんと清掃し外観も美しく清潔感のある店舗で売却することが大切です。
そして信頼して任せられる不動産会社を、さまざまな角度から検討して選ぶ必要があります。
店舗買取り不動産会社を選ぶためには、次のことを考慮する必要があります。
- 複数の不動産会社に一括査定の依頼
- 担当者は相談しやすいか
- レスポンスが早いか
- 居抜き物件専門の業者に依頼する
複数の不動産会社に不動産一括査定を依頼して、もっとも適切な価格であり、尚且つ少しでも高い価格で売却できる不動産会社を選びましょう。
当然ですが、不動産の査定方法が適切であることもチェックしてください。
口コミなどの評価が良好な不動産会社かどうかも確認しておきましょう。
また店舗の買取り実績や経験の多い不動産会社を選ぶと、よりスムーズに早く売却できる可能性があります。
6-1.複数の不動産会社に一括査定の依頼
不動産会社によっては、飲食系の店舗の買取りを得意とする場合や販売店などの店舗を得意とする場合など得意分野が違う場合があります。
売却したい店舗の分野を得意としている不動産会社なら、安心して任せられるでしょう。
売却したい店舗に近い所在地の不動産会社なら、その地域の情報を多く持っているため、早く買い手を見つけてもらえる場合があります。
不動産会社を選ぶためには、このようなポイントを押さえて選ぶのがコツといえますが、その他にも重要なポイントがあります。
不動産会社の担当者について・スピード感・居抜き売却に強いかなども、店舗をスムーズに売却するための確認事項です。
店舗を売却する時には複数の不動産会社への不動産一括査定の依頼が重要ですが、おうちクラベルは簡単に不動産一括査定を依頼できるサイトです。
ぜひ店舗売却のための不動産一括査定なら、おうちクラベルを活用してください。
6-2.担当者は相談しやすいか
店舗売却で不動産会社を選ぶのはもちろん大切ですが、担当者の良し悪しも不動産会社選びのポイントの1つに挙げられます。
担当者については不動産会社選びと並行して、特に次の点に注意して確認してください。
- 話を聞く姿勢
- 分かりやすい説明
- 臨機応変に対応できる
- 店舗買取りの知識が豊富
- 費用などを明確にできる
担当者として第一に確認したいことは、相談しやすいかどうかです。
人の話を聞く時にしっかりと理解しようしているか確認しましょう。
そして分かりやすい説明や臨機応変な対応ができる担当者を選ぶことが大切です。
担当者として、豊富な知識を持って売主にアドバイスできるかどうかも大切なポイントです。
良いことばかりでなく、手数料や売却にかかる費用についても明確に提示できる担当者なら信頼して任せられるでしょう。
このように真摯に人の話を聞けて、適切なアドバイスや提案をしてくれる担当者がいる不動産会社を選ぶことも大切なポイントです。
6-3.レスポンスが早いか
店舗売却では売却価格なども重要ですが、少しでも早い売却を期待したいところです。
そのために不動産会社を選ぶコツとして、レスポンスの早さが挙げられます。
レスポンスの早さはすべての迅速さにつながります。
- 問い合わせに対する返信のスピード
- 要望に対する対応のスピード
- 臨機応変なスケジュール対応
- 査定スピード・買取りスピード
不動産会社によっては、問い合わせして返信が来るまで日にちがかかることがあります。
もしも確認などで時間がかかる場合でも、確認して早急に返信する旨の回答だけでも即日返信してくれる不動産会社を選ぶことが大切です。
同様に要望に対しても早急な対応・返信のできる不動産会社を選ぶ必要があります。
顧客の急なスケジュール変更にも迅速に対応できる臨機応変さや、査定・買取りのスピードの早さも不動産会社選びの重要なポイントです。
6-4.居抜き物件専門の業者に依頼する
店舗の売却では内装・設備・備品などをそのまま売却する居抜き売却が主流です。
そのため、居抜き売却を得意とする不動産会社に依頼すると、スムーズに売却が進むことが多いです。
理由を挙げてみましょう。
- 居抜き売却に精通している
- 知識が豊富で急な問題にも対応可能
- 設備・備品について熟知している
- 売主の負担軽減の方法を知っている
- 手数料や費用を抑える方法を知っている
不動産会社の中には店舗の居抜き物件を重点的に行っているところもあります。
そのような不動産会社を選ぶことでより有利に売却を進められます。
居抜き売却に精通していることは、実績も経験も豊富な場合が多くさまざまな問題にも迅速に対応できる場合が多いです。
売主が有利になる方法など、的確なアドバイスも期待できるでしょう。
また設備や備品についても熟知していることが多く、価格への正当な付加価値も期待できます。
このような理由から居抜き物件を専門としている不動産会社を選ぶことも、店舗売却を有利に進めるためのコツの1つです。
居抜き物件に強い不動産会社の不動産一括査定は、ぜひおうちクラベルの不動産一括査定サイトをお役立てください。
7.店舗の買取りをどこにしてもらうか悩んでいるなら
店舗の売却をスムーズに迅速に、そして高価格で行うためには不動産会社選びが重要です。
どの不動産会社に依頼すべきか悩んでいるのなら、まずは地域の不動産会社を中心に複数社での不動産一括査定を依頼しましょう。
そして査定額の高い不動産会社や店舗物件に強い不動産会社を選ぶことが大切です。
立地や店舗の規模によって価格は違いますが、それだけではなく居抜きの場合設備や備品での付加価値なども正当に評価されている必要があります。
そのようなことも考慮し、不動産会社を選ぶと良いでしょう。おうちクラベルは複数社の不動産一括査定が可能な不動産一括査定サイトです。
店舗売却物件の不動産一括査定が簡単に行えるので、ぜひおうちクラベル不動産一括査定サイトを活用してください。
8.店舗の買取り価格を知りたいなら不動産会社に相談しよう
店舗の売却については専門的なこともあり、どの程度の価格設定が妥当なのかなど分からないことが多いでしょう。
売却方法・高く売るためのポイント・不動産会社の選び方などを解説しましたが、より詳しく知りたい場合は不動産会社を選び相談することが大切です。
特に居抜き物件に精通している不動産会社ならさまざまな専門知識も持っています。
他の不動産会社が見落としがちな設備や備品の付加価値についても評価してもらえるでしょう。
また市場動向なども熟知しているので多くのアドバイスが期待できます。
少しでも有利に店舗を売却するための方法やヒントをもらえるかもしれません。
店舗の売却に強い不動産会社を選んで、さまざまなことを相談しながらスムーズに有利な店舗の売却を行ってください。
おうちクラベルの無料一括査定なら、カンタン60秒で大手から地域密着不動産会社まで、複数社の査定価格をまとめて比較することができます。
この記事の監修者
水野総合FP事務所 代表（ファイナンシャルプランナー、不動産エージェント、講師）
2003年、30歳で子どもの誕生を機に早期退職し株式専業トレーダーとして独立。
年間最高売買代金350億円超、月間最高利益2414万円を達成。合わせて法人経営に携わり複数事業のスタートアップに参画、スモールM＆Aを経験。現在は幅広い世代に対して金融リテラシー啓蒙活動を行い、個別相談、執筆・記事監修、取材協力、講師など多分野で活躍。
独立系FPとしてライフプランや投資・資産運用、不動産・住宅ローン相談を中心に、年間100名以上の相談業務に従事。学校法人や事業法人で講師を務め、年間80回以上登壇。マネー教室を運営し中学生から社会人までを指導。
日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。中小企業庁「中小企業119」専門家。楽しい暮らしを叶える不動産エージェント。学校法人専門学校非常勤講師。
＜保有資格＞
CFP®︎認定者｜1級ファイナンシャル・プランニング技能士｜宅地建物取引士｜日本証券アナリスト協会検定会員補｜証券外務員1種｜DC(確定拠出年金)プランナー2級｜SP融資コンサルタント
