不動産の売却を考えている場合、多くある不動産会社の中からどの不動産会社を選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
そのようなとき、候補となるいくつかの不動産会社に、売却対象物件の見積もりを同時に依頼する方法があります。
このような手法を「相見積もり」や「あいみつ」といいます。
相見積もりを行うことは、一見余計な手間に思えるかもしれません。しかし、賢く不動産会社を選択するには、非常に有効で安全な方法といえるでしょう。
この記事では、この相見積もりについて詳しく解説し、それがどのように役に立つかをご紹介します。
- 1 1.同じ売却対象物件の見積もりを違う不動産会社に依頼しても大丈夫?
- 2 2.不動産売却時の見積もりとは?
- 3 3.相見積もりの際によくある疑問点
- 4 4.相見積もりのメリットは?
- 5 5.相見積もりのデメリットは?
- 6 6.相見積もりを取って不動産会社を決める時の注意点
- 7 7.相見積を取ることは不動産会社に伝えておくべき?
- 8 8.複数の不動産会社から見積もりを取って適正価格で売却しよう
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1.同じ売却対象物件の見積もりを違う不動産会社に依頼しても大丈夫?
同じ売却対象物件の見積もりを異なる不動産会社に依頼することは、全く問題ありません。実際、複数の不動産会社からの見積もりを比較することで、より正確な情報が得られるでしょう。
その前提として、まずは不動産見積もりについて確認しておく必要があります。
その上でどこの不動産会社に依頼すればよいか、適切な判断を行うことが大切です。
1-1.不動産見積もりとは
見積もりとは不動産の査定の結果、算出される不動産の価値のことです。査定の方法には、机上査定と訪問査定があります。
前者は、データを基に査定額を算出する簡易的な査定方法です。後者は、実際の物件の状態や周辺環境を確認した上で査定額を算出するより正確な査定方法です。
この詳しい内容については、次項で詳しく解説していきます。
なお、売却対象物件の状態や時期によっては、見積もり結果が大きく異なる場合があり、その点には注意が必要です。
また不動産会社の多くは無料で査定を行っていますが、会社によっては見積もりに費用がかかる場合があり、その点も確認する必要があります。
1-1-1.︎おうちクラベルの不動産一括査定サイト
相見積もりを行う際に最近よく使われるのは不動産一括査定サイトです。インターネット上で物件情報を入力すると、複数の不動産会社へ見積もりを依頼することができます。
SREホールディングスが運営する「おうちクラベル」では、優良な不動産会社が見積もりを行うため、希望する条件に合った不動産会社を見つけられます。是非ご利用ください。
2.不動産売却時の見積もりとは?
相見積もりについて知る上で、不動産売却時の見積もりがどのように行われるのかを知っておく必要があります。
先述の通り、不動産の見積もりの方法には、以下の2つの方法があります。
- 机上査定
- 訪問査定
「相見積もり」について知るためには、まずは机上査定と訪問査定の違いについて確認する必要があるでしょう。その上で、以下の2つの方法についてもご紹介していきます。
- 机上査定からの訪問査定(相見積もり)
- 不動産鑑定士による査定
2-1.机上査定
不動産の過去の売却価格や市場の状況を基に、対象となる物件の大まかな売却価格を計算する方法です。
簡易査定と呼ばれており、短時間で結果を導き出せます。対象物件の売却をまだ検討している段階なら、おおよその売却価格の見当をつけるのには十分な結果が得られます。
机上査定を依頼する段階では「おうちクラベル」のような、不動産一括査定サイトを利用することもよい方法の1つです。
2-2.訪問査定
対象不動産を売却する意思がある程度固まっている場合に行われる方法です。時間をかけて机上査定よりも詳しく査定を行います。
机上査定で求めたデータを参考に、不動産会社の担当者が現地に赴いて、対象物件の状態や周辺の環境などを実際に検査した上で査定する方法を意味します。
2-3.机上査定からの訪問査定(相見積もり)
複数の不動産会社へ机上査定から訪問査定まで一連の見積もりを受け、比較することを「相見積もり」といいます。
訪問査定を行う場合は、机上査定のデータを用いて行われることが一般的です。
実際に相見積もりを依頼する場合には、まず多くの不動産会社に机上査定を依頼してひと通りの見積もり結果を得た後、いくつかの信頼できそうな不動産会社に対象を絞り込むとよいでしょう。
信頼できる不動産会社には、大手不動産会社や地元の不動産会社など、いくつかの選択肢があります。
大手不動産会社は多くのデータを蓄積しており、地元の不動産会社は活動範囲は狭いものの、地域に密着していて様々さまざまな事情に精通しているといえます。
訪問査定の場合はそれぞれの不動産会社と直接コミュニケーションを取接触する機会も多くなるので、営業担当者の対応も加味した上で態度や応対の際の雰囲気から、不動産会社の選定を行うと良いでしょう。
2-4.不動産鑑定士による査定
一般的な不動産見積もりの他に、不動産の査定を不動産鑑定士に鑑定を依頼する方法もあります。
不動産鑑定士に依頼する場合は、10万円以上(20万円から30万円が相場)の費用が発生することが一般的ですが、より正確な査定が可能です。
依頼を受けてから、最大数週間かけて市場価格に近い鑑定結果を導きます。国家資格である
不動産鑑定士による精度の高い鑑定結果は、大きな権威を持ちます。
2-4-1.不動産鑑定士に依頼するケース
不動産鑑定士に鑑定を依頼するのは不動産を相続する際や、境界線がはっきりしないなど裁判沙汰が予想される土地の鑑定などです。
通常の不動産を売却する際には、不動産会社に査定を依頼するだけで十分です。たとえ訪問査定が必要な場合でも、地域の事情に通じた不動産会社なら、十分に満足できる精度の見積書を提出してくれます。
3.相見積もりの際によくある疑問点
相見積もりの際によくある疑問点は以下の2つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
- 差が出るポイントは取引事例法にある?
- 相見積もりはインターネットでもできるの?
3-1.差が出るポイントは取引事例法にある?
査定額を見積もる際、原価法と取引事例比較法という査定方法が用いられます。原価法は不動産の建物の価格を見積もる場合の査定方法で、取引事例法は土地の価格を見積もる場合の査定方法です。
原価法は、現在の建築相場に基づいて算出されるのですが、取引事例法は各不動産会社の取引事例に基づいて算出されます。
取引事例は不動産会社ごとに異なるため、査定額に差が生じます。査定を依頼する不動産会社が売却を得意とする物件種別であれば事例が増える一方、あまり得意ではない場合は事例が少なくなります。
結果として、対象物件の売却を得意とする不動産会社では高価な査定額が出ますが、そうではない不動産会社の場合は査定額が低くなります。
このように不動産会社によって差が生じるのです。
3-2.相見積もりはインターネットでもできるの?
複数の不動産会社へ足を運ぶ余裕がない・忙しすぎて時間が取れない場合は、インターネットで複数の不動産会社にまとめて見積もりを依頼できる、不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
不動産一括査定サイトはいくつかのものがあり、それぞれ特色があります。たとえばSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」は、複数の不動産会社に同時に見積もりを依頼後に、AIによる査定もご利用いただけます。
ぜひお試しになってください。
4.相見積もりのメリットは?
不動産会社に査定を依頼する際は、2~3社に相見積もりをした方がよいとされています。それは相見積もりにメリットがあるからです。メリットを以下にまとめましたので参考にしてください。
- 不動産を高く売却できる可能性がある
- 見積もりの金額が相場とかけ離れていないかチェックできる
- 適正な価格で売却できるため早く売れやすい
- 見積もり金額の根拠を違った角度から聞ける
- 対応のよい担当者を選べる
相見積もりは不動産をより高く売却できる可能性があることは当然ですが、他にもメリットがあります。
先述の通り、不動産価格の査定は過去の取引事例に起因する部分もあります。そのため、不動産会社の得手不得手が反映されることも少なくありません。
その点を見極めるためにも、複数の会社へ査定を依頼して相見積もりを行うことが有効でしょう。
おうちクラベルは、カンタン60秒入力で複数の会社に同時に見積もり(査定)を依頼できる不動産一括査定サイトです。
1回の入力で相見積もりを受け取れるため、時間のない人にもおすすめです。是非お試しください。
4-1.不動産を高く売却できる可能性がある
相見積もりを行う1つ目のメリットは、対象となる不動産を高く売却できる可能性が生まれることです。
複数の不動産会社の見積もりを比較することで、売りたい不動産の価値をより正確に把握でき、それに基づいた売却価格を設定できます。
ただし、相場と比較して極端に高い見積もりを提示してくる場合は注意が必要です。顧客を引きつけることが目的の可能性があります。見積もりの詳細を確認するようにしましょう。
4-1-1.相場の調べ方
一般の人が相場を調査するには、不動産ポータルサイトで売り出し中の不動産価格を参考にする方法が挙げられます。
その他にも、公的機関が公開している過去の不動産取引情報を参考にできます。
売却したい不動産と条件の近いものをピックアップして、比較してみてください。
しかし、これらはあくまでも「相場」です。不動産相場は、様々な条件によって変動することは押さえておくべきでしょう。
4-2.見積もりの金額が相場とかけ離れていないかチェックできる
不動産会社が見積もりを行う上で、査定するポイントは以下の5点です。
- 築年数
- 間取り
- 耐震・耐火性
- 立地
- 周辺環境
これらの要素を加味して見積額が算出されますが、複数の見積もりを比較することで極端に高い見積もりと、極端に安い見積もりを見極められます。
これにより、相場とかけ離れていないかチェックできます。
4-3.適正な価格で売却できるため早く売れやすい
相見積もりを行う2つ目のメリットは、適正な価格で売却できるため早く売れやすいことです。
不動産取引において、適正な価格で売却することは非常に重要です。相場と比較して高すぎる場合はいつまでも売却することができず、売れ残ってしまう可能性があるからです。
ご自身がインターネット上で買い物をする際、「明らかに高すぎる」商品が出てきたら、どうするでしょうか?
大抵の場合は、すぐに次の商品へ移行してしまうのではないでしょうか。不動産売却の場合も同様に、高すぎる価格を設定すると、購入の候補から外されてしまいます。
不動産をより早く売却するためにはは、多くの問い合わせをもらい、多くの内見を得ることが重要です。
4-4.見積もり金額の根拠を違った角度から聞ける
相見積もりを取る3つ目のメリットは、見積もり金額の根拠を違った角度から聞けることです。
不動産会社は見積もりに伴う査定時には、過去の取引事例を用いる例があります。会社が変われば取引事例も異なり、取引事例が異なれば算出根拠も異なります。
また、会社が変われば担当者も変わります。担当者が変わることで、違った角度で不動産を把握することに繋がります。
4-5.対応のよい担当者を選べる
不動産を売るのは人間ですが、買うのも人間です。そしてそれらをサポートする不動産会社の担当者も人間です。
つまり人間同士のコミュニケーションが非常に重要です。対応のよい担当者がいる不動産会社であれば、売却がスムーズに行えるだけでなく、査定額に差が生じる可能性もあります。
4-5-1.対応のよい担当者を選ぶには?
「対応がよい」と判断する基準は人によって異なります。
そのため、できるだけ複数の不動産会社に相見積もりを依頼し、直接相談してみるのがおすすめです。
実際に担当者を会話をした上で自分に合った担当者を選びましょう。
4-5-2.対応のよい担当者が見つかったら
不動産売却を成功させるためには、売主と不動産会社が協力して販売活動を進めることが重要です。疑問や不安に思うことがあれば、躊躇せずに相談するようにしてください。
不動産会社に一任するのではなく、積極的に意見交換を行いながら、信頼関係を築いていくことを心がけましょう。
たとえ会社と顧客という立場であっても、互いに人間同士です。良好な関係性を築くことが満足のいく不動産売却に繋がるでしょう。
5.相見積もりのデメリットは?
相見積もりには、下記のとおり3つのデメリットもあります。ここでは、相見積もりのデメリットについて詳しく解説します。
- 候補となる不動産会社を探すのが大変
- 電話やメールでの案内が多くなり対応が大変
- 不動産会社との打ち合わせが大変
5-1.候補となる不動産会社を選ぶのが大変
相見積もりを行う1つ目のデメリットは、候補となる不動産会社を探すのが大変なことです。
不動産会社は数多くあり、強みを持っている分野や対象の不動産のある地域への対応力は、それぞれ異なります。
評判や実績のよい不動産会社だけに依頼することが好ましいといえますが、不動産会社の評判を知るためにはそれなりの労力をかけなければなりません。
地域によっては不動産会社が少なく、インターネットでの情報収集に限界がある場合も考えられます。
そのためにも相見積もりは有効ですが、あまりにも不動産会社の数が多いとかえって選別しづらくなります。
見積価格・仲介手数料・取引実例・売却意欲を高める謳い文句が同じであれば、その中から不動産会社を選ぶのに苦労するかもしれません。
5-1-1.不動産会社を選べない場合はどうしたらいい?
どうしても不動産会社を選べない場合は、媒介契約の視点から検討しましょう。媒介契約とは不動産会社へ販売活動を依頼する際に結ぶ契約のことです。
専任媒介契約・専属専任媒介契約は1社のみとの契約ですが、一般媒介契約では複数の不動産会社と同時に契約が可能です。
どうしても選べない場合は、複数の不動産会社と契約できる一般媒介契約を検討してみるのも1つの手段です。
5-1-2.不動産一括査定サイトって何?
不動産一括査定サイトとは、1回の入力で複数の不動産会社へ同時に査定を依頼できるサイトです。
中でもSREホールディングスが運営する不動産一括査定サイト「おうちクラベル」ならカンタン60秒入力で、複数の不動産会社へ相見積もりを依頼できます。
ご自身で複数の不動産会社へ電話やメールを行う手間や時間が省けるため、是非ご活用ください。
5-2.電話やメールでの案内が多くなり対応が大変
相見積もりを取る2つ目のデメリットは、不動産会社からの電話やメールが多くなり対応が大変になることです。
当然ですが、相見積もりが多くなるに伴い、不動産会社からの電話やメールも多くなります。
5-2-1.対応可能な数の不動産会社に依頼する
あまりに多くの不動産会社に見積もりを依頼した場合、対応できなくなってしまうことが考えられます。電話対応やメールチェックが追いつかない状況では、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
また、様々な不動産会社と連絡を取ることにより、情報が整理できなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、不動産会社へ依頼する際は、対応可能な数の不動産会社へ依頼することが大切です。
5-3.不動産会社との打ち合わせが大変
相見積もりを取る3つ目のデメリットは、不動産会社との打ち合わせが大変なことです。
不動産見積もりでは、ご自宅で打ち合わせ・不動産会社の営業所で打ち合わせを行うことも珍しくありません。
不動産会社との打ち合わせは、見積もりを依頼した数だけ行います。それら全てに対応しなくてはならないことは理解しておく必要があるでしょう。
5-3-1.訪問が面倒だと感じたら、まずは不動産一括査定サイト
複数の不動産会社へ訪問査定を依頼することを面倒に感じる場合には、まず不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
中でもSREホールディングスの「おうちクラベル」なら、1回の入力で信頼できる複数の提携不動産会社に、まとめて相見積もりを依頼できます。
カンタン60秒入力で不動産一括査定を複数の不動産会社へ依頼できます。是非お試しください。
6.相見積もりを取って不動産会社を決める時の注意点
相見積もりを取って不動産会社を決める時には、いくつかの注意点があります。ここでは、下記の6点について解説します。
- マナーを守る
- 見積金額以外の面も考慮して不動産会社を決める
- 見積もりの金額が大幅に高い不動産会社には注意
- 見積もりは必ず書面でもらっておく
- 契約する見込みのない不動産会社には早めに断りの連絡を入れる
- 断る場合にも誠実な対応を心掛ける
6-1.マナーを守る
不動産会社を選ぶ際は、マナーを守ることが大切です。以下は、不動産会社を選ぶ際に守るべき4つのマナーの例です。
- 時間に遅れない
- 礼儀正しく接する
- 不明な点は質問する
- 感謝の気持ちを伝える
不動産取引に限ったことではありませんが、最低限のマナーを守ることが大切です。
良好な関係性を築くためにも、これらのことを意識するように心がけましょう。
6-1-1.時間に遅れない
不動産会社の担当者も、他に仕事を抱えています。時間に遅れてしまうと相手の貴重な時間を奪うため、約束の時間には遅れないように注意してください。
6-1-2.礼儀正しく接する
かしこまりすぎる必要はありませんが、礼儀正しく接することも大切です。リラックスすることは大事ですが、マナーを意識しつつ接することを心がけましょう。
6-1-3.不明な点は質問する
不動産会社の担当者は専門家です。疑問があれば、積極的に質問しましょう。一般人は知らなくて当然です。不動産売却についての不安や悩みも相談するようにしてください。
6-1-4.感謝の気持ちを伝える
担当者が丁寧に対応してくれた場合は、感謝の気持ちを伝えるのを忘れないようにしましょう。しっかりと感謝を伝えることで、担当者も親身になって不動産売却をサポートしてくれるはずです。
6-2.見積金額以外の面も考慮して不動産会社を決める
不動産会社を選ぶ際には、見積金額以外の面も考慮することが重要です。以下の4件は、見積金額以外の面を考慮して不動産会社を選ぶためのヒントです。参考にしてください。
- マーケティング手法
- 売却期間
- 売却後のサポート
- 契約条件
6-2-1.マーケティング手法
不動産会社が採用するマーケティング手法を調べ、効果的な会社を選びましょう。
6-2-2.売却期間
一概にはいえませんが、3ヶ月程度とされています。不動産会社ごとに過去の取引実例から、売却期間をおおよそで予測できるため、自分のニーズに合った会社を選択してください。
6-2-3.売却後のサポート
売却後のサポートを調べ、安心できる会社を選びましょう。売却年の翌年に行う確定申告を、オンラインでサポートしてくれるサービスなどがあります。
6-2-4.契約条件
不動産会社の示した契約条件を調べ、適切な会社を選択してください。特に仲介手数料などはしっかりと確認しましょう。
6-3.見積もりの金額が大幅に高い不動産会社には注意
見積金額が大幅に高い不動産会社には注意しましょう。
他社の回答よりもとびぬけて高いなど、疑問が残る見積もりには、その不動産会社に質問して回答を求めてください。
明確な根拠もないにも関わらず、大幅に高い見積もりの場合は、以下の2点が考えられます。
- 売主を引き付けたい
- 売却する気がない
6-3-1.売主を引き付けたい
売主を引き付けたいがために、極端な見積もりを出す場合があります。媒介契約の締結後、売り出しても売れませんから、頃合いをみて値下げを示唆されるでしょう。
見積金額の詳細について納得のいく説明が得られない場合には、その不動産会社との契約を避けたほうが良いかもしれません。
6-3-2.売却の仲介をする気がない
そもそも売却する気がなく、お断り見積もりも考えられます。
理由は解りませんが、これまでのプロセスで不動産会社に何かしらの不快感を与えてしまったかもしれません。
このような不動産会社とは、関わりたくても関われません。諦めて他を探した方が無難です。
いずれにしても、不動産会社を選ぶ際には納得できる理由を見つけることが大切です。
6-4.見積もりは必ず書面でもらっておく
見積もりは必ず書面でもらってください。見積書を残しておくことで、後から比較できる他、以下の3つのようなメリットがあります。
- 記録
- 保証
- 条件の明確化
6-4-1.記録
不動産会社から提供された見積もりは、記録として残るため、必要に応じて後から確認できます。
6-4-2.保証
見積もりの金額はその不動産会社が責任を持って査定したものです。万が一のトラブルに備えて大切に保管しましょう。
6-4-3.条件の明確化
見積書があると条件が明確になり、不動産会社との間でトラブルを未然に防げます。
一般的に、見積もりを書面で渡さない不動産会社は存在しません。要望を伝えれば、必ず出してくれます。
書面による提出がない場合には、冷静に問い合わせてみましょう。
「おうちクラベル」のような不動産査定一括サイトを使うと、相見積もりの依頼がスムーズに行える上、結果は電子データで確実に入手可能です。それらを印刷して、書面の形で保管することも可能ですので、是非お役立てください
6-5.契約する見込みのない不動産会社には早めに断りの連絡を入れる
契約する見込みのない不動産会社には早めに断りの連絡を入れるように心がけましょう。
見積もり後に不動産会社のサービス内容・料金などを比較検討した上で、いくつか候補を絞ります。この段階で見込みのない不動産会社には、断りの連絡を入れてください。
6-5-1.しつこく食い下がる担当者には
時には、しつこく食い下がる担当者に出会うこともあるかもしれません。そのような場合には、毅然とした態度で断りましょう。他の不動産会社と専任媒介契約・専属専任媒介契約を締結してしまっていると、この担当者の不動産会社とは契約できません。
その旨を伝えてください。
6-6.断る場合にも誠実な対応を心掛ける
断る場合にも誠実な対応を心掛けることが大切です。
断る際には、相手の不動産会社に対して正直な理由を伝えることで、理解が得られるでしょう。売主に不動産会社の選択肢があるように、不動産会社にも他の顧客がいます。長期間にわたって返事を引き延ばすことは避けましょう。
訪問査定から長い期間経過してしまえば、見積もり内容が変わってしまうこともあるため注意が必要です。
7.相見積を取ることは不動産会社に伝えておくべき?
不動産を売却するとき、相見積もりを行うことは一般的なため、その旨を不動産会社にも積極的に伝えても良いかもしれません。
不動産会社側から聞かれた場合には、正直に答えましょう。
基本的には通常通りに対応してくれますが、それ以外で特別な対応としては、以下の2つの対応が考えられます。
- 無理しない程度に頑張る対応
- あきらめ気味の対応
相見積もりを取る際に得られる情報は、たとえ契約に結びつかなかった場合でも、不動産会社にとっては重要な参考資料になります。
7-1.無理しない程度に頑張る対応
不動産会社は、顧客を獲得したいからといって「相場からかけ離れた金額」を提示することはできません。
見積金額はあくまでも「おおよその売却金額」でしかないからです。
相場から離れた金額では売却が難しくなりますし、見積金額が上がれば仲介手数料も上がります。
見積金額が高いからといって売主ご自身にメリットがあるとは限りません。
不動産会社が無理しない程度に頑張る対応を取ってくれた場合は、むしろ誠実に対応してくれたと判断できるでしょう。
先にもお伝えしましたが、手元に残る金額も確認した上で不動産会社を検討しましょう。
7-2.あきらめ気味の対応
不動産会社が相見積もりの内容に対して、あきらめ気味の対応を取る可能性もあります。そのような場合、売主ご自身が不動産会社に良い印象を持っていなければ、特別な対応は必要ありません。ですが、本命候補の不動産会社の場合には、その旨を積極的に伝えた方が良いでしょう。
不動産会社が提示する金額には根拠があるはずです。その根拠について丁寧に説明してくれるかも重要なチェックポイントとなります。
7-2-1.インターネットで相見積もりができる?
相見積もりを取ることは、前述のように相場・売却する不動産の価値などに基づいた売却価格・不動産会社ごとの特性が解ります。どの不動産会社なら安心して取り引きできるかの指針になるのです。
効率よく相見積もりが取れる方法をご紹介します。インターネットで不動産一括査定サイトを利用することです。
カンタン60秒入力後、クリックひとつで多数の不動産会社に、相見積もりを依頼できます。
SREホールディングスが運営する不動産一括査定サイト「おうちクラベル」なら、信頼できる不動産会社多数と提携しているので、安心して相見積もりを依頼することができます。
見積もりを依頼した後にAI自動査定を利用することによって、売却対象物件の相場を確認することも可能です。一度ご検討してみてください。
8.複数の不動産会社から見積もりを取って適正価格で売却しよう
不動産売却の際の準備として行う、査定の有効活用方として、相見積もりを紹介しました。不動産業界では、それなりの頻度で行われており、珍しい手法ではありません。今回ご紹介した、相見積もりのメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。
8-1.メリット
メリットとして、以下の4つがあります。
- 不動産を高く売却できる可能性がある
- 適正な価格で売却できるため早く売れやすい
- 見積金額の根拠を違った角度から聞ける
- 売却する物件の条件に合う不動産会社が見つかりやすい
8-2.デメリット
デメリットは、以下の3つです。
- 候補となる不動産会社を探すのが大変
- 電話やメールでの案内が多くなり対応が大変
- 不動産会社との打ち合わせが大変
不動産見積もりでは、複数の不動産会社へ依頼し、見積金額を確認することが大切です。しかし、その数が多ければ多いほど、売主ご自身の負担も大きくなるでしょう。
不動産売却は一生をかけた大きい取引きといっても過言ではありません。
複数の不動産会社から見積もりを取って適正な価格で売却することは、きわめて有効な手段です。メリット・デメリットを確認した上で、検討してみてはいかがでしょうか。
複数の見積もりを貰うのであれば、おうちクラベルの不動産一括査定サイトが便利です。
もし良ければ是非使ってみてください。