机上査定とは?訪問査定との違い・やり方・メリット&デメリット・必要書類を解説

不動産の査定には、「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」の2種類があります。

それぞれの査定はどう異なるのでしょうか?

また、机上査定のメリットやデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

今回は、机上査定について詳しく解説します。

目次

2種類の査定方法と概要と違い

2種類の査定方法と概要と違い

査定とは、不動産会社の担当者にその不動産の売却適正額を算定してもらう手続きです。

査定を受けることで不動産を売るかどうかの判断がしやすくなるほか、その不動産の売出価格(売主の希望売却価格)を決めやすくなります。

査定には、机上査定(簡易査定)と訪問査定の2つがあります。

ここでは、それぞれの概要を解説します。

机上査定(簡易査定)とは

机上査定(簡易査定)とは、不動産会社の担当者が査定対象となる不動産を訪問することなく行う査定です。

訪問を受け入れる必要がない分手軽に依頼しやすい一方で、査定の精度は粗くなる傾向にあります。

訪問査定とは

訪問査定とは、不動産会社の担当者が査定対象となる不動産を訪問して行う査定です。

訪問査定には1時間から2時間程度の時間を要し、受け入れる側にも日程調整などの手間がかかります。

一方で、査定の精度は高く、売出価格を決める際は訪問査定による査定額をベースとして決めることが一般的です。

ただし、査定結果は不動産会社によって異なることが多いため、複数の不動産会社に依頼するようにしてください。

複数社への査定の依頼にはぜひ、「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルとは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。

査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の不動産会社へ査定の依頼ができ、自分で1社1社回ることなく複数の不動産会社に査定の依頼をすることができます。

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査定額を左右する主な要素

査定額を左右する主な要素には、次のものがあります。

  • 不動産市場の動向
  • 類似物件の過去の成約価格
  • 周辺の物件の売出価格

不動産市場の動向

査定額は、その時期の不動産市場の動向による影響を受けます。

不動産が高く売れるかどうかは、不動産市況による影響を受けるためです。

その時期の不動産市場の動向を知りたい場合は、「不動産価格指数」が参考になります。

不動産価格指数とは、年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに国土交通省が公表している、不動産価格の動向を指数化した数値です。

この不動産価格指数が高いタイミングで机上査定を受け不動産を売り出すことで、不動産がよりよい条件で売れる可能性が高くなります。

不動産価格指数(住宅)(令和5年5月分・季節調整値)

画像引用元:不動産価格指数(令和5年5月・令和5年第1四半期分)を公表(国土交通省)

2020年の平均価格を100とした場合における不動産価格指数は年々上昇傾向にあり、2023年5月分(令和5年第1四半期分)の不動産価格指数はそれぞれ次のとおりです。

  • 全国の住宅総合:133.7
  • 住宅地は:111.1
  • 戸建住宅:116.5
  • マンション(区分所有):188.6

いずれも前回調査である2023年4月分からは多少下落しているものの、引き続き高い水準にあるといえます。

類似物件の過去の成約価格

机上査定では、類似物件の過去の成約価格も参照されます。

不動産は2つとして同じものはないものの、近隣における似た条件の物件と同程度の価格で取引される可能性が高いためです。

たとえば、同じマンションの1階下のまったく同じ間取りの部屋が前月に2,000万円で売れた場合、自身が持っている部屋も2,000万円付近の価格で売買される可能性が高いといえるでしょう。

自分で類似物件の過去の成約価格を調べる際は、次のウェブサイトが参考になります。

いずれも、過去の実際の売買成立価格が、その不動産の基本情報とともに掲載されています。

掲載されている情報は、その不動産の所在地(町名まで)や最寄り駅名、最寄り駅までの距離、間取り、築年数、広さなどです。

公表されている売買事例と査定を受ける不動産の情報を比較することで、その不動産の机上査定価格を想定しやすくなります。

周辺の物件の売出価格

査定額は、周辺での物件の売出価格によっても左右されます。

なお、売出価格は必ずしも成約価格と同じではなく多少高めに設定されることが多いため、この点も加味して査定額が算定されます。

机上査定のメリット

机上査定のメリット

訪問査定と比較した場合の机上査定の主なメリットは次のとおりです。

  • 査定依頼の手間が少ない
  • 多くの不動産会社に依頼しやすい
  • 数時間から1日程度で査定結果がわかる

なお、ここでは便宜上机上査定のメリットやデメリットを解説するものの、実際は「机上査定にするか、訪問査定にするか」という2択となるわけではありません。

実際に不動産を売り出す際は最終的には訪問査定が必要となることが多いため、次の2択となることが一般的です。

  1. 机上査定を受けてから訪問査定を受ける
  2. はじめから訪問査定と受ける

査定依頼の手間が少ない

机上査定の最大のメリットは、査定依頼の手間がかからないことです。

机上査定は訪問を受け入れる必要がないため、日程調整や受け入れのための清掃などの手間が必要ないためです。

多くの不動産会社に依頼しやすい

机上査定は、多くの不動産会社に依頼しやすいこともメリットです。

机上査定を多くの不動産会社に依頼したうえで、その結果を踏まえて数社に訪問査定を依頼するなどの使い方をすることができます。

数時間から1日程度で査定結果がわかる

机上査定は、入力後数時間から1日程度で査定結果がわかります。

この点も、机上査定の大きなメリットの1つです。

机上査定のデメリット

机上査定のデメリット

机上査定には、デメリットもあります。

主なデメリットは次のとおりです。

  • 査定結果が粗くなりやすい
  • 不動産会社の担当者と会わないため重要な情報が得にくい
  • 不動産会社を選定しにくい

査定結果が粗くなりやすい

不動産会社の担当者が現地を訪問するわけではないことから、机上査定の査定結果は粗くなる傾向にあります。

そのため、机上査定の結果のみをもとに不動産を売り出すことは一般的ではありません。

不動産会社の担当者と会わないため重要な情報が得にくい

机上査定では不動産会社の担当者と会わないため、重要な情報を得ることは困難です。

一方、訪問査定では不動産会社の担当者と直接顔を合わせます。

そのため、査定に立ち会う中で、その地域の不動産事情や最近の売買傾向など、不動産の売却に関する重要な情報を得やすいといえます。

不動産会社を選定しにくい

不動産を売却する際は、その不動産をできるだけ高く売ってくれる不動産会社に依頼したいと考えることでしょう。

しかし、机上査定の結果のみをもとに不動産会社を選定することは困難です。

なぜなら、机上査定ではある程度機械的に査定額を算出するため、不動産会社によって差が生じにくいためです。

査定額が多少高い不動産会社があったとしても、それはあくまでも算出に使ったデータの違いによる誤差であり、机上査定の結果が高い不動産会社を選定したからといって不動産が高く売れることにはつながりません。

また、不動産会社の担当者と直接会うわけでもないことから、担当者の人柄などを見定めることも困難です。

机上査定のやり方・依頼方法

机上査定のやり方・依頼方法

机上査定の依頼をするにはどうすればよいでしょうか?

主な依頼方法は次のとおりです。

  • 不動産会社に依頼する
  • 不動産一括査定を利用する

不動産会社に依頼する

1つ目は、インターネットなどで見つけた不動産会社に、机上査定の依頼を自ら直接する方法です。

依頼したい不動産会社がある程度決まっている場合は、この方法が有力な選択肢となります。

ただし、査定は複数の不動産会社に依頼することがおすすめですが、自分で複数の不動産会社をピックアップして1社1社机上査定の依頼をするには膨大な手間と時間を要します。

また、自分から連絡した場合、他の不動産会社にも査定の依頼をすることが言い出しづらくなり、よく比較しないまま最初にコンタクトを取った不動産会社に売却まで依頼する流れとなることも少なくありません。

不動産一括査定を利用する

2つ目は、不動産一括査定を利用する方法です。

不動産一括査定とは、査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼ができるサービスです。

不動産一括査定を使うと、自分で複数の不動産会社を回る必要はありません。

また、不動産一括査定の運営会社が信頼できる不動産会社を選定していることが多いため、不誠実な不動産会社に査定の依頼をしてしまうリスクを最小限に抑えることが可能となります。

ただし、不動産一括査定の活用は不動産の売却が前提となっているため、机上査定か訪問査定かの選択ができないことが多く、はじめから訪問査定の案内がされることもあります。

不動産一括査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルから査定の依頼先となる不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心してご利用いただけます。

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机上査定を依頼する際に必要となる情報・書類

机上査定を依頼する際に必要となる情報・書類

机上査定の依頼をする際は、次のいずれかの書類が手元にあるとスムーズです。

  • 不動産の全部事項証明書(登記簿謄本):法務局で誰でも取得できます
  • 固定資産税課税明細書:毎年4月から6月頃に市区町村役場から送付される、固定資産税の納付書に同封されています

机上査定では次の情報の入力が求められることが多く、これらの情報がこの書類に掲載されているためです。

  • 不動産の所在地
  • 土地の面積
  • 建物の面積と間取り
  • 建物の築年数

不動産の所在地

机上査定では、不動産所在地の入力が必要です。

マンションの場合は部屋の位置も査定額に影響するため、部屋番号の入力も必要となることが一般的です。

土地の面積

一戸建てや土地の場合は、面積の入力も必要となります。

土地の面積は、全部事項証明書や固定資産税課税明細書に記載されています。

建物の面積と間取り

査定対象が建物である場合、建物の面積や間取りの入力が必要です。

間取りは、実際に部屋を見ることで確認します。

建物の面積は、全部事項証明書や固定資産税課税明細書に記載されています。

建物の築年数

査定対象が建物である場合は、建物の築年数または建築年の入力が必要です。

築年数は、建物の査定額に大きく影響する要素であるためです。

建物の建築年は、全部事項証明書や固定資産税課税明細書に記載されています。

なお、対象の建物が一戸建てであり増築を繰り返している場合は、固定資産課税明細書に建築年が複数記載されていることもあります。

その場合は、建物の主要部分の建築年を入力してください。

主要部分の建築年は、複数記載されている建築年のうちもっとも古いものであることが一般的です。

机上査定がおすすめのケース

机上査定がおすすめのケース

査定は、はじめから訪問査定を受けることもできますが、訪問査定の前に机上査定を受けることもできます。

まず机上査定を受けることをおすすめする主なケースは次のとおりです。

  • 査定したい物件が遠方にある場合
  • 不動産を売るかどうか迷っている場合

査定したい物件が遠方にある場合

査定を受けたい物件が遠方にある場合は、最初に机上査定を受けることをおすすめします。

物件が遠方である場合、訪問査定に立ち会うだけでも時間を要するためです。

不動産を売るかどうか迷っている場合

不動産を売るかどうか決めかねている場合は、最初に机上査定を受けることをおすすめします。

なぜなら、机上査定を受けて査定額を知ることで、不動産を売るかどうかの判断がしやすくなるためです。

机上査定の結果を確認したうえで不動産を売却することが決まったら、改めて訪問査定を依頼します。

机上査定や訪問査定には「おうちクラベル」をご活用ください

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机上査定や訪問査定を受けたい場合は、ぜひ「おうちクラベル」をご活用ください。

最後に、おうちクラベルの概要や特長、査定を受けるまでの流れを解説します。

おうちクラベルとは

おうちクラベルとは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。

査定依頼フォームへ1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼ができるため、自分で1社1社回ることなく複数の不動産会社に査定の依頼をすることができます。

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おうちクラベルを活用する主なメリット

おうちクラベルを利用する主なメリットは、次のとおりです。

  • 優良な不動産会社と出会いやすくなる
  • 不動産の客観的な価値が把握しやすくなる

優良な不動産会社と出会いやすくなる

おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は、実績豊富な優良企業ばかりです。

そのため、おうちクラベルを活用することで、不動産をよりよい条件で売ってくれる優良な不動産会社に出会いやすくなります。

不動産の客観的な価値が把握しやすくなる

おうちクラベルでは、査定の依頼後にAI(人工知能)による査定結果も確認できます。

AIによる査定結果を確認したうえで不動産会社からの査定結果を知ることで、その不動産の客観的な価値を把握しやすくなります。

おうちクラベルを活用して査定を受ける流れ

おうちクラベルを使って査定の依頼を受ける基本的な流れは次のとおりです。

  • おうちクラベルに情報を入力する
  • 不動産会社から連絡が入る
  • 訪問査定の依頼をする不動産会社を選定し訪問査定の日程調整をする
  • 訪問査定を受ける

おうちクラベルに情報を入力する

はじめに、おうちクラベルに必要な情報を入力します。

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不動産会社から連絡が入る

情報を入力すると、その日や翌日に不動産会社から訪問査定を案内する連絡が入ります。

この連絡で、机上査定の結果を教えてもらえることもあります。

訪問査定の依頼をする不動産会社を選定し訪問査定の日程調整をする

連絡があった不動産会社の中から訪問査定の依頼をする不動産会社を選定し、日程調整をします。

訪問査定を受ける

あらかじめ取り決めた日に、訪問査定を受けます。

訪問査定にかかる時間は1時間から2時間程度ですが、売却に関する質問などをしているとさらに長い時間がかかる可能性があります。

そのため、訪問査定の後の予定は詰め過ぎないことをおすすめします。

まとめ

机上査定は、不動産会社の担当者が現地を訪問せずに行う査定のことです。

机上査定では査定額が粗くなる傾向にある一方で、訪問査定よりも手軽に活用できることがメリットです。

そのため、物件が遠方にある場合や不動産の売却を決めかねている場合は、最初に机上査定を受け、結果を踏まえて訪問査定を依頼することをおすすめします。

不動産の査定には、ぜひ「おうちクラベル」をご活用ください。

おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。

所定のフォームへ1度入力するだけで複数の不動産に査定の依頼ができるため、査定の依頼をするために自分で1社1社不動産会社を回る必要がありません。

査定の依頼先の不動産会社も実績豊富な優良企業ばかりであるため、よりよい条件でその不動産を売ってくれる信頼できる不動産会社に出会いやすくなります。

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