不動産の価格を知りたい場合は、不動産会社から査定を受けることが近道です。
では、不動産を売却しないにもかかわらず、査定だけを受けてもよいのでしょうか？
また、不動産の査定はどのような手順で進めればよいのでしょうか？
今回は、不動産の査定だけを受けてもよいかどうか解説するとともに、査定を受ける流れやおすすめの査定依頼方法について詳しく解説します。
不動産の査定だけを受けてもよい？
査定とは、実際に不動産を売りに出す前に、不動産会社に売却適正額を算出してもらう手続きです。
不動産会社による査定は、無料で受けられることが一般的です。
はじめに、不動産を売却しないにもかかわらず査定だけを受けてよいのか解説します。
不動産の査定だけを受けることは可能
不動産会社に売却の依頼をしない場合であっても、査定の依頼だけをすることは可能です。
実際に、売却しようかどうか悩み査定を受けたものの想定よりも査定額が低かった場合において、そのタイミングでは不動産を売却しない決断をすることはよくあることです。
また、複数の不動産会社から査定を受け、そのうちの1社だけに売却の依頼をすることも珍しくありません。
先ほど解説したように、不動産会社による査定は無料で受けることができ、結果的にその不動産会社に売却を依頼しなかった場合であっても同様です。
査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」を活用ください。
おうちクラベルとは、査定依頼フォームに情報を1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。
複数社による査定額を比較することで、その不動産の売却適正額を把握しやすくなります。
不動産会社が査定を無料で行っている理由は知っておく
不動産会社に査定の依頼だけをすることはできるとはいえ、不動産を売却するつもりがまったくないにも関わらず査定を受けることはおすすめできません。
不動産会社が査定を無料で行っているのは、ボランティアなどではなく営業活動としての側面が強いためです。
また、査定を受けるには受ける側にも日程調整や訪問受け入れなどそれなりの手間がかかるうえ、査定を受けた後は売却へ向けた営業をされることが一般的です。
そのため、不動産を売るつもりがまったくない場合に、不動産会社へ査定だけを依頼することは避けた方がよいでしょう。
不動産を売る予定がまったくない場合に査定額の目安を手軽に知る方法は、後ほど解説します。
不動産会社に査定だけを依頼する場合の注意点
先ほど解説したように、不動産会社に査定だけを依頼すること自体は可能です。
ここでは、不動産会社に査定だけを依頼する場合の注意点を3つ解説します。
- 査定額は不動産の売却保証額ではない
- 不動産を売るよう営業される可能性がある
- 不動産を売る際は改めて査定が必要となる
査定額は不動産の売却保証額ではない
査定額は不動産の売却保証額ではなく、売出価格（売主による希望売却価格）を決めるための参考でしかありません。
つまり、査定額が意味をなすのは、その不動産を売り出す場合だけであるということです。
そのため、不動産会社から査定額を算出してもらってもその後不動産を売る予定がないのであれば、査定だけを出してもらうことがどの程度意味をなすのか疑問が残ります。
不動産を売るよう営業される可能性がある
不動産会社から査定を受けると、その後不動産会社から売却の営業を受ける可能性が高くなります。
査定を依頼された時点で、不動産会社はその者が不動産を売るつもりがあると認識することが一般的であるためです。
そのため、不動産を売却する予定がまったくなく査定額だけを知りたい場合は、後ほど解説する別の方法を選択することをおすすめします。
不動産を売る際は改めて査定が必要となる
不動産の価額は時期によって変動し、数年前に算出してもらった査定額はほとんど意味をなしません。
そのため、不動産会社から査定だけを受けても、その後一定期間が経過してから不動産を売却する際は、改めて査定を受ける必要が生じます。
不動産の査定には、不動産一括査定である「おうちクラベル」を活用ください。
おうちクラベルによる査定の依頼先は実績豊富な優良企業ばかりであり、安心して活用いただけます。
不動産を売るつもりがない場合に査定額だけを知る方法
解説したように、不動産を売るつもりがまったくない場合に、不動産会社に査定だけを依頼することはおすすめではありません。
では、不動産を売る予定がない場合に不動産の価値を知りたい場合は、どのような方法をとればよいのでしょうか？
ここでは、不動産を売らない場合に査定額だけを知る方法をまとめて紹介します。
- 自分で調べる
- 匿名査定（AI査定）を活用する
- 不動産鑑定士に鑑定を依頼する
【無料】自分で調べる
1つ目は、自分で過去の取引事例を調べ、そこから推測する方法です。
不動産の過去の売却事例を調べる際は、次のウェブサイトが参考になります。
- 国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」
- 不動産流通機構が運営する「レインズ・マーケット・インフォメーション」
いずれも、不動産の過去の成約事例が不動産の概要とともに掲載されています。
近隣での不動産の成約事例を確認することで、自身の有する不動産がどの程度の価格で売却できそうかの想定がしやすくなります。
ただし、不動産には個別事情が多く、仮に同じ町内にある同じ広さの土地が2,000万円で売れた事例があるからといって、自身の所有する土地も2,000万円で売れるとは限りません。
また、売却したい不動産が戸建てである場合は、さらに個別事情による影響が大きくなります。
そのため、あくまでも参考として活用するようにしてください。
【無料】匿名査定（AI査定）を活用する
2つ目は、匿名査定を活用することです。
匿名査定とは、個人情報の入力をすることなく不動産の情報を入力するだけで、AI（人工知能）が自動で査定額の目安を算定してくれるウェブサービスです。
その場ですぐに査定額の目安が確認できるうえ不動産会社から営業の電話なども入らないことから、手軽に利用することができます。
ただし、匿名査定（AI査定）はあくまでも過去の取引事例などを元に査定額の目安を機械的に算出するものであり、実際の売却価格とは乖離する可能性があります。
また、活用できるエリアや不動産の種別が限られていることも少なくありません。
【有料】不動産鑑定士に鑑定を依頼する
3つ目は、不動産鑑定士に鑑定を依頼することです。
不動産鑑定士とは、不動産の鑑定を専門とする国家資格者です。
不動産鑑定士による鑑定には数十万円程度の費用がかかるものの、裁判資料としても用いることができ、不動産の価値を正確かつ客観的に把握したい場合に適しています。
たとえば、親の相続が発生し相続人が長男と二男の2名である場合において、唯一の遺産である不動産を長男が相続する代わりに、長男から二男に不動産の価額の1/2に相当する金銭を交付するとすることがあります。
この場合に、長男から二男に対して交付する金銭の額を正確に算定するには、不動産の価値を正確に把握しなければなりません。
このような際は、不動産鑑定士に鑑定を依頼することが有力な選択肢となります。
不動産売却を検討しているなら不動産一括査定の活用がおすすめ
査定だけではなく、不動産の売却を検討している場合は、不動産一括査定の活用がおすすめです。
ここでは、不動産一括査定の概要と不動産一括査定を活用する主なメリットを解説します。
不動産一括査定とは
不動産一括査定とは、所定のフォームに不動産の情報を1度入力するだけで、複数の不動産会社にまとめて査定の依頼をすることができるウェブサービスです。
不動産一括査定には、ぜひ「おうちクラベル」を活用ください。
おうちクラベルの運営社は東証プライム上場企業のSREホールディングスであり、安心して活用できます。
不動産一括査定を活用する4つのメリット
査定の依頼にあたって不動産一括査定を活用することには、多くのメリットがあります。
主なメリットは次の4つです。
- 不動産の適正額を把握しやすくなる
- 不動産の売却を成功させてくれる不動産会社に出会いやすくなる
- 不動産が高値で売れる可能性が高くなる
- 査定の依頼にかかる手間と時間を削減できる
不動産の適正額を把握しやすくなる
不動産の査定額は、不動産会社によって異なることが珍しくありません。
不動産一括査定を使って複数社による査定額を比較することで、不動産の売却適正額を把握しやすくなります。
売却を成功させてくれる不動産会社に出会いやすくなる
不動産会社にはそれぞれ、得意なエリアや物件種別（マンション、戸建て、土地など）があることが少なくありません。
不動産一括査定を活用して複数社による査定額や担当者によるアドバイスなどを比較することで、その不動産をより高値で売ってくれる不動産会社を見つけやすくなります。
不動産が高値で売れる可能性が高くなる
不動産一括査定を活用することで、不動産の売却依頼を受けたい不動産会社同士に競争が生じます。
不動産会社同士が競い合って不動産の利点を見つけることで、不動産が高く売れる可能性が高くなります。
査定の依頼にかかる手間と時間を削減できる
不動産一括査定を活用しない場合において複数の不動産会社に査定の依頼をするためには、自分で1社1社不動産会社を見つけ、コンタクトを取らなければなりません。
これには、多大な手間と時間を要します。
一方で、不動産一括査定を活用すると査定依頼フォームに情報を1度入力するだけで複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができるため、査定依頼にかかる手間と時間を削減することが可能となります。
このように、不動産一括査定の活用にはメリットが少なくありません。
不動産一括査定には、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」を活用ください。
不動産一括査定を活用して不動産の査定額を知る流れ
不動産一括査定を活用して不動産の査定額を知る際は、どのような流れとなるのでしょうか？
ここでは、一般的な流れについて解説します。
- 不動産一括査定に必要な情報を入力する
- 複数の不動産会社から連絡が入る
- 訪問査定を依頼する不動産会社を決めて日程調整をする
- 訪問査定の準備をする
- 訪問査定を受ける
不動産一括査定に必要な情報を入力する
はじめに、活用する不動産一括査定の所定のフォームに、査定を受けたい不動産の情報を入力します。
不動産一括査定では不動産の基本情報（面積や建物の築年数など）を求められることが多いため、次のいずれかの書類を用意したうえで入力するとスムーズです。
- 不動産の全部事項証明書（登記簿謄本）：全国の法務局から誰でも取得可能
- 固定資産税課税明細書：固定資産税の納付書に同封されている書類
不動産一括査定には、入力項目がシンプルでわかりやすい「おうちクラベル」を活用ください。
複数の不動産会社から連絡が入る
不動産一括査定の査定依頼フォームに査定を受けたい不動産の情報を入力すると、入力直後から翌日頃にかけて、複数の不動産会社から電話やメールで連絡が入ります。
この連絡で簡易査定の結果を教えてもらえることもありますが、訪問査定の案内が主であることが一般的です。
訪問査定を依頼する不動産会社を決めて日程調整をする
連絡があった複数の不動産会社の中から訪問査定の依頼をする不動産会社を選定し、訪問査定の日程調整をします。
訪問査定を依頼する不動産会社は、必ずしも連絡が早かった順で決めるのではなく、連絡の丁寧さや誠実さ、その不動産会社の評判などを総合的に考慮して決めることをおすすめします。
訪問査定の準備をする
訪問査定を受ける不動産会社と訪問日時が決まったら、訪問査定に必要な書類を準備します。
訪問査定に必要な書類は不動産の種類や状態などに応じて不動産会社の担当者からあらかじめ案内されることが一般的です。
求められることの多い主な書類は次のとおりです。
- 売主の身分証明書（運転免許証など）
- 不動産購入時の資料、図面、売買契約書、重要事項説明書、パンフレットなど
- 土地の測量図、公図など
- 固定資産税課税明細書
- （ローン残債がある場合）ローン残債がわかる書類
- （マンションの場合）管理規約、毎月の管理費や修繕積立金の額がわかる書類など
- その他、手元にある場合は用意すべき書類
- リフォーム時の契約書、説明書類
- 住宅性能評価書
- 地盤調査報告書
- 耐震診断報告書
- アスベスト使用調査報告書
これはあくまでも一例であり、実際に書類を用意する際は、担当者からの案内に従ってください。
訪問査定を受ける
あらかじめ取り決めた日時に不動産会社の担当者が現地を訪れ、査定を受けます。
訪問査定の所要時間は、1時間から2時間程度であることが一般的です。
ただし、不動産の状態などによってはこれ以上に時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを設定するようにしてください。
訪問査定の結果が出るまでには、訪問から1週間程度を要することが一般的です。
不動産一括査定には「おうちクラベル」を活用ください
不動産一括査定には、おうちクラベルの活用がおすすめです。
最後に、数ある不動産一括査定の中でおうちクラベルを活用する主なメリットを解説します。
- 東証プライム上場企業が運営しており安心である
- 入力が容易である
- 優良な不動産会社に出会いやすい
- 査定依頼後にAIによる査定結果も確認できる
東証プライム上場企業が運営しており安心である
おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営しています。
そのため、安心してご利用いただくことが可能です。
入力が容易である
おうちクラベルはできるだけシンプルな画面設計としたうえで、入力項目も必要なものに限定しています。
そのため、不動産に関する知識がない方やインターネット上への情報入力に慣れていない方などであっても容易に入力することが可能です。
優良な不動産会社に出会いやすい
おうちクラベルは、査定の依頼先の提携先不動産会社を実績豊富な優良企業に絞っています。
そのため、おうちクラベルを活用することで、信頼できる優良な不動産会社に出会える可能性が高くなります。
なお、提携先不動産会社は提携先不動産会社の一覧ページで公表しています。
査定依頼後にAIによる査定結果も確認できる
おうちクラベルでは、査定の依頼後にAIによる査定結果が確認できます。
AIによる客観的な査定結果を確認したうえで不動産会社から査定を受けられるため、不動産の価値をより正確に把握しやすくなります。
まとめ
不動産会社に査定だけを依頼することは可能です。
査定額が想定よりも低かったことで売却を取りやめたり、他の不動産会社への依頼を決めたりすることで、結果的に査定だけの依頼となることは珍しくありません。
ただし、査定には不動産会社にとっての営業活動としての側面もあり、査定後には売却の営業がされることが一般的です。
そのため、不動産を売るつもりがまったくない場合は不動産会社に査定だけを依頼するのではなく、状況に応じてAI査定を活用したり不動産鑑定士に鑑定を依頼したりすることをおすすめします。
一方、不動産の売却をご検討の際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」を活用ください。
おうちクラベルは、査定依頼フォームに情報を1度入力するだけで複数の不動産会社に査定の依頼をすることができる不動産一括査定です。
おうちクラベルを活用して複数社による査定額を比較することで、その不動産の売却予想額をより正確に把握しやすくなります。
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この記事の監修者
不動産会社で売買の営業職と賃貸の事務職を経験。 現在は不動産系のライターとして不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆活動を行っている。
＜保有資格＞
宅地建物取引士｜賃貸不動産経営管理士｜2級ファイナンシャル・プランニング技能士
