{"id":100,"date":"2022-01-29T21:24:44","date_gmt":"2022-01-29T12:24:44","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article20\/"},"modified":"2023-11-17T17:19:56","modified_gmt":"2023-11-17T08:19:56","slug":"post_7","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/realestate\/column\/article100\/","title":{"rendered":"売り時を見極める!不動産価格の推移、調べ方を解説"},"content":{"rendered":"\n
マンションや戸建ての不動産価格は、市場などさまざまな要因に影響され、毎年変動します。そのため、不動産価格の動向や推移は売却を検討するうえで重要な判断材料となり、売り時を見極めることが重要です。この記事では、不動産価格の推移や調べ方をわかりやすく解説します。\n\n\n\n
不動産を売却するうえで、価格がどうなるのかは気になるものです。不動産価格には、さまざまな要因が影響するため、日々変動する動向に注目して、売却のタイミングを見極めることが大切です。\n\n\n\n
特に近年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済状況は大きく変化していることから、コロナ禍が不動産売却にもかかわっているのか気になる方も多いでしょう。\n\n\n\n
まずは、不動産価格の直近の状況についてみていきましょう。不動産価格の状況を判断する指数にはいくつかありますが、ここでは「不動産価格指数」でみていきます。\n\n\n\n
不動産価格指数とは、国土交通省が毎月発表する不動産取引の価格情報をもとにした不動産価格の動向のことをいいます。\n\n\n\n
この不動産価格指数の遷移をみると、2013年以降、長らく上昇傾向にありましたが、2020年6月に一転し下落。これは、間違いなく新型コロナウイルス感染症の影響といわれていますが、下落は一時的なもので、2020年8月以降には回復し、価格は今も上昇傾向にあります。\n\n\n\n
2021年7月時点では、住宅全体の価格は前月比1.2%増、マンションだけをみても前月比1.4%という結果が出ています。戸建てよりもマンションの上昇率が高く、特に東京都ではマンションが前月比2.6%と価格も大きく上昇しているのが特徴です。\n\n\n\n
このように経済に大きな影響をもたらした新型コロナウイルス感染症ですが、不動産価格への影響はそれほど大きなものではありませんでした。しかし、コロナ禍はまだ終息にはいたらず、今後もこの上昇傾向が続くとは限りません。常に市場の動きを注視しておくことが大切です。\n\n\n\n
また、不動産価格の動向は次のような指標でも調べることができます。\n\n\n\n
それぞれ以下で詳しく紹介していくので参考にしてください。\n\n\n\n
公示地価とは、国土交通省が発表する土地取引の目安ともなる価格のことです。全国約26,000の標準地の価格を、毎年3月下旬ごろに発表しています。\n\n\n\n
公示地価は、標準地1平方メートルあたりを不動産鑑定士2名以上で評価し、価格を定めています。この場合、更地の状態を仮定して算定しており、建物が建っている場合は建っていないものとして算出されます。公示地価は、一般的な土地取引だけでなく公共事業での土地取引などでも目安となる価格です。\n\n\n\n
公示地価は、国土交通省のサイトから調べられます。国土交通省サイトの「地価公示・都道府県地価調査」から対象地域や条件で確認できるので、対象物件に一番近い物件の価格を参考にするとよいでしょう。また、「全国地価マップ」でも確認可能です。\n\n\n\n
>国土交通省「地価公示・都道府県地価調査」 >一般財団法人 資産評価システム研究センター「全国地価マップ」 ・公示地価近況\n\n\n\n 公示地価は、毎年1月1日時点を基準日として3月下旬に発表されるため、2020年では新型コロナウイルス感染症による影響はあまり受けず、上昇傾向が続いていました。\n\n\n\n しかし、2021年の公示地価は、全国平均で前年比マイナス0.5%と6年ぶりの下落となりました。住宅地では5年ぶり、商業地でも7年ぶりに下落し、これは新型コロナウイルス感染症の影響による下落といわれています。三大都市圏は、いずれもそれまでの上昇から下落に転じ、特に商業地での下落幅が大きいものとなりました。これは、店舗やホテルなどでの需要が縮小したことが大きな要因ともいわれています。\n\n\n\n しかし、在宅ワークの普及により、価格の上昇がみられる住宅地や郊外の住宅地もあります。なかには10%も上昇した地域もあるなど、生活の変化にともない、都心を離れてあえて自然豊かな郊外に住んだり、移住したりして仕事を続ける、新しいニーズが発生していることが地価に影響を及ぼしているのです。\n\n\n\n 新型コロナウイルス感染症はまだ予断を許さない状況が続き、不動産価格の下落も懸念されますが、2021年に価格が下落するまでは上昇傾向にあり、特に商業圏の上昇過熱は懸念されていたほどでした。また、リーマンショックや東日本大震災時では2.6~4.6%も下落したのに対して、コロナ禍による下落率は0.5%。比較的小さな落ち込みですんだといえるでしょう。\n\n\n\n 地価の動向は、今後もしばらくは新型コロナウイルス感染症に左右されることが予測されます。それがどうなるのかは、まだ不透明な状況です。\n\n\n\n 都道府県基準地価とは、都道府県が毎年9月下旬ごろに公表する土地の価格のことをいいます。公示地価同様、土地取引の目安として利用される公的な価格です。\n\n\n\n 公示地価とは、次のような違いがあります。\n\n\n\n 公示地価の対象が土地計画区域内を中心としているのに対し、基準地価は都市計画区域外も含むため、より特定した地域の価格を調べることが可能です。\n\n\n\n また、公示地価が3月、基準地価が9月に発表されることから、半年ごとの価格の動向をみる場合や、公示地価の補完として基準地価が利用される場合もあります。\n\n\n\n 基準地価も公示地価同様、国土交通省のサイトや「全国マップ」で確認が可能です。対象地域や条件で検索すれば価格がわかるので、対象となる不動産にもっとも近い不動産の価格を参考にするとよいでしょう。\n\n\n\n >国土交通省「地価公示・都道府県地価調査」
https:\/\/www.land.mlit.go.jp\/landPrice\/AriaServlet?MOD=0&TYP=0\n\n\n\n
https:\/\/www.chikamap.jp\/chikamap\/Portal?mid=216\n\n\n\n\n\n
\n \n 2020年\n 2021年\n\n \n 全用途変動率\n 1.4\n -0.5\n\n \n 住宅地変動率\n 0.8\n -0.4\n\n \n 商業地変動率\n 3.1\n -0.8\n\n \n 三大都市圏(住宅地)\n 1.1\n -0.6\n\n\n\n\n\n\n\n 3.都道府県基準地価を調べる\n\n\n
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\n \n 公示地価\n 基準地価\n\n \n 発表主体\n 国土交通省\n 都道府県\n\n \n 基準日\n 1月1日\n 7月1日\n\n \n 発表日\n 3月下旬ごろ\n 9月下旬ごろ\n\n \n 基準地\n 全国約26,000地点(令和3年時点)\n 全国22,000地点以上(令和3年時点)\n\n \n 対象地\n 都市計画区域内\n 都市計画区域外も含む\n\n\n\n\n\n\n\n
https:\/\/www.land.mlit.go.jp\/landPrice\/AriaServlet?MOD=0&TYP=0\n\n\n\n