{"id":183,"date":"2022-03-30T21:23:41","date_gmt":"2022-03-30T12:23:41","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article92\/"},"modified":"2023-11-13T21:23:39","modified_gmt":"2023-11-13T12:23:39","slug":"post_52","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/land\/column\/article183\/","title":{"rendered":"【土地買取】買取のメリット・デメリットと業者の選び方を解説"},"content":{"rendered":"\n

土地の売却方法には仲介と買取の2通りがあり、それぞれに異なる特徴があるため、適した方法を選択することが大切です。この記事では、土地の買取に興味がある方や売却方法を知りたい方に向けて、買取のメリット・デメリットや仲介との違い、買取に適したケース、買取業者の選び方を解説します。\n\n\n\n

土地の買取と仲介の違いは時間と費用\n\n\n
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土地を売却する方法には、仲介と買取の2種類あります。仲介は不動産会社と媒介契約を結び、主に個人の買い手をみつけてもらう方法であり、一般的な売却方法でもあります。\n\n\n\n

一方、買取は不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。両者の主な違いは、売却までに必要な時間と費用であり、具体的には以下のような特徴があげられます。\n\n\n\n

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買取\n\n

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仲介\n\n\n

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仲介手数料\n\n

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かからない\n\n

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かかる\n\n\n

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売却までの期間\n\n

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査定後、買い取るため早い\n\n

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買取より時間がかかる可能性が高い\n\n\n

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販売活動\n\n

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しない\n\n

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する\n\n\n

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買主\n\n

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不動産会社\n\n

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個人または法人\n\n\n

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売却金額\n\n

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相場よりも安くなってしまいがち\n\n

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相場に近い価格で売却になることが多い\n\n\n\n\n\n\n\n\n

土地買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類がある\n\n\n
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土地の買取方法には「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。同じ買取であっても両者の間には違いがあるため、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。\n\n\n\n

①即時買取はすぐに買取してくれる\n\n\n\n

即時買取とは、土地の買取を行う不動産会社(以降は「買取業者」)との間で買取価格の条件が決まり次第、すぐに買取を行ってもらえる方法です。「即時」という名称の通り、条件が合意すればすぐに現金化できるのが特徴であり、1ヶ月以内など短い期間で売らなければならない方に適した方法といえます。\n\n\n\n

ただし、即時買取では市場価格より1~3割ほど安い金額での売却となるため、その点には注意が必要です。\n\n\n\n

②買取保証は仲介と買取の良い点を活かした方法\n\n\n\n

買取保証とは、即時買取と仲介を組み合わせた方法であり、契約後の一定の期間は仲介として買主を募集する売却活動を行います。そして、期間内に契約が決まらなかった場合は、買取業者があらかじめ契約した金額で物件を買い取る仕組みです。\n\n\n\n

大きなメリットは、「仲介で高く売れる可能性を残しながら買取を検討できる」という点にあります。\n\n\n\n

一般的には、個人や法人の買主をみつける仲介のほうが高い価格で売却できるため、買取保証は即時買取よりも高く売れる可能性がある点が特徴です。そして、仲介で売れなかったときでもきちんと買取業者が買取を行ってくれるため、売主にとっては安心感のあるサービスといえます。\n\n\n\n

ただ、買取保証はすべての買取業者で取り扱われているわけではありません。利用するためには、買取保証制度のある買取業者を探す必要があります。そのうえで、媒介契約の方法が指定されることもあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。\n\n\n\n

なお、買取保証の利用には、1社のみに仲介を依頼する「専任媒介契約」もしくは「専属専任媒介契約」を締結するのが一般的です。\n\n\n\n

土地買取の7つのメリット\n\n\n
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土地の買取には、仲介にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、以下の7つのメリットについて、具体的な内容をみていきましょう。\n\n\n\n

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  • 仲介手数料がかからない\n\n\n\n
  • 早期売却でき、現金化しやすい\n\n\n\n
  • 契約不適合責任が免除される\n\n\n\n
  • 古家を解体しなくても良い\n\n\n\n
  • 近所の方に知られずに売却できる\n\n\n\n
  • 測量しなくても売却できる\n\n\n\n
  • 再建築不可の土地でも売却できる可能性がある\n\n\n\n\n

    メリット①仲介手数料がかからない\n\n\n\n

    買取のメリットの1つは、「仲介手数料」がかからない点にあります。仲介手数料とは、不動産会社の仲介によって土地や建物を売却した場合に、不動産会社への成功報酬として支払う費用のことです。\n\n\n\n

    仲介での売却時には、売却活動において広告・宣伝を担当してもらったり、書類作成を代行してもらったりと、さまざまな形で不動産会社のサポートを受けることとなります。仲介手数料は、こうしたサポートに対する報酬として意味合いがあるのです。\n\n\n\n

    一方、買取の場合はそもそも売却活動の必要がなく、あくまでも買取業者との直接的なやりとりのみで手続きが完了します。そのため、仲介手数料は一切発生しません。\n\n\n\n

    なお、仲介手数料の具体的な金額については、宅地建物取扱業法によって上限の計算方法が決められており、取引が400万円以上であれば、「売買価格×3%+6万円+消費税」で求めることができます。たとえば、土地の売却価格が4,000万円であれば、仲介手数料の上限は「4,000万円×3%+6万円+消費税=138万6,000円」となります。\n\n\n\n

    土地の売却コストのなかでは大きな割合を占める費用であることから、仲介手数料がかからない点は買取の重要なメリットといえます。\n\n\n\n

    メリット②早期売却でき、現金化しやすい\n\n\n\n

    仲介よりも早期で売却できる点も、買取の重要なメリットです。買取の手続きは買取業者に直接買い取ってもらうのみであることから、査定結果が出たのち、早ければ1週間~1ヶ月ほどで現金化できます。\n\n\n\n

    それに対して、仲介は買主の募集や現地での状態確認といった手続きが必要であり、売買契約が完了するまでに大幅な時間がかかります。期間の目安は通常でも4~6ヶ月とされており、なかなか購入希望者が現れなければ半年以上かかってしまうケースもめずらしくありません。\n\n\n\n

    さらに、売買契約が無事に締結しても、買主が住宅ローンの審査に通らないなどのリスクも想定されます。住宅ローンの本審査の結果が出るのは売買契約締結後であることから、審査に通らなければ契約は解除となり、改めて買主の募集からスタートしなければなりません。\n\n\n\n

    このように、仲介では売却までのステップが多く、時間がかかってしまうのがデメリットです。一方、買取では手続きがシンプルであり、早期売却がしやすいのが大きな特徴です。\n\n\n\n

    メリット③契約不適合責任の免除\n\n\n\n

    「契約不適合責任」とは、「契約内容に適合しない場合におこる売主の責任」を意味します。具体的には、契約書に明記されていない不具合が発覚した場合、たとえ引き渡し後であっても、一定期間は売主が責任を負わなければならないという決まりが民法で定められています。\n\n\n\n

    土地の取引における契約不適合責任の事例としてあげられるのは、「売却後に土壌汚染がみつかった」「地中から廃材などの埋設物が出てきた」などのケースです。契約書で取り決めた期間内にこうした欠陥がみつかった場合、買主は売主に対して補修費用や損害賠償費用などを請求することができます。\n\n\n\n

    このように、契約不適合責任とは買主を守る意味合いの強い決まりだといえるでしょう。しかし、買取では仲介と違って、買主が専門的な知識を持つ買取業者となるため、「契約不適合責任を免除する特約」を設けるのが一般的です。\n\n\n\n

    そのため、土地売却後のトラブルを防ぎたい方は、買取のほうが安心して手続きを進めることができます。\n\n\n\n

    メリット④古家を解体しなくても良い\n\n\n\n

    仲介での売却の場合は、主に個人の買主を対象に募集をかけるため、築年数が経過した物件が残ったままだとなかなか買い手がみつからないこともあります。場合によっては、古家をリフォームしたり解体したりするなど、費用や手間をかけてからでなければ売却できないケースもあるのです。\n\n\n\n

    一方、買取の場合は、買取業者が解体費用も含めた金額で買い取ってくれるため、売主が手間をかける必要はありません。当然ながら、個人よりも買取業者のほうが古家の取り扱いに慣れているため、契約がスムーズに進みやすいのもメリットです。\n\n\n\n

    メリット⑤周囲に知られずに売却できる\n\n\n\n

    買取の特徴の1つに、「広告を出す必要がない」ということがあげられます。これは、土地の売却をあまり近所に知られたくない方にとって、重要なメリットとなるはずです。\n\n\n\n

    仲介の場合は、折り込みチラシやインターネット、売り土地看板などで買主を募集するため、周囲からも売却の事実を知ることができます。一方、買取では対象の買取業者とのやりとりだけで手続きが完了するため、引き渡しが終わるまでは周囲に知られるリスクがありません。\n\n\n\n

    メリット⑥測量しなくても売却できる\n\n\n\n

    仲介で土地を売却するときは、トラブルを未然に防ぐために、土地の測量を行って隣地との境界線を明確にする必要があります。隣地との境界が曖昧だと、引き渡し後に新たな買主との間でトラブルが発生するリスクがあるため、不動産会社としても取り扱いが難しくなってしまいます。\n\n\n\n

    そのため、売買契約を締結するためには、費用と時間をかけて境界線の確定を行わなければなりません。一方、買取は買取業者が購入後に手続きを行ってくれるため、測量をせずに引き渡すこともできます。\n\n\n\n

    メリット⑦再建築不可の土地でも売却できる可能性がある\n\n\n\n

    「再建築不可」の土地とは、今建っている建物を取り壊してしまうと、新たな建物を建築できない土地のことを指します。主なケースとしては、建築基準法の「接道義務」を果たしていない場合などがあげられます。\n\n\n\n

    接道義務とは、土地に建物を建てるときに、緊急車両などの出入りといった安全上の観点から「幅4m以上の道路に2m以上接していなければならない」という決まりです。接道義務が満たされていない場合は、新たに住宅を建てることができないため、仲介での売却が難しくなります。\n\n\n\n

    しかし、こうした場合でも、買取であれば売却を行える可能性があります。必ずしも買い取ってもらえるとは限らないものの、価格を下げるなどの条件によっては手続きを進められるケースもあることから、買取業者に相談してみることが大切です。\n\n\n\n

    土地買取・2つのデメリット\n\n\n
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    ここまで、土地買取のメリットについてさまざまなポイントから解説してきました。この章では、反対に土地買取のデメリットについて、以下の2点からご紹介します。\n\n\n\n