{"id":2515,"date":"2024-01-29T20:46:02","date_gmt":"2024-01-29T11:46:02","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/?p=2515"},"modified":"2024-01-29T20:46:03","modified_gmt":"2024-01-29T11:46:03","slug":"%e4%bd%8f%e5%ae%85%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%ae%8b%e5%82%b5%e3%81%8c%e3%81%82%e3%82%8b%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%af%e5%a3%b2%e5%8d%b4%e5%8f%af%e8%83%bd%ef%bc%9f","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/mansion\/column\/article2515\/","title":{"rendered":"住宅ローンの残債があるマンションは売却可能?対処方法と売却の流れを解説"},"content":{"rendered":"\n
マンションの購入時には、住宅ローンを組むことが多いでしょう。では、この住宅ローンが残っているマンションを売却することはできるのでしょうか?\n\n\n\n
実は、住宅ローンの残債があるマンションの場合も売却することは可能です。ただし、売却対価でローン残債の完済ができない「オーバーローン」の場合には、別途対策を講じなければなりません。\n\n\n\n
そこで今回は、住宅ローン残債があるマンションを売却する方法や注意点、売却の流れなどについて詳しく解説します。\n\n\n\n マンションを売却するにあたっては、原則として引き渡し時までにローンを完済しなければなりません。これはなぜでしょうか?\n\n\n\n 初めに、マンションにローン残債がある問題点について解説します。\n\n\n\n マンションの売却時までに、ローン残債を完済すべきというよりも、「抵当権」を抹消しなければならないというのが正確な表現です。\n\n\n\n 抵当権とは、契約どおりに債務者(お金を借りている人)がローンを返済できなかった場合に債権者(お金を貸している人、たとえば銀行など)がその不動産を競売(けいばい)にかけ、その売却対価からローン残債の返済を受けるタイプの担保です。この抵当権は登記されます。\n\n\n\n 物品を質に入れる場合とは異なり、抵当権の場合にはその不動産が銀行に持っていかれるわけではありません。そのため、抵当権がついているマンションは住んだり人に貸し出したりする分にはまったく問題ありません。\n\n\n\n 一方で、抵当権がついているマンションをそのまま売却することはできません。なぜなら、いつ売り手がローンを滞納して銀行の手で売却されてしまうかわからないマンションは購入できないと考える人がほとんどであるためです。\n\n\n\n そのため、遅くとも買い手にマンションを引き渡す時点までには、抵当権を抹消しなければなりません。\n\n\n\n 先ほど解説したように、抵当権は銀行にとっての大切な担保です。そのため、「ローン残債はまだあるけれど、マンションを売りたいから抵当権だけ消してくれ」などと銀行に頼んだところで、応じてもらえる可能性はほとんどありません。\n\n\n\n そのため、原則として抵当権の抹消はローンの完済と引き換えになります。例外として、他の不動産に抵当権を付け替えることで銀行側との交渉がまとまれば、そのマンションの抵当権を外してもらえる可能性はあるでしょう。\n\n\n\n マンションの売却時にローン残債がある場合、どのように対応すればよいのでしょうか?\n\n\n\n マンションの売却対価でローン残債を完済できる「アンダーローン」の場合と、マンションの売却対価を充ててもローンの完済ができない「オーバーローン」の場合とに分けて解説します。\n\n\n\n なお、アンダーローンであるかオーバーローンであるのか売ってみないとわからない場合、安心して売却を進めることは困難です。そのため、ローン残債のあるマンションを売却するにあたっては、複数の不動産会社に査定の依頼をするとよいでしょう。\n\n\n\n 複数社による査定額を比較することで、そのマンションの売却想定額を把握しやすくなり、アンダーローンとなりそうかオーバーローンとなりそうかの想定がしやすくなります。\n\n\n\n 複数の不動産会社に査定の依頼をする場合は、「おうちクラベル」を利用することをおすすめします。おうちクラベルは、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定です。\n\n\n\n ローン残債のあるマンションの売却を検討の際には、ぜひ「おうちクラベル」をご利用ください。\n\n\n\n おうちクラベルで複数の不動産会社に査定を依頼する\n\n\n\n マンションの売却対価でローン残債が返済できる「アンダーローン」の場合には、マンションの売却に問題はありません。\n\n\n\n この場合には、マンションの買主から売主に対してマンションの売買代金が支払われると同時に、その対価の中からローン残債を返済することが一般的です。これと引き換えに金融機関から抵当権の抹消に必要となる書類が交付されるので、マンションの名義を売主から買主に変えるのと同時に売主側の抵当権を抹消します。\n\n\n\n この場合にはあらかじめ金融機関の担当者に連絡を取り、マンションの売却を検討している旨と売却想定額を伝えておくとよいでしょう。\n\n\n\n マンションの売却対価でローン残債が返済できない「オーバーローン」の場合には、マンションの引き渡し時点までに抵当権の抹消が可能かどうか慎重に検討しなければなりません。オーバーローンの場合における対応の主な選択肢は次のとおりです。\n\n\n\n いずれにしても、あらかじめローン借入先の金融機関とよく相談をする必要があるでしょう。\n\n\n\n 1つ目の対処法は、自己資金や親族から借り入れた資金などでローン残債をすべて返済することです。\n\n\n\n これが可能である場合、オーバーローンであっても売却に支障は生じません。住宅ローン残債が完済できる以上、金融機関は抵当権の抹消に応じるためです。\n\n\n\n 2つ目の対処法は、「住み替えローン」を活用することです。住み替えローンとは、「現在住んでいるマンションの住宅ローン残債分」と「新居を購入するための資金分」とをまとめたローンです。\n\n\n\n マンションAを売却し、新しく購入したマンションBに引っ越すと仮定します。住み替えローンを利用できる場合、売却するマンションAの抵当権は外すことが可能です。その代わり、新たに次の資金をまとめたローンを組みます。\n\n\n\n そして、このローンの担保としてマンションBに抵当権を設定します。\n\n\n\n ただし、住み替えローンの審査は厳しく、金融機関に申し出たからといって必ずしも利用できるとは限りません。また、住み替えローンの金利は住宅ローンよりも高く設定されていることが一般的です。\n\n\n\n さらに、マンションAの売却とマンションBの購入にかかる決済日を同じとする必要があるなど、スケジュールもタイトとなる傾向にあります。住み替えローンは必ずしも利用できるものではなく、活用には注意点が多いものの、1つの方法として知っておくとよいでしょう。\n\n\n\n 自己資金などでもローン残債が完済できず住み替えローンの活用も難しい場合には、「任意売却」を検討します。\n\n\n\n 任意売却とは、ローン契約先の金融機関の合意を得て抵当権を外してもらい、マンションを売却する方法です。その後は抵当権の設定はされていないものの、任意売却時に取り決めた金額を引き続き返済していくことになります。\n\n\n\n 金融機関がなぜ任意売却に応じるのかというと、競売(けいばい)よりも任意売却の方がローン残債を全額回収できる可能性が高いと判断するからです。\n\n\n\n ローンが返済できなくなった場合、金融機関は抵当権を実行してマンションを競売にかけ、その売却対価からローン残債の返済を受けます。しかし、競売をした場合には市場での売却の7割から8割程度の価格での売却となることが多く、そもそもオーバーローンのマンションの場合は競売をしてもローン残債の全額を回収することができず、金融機関が損をする可能性が高いでしょう。\n\n\n\n 一方、任意売却の場合は時間がかかってでもローン残債を全額回収できる可能性があります。\n\n\n\n ただし、任意売却は単なる住み替えでは活用できず、収入が大きく減って支払いが厳しい場合など債務(ローン)を整理する必要がある際に用いる手法です。また、任意売却を行うと信用情報機関にネガティブな情報が登録されるため、安易に選択する方法ではありません。\n\n\n\n オーバーローンであり自己資金などでの返済や借り換えローンの利用もできず、任意売却も避けたい場合には、この時点でマンションを売却することは困難です。この場合には、アンダーローンとなるまで売却を待つこととなるでしょう。\n\n\n\n なお、売却を延期した期間中にマンションを賃貸に出す場合には、住宅ローンを投資用ローンに切り替えなければなりません。金融機関に無断でマンションを賃貸に出すと契約違反となり、住宅ローンの一括返済を迫られる可能性があるため注意が必要です。\n\n\n\n なお、投資用ローンは住宅ローンよりも金利が高く審査も厳しい傾向にあります。\n\n\n\n ローン残債のあるマンションの売却はどのような流れで行えばよいのでしょうか?基本的な流れは次のとおりです。\n\n\n\n 初めに、不動産会社にマンションの査定を依頼します。\n\n\n\n 査定は1社のみに依頼するのではなく、複数の不動産会社に依頼するとよいでしょう。なぜなら、1社のみから査定を受ける場合には、その査定額が適正であるかどうか判断することが難しいためです。\n\n\n\n 査定額を信じてアンダーローンであると見込んで売りに出したにもかかわらず、その価格では一向に売れず値下げをしてオーバーローンとなるような事態は避けたいことでしょう。複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、より正確な売却想定額を把握しやすくなります。\n\n\n\n しかし、自分で複数の不動産会社を回って査定を依頼していると多大な手間を要します。そこでおすすめなのが「おうちクラベル」の利用です。おうちクラベルでは、一度の60秒入力で、複数の優良な不動産会社にまとめて査定の依頼ができます。\n\n\n\n おうちクラベルで複数の不動産会社に査定を依頼する\n\n\n\n 複数の不動産会社による査定結果が出たら、その査定結果をローン残債と比較します。\n\n\n\n ローン残債は金融機関から定期的に交付される返済計画表で確認することができるほか、金融機関から融資残高証明書を取り寄せることでも確認することができます。\n\n\n\n 金融機関へ相談に出向く前に、アンダーローンとなりそうかオーバーローンとなりそうかを確認しておきましょう。\n\n\n\n ローン残債と査定額を確認したうえで、ローン契約先の金融機関へ相談に出向きます。\n\n\n\n 先ほど解説したように、アンダーローンでの場合は特に問題ないでしょう。この場合には売却予定であることを伝え、返済の手続き方法の確認のみを行っておけば問題ありません。\n\n\n\n 一方でオーバーローンの場合には、住み替えローンの活用も視野に入れて相談しておく必要があります。場合によっては、この段階での売却が難しい可能性もあるためです。\n\n\n\n マンションの売却を進める方向に決まったら、マンションの売却を依頼する不動産会社を選定します。\n\n\n\n 不動産会社は査定額の高さのみで決めるのではなく、査定額への説明や対応などを踏まえ、信頼できそうな会社を選定するとよいでしょう。なぜなら、査定額はあくまでもその不動産会社が想定する「売却見込み額」でしかなく、高い査定額を提示した不動産会社に依頼することが必ずしも高額での売却につながるとは限らないためです。\n\n\n\n 依頼先の不動産会社を選定したら、不動産会社と媒介契約を締結します。媒介契約には次の3種類があります。状況や売り手の希望に沿った契約を選択してください。\n\n\n\nマンションの売却時にローン残債があると何が問題?\n\n\n\n
マンションの売却時には「抵当権」を抹消する必要がある\n\n\n\n
住宅ローン残債があると抵当権の抹消が難しい\n\n\n\n
マンションの売却時にローン残債がある場合の対処法\n\n\n\n
マンションの売却対価でローン残債が返済できる場合(アンダーローン)\n\n\n\n
マンションの売却対価でローン残債が返済できない場合(オーバーローン)\n\n\n\n
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自己資金や親族からの借り入れでローン残債を返済する\n\n\n\n
住み替えローンを利用する\n\n\n\n
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任意売却をする\n\n\n\n
アンダーローンとなるまで売却を延期する\n\n\n\n
ローン残債がある場合のマンション売却の流れ\n\n\n\n
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不動産会社に査定を依頼する\n\n\n\n
売却対価でローン残債が返済できるか検討する\n\n\n\n
状況に応じて金融機関に相談する\n\n\n\n
売却を依頼する不動産会社を選ぶ\n\n\n\n
不動産会社と媒介契約を締結する\n\n\n\n