{"id":275,"date":"2023-02-06T19:16:43","date_gmt":"2023-02-06T10:16:43","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article171\/"},"modified":"2023-11-10T18:08:32","modified_gmt":"2023-11-10T09:08:32","slug":"post_106","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/mansion\/column\/article275\/","title":{"rendered":"マンションの売却査定の流れ|各査定方法のメリット・デメリットを解説!"},"content":{"rendered":"\n
マンションの売却を検討する場合は、まずマンションの価値を把握することから始めましょう。マンションの査定方法には大きく分けると「机上査定」と「訪問査定」があります。\n\n\n\n
ここではそれぞれのメリットやデメリット、実際査定を依頼した場合の流れを解説します。\n\n\n\n
またマンションの査定価格を決める8つのポイントや売却査定のコツを紹介します。\n\n\n\n
マンションの査定を依頼する場合、「机上査定」と「訪問査定」の2種類に大別することができます。\n\n\n\n まずそれぞれの査定方法や実際の流れ、メリットとデメリットを解説します。注意点も紹介しますのでぜひ参考にしてください。\n\n\n\n 実際にマンションを見ることなく、必要最低限の情報だけで査定を行う方法です。簡単に短時間で結果が出ることから「簡易査定」とも呼ばれます。\n\n\n\n 必要最低限の情報とはマンションの住所や広さ、部屋タイプ、築年数などです。同じマンション内で成約事例があればそのデータや、類似物件の成約事例などと比較し、査定額を算出します。\n\n\n\n マンションは一戸建てや土地と違い、同じマンション内の物件や類似物件があるため、査定額を導きやすい特徴があります。\n\n\n\n なかにはAI査定を行っている不動産会社もあります。マンションの成約事例や売り物件のデータベースから、必要事項を入力したその場で提示してくれます。\n\n\n\n 査定額は通常メールで送られてきます。査定額だけでなく、査定額を算出した際の計算式や類似物件の成約事例などのデータも記載されているので、近隣の相場も知ることができます。\n\n\n\n 机上査定のメリットは不動産会社がマンションを見ることなく査定をしてもらえるので、査定にかかる時間が短いという点です。訪問査定の場合は、聞き取りの時間も含めると通常1~2時間程度かかりますが、机上査定であれば必要項目の入力のみで、ネット査定の場合は数分程度で完結することも珍しくありません。非常に簡単で手軽に依頼することができます。\n\n\n\n 机上査定は早ければその日のうち、遅くとも2~3日ほどで査定結果をメールで受け取ることができます。とりあえず査定価格をすぐに知りたいという人や、忙しく時間がとれない人に向いている査定方法です。\n\n\n\n 机上査定のデメリットは、提供したマンションの情報以外は査定価格に反映されないことです。リフォームしていることや、設備を入れ替えていることなどは査定価格に加味されず、一般的な相場から算出されます。\n\n\n\n また内装の劣化や設備の故障なども査定価格に反映されていないため、実際の訪問査定をしてもらったときに価格の見直しがあるかもしれません。机上査定は売却するかどうかや、どこの不動産会社へ依頼するかの判断材料にするとよいでしょう。\n\n\n\n 注意点として、例えば一番高い査定額を提示した不動産会社へ実際依頼したとしても、必ずしもその価格で売却できるとは限らないということが挙げられます。なるべく机上査定は複数社に依頼し、平均値を参考にするようにしましょう。\n\n\n\n 訪問査定とはその文字通りマンションを訪問して、室内を確認して査定額を算出する査定方法です。\n\n\n\n 実際にマンションを見てみないと分からない内装の状態や、設備の不具合の有無などを確認するため、机上査定よりも正確な査定額が分かります。\n\n\n\n 机上査定を依頼した上で、実際に売却を依頼しようと検討している不動産会社数社に訪問査定を依頼するとよいでしょう。前にも触れていますが訪問査定は時間ががかかるため、ある程度依頼先を絞ぼることをおすすめします。\n\n\n\n 訪問査定の流れとしては、不動産会社に希望の日時を伝え訪問査定日を決めます。この日はクローゼットの中も確認されると思いますので、整理整頓しておくとよいでしょう。\n\n\n\n 室内の査定と聞き取り調査、打ち合わせに1~2時間程度かかります。その後通常1週間前後で査定書を受け取ることができます。\n\n\n\n 郵送やメールで受け取ることは可能ですが、できれば実際に会って担当者から説明を受けた方が査定額にも納得しやすいので、なるべく時間を確保するようにしたいものです。\n\n\n\n 訪問査定は、実際に売却できる価格に近い査定額を知れるメリットがあります。一戸建てや土地と比べて、マンションは成約事例から査定額を算出しやすい物件ではありますが、やはり室内を見てみないと分からない部分があります。訪問査定は室内を見て査定できるので、より正確な査定額だといえます。\n\n\n\n 不動産会社はプロです。データだけでは判断できない「売りやすさ」を実際にマンションを見ることによって判断することができます。\n\n\n\n 訪問査定のデメリットは机上査定に比べて時間と手間がかかることです。訪問時に1~2時間かかる上に、正確な査定額を計算してもらうためにも必要書類をある程度用意しておく必要があります。\n\n\n\n 必要書類とはマンション購入時の平面図やパンフレット、売買契約書、重要事項説明書などです。用意できないと訪問査定してもらえないということではありませんが、用意しておきたい書類です。\n\n\n\n また査定当日は室内をくまなく確認されます。実際に見せられない部屋が無いように片付けておきましょう。\n\n\n\n 注意点は査定書ができあがるまでに時間がかかることです。依頼した時から実際に査定書を手にするまで2週間以上かかる場合もあります。余裕をもって依頼するようにしましょう。\n\n\n\n 査定金額の求め方は「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」の3種類に大別できます。ここではそれぞれどのような方法なのか、そしてどのようなケースで使われることが多いのか解説します。またメリットとデメリット、注意点も紹介していきます。\n\n\n\n 取引事例比較法とは、土地や中古マンションを査定する場合によく用いられる方法です。査定するマンションの近隣の類似する物件がいくらで売れているのか、成約事例を収集し、査定マンションと比較して査定額を算出します。\n\n\n\n 実際に算出する流れは以下の通りです。\n\n\n\n 【査定額計算例】\n\n\n\n 48㎡×1.05×75㎡=3,780万円\n\n\n\n 3,780万円が査定額となります。\n\n\n\n マンションの所在階や向き、角部屋の有無、マンションのグレードなどを根拠に評価を数値化します。\n\n\n\n 取引事例比較法はマンションを査定するのに向いている査定方法であり、実際一般的に一番多く採用されている方法です。成約事例を参考に算出する為、実際売却できる価格に近い価格を算出できます。\n\n\n\n デメリットとして、比較する成約事例が少ない場合、正確な価格を算出しづらいという点が挙げられます。\n\n\n\n 原価法とは、中古戸建の建物部分を計算する時によく使われる査定方法です。その建物を取り壊して再建築するのにかかる費用(再調達原価)を計算し、その再調達原価から築年数等に応じた価格を全体からマイナスして査定額を算出します。\n\n\n\n 計算式は、建物の再調達価格×延べ床面積×残存年数(耐用年数-築年数)÷耐用年数です。\n\n\n\n 耐用年数は、建物の構造や用途によって異なり、住宅用の主な耐用年数と再調達価格の目安は下記の表の通りです。\n\n\n\n 建物の構造\n 耐用年数\n 再調達価格(目安)\n 木造\n 22年\n 10~16万円\n 軽量鉄骨造(厚さ3mm以下)\n 19年\n 10~17万円\n 軽量鉄骨造(厚さ3mm超4mm以下)\n 27年\n 10~17万円\n SRC造・RC造\n 47年\n 16~20万円\n\n\n\n\n 【査定額計算例】\n\n\n\n 木造一戸建(築12年)\n\n\n\n 木造の耐用年数:22年\n\n\n\n 再調達価格:130,000円/1㎡\n\n\n\n 延べ床面積:100㎡\n\n\n\n 130,000×100㎡×(22年-12年)÷22=約590万円となります。\n\n\n\n 中古一戸建ての査定の場合は土地の査定額を取引事例比較法で算出し、その合計額から査定額を計算します。\n\n\n\n 原価法のメリットはあらかじめ設定されている再調達価格や耐用年数を掛け合わせて、誰でも簡単に計算できる点です。デメリットは建物の仕様やグレードは加味されていないため、老朽化や管理状況を加味しての調整が必要になるという点です。\n\n\n\n 注意点は画一的な計算式による査定のため、建物によっては査定額が価値よりも低くなる可能性があります。不動産会社に中古一戸建ての査定を依頼する場合は、建設時のコストや仕様を伝えてより正しい査定額になるようにしましょう。\n\n\n\n 収益還元法とは、投資用物件などを査定する場合に使用する査定方法です。査定物件が将来的にどのくらいの利益を生むのかという視点で査定します。その将来生み出すと予測される純利益と、現在の価値を総合した価格が評価額になります。\n\n\n\n 収益還元法には表面利回りから計算する「直接還元法」と、将来のリスクも加味して計算する「DCF法」があります。このDCF法は企業価値を求める際などにも利用されます。ここでは直接還元法について紹介します。\n\n\n\n 直接還元法では、1年間の純利益(収入から経費を差し引いた金額)を還元利回りで割って収益価格(査定価格)を算出します。\n\n\n\n 例えばマンション1室の場合、1年間の家賃収入から諸経費を差し引いたものが、1年間の純利益となります。\n\n\n\n 1年間の純利益÷還元利回り=査定物件の収益価格\n\n\n\n 毎月の家賃:7万円\n\n\n\n 年間の家賃収入:84万円(12カ月×7万円)\n\n\n\n 諸経費:20万円\n\n\n\n 純利益=84万円-20万円=64万円\n\n\n\n この純利益に還元利回りをかけたものが、査定価格の収益価格になります。\n\n\n\n 純利益64万円\n\n\n\n 還元利回り:6%\n\n\n\n ※還元利回りは立地や築年数などによりますが、賃貸用物件は4~7%程度です。\n\n\n\n 収益価格=64万円÷6%=約1,067万円\n\n\n\n 収益還元法は収益物件に使われる査定方法です。一般的な住宅には利用しませんが、マンションを収益物件として売却する場合には参考になるでしょう。\n\n\n\n デメリットとして、収益還元法は家賃収入をもとに算出するため、不動産価値と必ずしも一致しないことが挙げられます。\n\n\n\n1-1.机上査定とは? \n\n\n\n
1-1-1.机上査定のメリット \n\n\n\n
1-1-2.机上査定のデメリットと注意点 \n\n\n\n
1-2.訪問査定とは? \n\n\n\n
1-2-1.訪問査定のメリット \n\n\n\n
1-2-2.訪問査定のデメリットと注意点 \n\n\n\n
2.査定金額の求め方は「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」の3種類 \n\n\n
2-1.取引事例比較法とは?\n\n\n\n
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2-2.原価法とは? \n\n\n\n
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3.マンションの売却査定の流れ \n\n\n