{"id":282,"date":"2023-02-10T15:57:24","date_gmt":"2023-02-10T06:57:24","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article178\/"},"modified":"2023-11-10T17:02:17","modified_gmt":"2023-11-10T08:02:17","slug":"post_112","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/house\/column\/article282\/","title":{"rendered":"家を売る手順・流れ|事前準備から確定申告まで全体像を解説"},"content":{"rendered":"\n

転勤やライフステージの変化による住み替え、離婚の財産分与のためなど、家を売る理由は人それぞれです。中には家を相続したけれども、自分は住まないから売りたいという方もいるでしょう。\n\n\n\n

マイホームは一生に一度の大きな買い物といわれますが、家を売るのも人生でそう何度もあるわけではありません。いざ家を売却する必要が出てきたとき、何をどうすればいいのか分からなくても当然です。\n\n\n\n

この記事では家を売るための手順や流れについて、事前に必要な準備から売却後の確定申告に至るまで全体像を解説します。家を売却するにあたって知っておきたい知識も解説するとともに、売却時にありがちな疑問についても回答しますので参考にしてください。\n\n\n\n

1.家を売る手順・全体像を理解しよう\n\n\n\n

家を売却するためには事前の準備から始め、さまざまな手順を踏んでいかなければなりません。滞りなく家を売るためには、まず手順を理解しておくことが重要です。家を売るための一歩を踏み出すためにも、最初に全体像を把握しておきましょう。\n\n\n\n

1-1.家を売る手順\n\n\n\n
    \n
  1. 事前準備\n\n\n\n
  2. 売却にかかる費用確認・資金計画\n\n\n\n
  3. 一括査定\n\n\n\n
  4. 媒介契約の締結\n\n\n\n
  5. 販売活動\n\n\n\n
  6. 条件交渉と売買契約\n\n\n\n
  7. 物件の引き渡しと決済\n\n\n\n
  8. 確定申告\n\n\n\n\n

    売却の手続き前に売却相場の把握や必要書類の収集、土地や建物の状態などを調べる事前準備が必要です。売却時にかかる費用を把握し、資金計画も立てておかなければなりません。\n\n\n\n

    その後、一括査定を行って売却を依頼する不動産会社が決まったら媒介契約を締結し、販売活動をしてもらいます。買主が現われたら条件交渉を経て媒介契約を結び、物件の引き渡しと決済が済めば完了です。その後、確定申告をします。\n\n\n\n

    1-2.各手順の必要期間目安\n\n\n\n

    物件価格の相場を調べ、住宅ローンの残債や土地の権利関係、建物の状態を確認するなど、事前準備にはそれなりに時間がかかるでしょう。必要書類も集めなければなりません。\n\n\n\n

    費用の確認や資金計画、一括査定を行って、売却を依頼する不動産会社と媒介契約を結ぶまで、売り出し前の期間だけでも2週間から1カ月くらいはかかると考えておいたほうがいいでしょう。\n\n\n\n

    販売活動を開始してから買主が見つかり、条件交渉を経て売買契約を結べるまでの期間が約3カ月です。契約締結から引き渡し・決済までの期間が通常1~2カ月かかることから、全体では6カ月程度をみておく必要があります。ただし、なかなか買主が見つからなければ、もう少し時間がかかる可能性もあるため、あくまでも目安です。\n\n\n\n

    2.家を売る2つの方法\n\n\n
    \n
    \"\"\n\n\n

    家を売る方法は「仲介」と「買取」の2種類があり、仲介は不動産会社に家を購入したい方を探してもらいます。一方で、「買取」は不動産会社が売却の相手です。次の段落からは仲介と買取それぞれのメリット・デメリットを解説します。\n\n\n\n

    2-1.「仲介」のメリット・デメリット\n\n\n\n

    仲介とは、家を購入したい方を不動産会社に探してもらって家を売却する方法です。\n\n\n\n

    もう1つの家を売る方法である買取と比較して、高い価格で売却できるのが大きなメリットです。\n\n\n\n

    特に立地がいい物件や築年数が浅い物件、リフォームが済んでいる物件など、条件のいい家は高く売れる可能性が高いでしょう。高く売れる率が高いわりには、極端に手間が増えるわけではないのもメリットです。\n\n\n\n

    不動産会社には家を売りたい方だけではなく、購入を希望している方も訪れます。すでに家の購入を希望して来店しているお客様の条件に合えば、短期間で買主が見つかるかもしれません。しかし、そう簡単にいかないことが多く、一般的には売却までの必要期間が長くなるデメリットがあります。\n\n\n\n

    また、仲介手数料がかかることもデメリットのひとつです。家を購入するときだけではなく、売るときにも意外と費用はかかるため、売却にかかる費用も考慮に入れた資金計画を立てる必要があります。\n\n\n\n

    2-2.「買取」のメリット・デメリット\n\n\n\n

    仲介では販売活動で買主を探す期間が必要なのはもちろん、条件交渉にも時間がかかることがあります。一方買取では、売買の相手は不動産会社です。買取価格がどのくらいになるのか査定してくれたあと、金額に納得できればすぐにでも売買契約の手続きに入れます。すぐに現金化できるため、早く売却したい方にはメリットが大きいでしょう。\n\n\n\n

    また、仲介では不動産会社に仲介手数料を支払わなければなりませんが、買取では買主との間を仲介してもらうわけではないため、仲介手数料が必要ないのもメリットです。\n\n\n\n

    一方、買取では購入後に不動産会社がリフォームやリノベーションなどを行って再販するため、買取時の価格はその分の費用を見込んで低めに設定される傾向があります。一般的には、仲介で売買される相場の10~30%程度の低い価格にしかならないのがデメリットです。\n\n\n\n

    そもそも老朽化や破損の状態がひどいなど、建物の状態によっては買取が不可能な場合もあります。また、買取はどの不動産会社でも行っているとはかぎらないのもデメリットのひとつです。\n\n\n\n

    2-3.仲介と買取での手順の違い\n\n\n\n

    <仲介>\n\n\n\n

    \n

    仲介の手順\n

    \n

    必要期間\n

    \n

    合計期間\n

    \n

    事前準備\n

    \n

    2週間~1カ月\n

    \n

    6カ月\n

    \n

    売却にかかる費用確認・資金計画\n

    \n

    一括査定\n

    \n

    媒介契約の締結\n

    \n

    販売活動\n

    \n

    3カ月\n

    \n

    条件交渉と売買契約\n

    \n

    物件の引き渡しと決済\n

    \n

    1~2カ月\n

    \n

    確定申告\n

    \n

    翌年\n

    \n

    翌年\n\n\n\n\n

    仲介では事前準備を始めてから一括査定を行い、依頼する不動産会社を決めなければなりません。そのため媒介契約を締結するまでに2週間から1カ月の期間が必要です。その後、買主が見つかって条件交渉を行い、売買契約に至るまでに最低でも3カ月はかかるでしょう。引き渡しはさらに1〜2カ月後で、売却できるまでトータルで約6カ月です。\n\n\n\n

    <買取>\n\n\n\n

    \n

    買取の手順\n

    \n

    必要期間\n

    \n

    事前準備\n

    \n

    早ければ1~2週間\n

    遅くても1カ月程度\n

    \n

    価格査定\n

    \n

    売買契約\n

    \n

    物件の引き渡しと決済\n

    \n

    確定申告\n

    \n

    翌年\n\n\n\n\n

    買取の場合は買主を見つける必要がないため、不動産会社を相手に条件調整を行います。価格などに納得ができれば売買契約のステップに進み、早ければ1~2週間、遅くても1カ月程度で物件の引き渡しと決済まで完了します。\n\n\n\n

    2-4.高く売るなら「仲介」がおすすめ\n\n\n\n

    仲介では広く一般の不動産市場に売りに出し、売主が売り出し価格を自由に設定できるのはもちろん、じっくり検討して買主を探せます。買取よりも相場どおりや相場を上回る価格で売却できるケースが多いため、高く売りたいなら仲介がおすすめです。\n\n\n\n

    買取は仲介のように買主が見つかるのを探す時間をかける必要がありません。多少は買取価格が低くなったとしても、なるべく早く現金化したい場合などは不動産会社に直接買い取ってもらうほうがおすすめです。\n\n\n\n

    3.家を売る手順1.事前準備\n\n\n
    \n
    \"\"\n\n\n

    ここからは具体的に家を売る手順を紹介していきます。家を売るためには、まず対象となる家や土地の状況を正しく把握し、必要書類も集めておかなければなりません。スムーズに売却を進めるためにも、以下の事前準備をしっかりしておいてください。\n\n\n\n

    3-1.売却価格相場の把握\n\n\n\n

    まずは、おおよその売却相場がどのくらいなのかを把握することから始めましょう。そのためにも、売却の目的をはっきりさせることが大事です。人によって家を売りたい理由はさまざまですが、売却の目的を満たせる価格になるかどうか確認しておく必要があります。\n\n\n\n

    相場を知っておくことで、提示された金額が適正価格かどうかもある程度判断がつきます。成約価格の相場をネット検索できるサイトとしては、国土交通省が運営している「土地総合情報システム」や国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している「レインズマーケットインフォメーション」などがあります。\n\n\n\n

    3-2.必要書類の収集\n\n\n\n

    あらかじめ土地や建物の状況を判断できる必要書類を集めておくと、売却の手続きもスムーズに進みやすくなります。具体的には購入したとき売買契約書や土地の地積測量図、境界確認書、家の設計図や間取り図、マンションなら管理規約集なども準備しておいたほうがいいでしょう。\n\n\n\n

    固定資産税納税通知書のほか、特に権利関係が分かる登記事項証明書(登記簿謄本)や住宅ローンの状況が把握できる書類なども大切です。\n\n\n\n

    リフォームを行ったことがあるのなら、現状を把握するためにも履歴が分かる書類が必要になります。売買契約後に違いが発覚すると売主の責任になり、契約が無効になったり、賠償しなければならなくなったりするケースもあるため注意してください。\n\n\n\n

    3-3.住宅ローン残債の確認\n\n\n\n

    転勤による引っ越しや離婚などの理由で、住宅ローンの残債がある状態でも家を売らなければならない状況になることがあります。住宅ローンの残債よりも売却価格が低ければオーバーローンの状態となり、売却が難しくなるかもしれません。\n\n\n\n

    売却価格のほうが高かったとしても、売却にはさまざまな費用や税金もかかります。もし、売却益が目的を果たすために必要な金額に届かなかったら、以後の生活に支障をきたす事態にもなりかねないため、残債は必ず確認してください。\n\n\n\n

    3-4.土地の権利関係の確認\n\n\n\n

    登記事項証明書や地積測量図などの公的書面があると、査定でより正確な金額の算出が可能です。登記事項証明書には土地の所有者の氏名や所在地、地目や地積などのほか、所有権や抵当権などの権利関係なども記載されています。\n\n\n\n

    地積測量図は、対象の土地の面積や隣地・道路などとの間の境界を測量した図面です。土地の売買では境界線を明確にしておく必要があるため、土地の面積や境界が記載された地積測量図があると明確に示せます。所有者が複数いる共有物件では、全員が売却に同意する必要があります。\n\n\n\n

    3-5.建物の状態の確認\n\n\n\n

    建物の状態も売却価格に影響します。不利な条件で売却してしまうことがないよう、基本的には提示価格を鵜呑みにせずに、自分でまずは確認しておいてください。例えば、外壁や屋根の塗装などのメンテナンスを定期的に実施しているか、シロアリなどの害虫が発生していないか、雨漏りや床の傾きがないかどうかなどが挙げられます。\n\n\n\n

    水回りの仕様やリフォームの履歴も確認しておきましょう。建物建築時の確認申請書や確認済証、検査済証のほか、専門家の調査による耐震診断結果報告書や建物状況調査などがあれば準備しておいてください。\n\n\n\n

    4.家を売る手順2.売却にかかる費用確認・資金計画\n\n\n
    \n
    \"\"\n\n\n

    家を売る際は以下のような費用が必要になります。それらの資金計画をする必要があります。\n\n\n\n