{"id":345,"date":"2023-02-25T17:59:29","date_gmt":"2023-02-25T08:59:29","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article228\/"},"modified":"2023-11-08T18:12:07","modified_gmt":"2023-11-08T09:12:07","slug":"content_11","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/realestate\/column\/article345\/","title":{"rendered":"不動産売却のチラシは怪しい?ポスティングされる理由や注意点を解説"},"content":{"rendered":"\n

ふとしたときにポストに投函されている不動産売却のチラシを見たことがある方も多いのではないでしょうか。実際に不動産の売却を考えているときにそのようなチラシを見ると、「連絡してみようかな」と思う一方で、「怪しい会社なのではないか」といった不安を感じることもあるかもしれません。\n\n\n\n

そこで本記事では、不動産売却のチラシについて詳しく解説します。チラシに記載された不動産会社へ連絡する前に知っておきたい注意点や、不動産売却のためにチラシを作成する際のチェックポイントも合わせて紹介しますので、不動産の売却を考えている方は参考にしてください。\n\n\n\n

1.不動産売却のチラシがまかれる理由とは\n\n\n
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なぜ不動産売却のチラシが投函されるのでしょうか。それには不動産会社ならではの理由が存在するのです。\n\n\n\n

それは売却物件の確保です。\n\n\n\n

不動産会社が売却物件を確保することのメリットについて、次項で詳しく解説します。\n\n\n\n

1-1.会社名の売り込みのため\n\n\n\n

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多くの方にとって、不動産の購入そして売却は人生に1度の経験といっても過言ではないでしょう。そして不動産の取引は往々にして高額な金額になります。そのため、不動産会社が受け取る手数料も高額になり、それが不動産会社の収入になるわけですが、仲介手数料を受け取るには売り主もしくは買い主が自社と契約してもらわなければなりません。\n\n\n\n

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そのために日頃からチラシを投函し、名前を覚えておいてもらうことが重要です。\n\n\n\n

例えば所有している不動産を売りたいなと思ったときに、どの不動産会社に依頼すればいいか悩む方も多いでしょう。その際に「そういえば○○といった会社のチラシが入っていたな」と記憶していれば、依頼する不動産会社の候補の1つになり得ます。\n\n\n\n

不動産会社はチラシを投函することで、そのようなチャンスを狙っているのです。ある意味、将来に向けた投資といえるかもしれません。 \n\n\n\n

1-2.売却物件があれば他社との差別化になるため\n\n\n\n

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売却希望の物件を保有することで、不動産会社は購入希望者に対してアピールできます。売り主との媒介契約の種類によっては物件を独占することもでき、そうなるとさらに「うちの会社しか扱っていない」と謳えるため、ほかの不動産会社よりも競争するうえで優位になります。\n\n\n\n

そのような物件を多く確保することで、「あの不動産会社はほかにはない物件を多く持っている」と思われるようになり、購入希望者からの問い合わせが増える可能性があります。\n\n\n\n

売却希望の物件を多く所有していても、不動産会社が所有コストを抱えるわけではありません。物件が売れるまでは、所有するコストは売主が抱えます。つまり、不動産会社が負うリスクはないため、できるだけ自分たちの会社が独占できる物件を増やしたいと考える傾向があるのです。\n\n\n\n

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1-3.購入より売却のほうが業務効率がいいため\n\n\n\n

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売り主と買い主を比べると、売り主は確実に売りたいと考えて不動産会社と媒介契約を結びます。しかし、買い主側としてはほかにもいい物件があれば考えたいと思うケースが多く、最終的に購入を決めるまでの時間も長くなります。\n\n\n\n

仲介手数料は売却もしくは購入が決まるまで回収できません。不動産会社としても売る側にいたほうが、早く仲介手数料を回収できる可能性が高くなります。仲介手数料を確実に回収できて業務効率が良く、さらに買い主の希望に合った物件を探す手間も省けることからも、購入よりも売却に力を入れるのは不動産会社としても当然の行動といえるでしょう。\n\n\n\n

また、媒介契約も「一般媒介契約」ではなく、「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」にしておくことで、契約期間中は売り主がほかの不動産会社に購入者を探すよう依頼することはできませんので、契約した不動産会社が独占して購入者を探せるメリットがあります。 \n\n\n\n

このような理由から不動産会社はチラシを投函し、売り主および売却物件を探しているとも考えられるのです。\n\n\n\n

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1-4.両手取引が狙えるため\n\n\n\n

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両手取引とは、不動産会社が売り主そして買い主双方と取引をすることです。この両手取引を行う確率は売却物件を保有しているほど高くなり、さらに不動産会社は一度の取引で売り主そして買い主双方から仲介手数料を得ることができます。その分業務効率も高まるというわけです。\n\n\n\n

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現在ではさまざまな情報収集手段があることからも、売り主と買い主が契約する不動産が異なるケースも増えています。そうなると売り主もしくは買い主のどちらか一方からしか仲介手数料を得られません。このことを「片手取引」といいますが、片手取引の形態が増加傾向にある今、不動産会社としても売却物件の数を増やしたいと考えるのは必然なのです。 \n\n\n\n

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2.不動産売却のチラシの中には信頼できないものもある\n\n\n
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不動産売却のチラシの中には、信頼できるものもあれば信頼できないものもあります。不動産売却のチラシは、売りたい方に向けたチラシです。そして、売り主に向けたチラシには法律上の制限はなく、場合によっては事実と異なる内容が記載されている可能性がある点は否定できません。\n\n\n\n

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具体的に「この金額で購入希望のお客様がいる」や、「他社よりも高い査定価格を提示します」などと書かれていても、信憑性は薄いと思ったほうがいいかもしれません。ただ、全てのチラシがそうだとは限りませんので、あくまでも参考として捉えてください。\n\n\n\n

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次項では、具体的なキャッチコピーを例に挙げ、注意しておきたい点について解説します。\n\n\n\n

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2-1.「どこよりも高い価格で査定できます」\n\n\n\n

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「どこよりも高い価格で査定できます」というキャッチコピーは、不動産会社が売り主と媒介契約を結ぶことを目的としている可能性があります。\n\n\n\n

したがって、実際に不動産会社が高い査定金額を提示しても、本当にその金額で売れる保証は100%とは言い切れないのです。\n\n\n\n

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そもそも不動産取引における相場価格は決まっており、最終的には買い主と売り主の事情で売買価格が決定するものですので、安易に信じるのは危険かもしれません。\n\n\n\n

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売るからには高い金額で売りたいという気持ちは分かりますが、不動産会社の策略にはまらないように注意しましょう。\n\n\n\n

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2-2.「○○万円で購入を希望するお客様がいます」\n\n\n\n

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チラシの中には具体的な金額を挙げ、「○○円で購入を希望されているお客様がいます」と書かれているものもあります。\n\n\n\n

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この場合、実際に売却を申し込むと、「広告に書かれていた購入希望者様は既にほかの物件を購入されたため、新しい購入希望者様を一緒に探しましょう」などと持ちかけられる可能性があります。\n\n\n\n

特に購入希望金額が相場よりも高い場合は要注意です。基本的に、購入する側としてはできれば相場よりも低い金額で購入したいと考えるものですので、余程のプレミアがついている物件でない限り、相場よりも高い金額を希望することはないと思った方がいいでしょう。\n\n\n\n

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もちろん、売る側としてはできるだけ高い金額で売りたいと思うものですが、このようなキャッチコピーを簡単に信じないよう注意することも大切です。\n\n\n\n

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2-3.「この地区限定で不動産を探されているお客様がいます」\n\n\n\n

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地区を限定して「不動産購入希望者がいる」という内容のチラシを見ることもあります。この場合も、架空の話であるケースが多くみられます。もちろん100%架空であるとは言い切れませんが、需要があり相場価格の高い地域を選別して、チラシを投函しているケースも考えられるのです。その場合実際に購入希望者がいる保証は少なく、希望者がいるならすぐに売れるかもしれないと思っても、結果的に売れないままとなってしまう可能性が高いと思っておきましょう。\n\n\n\n

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キャッチコピーだけを見ると、不動産会社が購入希望者を抱えていると思いがちですが、コピーの文面に惑わされないように気をつけることが大切です。\n\n\n\n

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3.不動産売却のチラシの内容とは\n\n\n
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不動産売却のチラシに記載されている内容は、以下のとおりです。\n\n\n\n

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  • 該当する不動産の図面\n\n\n\n
  • 不動産が存在する場所の周辺情報\n\n\n\n
  • ターゲットとなる入居者様の情報\n\n\n\n\n

    売りに出されている不動産の内容が分かるよう、まず間取り図や外観などの情報が記載されています。合わせて不動産が存在する場所や周辺にある代表的な建物(学校や病院、商業施設など)も記載することで、周辺環境を読み取ることができます。\n\n\n\n

    さらに重要なのは、その物件が単身者向けなのかファミリー向けなのかといった情報です。\n\n\n\n

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    これらの情報を詳細に記載することで、需要のある方に向けた宣伝効果が高くなります。\n\n\n\n

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    4.チラシに記載された不動産会社へ売却査定を依頼するメリットとは\n\n\n\n

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    実際に不動産を売ろうと思った場合、チラシに記載された不動産会社に査定を依頼することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。\n\n\n\n

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    4-1.見込客が本当にいればすぐに不動産を売却できる\n\n\n\n

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    見込客とはすぐに不動産を購入したいと考え、希望の地域などを不動産会社に伝えている方のことを指します。「この地区限定で不動産を探されているお客様がいます」というキャッチコピーもあながち嘘ではないのです。\n\n\n\n

    このようなケースだとチラシに記載された不動産会社に連絡することで、想像していたよりも早く売却できる可能性があるといった理由で記載されるケースもあります。\n\n\n\n

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    4-2.物件の相場・状況などを把握している\n\n\n\n

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    チラシを頻繁に投函している不動産会社は、物件の状況はもちろんのこと、相場などに詳しいという特徴があります。そしてその特徴をうまく利用することで、売り主側の負担を削減できる可能性があります。\n\n\n\n

    売りに出す物件がマンションであれば、築年数や大規模修繕工事の履歴なども把握していることがあり、こちらが調べなくても広告に詳しく記載してくれるでしょう。\n\n\n\n

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    相場をよく知っている点も利用できるメリットです。相場に応じた価格で査定を行ってくれるため、相場よりも低い価格で売却することもなく、売却の際の損失を防ぎながら確実に売却できる可能性が高くなります。\n\n\n\n

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    5.チラシに記載された不動産会社へ売却査定を依頼するデメリットも確認\n\n\n
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    ただし、チラシに記載された不動産会社に査定を依頼するにあたって\n\n\n\n

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    • 不動産が安く売却される\n\n\n\n
    • 買い取りに誘導される\n\n\n\n\n

      といったデメリットがある点もしっかりと理解しておきましょう。\n\n\n\n

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      5-1.不動産が安く売却される恐れがある\n\n\n\n

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      不動産会社が既に見込客を抱えている場合だと、物件が本来の相場価格よりも安く売却される恐れがあります。見込客は購入希望の物件に何らかの希望条件を付けていることが多く、条件によってはめったに売却物件として出てこないものもあります。\n\n\n\n

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      そのようなときに見込客の希望にあった物件が出てきた場合、不動産会社によっては本来行うべき販売活動を行わず、見込客に売却してしまうこともあり得ます。\n\n\n\n

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      条件のいい物件の場合、正式な販売活動を経て購入希望者を募ることで、査定価格よりも高く売れる可能性が高まります。購入希望者の中には多少予算をオーバーしても、この物件が欲しいと考えている方が存在する可能性があるからです。\n\n\n\n

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      そのため、「南向き」や「角部屋」などのように条件のいい物件を売却するのであれば、複数の不動産会社に査定を依頼し、比較することをおすすめします。\n\n\n\n

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      5-2.買取に誘導される場合もある\n\n\n\n

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      不動産会社の中には、仲介だけでなく買取を行っているところもあります。仲介と異なり、買取とは物件を不動産会社に下取りしてもらい、その価格で売却することです。転売を目的としていることから不動産会社の利益は仲介よりも買取のほうが大きく、できれば買取で行いたいと考えます。そのため、話しているうちに買取に誘導され、言いくるめられてしまう恐れがあります。\n\n\n\n

      買取への誘導を防ぐためにも、複数の不動産会社に査定を依頼し、結果を比較するようにしましょう。\n\n\n\n

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      6.もし売却力の弱い不動産会社に連絡してしまうとどうなるのか\n\n\n\n

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      チラシに掲載されていた不動産会社の売却力が弱い場合、\n\n\n\n

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      • 相場よりも高い査定額が掲示される\n\n\n\n
      • 値下げした金額で契約が決まってしまう\n\n\n\n\n

        といった問題に発展する可能性があります。\n\n\n\n

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        6-1.相場よりも高い査定額が提示される\n\n\n\n

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        「○○万円で購入を希望するお客様がいます」というキャッチコピーにつられて、チラシに記載されている不動産会社に連絡し、実際に査定をうけた場合、相場よりも高い査定額が提示されます。そもそも、チラシに記載されている金額が相場よりも高い金額であることが多いことからも、当然ながら査定額はあくまでも査定額であって、実際の取引価格ではありません。\n\n\n\n

        査定額が高いからといって安易に媒介契約を結んでしまうと、最終的には査定額よりも低い価格で売却する羽目になってしまう可能性があるため、注意しましょう。\n\n\n\n