{"id":366,"date":"2023-03-06T21:01:28","date_gmt":"2023-03-06T12:01:28","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article248\/"},"modified":"2023-11-08T15:43:07","modified_gmt":"2023-11-08T06:43:07","slug":"post_178","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/mansion\/column\/article366\/","title":{"rendered":"投資用マンションはいつ売ればいいのか? 売却のタイミングを徹底解説"},"content":{"rendered":"\n

投資用マンションを買ったもののいつ売ればよいのかわからないとお考えの方もいるのではないでしょうか。\n\n\n\n

投資用マンションを売るタイミングとしていつがベストなタイミングなのかがわからず、好機をのがしてしまったり、いつまでも保有し続けたりしてしまう方もいるでしょう。\n\n\n\n

そこで、本記事では投資用マンションはいつ売ればいいのかについて解説します。不動産市場の動向、入居者が退去したタイミング、税金の優遇期間、大規模修繕工事の時期、デッドクロスから売却のタイミングを考えるとともに、売却時の注意点についても解説します。\n\n\n\n

1.投資用マンションとは?\n\n\n\n

そもそも投資用マンションとは、どのようなマンションのことを指すのでしょうか。\n\n\n\n

ここでは、どのようなマンションを投資用マンションと呼ぶのか、居住用のマンションと異なる点があるのかなどについて解説します。\n\n\n\n

1-1.不動産投資のためのマンション\n\n\n
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投資用マンションとは、第三者に賃貸して家賃収入を得るためのマンションです。不動産投資を目的として所有するマンションであるため、基本的には購入者自身は居住しません。自身が購入するような実需のための居住用マンションと区別するために投資用マンションと呼ばれているのです。\n\n\n\n

投資用マンションは賃貸物件として貸し出すことが前提であるため、居住者はファミリーよりも単身者のほうが多くなります。そのため、部屋数は居住用マンションよりも少なく、設備も最低限のものが揃っているのみであることが一般的です。\n\n\n\n

2.インカムゲインとキャピタルゲイン\n\n\n\n

2-1.インカムゲイン\n\n\n\n

不動産投資におけるインカムゲインとは、投資用マンションを所有することで毎月家賃収入が入ることを指します。現在では、インカムゲインを狙う投資法がメインです。\n\n\n\n

インカムゲインを狙った投資を行うメリットは、毎月安定した家賃収入を得られる点です。不動産を取得するにはローンを組んでいる場合も多いため、毎月安定した収入を得られることで、ローンの返済も滞りなく行えるでしょう。また、空室が多ければ家賃収入は安定しにくいのですが、空室対策を行うことで安定した家賃収入を得られるでしょう。\n\n\n\n

ただし、ハイリターンにはなりづらいというデメリットもあります。家賃を高くするなどして増収を目指すこともできますが、それでもハイリターンと言えるほど収入が増えることは考えにくいでしょう。\n\n\n\n

2-2.キャピタルゲイン\n\n\n\n

一方、不動産投資におけるキャピタルゲインとは、取得した投資用マンションを売却して譲渡益を得ることを指します。現在では不動産投資法としてはメインではありません。\n\n\n\n

キャピタルゲインの大きなメリットは、ハイリターンが得られる可能性があることです。取得時から不動産の価値が上がり続け、適切なタイミングを見計らって売却することで、購入価格の数倍の利益が得られることもあります。\n\n\n\n

ただし、リスクが大きい点が最大のデメリットです。購入時から価格が下がれば、売却しても利益を得ることはできませんし、場合によっては大きな損失を被ることも考えられます。\n\n\n\n

かつて1980年代後半から90年代初頭までのバブル経済期においては、キャピタルゲイン目的の不動産投資がほとんどでしたが、現在の日本においては非常に限定的であるといえます。確実に利益を得たい場合は、キャピタルゲイン目的よりもインカムゲイン目的の投資法がおすすめです。\n\n\n\n

3.区分所有マンションと一棟マンション\n\n\n
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投資用マンションには区分所有マンションと一棟マンションの2種類があります。区分所有マンションとは、マンションを1室ごとの単位で購入し、それを運用する方法であり、一棟マンションはマンションを一棟まるごと購入して運用する方法です。\n\n\n\n

区分所有マンションは、物件価格が比較的安価なため投資しやすいことがメリットです。また、金融機関のローンも比較的審査が通りやすく、フルローンも可能なものがあります。建物全体の所有者ではないため、管理や修繕の負担が少ない点もメリットだと言えます。\n\n\n\n

加えて、区分所有マンションは流動性が高く、売却しやすいことも特徴の1つです。そのため、一棟マンションよりも投資を手軽に行うことができ、不動産投資の登竜門の側面があります。\n\n\n\n

一方、一棟マンション投資のメリットの1つは、空室リスクが低くなることです。一棟丸ごと所有していれば、1室が空室になっても他の居室でカバーできるため大きな問題にはなりにくいと言えます。\n\n\n\n

また、マンション全体を管理できることもメリットの1つだと言えます。区分所有マンションでは部屋ごとの管理しかできないため、マンション全体の管理を行っている別会社の運営方針に従わざるをえません。\n\n\n\n

一棟マンションでは一棟丸ごと管理できるため、外観や共有施設などを自由に変更することも可能です。管理のクオリティを向上させることにより、入居者の顧客満足度を高めることができ、物件価値の向上・空室率の低下・家賃下落率の低下などを実現させることが期待できます。\n\n\n\n

4.居住用マンションと投資用マンションの違い\n\n\n\n

居住用マンションと投資用マンションにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、具体的に間取り、ローン、価格の決まり方の3つの違いについて解説します。\n\n\n\n

4-1.間取り\n\n\n
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居住用マンションは一般的な分譲マンションのことで、購入者が自身で入居するためのマンションです。居住用マンションはファミリー向けの間取りが多く、2LDKや3LDKなどの間取りがメインとなっています。家族で長い間住むことが想定されているため、広さや設備も充実している点も特徴の1つです。\n\n\n\n

一方、投資用マンションは不動産投資のために購入するマンションのことで、第三者に賃貸してその家賃収入を得るためのマンションです。\n\n\n\n

投資用マンションは賃貸で利用されることが基本であるため、ファミリー向けよりも単身者向けの間取りであるワンルームや1Kの間取りがメインとなっています。そのため、広さや居住性よりもコンパクトにまとまっていることを重視しています。また、マンション周辺の住環境よりもアクセスの良さが重視される傾向にある点も特徴の1つです。\n\n\n\n

このように、一見同じに見えるマンションでも、所有する目的が異なるだけで、これだけの違いが生まれます。\n\n\n\n

4-2.ローン\n\n\n
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居住用マンションと投資用マンションには、ローンでも違いがあります。\n\n\n\n

一般的に居住用マンションに利用できる住宅ローンは、金利が低い傾向にあります。審査においては、個人の年収、属性、資産状況などを要素に、返済能力があるのかが判断基準です。住宅ローンは金利が低いだけでなく、多くの金融機関で取り扱いがあり、返済期間が長めに設定されていることが特徴です。加えて、国もマイホーム取得を後押しする政策を推進しており、要件を満たせば住宅ローン減税が利用でき、お得に居住用マンションを購入できます。\n\n\n\n

一方、投資用マンションで融資を活用する場合、不動産投資ローン(アパートローンやプロパーローン)を利用します。投資用マンションは、マンションを第三者に貸し出しそこから得られる家賃収入を目的としているため、居住用マンションで利用できる住宅ローンが利用できません。\n\n\n\n

同じ不動産への融資でも、不動産投資ローンは事業融資になります。不動産投資ローンは返済原資を家賃収入、すなわち事業収入としています。事業収入が返済原資となる場合、給与が返済原資である場合よりもリスクが大きくなると考えられるため、金利も高くなります。また、融資期間も住宅ローンよりも短くなるのが一般的です。\n\n\n\n

このように、居住用マンションと投資用マンションには、ローンにおいても大きな違いがあります。\n\n\n\n

4-3.価格の決まり方\n\n\n\n

居住用マンションと投資用マンションでは価格の決まり方も異なります。居住用マンションでは一般的に取引事例比較法が用いられるのに対し、投資用マンションでは収益還元法が用いられることが一般的です。\n\n\n\n

ここでは、取引事例比較法と収益還元法にはどのような違いがあるのかを解説します。\n\n\n\n

4-3-1.取引事例比較法\n\n\n\n

取引事例比較法とは、その不動産と条件が近い物件の取引事例を収集し、取引価格の事例から必要に応じて対象物件の事情補正や時点修正を行い、地域要因や個別的要因を含め比較評価する方法のことです。例えば、近くにある類似物件の価格が高ければ、その不動産の価格も高くなりやすくなる、という評価方法です。\n\n\n\n

比較の基準となる条件には、同じ地域にある類似物件の価格だけでなく、不動産に付随している機能や設備の充実度なども該当します。すなわち、同じ地域にあり付随している機能や設備がほとんど同じであれば、価格もほぼ同じになるのです。\n\n\n\n

4-3-2.収益還元法\n\n\n\n

収益還元法とは、その不動産が将来生み出すであろうと予測される収益の現在価値の総和を求めることによって、対象不動産の試算価格(収益価格)を求める手法です。なお、収益価格を求めるには、「直接還元法」と「DCF法」の2つの方法があります。\n\n\n\n

直接還元法は、不動産から一定期間で得られる純利益を一定の還元利回りで割ることで求められます。簡単な計算式で求められるため、利用しやすい計算手法ではありますが、その精度はあまり高くありません。\n\n\n\n

これに対し、DCF法とは、将来生み出す収益を現在価値に割り引くことで企業価値を求める手法です。直接還元法よりも計算が複雑で負担がかかるのですが、正確な値を求めることができます。\n\n\n\n

5.投資用マンションの売却には仲介と買取がある\n\n\n\n

投資用マンションの売却には、仲介と買取の2つの方法があります。\n\n\n\n

ここでは、仲介と買取についてそれぞれ解説します。\n\n\n\n

5-1.仲介\n\n\n
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投資用マンションの売却方法の1つである仲介は、不動産仲介会社を通してマンションの買主を探す方法です。不動産仲介会社は、マンション売却のサポートとして、買主を探してくれたり契約書などの作成を手伝ってくれたりします。不動産仲介会社に依頼することで、自分で買主を探すよりも高い金額で売れる可能性が高いことが特徴です。一般的には相場かそれ以上の金額で売り始めるため、場合によっては相場よりも高い金額で売れやすくなるのです。\n\n\n\n

仲介を依頼すると、仲介手数料が発生します。仲介手数料の上限は法律で決められています。法律で定められている仲介手数料の上限は以下のとおりです。\n\n\n\n