{"id":390,"date":"2023-03-09T19:08:07","date_gmt":"2023-03-09T10:08:07","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/article271\/"},"modified":"2023-11-18T12:05:19","modified_gmt":"2023-11-18T03:05:19","slug":"post_199","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/realestate\/column\/article390\/","title":{"rendered":"家の「買取」とは?仲介との違いや高く買い取ってもらえるコツを解説"},"content":{"rendered":"\n

不動産を売却するには「買取」と「仲介」の2種類の方法があります。買取とは、不動産会社に物件を買い取ってもらう方法で、早く売却できるのが特徴です。一方、仲介とは不動産会社に買主を見つけてもらう方法です。「仲介」は売却まで時間がかかる可能性があるため、早く確実に家を売りたいなら「買取」を選択するのがいいでしょう。\n\n\n\n

しかし多くの場合、買取で家を売却すると市場相場よりも低い価格となってしまいます。大切な資産である家を、なるべく高く買い取ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?仲介との違いや物件を高く買い取ってもらうコツを解説します。\n\n\n\n

1.家を売る手段は「買取」と「仲介」がある\n\n\n\n

家を売る手段は「買取」と「仲介」の2つがあります。早く確実に家を売りたいなら「買取」、時間がかかってもなるべく高く売りたいなら「仲介」がおすすめです。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選択しましょう。\n\n\n\n

1-1.買取と仲介の違い\n\n\n\n

買取と仲介、それぞれの大まかな流れは次のとおりです。\n\n\n\n

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買取\n\n

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仲介\n\n\n

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査定依頼\n\n

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査定依頼\n\n\n

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物件調査・価格提示\n\n

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物件調査・価格提示\n\n\n

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不動産会社と売買契約締結\n\n

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媒介契約締結\n\n\n

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4\n\n

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引き渡し\n\n

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販売活動\n\n\n

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内見、申し込み対応\n\n\n

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価格交渉\n\n\n

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購入者と売買契約締結\n\n\n

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引き渡し\n\n\n\n\n\n\n\n\n

査定を依頼し、物件の調査と価格の提示までは同じですが、3以降に大きな違いがあります。\n\n\n\n

1-2.買取の特徴\n\n\n
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「買取」で家を売る場合、買主は不動産会社です。家の状態や立地などを確認すればすぐに売却の手続きにとりかかれるため、早く売却できるのが特徴です。しかし、残念ながら売却価格は市場相場の6〜8割程度になります。これは、不動産会社が買い取った物件に付加価値をつけて販売するためのコストが差し引かれているからです。\n\n\n\n

また、買取には「即時買取」と「買取保証」があります。同じ「買取」でも異なる点があるため、違いを知っておくことが重要です。\n\n\n\n

1-2-1.即時買取\n\n\n\n

即時買取とは、不動産会社に家を買い取ってもらう方法です。不動産会社が買主となるため、仲介手数料は発生しません。不動産会社は買い取った家に付加価値をつけて新たな買主を探し、希望者に販売します。\n\n\n\n

即時買取の最大のメリットは、早く売却できる点です。不動産会社が家の状態や環境などを確認したあと、すぐに売却手続きに移ることができます。さらに、故障している設備や修繕が必要な箇所があっても、そのまま売却可能です。\n\n\n\n

しかし前述のとおり、買取価格は市場相場の6〜8割程度となります。\n\n\n\n

1-2-2.買取保証\n\n\n\n

買取保証とは、最初は不動産会社に仲介で買主を探してもらい、買主が見つからなかったときに「買取」で売却する方法です。\n\n\n\n

まず不動産会社と媒介契約を結び、買主を見つけるための販売活動をしてもらいます。もし一定期間売れない場合は、あらかじめ取り決めてあった価格で不動産会社が物件を買い取ります。つまり買取保証は、仲介と買取の利点を生かした方法です。\n\n\n\n

買取保証のメリットは、市場価格に近い価格で売れる可能性があることです。仲介で売れれば、即時買取よりも高値で取引できます。しかし、当然ながら即時買取に比べて売却までに時間がかかります。仲介で買主が見つからない場合、「時間はかかったのに希望価格で売れない」という事態が発生することは、念頭に置いておくべきでしょう。\n\n\n\n

1-3.仲介の特徴\n\n\n\n

仲介は不動産会社と媒介契約を結び、物件の買主を探してもらう方法です。仲介を依頼された不動産会社は、物件情報を広く公開して買主を探します。そのため、市場価格に近い価格で売却できる可能性が高い方法です。また、買取希望者と価格交渉が可能なため、交渉次第では想定よりも高額で取引が成立することもあります。\n\n\n\n

しかし、買取に比べて売却までに時間がかかる点がデメリットで、仲介を依頼しても物件の買い手が見つからないこともあります。また、不動産会社に支払う仲介手数料が必要です。\n\n\n\n

そのため仲介は、たとえ時間はかかっても高値で売りたい場合におすすめの方法といえます。時間や金銭的に余裕がある方は、仲介を選択肢に入れるといいでしょう。\n\n\n\n

2.買取で家を売却する流れ\n\n\n
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買取で家を売却する際は、書類の準備をしておくと手続きがよりスムーズに進みます。手元にない書類や申請が必要なものはないか、事前に確認しておきましょう。その後の具体的な流れは、下記のようになります。\n\n\n\n

2-1.相場を調べる\n\n\n\n

まず、買取を希望する物件の相場を調べます。相場を調べる方法は後述しますが、不動産に詳しくない方でも調べることが可能です。\n\n\n\n

相場を調べるのは、物件を適正価格で売却するためです。買取は市場価格の6〜8割程度となることが多いため、おおよその相場を知らなければ提示された買取価格が妥当な金額であるかを判断できません。また、相場を知っていれば、もし価格が安いと感じた場合に交渉材料となります。不動産は金額の大きい取引です。本当はもっと高く売れるはずだったと後悔しないよう、必ず相場を調べておきましょう。\n\n\n\n

2-2.買取査定\n\n\n\n

買取査定の基本は、複数の不動産会社に査定を依頼することです。査定結果を比較することで買取価格の幅や価格の目安を知ることができます。\n\n\n\n

査定の方法は、机上査定(簡易査定)と訪問査定があります。机上査定とは、不動産一括査定サイトで複数の不動産会社から見積りを取る方法です。ホームページで簡単に査定の依頼ができるため、まずは机上査定でおおよその目安を把握しておくといいでしょう。\n\n\n\n

一方、訪問査定とは、不動産会社に連絡して実際に物件を見てもらう査定方法です。正確な見積額は分かるものの、不動産会社ごとに個別に対応する必要があります。\n\n\n\n

候補となる不動産会社を数社に絞り込むには、机上査定が便利です。\n\n\n\n

2-3.不動産会社を決定\n\n\n\n

提示された買取価格を比較して不動産会社を決めます。買取価格は、不動産会社によって差が出るのが普通ですが、あまりに査定額が低い場合や高額な場合は理由を聞いてみましょう。回答内容に納得できない、そもそも回答がないときは、その不動産会社は候補から外してもいいかもしれません。顧客の利益や事情を考えてくれる不動産会社なら、誠実に対応してくれます。\n\n\n\n

また、買取の実績が豊富な不動産会社のほうが安心です。買取のノウハウを持っているため、その後の手続きが滞りなく進み、相場を大きく外れることなく妥当な金額で買い取ってくれるでしょう。\n\n\n\n

2-4.条件交渉\n\n\n
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価格やスケジュール、必要書類や買取時の細かな条件について不動産会社と交渉します。\n\n\n\n

価格交渉をするときは、交渉を進める上で有利な事実を調べておきましょう。例えば、今後の街づくり計画で人口流入が予想される地域であれば、不動産価格の上昇が期待できるため買取価格を上げてもらえる可能性があります。\n\n\n\n

また、スケジュールは余裕をもって設定しましょう。必要書類のうち足りないものがあれば、早めに準備しておきます。入金日もこの段階で確認しておくと安心です。\n\n\n\n

いずれの条件も納得できるまで質問をし、不安を解消した上で契約することをおすすめします。\n\n\n\n

2-5.契約締結\n\n\n\n

全ての条件に納得できたら売買契約を結びます。売買契約書には、物件の所在地や売買代金、引き渡しの時期などが記載されています。\n\n\n\n

契約書にサインする前に、2-4の条件交渉で確認した内容が全て記載されているか必ずチェックしてください。不動産は高額な取引のため、トラブルになると大きな損害が発生する可能性があります。契約後に条件を変更することは非常に困難なため、面倒でも1つ1つ細かな部分まで目を通しましょう。\n\n\n\n

正式に契約締結となった場合、手付金が支払われます。\n\n\n\n

2-6.引き渡し・入金\n\n\n\n

引き渡しの前日までに、引っ越しと公共料金の清算をすませておきます。引き渡し当日、書類のやりとりをして不動産会社に鍵を渡したら、家の引き渡し・売却は完了です。なお、物件の引き渡し後、売買金額から手付金を差し引いた残金が入金されます。\n\n\n\n

不動産を売却する場合、たくさんの書類が必要です。特に買取の場合、短期間で書類をそろえなければなりません。全て自分で用意するのは大変なため、司法書士に依頼する方も多くいます。専門家に任せたほうがミスもなく、精神的な負担が減ります。\n\n\n\n

2-7.確定申告\n\n\n\n

家を売ったら気をつけなければならないのが、確定申告です。家や土地を売って得られた利益を譲渡所得といい、確定申告の対象となる場合があります。\n\n\n\n

譲渡所得は下記のように計算されます。\n\n\n\n

「譲渡所得=譲渡価額-取得費-譲渡費用」\n\n\n\n

譲渡価額とは家の売却価格です。取得費は土地の購入額で、譲渡費用は仲介手数料や印紙税などの売却にかかった費用を指します。\n\n\n\n

譲渡所得がプラスになった場合、譲渡益といい、確定申告の対象となります。申告が漏れると「延滞税」や「無申告加算税」などのペナルティが課されるため注意しましょう。\n\n\n\n

一方、譲渡所得がマイナスになった場合は、譲渡損失といい、確定申告は不要です。しかし、損益通算や繰越控除の特例を使えるケースがあります。詳しくは国税庁のホームページを確認してください。\n\n\n\n

※参考:国税庁\n\n\n\n

No.3390 住宅ローンが残っているマイホームを売却して譲渡損失が生じたとき(特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)|国税庁\n\n\n\n

No.3370 マイホームを買い換えた場合に譲渡損失が生じたとき(マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)|国税庁\n\n\n\n

3.家を買取で売るメリット\n\n\n
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家を買取で売るメリットは6つあります。早く確実に手間をかけずに売却したい方や売却を他人に知られたくない方に向いています。\n\n\n\n

3-1.早く現金化できる\n\n\n\n

買取の最大のメリットは、早く現金化できる点です。仲介に比べて圧倒的に早く家を売却できます。買取は売却相手が不動産会社であるため、買い手を探す手間がかかりません。仲介で売却する場合は平均で3〜6ヶ月かかるのに対し、買取なら1週間〜1ヶ月程度で売却手続きが完了します。\n\n\n\n

なるべく高く売りたいという理由で買取保証を選択した場合でも、期限が決まっているため資金計画が立てやすいでしょう。家の売却を急いでいる場合や、手元にすぐに現金が必要な場合は買取が適しています。\n\n\n\n

3-2.価格が提示されれば確実に売れる\n\n\n\n

買取の場合、家を購入するのは不動産会社です。買取価格は不動産会社によって差があるものの、提示された価格で必ず買い取ってもらえます。\n\n\n\n