{"id":4506,"date":"2024-01-29T21:23:35","date_gmt":"2024-01-29T12:23:35","guid":{"rendered":"http:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/?p=4506"},"modified":"2024-01-29T21:23:37","modified_gmt":"2024-01-29T12:23:37","slug":"%e5%85%b1%e6%9c%89%e5%90%8d%e7%be%a9%e3%81%ae%e5%9c%9f%e5%9c%b0%e3%81%af%e5%a3%b2%e5%8d%b4%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%ef%bc%9f%e5%a3%b2%e5%8d%b4%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%83%bb%e6%b5%81%e3%82%8c%e3%83%bb","status":"publish","type":"post","link":"https:\/\/column.ouchi-kurabel.com\/land\/column\/article4506\/","title":{"rendered":"共有名義の土地は売却できる?売却方法・流れ・必要書類をわかりやすく解説"},"content":{"rendered":"\n

土地は1人がすべての権利を有する単独所有であることもある一方で、複数人が権利を有する単独所有であることもあります。\n\n\n\n

このような共有名義の土地は、売却することができるでしょうか?\n\n\n\n

また、売却するにはどのような方法があるでしょうか?\n\n\n\n

今回は、共有名義の土地の売却について詳しく解説します。\n\n\n\n

共有名義の土地の基本\n\n\n\n
\"共有名義の土地の基本\"\n\n\n\n

はじめに、共有名義の土地の基本的な概要について解説します。\n\n\n\n

共有名義の土地とは\n\n\n\n

共有名義の土地とは、複数人で共有している土地のことです。\n\n\n\n

たとえば、土地をA氏が1人で所有している状態を「単独所有」といいます。\n\n\n\n

一方、土地をA氏、B氏、C氏が各1\/3の割合で有している状態などが「共有」です。\n\n\n\n

各共有者の所有割合は必ずしも同一であるとは限らず、1\/3ずつなど等しい割合で有していることがある一方で、A氏が98\/100、B氏とC氏がそれぞれ1\/100など共有者によって持分に大きな差があるケースもあり得ます。\n\n\n\n

各共有者は、「共有物の全部について、その持分に応じた使用をすることができる」とされています(民法249条1項)。\n\n\n\n

これは、たとえば土地が300㎡である場合において、1\/3ずつの共有持分を有しているA氏、B氏、C氏がそれぞれ100㎡部分の権利を持っているということではありません。\n\n\n\n

この場合、A氏、B氏、C氏は300㎡の土地全体を使用することができます。\n\n\n\n

ただし、1人が土地全体を使用していると他の共有者は土地を使うことができないため、原則として次の3択となります。\n\n\n\n

    \n
  1. 1年のうち4か月ずつ使用するなど、3人が交代して土地全体を使用する\n\n\n\n
  2. A氏が単独で使用し、A氏からB氏とC氏に償金(使用料)を払う\n\n\n\n
  3. 土地全体を貸して、賃料を分ける\n\n\n\n\n

    一般的な土地の場合は「1」は現実的ではなく、「2」か「3」がほとんどです。\n\n\n\n

    または、「2」であるものの、親族であることなどを理由に事実上償金の支払いを免除されているケースも多いでしょう。\n\n\n\n

    土地が共有名義かどうかを確認する方法\n\n\n\n

    ある土地が共有名義かどうかを調べたい場合は、法務局からその土地の「全部事項証明書(登記簿謄本)」を取得します。\n\n\n\n

    全部事項証明書には、原則として「権利部(甲区)」に所有者に関する情報が記載されています。\n\n\n\n

    この欄に所有者の氏名が単独で書かれている場合は、土地は単独所有です。\n\n\n\n

    一方、次のように複数者の氏名が書かれており、それとともに共有持分が併記されている場合、その土地は共有です。\n\n\n\n