一戸建てを売りに出したにもかかわらず、なかなか成約しない場合があります。
一戸建てが一向に売れない場合、どのような理由が考えられるでしょうか?
また、一戸建てが売れない場合は、どのような対策を講じるとよいでしょうか?
今回は、一戸建てが売れない理由や対策についてまとめて解説します。
一戸建てが売れない理由1:物件自体に問題があるから
物件自体に何らかの問題があることが原因で、一戸建てが売れない場合があります。
これを細分化した具体的な理由と、それぞれの対策について解説します。
築古である
一戸建てが売れない場合に考えられる理由の1つ目は、築古であることです。
築古の一戸建ては買主が購入してもそのままでは使えないことが多く、買主が快適に生活するにはリフォームなどが必要となることが一般的です。
そのため、買主が購入後にリフォーム代がかさみそうであると懸念し、一戸建てが売れない可能性があります。
対策
築古であることが原因で一戸建てが売れにくい場合は、ハウスクリーニングを入れたり、壁紙を張り替えたりして室内の清潔感を向上させることが対策の1つとなります。
室内をきれいに保ち、買主にそのままでも暮らせそうだと感じてもらうことで、一戸建てが売れやすくなる可能性があるためです。
適切にメンテナンスがされていない
一戸建てが適切にメンテナンスされていないことが原因で売れないことがあります。
たとえば、設備が壊れたままとなっていたり、外壁が大きく劣化していたりする場合などです。
この場合は見た目の印象がよくないのはもちろんのこと、他にも目に見えない問題が隠れているのではないかとの懸念が生じ、買主から敬遠されることが考えられます。
対策
適切にメンテナンスがされていないことが原因で一戸建てが売れない場合は、ホームインスペクションを受けることが対策の1つとなります。
ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家に、第三者的な立場かつ専門家の見地から、住宅の劣化状況や不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめてもらい、アドバイスを受けることです。
ホームインスペクションを受けて購入希望者に報告書を開示することで、安心して一戸建てを購入してもらいやすくなります。
また、不具合を直すことで一戸建てが売れる可能性が高まる場合は、不動産会社の担当者と相談したうえで一部をリフォームすることも1つです。
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複数社による査定額や担当者によるアドバイスなどを比較することで、その一戸建ての売却について相談できる不動産会社を見つけやすくなります。
交通の利便性がよくない
一戸建ての売却では、その一戸建ての所在するエリアも重要なポイントとなります。
売却しようとする一戸建ての交通の便がよくない場合は、一戸建てがなかなか売れない可能性があります。
対策
交通の利便性がよくないことが原因で一戸建てが売れない場合は、購入ターゲット層をある程度想定したうえで、交通の便以外の利便性や魅力をアピールすることで一戸建てが売れる可能性があります。
たとえば、静かな住環境であることや駅近の物件と比較して広さに余裕があることをアピールすることなどが考えられます。
一戸建てのアピールポイントの検討は、そのエリアの不動産事情に詳しい不動産会社に任せるとよいでしょう。
そのエリアにおける一戸建ての売却に強い不動産会社をお探しの際は、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
物件が広すぎる
物件が広すぎることが原因で、一戸建てが売れない場合があります。
必要以上に広い物件は管理や清掃が大変であるほか、買主の予算をオーバーする可能性があるためです。
対策
物件が広い場合は、部屋割りの提案をすることで一戸建てが売れる可能性があります。
たとえば、リモートワーク用の部屋や趣味用の部屋、来客用の寝室などに使えることをアピールすることで広い家を使うイメージが広がり、一戸建てが売れやすくなる可能性があります。
いわゆる事故物件である
過去に事故や自殺の現場となったなど、いわゆる事故物件である場合は、これが原因で一戸建てが売れない可能性があります。
購入前にインターネットで物件情報を調べる人も多く、たとえ告知義務がないほど古い事件であったとしても買主が知っているケースも少なくありません。
対策
いわゆる事故物件である場合、これを隠して売却することはせず、正直に申告することが大前提です。
隠して売却をしてから買主が過去の事件や事故を知った場合、トラブルとなる可能性があるためです。
そのうえで、相場より売出価格を低くすることで、売却できる可能性が高くなります。
起きた事故などの内容にもよるものの、事故物件であることをさほど気にせず、リーズナブルであることを理由に購入を決める人も少なくありません。
一戸建てが売れない理由2:売り出し方に問題があるから
一戸建てが売れない場合は、売り出し方に問題があるのかもしれません。
ここでは、売り出し方に関する具体的な問題点と対策を解説します。
売出価格が高すぎる
売出価格が高すぎることが原因で、一戸建てが売れない場合があります。
売出価格は売主による希望売却価格であり、いくらに設定しても構いません。
実際に、売出価格を相場より高めに設定することで、一戸建てが高値で売れる可能性が高くなります。
とはいえ、相場よりあまり高すぎる値付けをしてしまうと、一戸建てが一向に売れない事態となりかねません。
なぜなら、一戸建ての購入を検討する際は、買主も周辺の相場を調べていることが一般的であるためです。
対策
売出価格が高すぎることが原因で一戸建てが売れない場合は、売出価格を適切な価格へと見直すことで一戸建てが売れる可能性が高くなります。
その一戸建ての適性相場を知りたい場合は、不動産一括査定である「おうちクラベル」をご活用ください。
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売り出し時期がよくない
一戸建てが売れない原因は、売り出し時期がよくないからかもしれません。
一般的に、一戸建ては毎年2月から3月頃がもっとも売りやすいとされています。
この時期は、4月からの新生活に向けて引っ越し先となる物件を探す人が増えるためです。
対策
売り出し時期がよくないことだけが原因で一戸建てが売れない場合は、そのまま売り出しを続け売りやすい時期を待つことも1つの手です。
ただし、あまり長い期間売り出しを続けていると、「売れない物件」との印象がついて一戸建てが売れなくなるリスクがあります。
そのため、そのまま売り出しを続けるかいったん売り出しを辞めて改めて適切な時期に売りに出すのかについて、不動産会社の担当者とよく相談したうえで検討するようにしてください。
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内見の印象がよくない
一戸建てについて問い合わせや内見の希望はあるものの、その後成約に至らない場合は、内見の印象がよくないのかもしれません。
内見では、一戸建ての状態のほか、売主の人柄も見られることが一般的です。
対策
内見の印象がよくないことで一戸建てが売れない場合は、内見で物件の印象をよくする対策を講じるとよいでしょう。
具体的には、次の対策が検討できます。
- 清掃や整理整頓を心がける
- においに注意し、消臭をする
- 必要に応じて、家具の配置を変えたり照明を変えたりする
また、可能な限り内見には売主も立ち会い、一戸建ての使い勝手を丁寧に説明したり購入希望者からの質問に丁寧に回答したりすることで買主が安心し、購入につながる可能性もあります。
一戸建てが売れない理由3:不動産会社に問題があるから
一戸建てが売れない場合、不動産会社に問題があるかもしれません。
ここでは、不動産会社に問題があるケースを2つ解説します。
不動産会社がその一戸建ての売却を得意としていない
一戸建てが一向に売れない場合、不動産会社がその一戸建ての売却を得意としていないかもしれません。
不動産会社には、それぞれ得意なエリアや物件種別があることが一般的です。
その一戸建ての売却に強い不動産会社は、その一戸建てを売るためのノウハウを持っていたり売却するためのアイディアの引き出しが多かったりすることで、売れにくい一戸建てであっても売却を成功させてくれる可能性が高くなります。
一方で、その一戸建ての売却を得意としていない不動産会社に依頼してしまうと、売却ノウハウの不足から、一戸建てが売れない事態となるリスクがあります。
対策
不動産会社がその一戸建ての売却を得意としていないことが原因で一戸建てが売れないと考えられる場合は、不動産会社と締結した媒介契約が終了するタイミングで売却を依頼する不動産会社を変えることが1つの方法です。
また、一戸建てを売却する際ははじめに不動産会社をよく選定することで、一戸建てが売れない可能性を最小限に抑えることが可能となります。
一戸建ての売却をご検討の際は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する「おうちクラベル」をご活用ください。
おうちクラベルによる査定の依頼先の不動産会社は実績豊富な優良企業ばかりであり、一戸建ての売却を成功させてくれる信頼できる不動産会社に出会えいやすくなります。
不動産会社が囲い込みをしている
一戸建てが決して売りづらい物件ではないにもかかわらず一向に売れない場合は、不動産会社が囲い込みをしているのかもしれません。
囲い込みとは、不動産会社が他の不動産会社経由での購入の打診に対し、「その一戸建てはもう売れた」などと嘘をついて取引を断ることを指します。
不動産会社が物件の売却を成功させると、依頼者である売主から仲介手数料を受け取ることが可能となります。
そして、1社の不動産会社が売主と買主の両方から売買の依頼を受ける「両手仲介」の場合は、売主と買主の双方から仲介手数料を受け取ることができ、1件の売買で事実上2倍の収益を上げることが可能となります。
両手仲介自体が問題であるわけではありません。
不動産会社が独自のネットワークや売却ノウハウを駆使してスムーズに買主を見つけてくれるのであれば、これは売主にとってもメリットとなり得るためです。
一方で、過度な囲い込みによって売主の知らないうちに取引の機会を潰しているのであれば、これが原因で一戸建てが売れないリスクが生じ売主にとって大きな機会損失となります。
対策
不動産会社が囲い込みをしている可能性がある場合は、売却を依頼する不動産会社を変えることが1つの方法です。
一戸建て自体に問題がない場合は信頼できる不動産会社に改めて一戸建ての売却を依頼することで、スムーズに売却できる可能性が生じます。
また、不動産会社に販売戦略や問い合わせの状況などをこまめに質問することで、不動産会社が囲い込みをしづらくなり、一戸建てが売却できる可能性もあります。
それでも一戸建てが売れない場合の主な対策
さまざまな対策を講じても一戸建てが売れない場合は、どうすればよいでしょうか?
最後に、対策を講じてもなお一戸建てが売れない場合の対応策を3つ解説します。
- 不動産買取を活用する
- リフォームを検討する
- 建物を解体して更地で売ることを検討する
不動産買取を活用する
1つ目の対策は、不動産買取を活用することです。
不動産買取とは、不動産会社に直接一戸建てを買い取ってもらう取引形態を指します。
不動産買取では、市場で売りにくい一戸建てであっても買い取ってもらえる可能性があります。
また、買主を探す必要がないため、現金化までがスピーディーであることもメリットです。
ただし、不動産会社に一戸建てを買い取る義務があるわけではなく、必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。
また、不動産買取による売買価格は市場での売却の6割から8割程度となることが一般的です。
そのため、不動産買取は現金化を特に急ぐ場合に活用するか、他の対策を講じても一戸建てが売れない場合に検討することをおすすめします。
リフォームを検討する
2つ目の対策は、リフォームをすることです。
水回りを中心にリフォームすることで、よい条件で売却できる可能性があります。
ただし、独断でリフォームをすることはおすすめできません。
そもそも買主が購入後に大規模なリノベーションをしたり建物を解体して更地にして売却したりする場合は、リフォーム費用が無駄になってしまう可能性があるためです。
また、リフォーム費用が乗って売出価格が高くなることで、一戸建てがさらに売れなくなるリスクもあります。
そのため、リフォームをするかどうかや行うリフォームの規模などについては、不動産会社の担当者とよく相談したうえで行うようにしてください。
リフォームについても相談できる信頼できる不動産会社をお探しの際は、「おうちクラベル」をご活用ください。
建物を解体して更地で売ることを検討する
3つ目の対策は、建物を解体して更地として売却することです。
建物の老朽化が進行している場合は、更地とすることで買主が見つかりやすくなるほか、高値で売却できる可能性が高くなります。
ただし、解体は独断で行わず、不動産会社の担当者とよく相談したうえで決断するようにしてください。
解体には費用がかかるため、解体せずに売却できるのであれば解体せずに売却する方が売却によって手元に残る額が増える可能性があるためです。
また、無道路地である場合など敷地が建築基準法上の接道義務(土地が一定の道路に2m以上接しているべきとの義務)を満たしていない場合は、建物を解体してしまうことで原則としてその地に二度と建物が建てられなくなるリスクもあります。
先走って解体してしまうと譲渡所得税の特例の適用要件から外れてしまい、税金が高くなる可能性も否定できません。
そのため、解体にあたってはまず「おうちクラベル」で信頼できる不動産会社を探し、担当者とよく相談したうえで検討してください。
まとめ
一戸建てが売れない場合、一戸建て自体に何らかの問題があることもあれば、売り出し方に問題がある場合、不動産会社に問題がある場合なども考えられます。
一戸建てが売れない場合はその理由を探り、理由に合った対策を講じることで一戸建てが売れる可能性を高めることが可能となります。
売却を成功させるには、その一戸建ての売却に強い不動産会社に売却の依頼をすることがポイントです。
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