マンションを売却するならどこがいい?不動産比較のポイントを解説

マンションの売却を検討する際、不動産会社の選択を悩む人は多いのではないでしょうか。不動産会社にも得意とする分野や地域があるため、購入時に利用した不動産会社にそのまま依頼することが正解とはかぎりません。

この記事では、マンションを売却する場合におすすめの不動産会社や、比較検討するポイントなどを紹介します。マンションができるだけ好条件で売却できるように、ぜひ参考にしてください。

目次

1.マンション売却におすすめの大手不動産会社10社ランキング

この項目では、マンション売却におすすめの大手不動産会社10社について紹介します。おすすめの不動産会社は次の表をご覧ください。

【マンション売却におすすめの大手不動産会社10社】

   

取り扱い高

仲介件数

店舗数

1位

SRE不動産

7店舗

2位

三井不動産リアルティグループ

18,926億円

41,183件

291店舗

3位

東急リバブル

15,779億円

28,750件

199店舗

4位

住友不動産販売

14,533億円

38,144件

256店舗

5位

野村不動産ソリューションズ

9,648億円

10,081件

94店舗

6位

三井住友トラスト不動産

5,503億円

8,226件

71店舗

7位

三菱UFJ不動産販売

4,501億円

4,652件

35店舗

8位

みずほ不動産販売

4,286億円

3,978件

49店舗

9位

オープンハウス

3,624億円

8,268件

62店舗

10位

積水ハウス不動産グループ

2,878億円

7,973件

115店舗

参考:不動産流通推進センター「2022不動産業統計集 3.不動産流通

※数値は2022年9月調査公表ベース

取扱高や仲介件数、店舗数などを参考にそれぞれ上位の不動産会社について、解説します。

1-1.SRE不動産

ソニーグループ株式会社のグループ会社であるSRE不動産は、大手の中では珍しくマンションの売主の仲介に特化した不動産会社です。売主と買主両方を仲介する会社とは異なり、売主に寄り添って交渉を進めてくれます。

不動産会社は売主と買主と両方の仲介を行う「両手仲介」と、売主か買主どちらか一方だけの仲介を行う「片手仲介」に分かれます。SRE不動産は売主専門の片手仲介を行います。

両手仲介の場合、売主と買主の利益を取り持つため、売主に有利な条件で進むとはかぎりません。一方片手仲介の場合は、どちらかの立場に有利な条件で契約を進められます。

SRE不動産では、専門のエージェントによるコンサルティングやAI技術を駆使した精度の高い査定が可能です。AI技術を活用した査定のシステムは、ディープラーニング技術を基に不動産査定のノウハウや不動産取引に特有の知識を導⼊しています。ソニーグループと新たに共同開発した機械学習ソリューションで査定をスムーズにサポートします。

利用地域は関東と関西に限られますが、WEB上での売却相談にも対応しています。マンションの売却におすすめの不動産会社です。

1-2.三井不動産リアルティ株式会社

三井不動産リアルティは、「三井のリハウス」のブランドで個人向けマンション売買仲介を手がける三井グループの不動産会社です。

大手企業の知名度を生かした広告宣伝力の強さや充実した売却サポートサービスが魅力です。

売却前に住宅設備や建物の状態を三井のリハウスが無償で診断した上で、物件引渡後の一定期間に発生した設備・建物の補修費用は三井のリハウスが負担してくれます。物件引き渡し後のトラブルを防げるため、安心して依頼できます。

2021年度の全国売買仲介取り扱い件数は41,183件と36年連続業界ナンバーワンで、業界最大手として圧倒的な売却実績を誇っています。100万件以上の取引から蓄積されたノウハウによる手厚いサービスが受けられます。

対象地域は、首都圏や関西、中部、中国、北海道、東北、九州など一部を除く全国の主要拠点に多くの店舗を持ちます。

集客力が高く、サポートが手厚い不動産会社に依頼したい人におすすめです。

1-3.東急リバブル株式会社

東急グループの不動産会社である東急リバブルは、不動産流通業界の先駆者として1970年代に誕生しました。業界に先駆けて取り入れた売却保証制度によってマンションの売却をサポートします。

売却保証とは、マンションが一定期間内に売却できなかった場合に、東急リバブルがあらかじめ提案した価格で買い取る制度です。東急リバブルが買い取ったマンションの再販によって利益が出た場合は、利益の一部が売主に還元される仕組みもあります。

ほかにも、マンション引き渡し後の建物や住宅に不具合があった場合、保証を肩がわりする「リバブルあんしん仲介保証サービス」など、売主に対するサービスが充実しており、売却者は安心して依頼できます。

東急リバブルは、三井不動産リアルティや住友不動産販売と共に不動産売買仲介の3大会社といわれ、仲介実績が豊富です。

首都圏、関西を中心に、札幌や仙台、名古屋、福岡など、対象地域を広げています。特に、首都圏、関西圏で手厚い売却サポートを受けたい人に特におすすめです。

1-4.住友不動産販売株式会社

住友不動産販売は、「すみふの仲介 ステップ」というブランドで個人向けの不動産仲介をしている住友グループの不動産仲介の会社です。業界最大手の三井不動産リアルティと肩を並べるほどの仲介実績を誇っています。

住友不動産販売の場合は、大手ならではの物件の広告宣伝力に強みがあるほか、営業員がマンツーマンで売主をサポートして売却仲介を行う点が特徴的です。ちょっとした疑問点や問題などがあってもスムーズに相談できます。

そのほかにも引き渡し時の保証サービスや、売却前にハウスクリーニングなどを無償で請け負ってくれるサービスもあります。

店舗はほぼ全国にわたり、首都圏、関西、東海、北海道、東北、中国、九州など主要拠点に256店舗を構えて対応しています。

住友不動産販売は、マンツーマンで営業員とマメにコンタクトを取りながら売却を進めたい人に向いています。

1-5.野村不動産ソリューションズ株式会社

野村不動産グループの不動産会社である野村不動産ソリューションズは、「野村の仲介+(PLUS)」という名前で、個人向けに不動産の売買仲介を行っています。

売却する不動産は、自社の不動産情報サイト「nomu.com(ノムコム)」などインターネットを活用し宣伝します。業界トップクラスのアクセス数を誇るノムコムは、集客力が高いことで知られる不動産情報サイトです。その高い集客力によって、マンションの売却をサポートします。

加えて、国内の事例データを基にした「マンションデータPlus」というサイトでは、マンションの相場価格や売却に役立つ情報をスムーズかつスピーディに把握できます。

また、充実した売却サポートも魅力の1つです。引き渡し後の設備保証サービスや、室内の見栄えをよくして売却価格を上げるためのホームステージング、クリーニングサービスなどを利用できます。

対象地域は、首都圏、関西、名古屋が中心です。ただしこれら以外の地域でも、nomu.com(ノムコム)を活用することによって広い地域に対応できます。

インターネットでの広告宣伝の強みをフル活用しながら売却を進めたい人におすすめです。

2.マンションを売却する不動産会社の選び方

マンションの売却価格は不動産会社によって左右される場合があります。そのため、売却の際は、信頼できる不動産会社へ依頼することが重要です。

とはいえ、信頼できる不動産会社を選択するには、何で判断すればいいかわからない方も少なくないでしょう。ここでは、マンションを売却する場合の不動産会社の選び方について、次の項目を解説します。

  • サービス内容
  • 得意分野・実績
  • 担当者の知識や信頼性
  • 口コミや評判

2-1.サービス内容

不動産会社が提供するサービス内容を確認します。不動産会社によっては、売買仲介のほか、マンションの売却を促進するさまざまなサービスを提供しています。不動産会社が提供している主なサービスは、次のようなものがあります。

  • ホームインスペクション
  • ホームステージング
  • ハウスクリーニング
  • マンションの設備の点検サポート
  • 荷物の一時預かり

ホームインスペクションでは、住宅の劣化や欠陥を把握するために住宅診断を、ホームステージングでは内見者に好印象を与えるために、物件の室内を家具や照明でモデルルームのように演出するなど、さまざまなサービスが利用可能です。ほかにも、マンションを清潔にして設備を整えてくれるサービスなどがあります。

会社ごとに詳細は異なるため、どこまでのサービスやサポートが受けられるのか、確認するのが重要です。

各不動産会社のホームページなどを詳しく確認し、わからない点があれば相談してみましょう。

2-2.得意分野・実績

不動産会社の得意分野と実績を確認します。

不動産会社ごとに得意分野や実績は異なるため、マンションを売却するならマンションの売却に特化した不動産会社を選択するといいでしょう。

不動産会社の中には、マンション販売よりも戸建て住宅の販売に強い、または首都圏地域のみのマンション販売に強いなど、特徴はさまざまです。

売却するマンションの地域に対応し、尚且つその地域での実績が豊富な会社を選ぶことによって、より好条件で売却できる可能性を高めましょう。販売実績が豊富にある不動産会社には顧客のデータやノウハウが蓄積されているため、マンションをより高く、スムーズに売りやすくなります。

2-3.担当者の知識や信頼性

不動産会社の担当者の知識や信頼性を確認します。同じ不動産会社の担当者でも、それぞれが持つ知識や信頼性は異なるからです。

同じ地域もしくは、同じマンションの1室を売却した経験がある担当者なら、相場やニーズの把握がスムーズに行えます。加えて、マンション売却について豊富な知識を持っており信頼できる担当者であれば、安心して依頼できます。

マンションは高額なため、指定した価格での売却は難しい上、契約後のトラブル対応などにも豊富な知識や経験が必要です。万が一トラブルが起きた場合でも、真摯に対応してもらえるような、信頼できる担当者に依頼しましょう。

査定を依頼する際や問い合わせをする際は、担当者の対応や人柄をチェックして選ぶといいでしょう。

2-4.口コミや評判

不動産会社の口コミや評判を確認します。

インターネット上では、不動産会社を実際に利用したお客様の口コミや評判を確認できます。口コミや評判は、実際に経験したお客様にしかわからない情報を把握できるため、おすすめです。

口コミは、各不動産会社のホームページのほか、外部サイトなどにも投稿されています。「〇〇という担当者のおかげで安心して売却できた」「指定した価格で売却できなかった」など、さまざまな口コミがあるでしょう。

どちらの口コミや評判も、全てが正しい情報とは限らないことを前提として、参考程度に利用しましょう。

3.マンション売却で押さえておきたい基礎知識

マンション売却で押さえておきたい基礎知識は次のとおりです。

  1. マンション売却の流れ
  2. マンション売却にかかる費用
  3. 売却にかかる時間

それぞれについて紹介します。

3-1.マンション売却の流れ

マンションの流れを把握しておくと、契約の手続きがスムーズに行えます。マンション売却の流れは次のとおりです。

  1. 不動産会社にマンションの査定を依頼する
  2. 不動産会社を選択して媒介契約を交わす
  3. 売却活動を行う
  4. 購入希望者と売買契約を結ぶ
  5. マンションを引き渡す
  6. 確定申告を行う

不動産会社にマンションの査定を依頼する際は、1社だけではなく、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。複数者の査定価格を比較することによって、相場を把握しやすくなります。

査定価格に加えて、不動産会社が提供するサービス内容を確認した後、仲介を依頼し、媒介契約を結びます。その後、不動産会社に売却活動を行ってもらい、状況に応じて内見に対応します。

買主が見つかれば売買契約を結び、規定の時期にマンションを引き渡します。売却金が出た場合、確定申告を行いましょう。

3-2.マンション売却にかかる費用

マンション売却にかかる費用や用途は次の表をご参照ください。

【マンション売却にかかる費用】

費用

費用の目安

用途

仲介手数料

マンションの売却金額×3%+6万円+消費税

不動産会社に支払う手数料

所有権移転登記費用

4万~5万円

所有権移転のための登記費用(司法書士への報酬、登録免許税など)

印紙税

1億円未満のマンションの場合は200円~3万円(売却金額に応じて変わる)

売買契約書にかかる税金

ローンの繰上返済費用

1万~3万円程度

ローン返済の手数料

抵当権抹消登記費用

1万5千円前後

抵当権抹消のための登記費用(司法書士への報酬、登録免許税など)

譲渡所得税

売却利益×税率(所有期間に応じて異なる)

マンションの売却益にかかる税金

マンション売却の費用で最も大きいのは、不動産会社に支払う仲介手数料です。仲介手数料は、マンションの売買契約が成立したときに発生し、売買契約時に半分を、物件引き渡し時に残りを支払います。なお、査定の依頼や媒介契約を締結しただけでは発生しません。

仲介手数料は、法令で上限額が以下のとおり定められており、上限以上の金額は請求されません。

【仲介手数料の上限額】

契約金額

上限の計算

200万円以下の部分

5%+消費税

200万円を超え400万円以下の部分

4%+消費税

400万円を超える部分

3%+消費税

出典:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額

売買契約の契約書作成時には印紙税、マンションの売却益が出た場合には譲渡所得税がかかる点に注意しましょう。

3-3.マンション売却にかかる期間

マンションの売却には、3ヶ月~6ヶ月程度の期間がかかるといわれています。マンション売却の各工程でかかる時間の目安は次をご覧ください。

【マンション売却にかかる期間】

マンション売却の工程

期間の目安

マンション価格の簡易査定

1週間

不動産会社と媒介契約の締結

1週間

売却活動

3~4ヶ月

売買契約の締結)

1週間~1ヶ月

物件引き渡し・決済まで

1~2ヶ月

マンションの売却にかかる期間を大きく左右するのは、売却活動です。

マンションの築年数や立地などの状況によって、需要は異なります。築年数が浅く、立地のいい物件は需要が高いため、短期間で売れることも少なくありません。一方、駅から遠い、日当たりが悪い、建設してから数十年経過しているなど、条件があまり良くない場合、目安よりも長い期間がかかることもあるでしょう。そのため、あくまで目安として参考にしてください。

売却スケジュールには余裕を持たせておくことが大切です。売却期間に余裕がなければ急いで買主を見つけなければならないため、設定金額の調整を迫られます。

マンションを高く売るためにも、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。

4.マンションを売るなら大手と中小企業どちらにすべき

マンションを売る際、大手不動産会社か中小規模の不動産会社か悩む人もいるのではないでしょうか。ここでは、大手不動産会社と中小規模の不動産会社それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

4-1.大手不動産会社のメリット・デメリット

大手不動産会社に仲介を依頼するメリット・デメリットは次のとおりです。

【大手不動産会社のメリット・デメリット】

メリット

  • ネットワークが広く集客力がある
  • オプションサービスが充実している
  • ブランド力による安心感がある

デメリット

  • 囲い込みをされるリスクがある
  • マニュアル化されていて融通が利かない
  • 担当者が地域の情報にうとい場合がある

多くの拠点を持つ大手不動産会社は、ネットワークが広く集客力があります。豊富な取引実績や経験によって、顧客のデータや売却のノウハウが蓄積しているため、広告や宣伝などスムーズにマンションの売却を進められるでしょう。

ホームステージングやホームクリーニングのほか、一定期間内に売却できなかった場合の買取保証のサービスなどさまざまなサービスやサポートが充実しています。

こうしたメリットがある一方で、囲い込みをされるリスクがあります。囲い込みとは、売却の仲介を依頼された物件について、自社で買主を見つける手法です。売却と買取の両手取引を行っている会社で起こる可能性があります。

囲い込みの結果、広く告知していればいい条件で早く売れたかもしれない物件が、売れずに安く売却される可能性もあります。

また、大手では業務効率化のためにマニュアルが完備されていて融通が利かないこと、転勤が多いため、地域の情報にあまり詳しくない人が担当者になる可能性もあるため、注意が必要です。

4-2.中小不動産会社のメリット・デメリット

中小不動産会社に仲介を依頼するメリット・デメリットは次のとおりです。

【中小不動産会社のメリット・デメリット】

メリット

  • 地域に根強い情報網がある
  • 担当者の裁量範囲が広く柔軟性がある
  • 少額・訳あり物件でも受け入れてもらいやすい

デメリット

  • 広告のクオリティは大手に劣る
  • 知名度がなく広い集客力は望めない
  • 担当者の質にばらつきがある

中小規模の不動産会社は地域密着型の不動産会社が多く、周辺地域に根強い情報網があります。独自のネットワークを持ち、地域の不動産事情にも精通しているため、適正な販売価格を判断できるほか、大手不動産会社とは異なる方法で買主を見つけられる可能性があります。

また、大手のように業務がマニュアル化されておらず、臨機応変な対応してくれる可能性があります。

デメリットは、大手不動産会社ほど資金力や知名度がないことです。資金力がなければ、広い範囲に大々的に広告は打てない上、クオリティの高い宣伝ができない可能性があります。

また、マニュアルがないため、担当者の質にはばらつきがあります。中小規模の不動産会社に依頼する場合も、複数社に見積もりを取り、気になった点は直接連絡して確認するといいでしょう。

5.マンション売却を仲介企業に依頼するメリット

マンションの売却を仲介企業に依頼するメリットは次の3つです。

  • 手間や労力を削減できる
  • 適正価格で売れる
  • トラブルを回避できる

それぞれについて解説します。

5-1.手間や労力を軽減できる

マンションの売却を仲介企業に依頼すれば、手間や労力を軽減できます。

仲介企業に依頼せずに個人で売買する場合、自分で購入希望者を探す必要があります。加えて、自分で広告や宣伝、契約の締結を進めなければなりません。

買主を独自で探し、広告や宣伝、契約の締結などを進めるのは困難です。また、マンションは高額なため、契約後のトラブルが生じる可能性もあります。専門知識がなければリスクがともなうため、仲介企業へ依頼することがおすすめです。

広いネットワークを持つ不動産会社であれば、広告や宣伝活動によって買主を見つけられます。仲介企業に依頼し、物件の広告宣伝や契約の締結作業をスムーズに進めましょう。

5-2.適正価格で売れる

仲介企業に依頼することで、マンションを適正価格で売却できます。仲介企業は多くの取引実績や経験から売却に関する情報が蓄積されています。実績のある仲介企業に依頼することによって、過去の成約事例などをふまえて適切な売却価格を設定できます。

マンションを個人で売買する場合、売却価格を決めることが難しい上、売れない焦りから価格を低く設定する場合もあります。特に、売却期間が短い場合は、仲介企業を活用すると相場を踏まえた価格設定で、売主も買主も納得する価格で売買取引できるでしょう。

5-3.トラブルを回避できる

マンション売却を仲介企業に依頼することで、不動産の個人売買で起こるトラブルを回避できます。

不動産の売買では、トラブルが生じることがあります。例えば、物件引き渡し後に想定外の不具合が見つかり、責任範囲についてトラブルになる場合や、買主が住宅ローンの審査に通らず支払いできない場合です。このような状況でも、不動産会社に依頼していれば柔軟に対応してくれます。

仲介企業を通して契約する場合、契約書に売主の瑕疵担保責任の範囲を明記します。瑕疵担保責任とは、物件の引き渡し後、事前に把握していなかった欠陥が見つかった場合に売主に課される責任のことです。

責任範囲を定めていなければ、引き渡しから10年後までに発見された不具合について、売主が全て責任を負うことになるなどのリスクがあります。

仲介企業に依頼することで、こうしたトラブルを回避できます。

6.マンション売却する際は不動産一括査定がおすすめ

マンション売却する際は不動産一括査定サービスを利用しましょう。

  1. 不動産一括査定サービスとは
  2. 不動産一括査定サービスのメリット
  3. 不動産一括査定サービスの選び方

この項目では不動産一括査定サービスについて、3点をそれぞれ解説します。

6-1.不動産一括査定サービスとは

不動産一括査定サービスとは、一度に複数の不動産会社に査定を依頼できるサービスです。不動産の売却を検討する中、相場がわからない、またはどの不動産会社に依頼すればいいか分からない場合などに利用すると、不動産価格の相場の把握、不動産会社の選択に役立ちます。

一般的な不動産一括査定サービス活用の流れは次のとおりです。

  1. 不動産一括査定サービスのホームページにアクセスする
  2. 所定のフォームに物件情報を入力する
  3. 所定のフォームに連絡先の情報を入力する
  4. 査定を申し込める不動産会社が表示されるので依頼したい会社を選ぶ
  5. 査定結果の連絡を待つ

不動産一括査定に難しい操作や手続きはなく、簡単に査定できます。

サービスによって異なりますが、不動産一括査定サービスで一度に申し込みできる査定件数が数社~数10社程度です。複数社の査定を比較することでより適正な査定価格を把握できるため、できるだけ多くの会社を選択することがおすすめです。

6-2.不動産一括査定サービスのメリット

不動産一括査定サービスを利用すれば次の5つのメリットが得られます。

  • 無料で依頼できる
  • 査定が可能な不動産会社が自動的にピックアップされる
  • 一度に依頼できるため手間が省ける
  • 複数社の査定結果を比較できる
  • 悪質な不動産会社を利用しなくてすむ

不動産一括査定サービスを利用することによって、自分で不動産会社を探し出し、1社ずつ個別に問い合わせる時間や手間を省けます。加えて、相場をスムーズに把握できます。

査定基準は不動産会社によって異なるため、妥当かどうか判断するには複数社の金額を比較する必要があります。また、信頼性の高い不動産一括査定サービスでは、独自の審査基準を設けて提携会社を選んでいるため、安心して依頼できます。

6-3.不動産一括査定サービスの選び方

数多くある不動産一括査定サービスを選ぶ場合、次のポイントに注意しましょう。

  • 査定対象地域を確認して選ぶ
  • 同時に依頼できる査定数を確認して選ぶ
  • 個人情報保護の対策が取られているサービスを選ぶ
  • 匿名査定やAIシミュレーターなどが活用できるサイトを選ぶ

はじめに不動産一括査定サービスの対象地域を確認しましょう。特定の地域にしか対応していない場合もあります。また、全国対応と記載されていても、1部の地方にあるマンションは、査定対象外となっていることがあります。

不動産一括査定サービスによって、同時に依頼できる査定数は異なります。できるだけ多くの不動産会社の査定金額を知りたい場合は10社以上に対応したサービスを活用しましょう。

また、不動産一括査定サイトで導入されているセキュリティシステムの安全性やプライバシーマークの有無などをチェックしておきます。査定の際には個人情報を入力するため、安全性の高いサービスを選ぶようにしましょう。

個人情報の入力に抵抗がある人は、匿名査定やAIシミュレーターなど利用できるサイトを活用するといいでしょう。

7.マンション一括査定のデメリット

マンションを不動産一括査定する際にはデメリットもあります。

  • 高い査定価格に惑わされる
  • 査定の依頼先は不動産一括査定サイトの提携会社に限られる
  • 地方は査定対象外になる可能性がある

不動産一括査定サービスで査定に登録されている不動産会社は、査定依頼者から仲介依頼を受けるために、高い査定額を出す場合もあります。その場合、高い査定額に惑わされないように注意が必要です。査定価格とは、あくまで参考価格です。

不動産会社が買い取る場合、転売する利益分を見込んだ価格が提示されるため、査定額より安くなることもあります。

査定の依頼先も不動産一括査定サイトの提携会社に限られるため、全体の相場は把握できません。複数のサービスを活用することをおすすめします。

8.不動産会社を選ぶ際の重要なポイント

不動産一括査定サービスを利用した後、査定額がさほど変わらないため、不動産会社を選べずに迷う人も少なくありません。ここでは、不動産会社を選ぶ際の重要なポイントを解説します。

  • 複数者を比較する
  • 査定依頼を活用する

8-1.複数社を比較する

不動産会社を選ぶ際の重要なポイントの1つは、複数の不動産会社を比較することです。担当者がマンション販売について豊富な知識や経験があるかどうか、オプションのサポートサービスが充実しているかどうかなど、比較して選びましょう。

不動産の売買経験がない場合、不動産会社1社だけを見て、その不動産会社のサービスがいいか悪いかを判断するのは困難です。複数の不動産会社を比較することによって、サービス内容や営業担当者の対応の違いを把握できます。

8-2.査定依頼を活用する

不動産会社の良し悪しを判断するには、査定依頼を活用することがおすすめです。査定には、簡易査定や訪問査定があり、無料での対応が一般的です。

査定を依頼すれば、マンションの価格だけでなく、不動産会社の実績や得意分野、営業方針などを確認できます。

査定結果を受け取る際には、実績や得意分野に加えて、担当者にさまざまな質問して知識やノウハウがあるかを確認しましょう。

9.マンション売却時の不動産選びには不動産一括査定を利用する

ここまで、マンションを売却する際におすすめの不動産会社を紹介しました。おすすめの不動産会社は次のとおりです。

  • SRE不動産
  • 三井不動産リアルティグループ
  • 東急リバブル
  • 住友不動産販売
  • 野村不動産ソリューションズ

不動産会社を選ぶ際にはおすすめの不動産会社を参考に、サービス内容、得意分野や実績、担当者の知識や信頼性、口コミなどを確認して選択しましょう。

マンション売却時の不動産選びには不動産一括査定サービスの利用がおすすめです。時間や手間をかけずに査定できます。

不動産一括査定のサイト選びに迷ったら、「おうちクラベル」がおすすめです。

おうちクラベルは、東証プライム上場企業、ソニーグループのSREホールディングスが運営しています。提携不動産会社数には実績豊富な優良企業が多く参画しているため安心してご利用いただけます。またプライバシーポリシーに基づいて個人情報の保護に努め、お客様の信頼に応えています。

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